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私は『暮らしやすい家庭犬』という範疇でこれを書いているが、そのイメージををもうちょいはっきりさせておいた方がいいと思う。 酒を飲むと、どうも理屈っぽくなるが、今夜はスパン!と書く努力をしてみる。
絶対1.わんこを飼ったら生後半年くらいを目途に去勢避妊をする。
繁殖犬やショードッグ・その他、繁殖の可能性を残すわんこ達は、残念ながら私の言う『暮らしやすい家庭犬』には基本的に向かない。 ドッグカフェとかペットと泊まれるホテルで他犬の臭いに反応してのマーキングなどがあっても責められないから。
『暮らしやすい家庭犬』を求め社会参加するなら、元を断つ避妊去勢は絶対のうえにも絶対が乗っかる絶対条件だ。
この過程を踏まえたうえで、さあ、あなたが仔犬を迎えたその日から、 わんこの振る舞い あなたは何をすべきか、 その理由は何故か、 どうやればよいか、 諸々… を解説しよう。
第1章 1.犬と暮らすことを選択するあなたへ
A.最初の一年、少なくとも8か月で『暮らしやすい家庭犬』の基礎が構築されます。 あなたは仔犬のために十分な時間がとれますか?
人の子育ては十数年の歳月をかけて行いますが、わんこはほぼ一年で肉体的に成熟し、多くの場合、精神的にも成長します。 だから、この1年なり少なくともの8か月をわんこ育てに費やす時間があなたには必要なのです。 あなたにその時間が取れますか?
人間なら十数年かかるのに、わんこなら1年と思えれば気が楽になれますよね。
『暮らしやすい家庭犬』の目標は一杯ありますが、要約すればシンプル。 1.シッコ・ウンコの管理とコントロールができること 2.家族はもちろん他人や他犬に非友好的ではないこと 3.社会経験に基づく振る舞いができ、基本的な指示に反応できること。 4.そこそこの日本語と飼い主の意図を察する感性の芽があること。
※陥りやすいこと ・共働きなのに飼う ・小型犬と大型犬の誤解(小型犬の方が楽?大型犬は大変?) 私が見る限り、小型犬の方が楽でバカな犬が多く、大型犬で無駄な苦労しつつ満足している飼い主が多い。
その違いにある一点を特に小型犬の飼い主は知るべきであろう。 トイレの教えだ。
わんこの専門職にも問う。 トイレのしつけとは、シッコやウンチを催した時に、あらかじめ用意されたシートなどの上に、はみ出さないよう用を足すこと。なんて思っちゃいませんか?
ここがわんこをイヌ扱いしながら、家族や我が子とみる人たちへの私の違和感だ。
インコやウサギが糞をするって感覚なんだろうか?
あのね、信じられない人がいると聞いて、私自身びっくりしたんだけど、わんこって言われた時に言われた場所で排泄できるって知ってる? だから、盲導犬だって社会で活動できるんだよ。
これからわんこ育ての長い話をしようと思っているのです。
せめて、わんこは1年で成長するから、短期の子育てに注力する意義とか 外の排便所で「はーい、シッコしよう。今はベンベン出るよね」と言葉を理解し、社会生活が送れる生き物であるとの再構築をお願いしたい。
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