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今夕の散歩をしていると今にも雨が降り出しそうな空にたくさんの見慣れない鳥が忙しそうに飛び交っていた。 見るとツバメの形をしているが、羽を広げた長さは30〜40センチはあろうかという大きな鳥で、およそイメージしているツバメの可憐さはなく、かといってハヤブサがこんなに群れるはずもないと気にかかってしまった。
カフェに戻ってさっそく亜璃西社の北海道野鳥図鑑を開くと、その鳥たちがアマツバメであるということがすぐに分かった。
とにかくじっとしていないし、比翼がツバメで黒っぽい色しか見えなかった。 図鑑を見ると『繁殖以外では巣がある地上に降りることは無く飛び続ける生活で、捕食や交尾まで空中で行う』とあり、なんだか去年死んだ眞知子のことが思い出されて楽しくなった。 極めつけは、『通常は高空を飛んでいるが、雨の降る前になると低空に下りてくることからこの名がついた』とあって、この図鑑の編集者の視点が私のような初心者に向けられていることが有難かった。
アマツバメにはもうひとつハリオアマツバメという種類があって、写真で見れば尾の先が鮭のようにV字になっておらず、下腹部が白いという明らかな特徴があるのだけれど、これについては私は見分けることが出来なかった。 夕暮れであったし、それ以上に彼らの動きはとてもせわしないものだったから。
動き回っていなければ死んでしまう回遊魚のような鳥がいたなんて、聞いただけで嬉しくなってしまう。 あなたの周りにそんな人居ません?
自分がそうはなりたくないけど、そんな友人って最高に楽しい!
今日のカフェには時間差はあったものの12頭のラブ・ゴールデン・フラット・F1のレトリーバーが集ってくれた。 普通ならこれだけのレトリーバーが集まれば、回遊魚のようなのがいてもおかしくないのに、カフェではみんなまったりとした時間を過ごしていたのが、今になって思えば不思議に感じた。 まるで盲導犬の研修会みたいに、しつけられ制御を経験した犬たちばかりで、低空を飛ぶ野鳥とは趣が違っていた。
野鳥を見るのは感動ものだし望むところでもあるが、犬たちと暮らすのに彼らの野生を求めるつもりは無く、同じ観客席で『凄いねぇー』と感じあえればそれに越したことは無い。 と思える飼い主ばかりだったのだろう。
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