From the North Country

暮らしやすい家庭犬の育て方その9 2019年05月18日(土)

  まずはともあれ、仔犬選び。

ペットショップで陳列型の仔犬を販売している店からは絶対買うべからず!

身の毛もよだつ生体販売の片棒をあなたは担ぐことになるのだから。

つまりは、母犬がボロボロになるまで仔犬を産まされ、あげくに遺棄されたり、管理センターに巧妙な手口で処分依頼されたりする“仔犬生産工場”で『生産』され、オークションにかけられた犬を買うことになる確率が大きい。

すなわち、毎週のように新聞の折り込みチラシにあるショップから仔犬を買うということは、このシステムをあなたは受け入れるだけでなく支援していることになる、ということを心の片隅に留め置いて欲しい。

でも、この国は現在のシステムを受け入れております。
日本ペットフードなんたらかんたらなど、数兆円産業に対してもはや指導・規制する立場を放棄し、圧力団体として受けとめ、どう共存するか、という姿勢です。

動物取扱業という登録と講習会受講というのが義務付けられていますが、その講習会に行くと“官が民”に、ものすごく気を使っているのがわかります。

産業規模がどうとか、あなたが買った仔犬の性格がいい悪いとか、飼った後うまくいってるとかの話ではなく、陰で多くの犬たちが犠牲になってるシステムの話をしております。

国は圧力を跳ね返し、何週令の仔犬や猫をどうとかじゃなく、展示型の生体販売そのものを禁止すべきだと思う。
そして、ショップでは犬種特性を含めた愛らしさや、飼い方をアドバイスする映像を流せばいいと思う。
さらに、ブリーダー情報で現在あるいは近い将来生まれる仔犬を仲介すればいいと思う。

そうすればきっと私とあなたの身の毛はよだたないことだろう。

犬種選びと仔犬選びの前に、知っていただきたいことでした。

さて、『氏より育ち』と言いいますが、氏すなわち血統が色濃く受け継がれる要素があるのは事実です。

ですから、ブリーダーから仔犬を買う際に、例えば親犬は
・吠えるか
・友好的か
・おおらかか神経質か
・体質はどうか

そしてそれらはこれからの自分たちの生活にどう影響するかの考えを巡らせて欲しい。

次回からのこの欄は、そんなことも考えずに仔犬を飼った方々に、ネガティブな面を示しつつ、そうならないための育て方と、ポジティブに暮らす細かい事柄を提示できればいいなと思っております。
 

暮らしやすい家庭犬の育て方その8 2019年05月13日(月)

  『暮らし易い家庭犬』の仔犬はいつどこから手に入れるか?

どんな犬種を選ぶか?と共に結構重要なことです。

犬種においては
・吠えやすい犬種
・攻撃性が出やすい犬種
・興奮度とバイタリティが結構見られる犬種
・比較的飼いやすい犬種、難しい犬種
・比較的に短命、長命
・抜け毛、体臭、大小

と、まあいろいろありますわな。
活動的にわんこと過ごしたいのか、あるいはのんびりと暮らしたいのか。
いずれにせよ仔犬時代はてまひまと時間が必要なのに変わりはありません。

具体的な犬種選びのご相談はそれなりにちゃんとした専門家に相談するのが一番でしょう。
「これはやめときな」なら私にも言えますが・・・

『小型犬ならどれも大丈夫だろう』なんて考えたら痛い目に遭いますよ。

さて、生後何週頃の仔犬をどこで買うか?

現在の法では8週令以下の仔犬の販売は許されていないようです。

犬の咬傷問題なんかを検証した結果
・長く親兄弟と一緒にいた犬の方が、
社会化ができ
攻撃性が低くなる
と科学的に判断したらしい。

馬鹿げたことです。

遠くない将来、『当時の科学ではああでしたが、実はこうだということが最近の科学で分かってきました。』と、平気で覆す専門馬鹿の類いの典型的判断でしょう。

考えてください。
同じイヌ科のキツネがいるとしましょう。

長く親子で暮らした子キツネと、早くに人に飼われた子キツネでは、どちらが人に対して攻撃性が強く出る可能性が高いでしょうか?

イヌがイヌ社会で社会化時期を過ごしたなら、それは家庭犬としてはマイナス要素になるのです。
イヌは人間社会で社会化を迎えた方が、『暮らし易い家庭犬』への道にふさわしいのです。

ではなぜ、頭のいいはずのいわゆる犬の科学者があのような結論を出したのか?

ブリーダーと言う人間の存在を軽視あるいは真逆に重要視していたと私は思っている。

つまり、親兄弟のもとで長く育つというのは、実は犬社会の中ではなく、ブリーダーと言う思いっきり犬に関わりながら生活している人間のもとで社会化したわんこのことであり、その方が問題行動が少ないということであろう。

仔犬を飼ったけど、仕事で日中留守だし、夜だけ可愛がる生活。
可愛いけどちゃんと育ってない。

そんな生活をするくらいなら、ブリーダーのもとでちゃんと社会化して大きくなったわんこを飼った方がいい。

いいブリーダーなら、仔犬の頃の面倒を見きれないあなたの代わりにちゃんと人間社会での社会化を代行してくれる。



で、酔い潰れる前に、今夜は次回に繋がる展開の端緒を書いておこう。

そんな立派で信頼できるブリーダーってどんだけいる?

皆さんの多くが仔犬を買うペットショップのこと知ってますか?

あそこの仔犬たちの多くは、ブリーダーなんてもんじゃない“パピーミル”という仔犬生産工場で“生産”され、“オークション”という名の市場で“流通”された商品なのです。

身の毛もよだつ“生体販売”の商品なのです。

そんな現実があるから、犬の専門家はその良心から生後8か月以前の仔犬の販売云々について非科学的なことを科学的にしたのかも知れません。

ともあれ、私の仔犬選びの推奨は

今後十数年の生活スタイルに合わせるか、すべてわんこに合わせるかの柔軟性があれば面白いし、あなたがどこでわんこを買うかによってこの国の産業構造も変わるかも。
 

追悼 アモ没後百箇日 2019年05月08日(水)

  今日は我が家の愛犬アモが逝って百日目でした。

『暮らし易い家庭犬』の話は中休みさせていただき、弔いの思い出話をちょいと。

アモは本当に全くというか“人間を疑う”ことのないわんこでした。
仔犬時代からそのように育てられたからだと思います。

例えば、私が手に持った棒や雪かきスコップなんかを大きく振りかぶって叩くふりをしたら、『ひゃー!何その遊び!』と大いに喜んでくれました。

アモは盲導犬としての血統のもとに生まれたので“何事にも寛容であること”との性質は備えていました。

例えば子供が乗っかって抱きついたり、仔犬が無邪気に絡みついても、迷惑そうではあったけど『しゃあないな』

とにかく人間を信頼していました。

アレルギーで耳たぶが3センチ位の厚さまで腫れ上がり、注射針を刺して液を抜くときも麻酔なしでした。
何日も抜くのにそのたびに麻酔をするのは嫌だったので、アモと頑張りました。
刺しどころによって相当痛い時もあったのですが、アモは悲鳴を上げながらも抵抗することなく私に委ねていました。

賢いわんこでした。

来客があると『誰か来た!』といち早く知らせるために吠え、真っ先に出迎えたいわんこでしたが、吠えるのを叱られるとどうすべきか随分考えたようです。

吠えることをやめれないアモはお気に入りの縫いぐるみを咥え、サイレンサー(消音器)にして吠えていました。
咥える縫いぐるみが近くにない時は、そこら辺にあるタオルなどの布製品をとっさに咥えていました。

年を取り耳が遠くなって、誰よりも先に来客を知らせることができなくなると、縫いぐるみはただの枕になりました。

身体が思うように動かせず、例えば車の座席から落ちそうになった時でも、アモは『吠えてはいけない』ことを知ってましたから『う”ぉぅ〜』みたいな言葉を編み出して私たちに知らせてくれました。
可笑しかったですし賢いなあと思いました。

日本語がとても通じるわんこでした。

冬の散歩中、あったかくなって手に持っていた手袋を落としたことに気づき「アモ手袋落とした。取ってきて。」といえば、100メートルほどでも走って戻りいつもちゃんと持ってきてくれました。

「あれ?母さんいない?」と言えば家中を探して見つけるのはもちろん、多くの固有名詞を知っていましたから普通に会話してましたね。

20人くらいのしつけの講習会の時、「アモそれ持ってきて」と私が段ボール箱を指さし、アモがそれを咥えて持ってきました。
それで皆さんは感心されていたけど、「よし、やれ!」と私が言った途端、アモがその箱をビリバリと破壊し始めるとビックリしてました。
良き相棒でした。

「アモ、あれ見てごらん」と指さすと、ちゃんと遠くにいるキツネなんかを見ていました。

ドッグカフェをやってる時、冬に雪山を作りました。
トンネルを作って、遊び場にしようと「アモ、ここ掘って」と言えば、一生懸命掘ってくれました。
周りの方が驚いていましたが、私たちにとっては普通のことでした。

私たちが出かける時、Kが「アモ留守番ね」と言った途端、後ろから張り倒されたのもいい思い出です。


どうだい?ちょっとは弔いになったかいアモ?

冗談が通じるわんこでもありました…
また今度、一周忌の時にでも我が家の愛犬アモ自慢でもいたしましょうか。
それまでは『暮らし易い家庭犬』の続きを、燃料がほどよく入った時にでも書きましょう。
 

暮らしやすい家庭犬の育て方その7 2019年05月01日(水)

  まあ、前回のこの欄では“普通の家庭犬と、その飼い主”にかなり厳しい表現になってしまったけど、極論だとご勘弁をいただきたい。

わんこにもそれぞれの個性があり、完璧にいい子だけが“暮らしやすい家庭犬”というわけではない。

家庭犬というのは飼い主とのユニット/ペアであると思う。
お互い合わさってなんぼのもん。
愛犬の欠点や個性を飼い主が把握し、自覚し、配慮し、対処することで、社会の見方は極端に違ってくる。

例えば
・人や他犬が直接関わってきたときに、恐怖や不安から威嚇的になりやすいわんこの飼い主が、そうなる前に「ごめんなさい。○○なので、この子には関わらないでくださいね」
これで問題なければ全然OK。
まあ多くは、関わってもいないのに吠えたりしてますが、中には本当にこれでうまくいくペアもいますからね。

・今まで経験がないから、試しにわんこを連れてきたらうまく適応している場合はいいが、そうじゃない時にコントロールして対処するとか、一時退散するとかの配慮というか決断ができれば、これも問題ないだろう。

前回からの流れで今は『飼い主として』の延長線上でしたね。

もっと書くべきことがあるけど、どうも先に進まないので、必要な時に解説しましょう。

で、2.犬のこと

@犬との暮らし方はそれぞれ多様で、一般的には家庭犬・番犬・ショードッグ・競技犬・繁殖犬などでしょうか。

ここでいう『暮らし易い家庭犬』との違いは
a.室内飼育であること

・人間社会に参加するための基礎的要素を身に着けるために

・脳をイヌから犬に向かわせるために

番犬などとして外飼いをしていますが、それは全然問題ありません。犬は育てられた環境に精神的・肉体的に適応しますから。

気の毒なのは何年も室内生活をしていた犬が、外に出されること、あるいはその反対もかな?

b.オス犬で余程のことがない場合、生後5〜8か月を目途に去勢していること

・マーキング意識をなくし、排泄管理ができるようにするため

・他犬意識や性欲を低減し、一生を通して安定した状態を保つため

余談になりますが、もし私が未去勢の犬のしつけを依頼されたら絶対に断ります。
『だってねぇ、ここにシッコ掛けろ!あのメス犬に乗っかれ!って僕の脳が心の奥底から訴え続けるんです!』
わんこにそう言われたら、訓練できますか?

『暮らし易い家庭犬』を諦め、愛犬の去勢をしないのは飼い主の勝手ですが、雌犬との生活、それに伴う仔犬の世話を含め考えることもせず、オス犬に悶々とした暮らしをさせていると、場合によっては手痛い結果を招くこともありますよ。

また、現在では多くのオス犬が盲導犬などとして活躍していますが、これも適切な時期に去勢をすることで可能になったのです。

ですから、私は『暮らし易い家庭犬』の前提条件に去勢を入れています。
世の中には未去勢でも、問題なさそうなわんこがいっぱいいます。
でも私の描く『暮らし易い家庭犬』のゴールドクラスには無理です。
せいぜいブロンズ?時と場合によっては信用できないんだな。

A犬は吠えなくても平気
・犬だから吠えるのは当然
・吠える必要性のない育て方がある
・「やめとき」と吠えさせないのが飼い主の役割

やっぱりこういう書き方は面倒臭い。

次回からは気ままな書き方に戻します。

ともあれ、これから犬を飼う方への心に留め置くべきたくさんのアドバイスのうちの二つ

1.犬は1年で大人になる。
2か月で飼い始めたわんこは人間で言えば保育園児くらい。
生後10か月でほぼ大人になるから、8カ月間仔犬育てを頑張ろう!

2.仔犬育てをおやぢにさせたらろくなことにならない。

おやすみ。
 

暮らしやすい家庭犬の育て方その6 2019年04月26日(金)

  なんて可愛いんだろう。
どんなに楽しいことが待っていることだろう。

そういう暮らしができるようにするために、トイレのしつけを最初に書いたけど、もっと基本的なことを知っておいてほしい。わんこを育てる前にどうしても想像しておいてほしいことがある。

ひとつは飼い主として、もうひとつは犬のこと

1.飼い主として

@犬と暮らして最悪なことは何だと思いますか?

それは、飼い犬が家族を噛むようになることであり、他人や他犬に攻撃的であるということです。

でも犬の中にはそんなわんこが結構な割合で、現実にいることを知ってますよね。

さて、あなたのわんこはそうならないと断言できますか?
可愛がればちゃんと育つと思っていませんか?

もともとそうならない犬を買ったかも知れませんが、今後十数年を一緒に暮らすことになるのに、運を天に任せる博打に出ていいのですか?

ここは未然に防ぐ心構えと知識だけは持っておいた方がいいでしょう。
そして、そんな「選び方」と「育て方」があるのです。

Aすでに『楽しくわんこを飼ってる』と思われる方は、現実を振り返ってください。

愛犬の可愛さのあまり、犬の振る舞いについて甘く見ていませんか?

・自宅でたまに粗相をする
・自宅以外に行くと粗相することがある
・夜や留守の間にゴミ箱をひっくり返したり、物を破壊することがある
・気を付けないと、ごはんの時や足を拭くときなどに齧られそうになる(大して痛くないんだけど)
・来客の度に警戒して吠え続けたり、下手に手を出すと噛もうとする

ここまで書くと、もうほとんどの家庭のわんこがあてはまるのじゃなかろうか?

別にいいんですよ。
単なる家庭犬として、それなりにやっていれば。

“家の中じゃ何にも手がかからなくて、遊ぶ仕草は可愛いし、たまにリモコンとかメガネ齧ったり、ピンポンで吠え続けるけど、あの寝姿見たら何でもアリよ。近所の人も可愛がってくれるし。まあ他のわんこ見たら吠えるから「ダメだよダメだよ」って毎回ちゃんと叱ってやらなきゃならないね。でも、みんなひっくるめてうちのわんこは一番だ。”

いいんです、いいんです。
これがこの国の現代の平均的姿ですから。

でも、私がここに書いているのは『暮らしやすい家庭犬』についてです。

どんなわんこか?
イメージしやすく書くと、盲導犬や介助犬などの補助犬から仕事を全部差っ引いたわんこ。
教えられたこと全部忘れたわんこ。

普通の人なら「盲導犬と比べられちゃうのは、ちょっとね」と思うかもしれないが、なんてことはない。

・飼い主がシッコとウンコをちゃんとさせれて
・攻撃性がなく
・友好的で、人を信頼し
・みんなでリラックスして楽しめるわんこ

以上

犬種特性や血統など個性によって多少の曲折はあるだろうけど、そんなわんこを育てる方法があることだけは知っておくべきだと思う。

何故か?
もちろん、その方がいいに決まってるから、ともうひとつ。

ここ十数年。社会はわんこを受け入れる傾向にある。
テーマパーク、ドッグカフェ、ペットと泊まれる宿、その他テラス席での同伴飲食などなど

嗚呼、それなのに、それなのに
それらを利用する人の多くが、前述の『普通の家庭犬』の飼い主というところに問題があるのです。

繰り返しますが、普通の家庭犬でいいんですよ。
楽しく自宅と地域で暮らしていれば…

社会がこういう受け入れを始めたのは、ちゃんとしたわんこと飼い主もいるし、あるいはわんこの社会経験を積ませるために努力する飼い主もいるからなのです。

なのに、なのに
・シッコは垂れるは
・吠えるは
・普段がそうだから、マヒして気にも留めない飼い主
・口先だけでダメよダメよの飼い主
・『わんこOKって書いてるじゃん』と開き直る飼い主

ね、わかります?のほほんと利用しちゃダメなんです。
どんだけ多くのお店や宿が、このような利用者のおかげで『やっぱり、わんこ受け入れはやーめた』となり、「あの状況じゃ仕方ないよね」と、まともな飼い主が失望していることをご存知ですか。

次に飼う犬は、この欄を読んでちゃんと育てましょうね。
 

暮らしやすい家庭犬の育て方その5 2019年04月18日(木)

  生後二か月のわんこに、様々な理由で一日少なくとも4回のご飯を与えることができない方は、
“ちゃんとした”ブリーダーのところで生後6か月頃まで育てられたわんこを選ぶといいでしょう。

もちろん、ご飯を4回与えなくても、生後二か月でなくても、わんこはそれなりに育つんですよ。

私は子供の頃、一時は14匹にもなった野良の犬に、残飯だけでは足りずセミやザリガニを食べさせて育てました。
みんな私に懐いていい子たちでしたが、社会性もなんも私にもありませんでした。

あの時代だからよかったというより、あの時代でも許されず、へまをすると捕獲され処分されることがありました。

でも、もし、あなたのお子さんが、何処かで犬を拾ってきて『飼っていい?』って涙目で言えば、私の言う『暮らしやすい家庭犬』の育て方なんて言うのはどうでもいいんです。

家族で精一杯育て上げ、暮らしてくださいね。
何よりの宝物になるでしょう。

そんな私がここに書いている/書こうとしているのは
・安易にわんこを飼おうとしている人への警鐘であり
・本気でわんこを飼おうとしている人への応援であり
・(動物も共存してますよ)と、社会生活を営むヒトへの啓発やお願いでもあり
・商売だけでわんこを扱う者どもへの憎悪からである。

このことが根底に流れていることをお忘れなくこの先も読み進めていただきたい。

さて、生後2か月のわんこ。

可愛くてこんちくしょう!って制御不能になるのがそのわんこを抱っこした人間の普通。

が、私は“先生”。
抑えきれない抑揚を抑えつつ、冷静にその個体を吟味する。

何をか?
・その子の犬種特性(吠えやすい犬種、警戒心の強い犬種、攻撃性の強い犬種、興奮度の強い犬種などなど)

それを踏まえたうえで、個々の
・初見の時の反応
・触った時、抱っこした時の反応
・身と心の硬さ/柔らかさ
・心の裏表

とにかく多くの反応を観察する。

そして、とにかくネガティブに欠点を探る


ともあれ、わんこがこれから人間との社会生活を営む上で問題となる潜在的な要素を予想し、その芽を摘む育て方を提示するのが私の仕事。

ああ、酔いが回る直前を自覚。
ここまで。
 

暮らしやすい家庭犬の育て方その4 2019年04月16日(火)

  トイレのしつけはとりあえず前回で終わり。
できた人とできなかった人がいるはず。

人それぞれ家庭の事情があるから、それなりにできればOKとしよう。
肝心なことは、これからも本気でトイレのしつけを考えている飼い主と、そうじゃない人の別れ道。

わんこなんだから、失敗して当たり前、と無知を装うか、排泄に関しては人間社会で完全に適応できることを信じている、かの差が『暮らしやすさ』の度合いを決めてしまう。
それを忘れてはならない。

で、次。
仔犬を皆さんが手に入れるのは、生後2か月頃のわんこだろうか。

ここで是非、これからあなたがわんこと関わりたいのであれば、知っていて欲しい/知っておくべきことを書きますから、耳をほじくり、眼をテンにし、心穏やかに、疑いの気持ちと、同意すべき点は素直になる純真さをもって読んでほしいと思います。

・わんこは1年で大人になる。
・つまり肉体的に成熟し、子孫を残せるようになる。
同意しますか?
同意しますよね。

つまり、ヒトの成長に比べ、その速さが違うということです。

わんこの成長とヒトの成長をちょっと比較してみましょう。
・わんこは生後21日頃から離乳食を食べます。
ヒトの子であれば大体だけど早くても半年以降だろうか?

・わんこの乳歯は生後4か月頃から抜け始めます。
ヒトの子であれば小学校低学年頃と言えるでしょう。

・わんこは生後6か月前には永久歯がそろい、一気に体格も立派になります。
ヒトで言えば小学高学年から中学生に相当するでしょうか。

・その後1か月おきの変化は目覚ましく、オスもメスも子孫を残せるまでに成長します。

ヒトの子が10数年をかけて成長するのに対し、わんこは1年未満で肉体的に成長するということ抜きにして、わんこ育てを語ることはできないのです。

肉体的成長は精神的成長に関与することも忘れはなりません。

ここまでのこと同意してくれますか?
ガッテン!ガッテン!

だとすれば、ペットショップで販売されている生後2か月の仔犬のご飯は、一日何回程度必要だろうか?

ヒトの子で言えば保育園の幼子だろう。

売らなきゃ商売にならないショップでは
・餌は1日2回でいいですよ。
と、共働きでも、出勤前と帰宅後に餌をやればいいんだと思わせる手口を使って、買わせようとしております。

生後二か月のこいぬ、ヒトで言えば保育園児にどれだけこまめな栄養補給が必要か、頭を使って欲しい。

これまで仔犬を育てた方は、“食糞”といって、自らのウンチを食べる問題を経験したことがあろう。
ストレスや栄養素の問題だと指摘されていたが、私は“飢え”に起因すると考えている。
生後二か月のわんこには最低4回の食事が必要だ。

トイレのしつけをする時間が取れない人や、最低4回の食事を仔犬に与えることができない人で、どうしても『暮らしやすい家庭犬』を飼い、育てたい人は、いくつかの方法もある。
そんな方々を私は排除していない。
ただ、冷静に説明しているつもりでいる。

生物としての食についてちょっと書いたけど、実は生後二か月のわんこの精神の発育こそが大切なのだということを、次回書こうと酔っぱらっていれば思う。
 

暮らしやすい家庭犬の育て方その3 2019年04月14日(日)

  わんこはシーシー・ベンベンを理解し、わきまえる動物だということを知っておこう。

わきまえるというのは、『外に、ちゃんとしたトイレの場所を決めておけば、基本室内ではしませんよ。』ということです。

外での排泄を基本とし『室内のシートでもできるよ』というのもアリでしょうが、小型犬の場合、どちらつかずにすると、自宅ではうまくいくのに実家や友人宅など外出先で室内のおもらしがある、ということが多々あります。

ともあれ、わんこは室内のペットシートなどが敷かれた場所で、『したくなったらする』という考えを排除しなければ『暮らしやすい家庭犬』にはなりえません。

自宅だけで楽しく暮らす家庭犬であれば、それでいいんですよ。
私が言ってる『暮らしやすい家庭犬』は特に何かができるわけではないけれど、自宅以外の社会との関わりがあってもちゃんと振る舞えるわんこだということを忘れないでおきましょう。

つまり、排泄の失敗など普通はあってはならないのです。
それほど飼い主がわんこの生理を把握し、例えば
・外出先では自宅より排泄回数が増える
・遊んだから、さっき水をたくさん飲んだよね。シッコ近いかも
なんていう配慮が自然にできて対処しなければならないし、

逆にちゃんと育てられたわんこは
・ねえねえ、シッコ/ウンチしたいよ。
って伝えることができるんです。

わんこが勝手にペットシートの上で排泄してくれるのは、とっても便利でありがたいですよね。
まるで、お掃除ロボットが自分で充電できるみたいに。

でもわんことの暮らしはスイッチを入れればセットアップされるロボットとは違い、結構面倒なものです。

その最初が、トイレのしつけであります。
・わんこがシッコやウンチをしたくなる頃、
・できればそのちょっと前に、
・外の決められたトイレに連れ出し
・シーシーの言葉でシッコを
・ベンベンやワンツーの言葉で便ができる

ウソでしょう?
ウソじゃありません。わんこは皆必ずできます。

大変でしょう?
大変です。生後2か月くらいのわんこは20分〜40分くらいでシッコするし、朝なら5分もしないでシッコしますから。
その前に外のトイレに連れ出し、「シーシー。ベンベン」て真冬でも、真夜中でもやらなきゃならないんですから。

だから、仔犬を飼うのはトイレの習慣から社会性を身に着ける子育てができるまでの少なくとも8か月を確保できるようにしたいと言っているのです。

それでも、ちゃんとやればトイレのしつけなんて超ベテランで3日、ちょっと頑張れば10日、頑張る意識があれば21日で完了する。
人間の子と比べて、どんだけーっていう範疇であるのです。

これ以上の詳細を書くには相当の時間を要し、書いてるうちに次を書く意欲が失われそうな気がしてきた。

とにかく仔犬を迎え入れた数日間は仔犬に張り付け。
『あ”〜またシッコたれおった』ではなく、眠い目をこすって「でた、でたー!偉かったねー」と失敗じゃなく成功を褒めることが近道なのである。

夜は、近くで寝よ。
寝る前のわんこの泣き言は“甘えや寂しさ”であることが多いから、ちょっとめんどくさい対応が必要だけど、3時4時頃の泣き声は『シッコ/ウンチしたいよ。』との生物的サインだ。
ここをうまくつかめば『この飼い主、使える』とわんこと心繋がれる瞬間となるんですよ。

とにかく、わんこと暮らし始めた時、最初に必ずやらなければならないのが、
・トイレは外で
・シーシー/ベンベンの日本語と共に
・知らない/いろんな場所でできるように(たとえば、これからフェリーに乗って函館から青森に渡ります。だから今のうちにシッコしときなさい。
そんな説明しをしてわんこに理解させるなんてナンセンス。「いいから今ここら辺でさっさとシッコしろ」ってことです。便利ですよ。
・トイレしたい!というわんこのサインを受け止めて
・緊急避難として室内のシートのうえもOK
 

暮らしやすい家庭犬の育て方その2 2019年04月05日(金)

  私は『暮らしやすい家庭犬』という範疇でこれを書いているが、そのイメージををもうちょいはっきりさせておいた方がいいと思う。
酒を飲むと、どうも理屈っぽくなるが、今夜はスパン!と書く努力をしてみる。

絶対1.わんこを飼ったら生後半年くらいを目途に去勢避妊をする。

繁殖犬やショードッグ・その他、繁殖の可能性を残すわんこ達は、残念ながら私の言う『暮らしやすい家庭犬』には基本的に向かない。
ドッグカフェとかペットと泊まれるホテルで他犬の臭いに反応してのマーキングなどがあっても責められないから。

『暮らしやすい家庭犬』を求め社会参加するなら、元を断つ避妊去勢は絶対のうえにも絶対が乗っかる絶対条件だ。

この過程を踏まえたうえで、さあ、あなたが仔犬を迎えたその日から、
わんこの振る舞い
あなたは何をすべきか、
その理由は何故か、
どうやればよいか、
諸々…
を解説しよう。

第1章
1.犬と暮らすことを選択するあなたへ

A.最初の一年、少なくとも8か月で『暮らしやすい家庭犬』の基礎が構築されます。
あなたは仔犬のために十分な時間がとれますか?

人の子育ては十数年の歳月をかけて行いますが、わんこはほぼ一年で肉体的に成熟し、多くの場合、精神的にも成長します。
だから、この1年なり少なくともの8か月をわんこ育てに費やす時間があなたには必要なのです。
あなたにその時間が取れますか?

人間なら十数年かかるのに、わんこなら1年と思えれば気が楽になれますよね。

『暮らしやすい家庭犬』の目標は一杯ありますが、要約すればシンプル。
1.シッコ・ウンコの管理とコントロールができること
2.家族はもちろん他人や他犬に非友好的ではないこと
3.社会経験に基づく振る舞いができ、基本的な指示に反応できること。
4.そこそこの日本語と飼い主の意図を察する感性の芽があること。

※陥りやすいこと
・共働きなのに飼う
・小型犬と大型犬の誤解(小型犬の方が楽?大型犬は大変?)
私が見る限り、小型犬の方が楽でバカな犬が多く、大型犬で無駄な苦労しつつ満足している飼い主が多い。

その違いにある一点を特に小型犬の飼い主は知るべきであろう。
トイレの教えだ。

わんこの専門職にも問う。
トイレのしつけとは、シッコやウンチを催した時に、あらかじめ用意されたシートなどの上に、はみ出さないよう用を足すこと。なんて思っちゃいませんか?

ここがわんこをイヌ扱いしながら、家族や我が子とみる人たちへの私の違和感だ。

インコやウサギが糞をするって感覚なんだろうか?

あのね、信じられない人がいると聞いて、私自身びっくりしたんだけど、わんこって言われた時に言われた場所で排泄できるって知ってる?
だから、盲導犬だって社会で活動できるんだよ。

これからわんこ育ての長い話をしようと思っているのです。

せめて、わんこは1年で成長するから、短期の子育てに注力する意義とか
外の排便所で「はーい、シッコしよう。今はベンベン出るよね」と言葉を理解し、社会生活が送れる生き物であるとの再構築をお願いしたい。
 

暮らしやすい家庭犬の育て方 2019年04月01日(月)

  “暮らしやすい家庭犬”の定義は簡単だ。

家庭内はもちろん、地域社会で普通に受け入れられ、知らない社会(カフェや宿泊施設、公共施設など)に連れ出しても、排泄や振る舞いなど周囲に不快をもたらす行為を自制できるわんこと簡略的には言えよう。

だが、『暮らしやすい家庭犬』の“飼い主”の定義はとてもやっかいで、長い間私はこの人たちに苦しめられてきた。
中には専門家と呼ばれる人々も多く含まれている。

わんこはシンプルで育てたように育つのに、飼い主は面倒臭く胡散(うさん)臭いし、わんこのように変化に対応できないのだ。

だから、標記のテーマでわんこ育てを書く意義があるのかどうかすこぶる疑わしいのだが、中には純真だったり、必死だったり、変わり者だったりの人もいるかもしれないので、せっかく得た私の40数年のわんこ育ての『常識』と『わんこに対する考え』を書き留めておこうと思う。

折を見ての更新となろうけど、酔い潰れる手前まで『書くときは書く』のスタンスが維持できたらいいなと思っております。

さて、まずはじめにはっきりさせておかねばならいことがある。

1.『暮らしやすい家庭犬』と聞いて、「おう、うちのわんこにはスワレ!フセ!オアズケ!イケナイ!ノー!ヨーシヨシヨシを教えている』が自慢になってる人間はすでに終わってると思いなさい。
あなたは家庭犬を、猟犬や外飼いのイヌのように支配下に置きたいタイプで、暮らしやすい家庭犬とはちょっと、否、かなり違うのです。
勤務先や家庭内で辛いことがあるのですか?
思い通りになる相手が欲しいのですか?
例えばお宅のわんこドッグカフェや宿泊先でまともに過ごせないでしょ?
そんな場所で大声を出して指図するのですか?
言われてみれば、そんなことが癖になってると思いませんか?

あなた自身を見てごらんなさい。
・あなたがいつも気を張ってなきゃ、いけないのですか?
・指図するあなたはまだいい方かも。
失敗そのものを気にしない人がいたり、注意されると開き直る人もいるし、ね。
・失敗そのものに気づかないよなめでたい人もいるからね。

面倒臭いのは飼い主だと言ったでしょ。
気づかない人間は本当に傷つけるような言い方をするまで気づかないのです。
気づかせた挙句人間関係破綻では、どうなのかな?
だから次に行きましょう。

2.暮らしやすい家庭犬の“育て方”
育てるというのは、生育期間中の行為というのを忘れてはいけない。

人間の子供は10数年をかけて育てるのだが、わんこは1年もせずに肉体的にその域に達してしまう。
育てるというのは飼育とは違い、社会的精神的成長に関わる行為であろう。
つまり、わんこ育ては成熟するまでの最初の一年が育て時期であると言える。
このことはとても重要であることを忘れてはいけない。

1才を過ぎて問題行動が出た場合には『育て直す』ではなく『更生の道を歩ませる』ことになるのだ。

“育て”と“更生”では明らかな違いがあり、関わる人間のエネルギーや経済効果その達成率にも大きな誤差が生じることになる。

だから私はわんこの更生の道ではなく、仔犬の頃からの育ての極意を伝えたいと思う。

生後8週令以下の仔犬の販売を規制させたり、長く親兄弟と暮らした方がいいとか、公的機関や愛護団体が言ってるけど、あんなのは科学的と言いながら数十年後には『実はこうでした』という類いの発言だと私は断言する。

詳細はおいおいと。
潰れる前にお開き、がお約束。
 


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