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除雪の疲れが二日後にやってきたが、天気も良かったので屋根に上りCSアンテナを覆っている雪を下ろした。 一息ついてとんがり屋根の尖端に腰を下ろすと札幌の街並みが美しく眺望できた。 JRタワーやテレビ塔など町の中心部がそう遠くない場所に見え、藻岩や西区南区の山々もひとつの繋がりとしてとらえられる。 意外だったのは、イメージとしてもっともっと左側にあると思っていた札幌ドームがここからだとほぼ市の中心部方向にあったことで、位置関係に限らず世の中結構そんな思い込みをしてることがあるんだろうなと思った。 空を飛べたらみんな『一目瞭然』で『すぐそこ』の距離にあるのに…
大雪が過ぎ青空が顔を出した今日は鳥たちが賑やかだ。 ヒヨドリやカラの仲間に混じって一昨年『いなくなった』とニュースにもなっていたスズメたちのさえずりが響いている。 道路を隔て百メートルほど先にある大曲川沿いの緑の回廊(東部緑地)からやってきた鳥たちがほとんどだ。 だが、ガーデンのフェンス沿いにある木立は宅地造成でいつ切られるか分からない状況だ。 あの木立がなくなれば今日のような感動は日々の生活からは離れてしまうのかと思うと寂しい。 年末に姿を見せてくれたアカゲラの美しさは格別だったしドラミングの心地よさは郷愁としていつまでも心に残るだろう。 せめて今のうちに鳥たちに安心の場であることを示し、いつでも訪れてもらえるようガーデンにバードテーブルをこしらえようかと話し合った。 カラスがうるさいかもしれないけど時間帯で使い分けをしてくれるだろう。 鳥の糞やスズメたちのエサ蹴散らし行為もあるだろうから犬たちのために囲いが必要かもしれない。
屋根に上るといつもとは違う気分になれる。 雪が解けたらティータイムにKを誘ってみよう。
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