From the North Country

一本の焼酎から 2007年11月17日(土)

  今夜のお供は宮崎県高千穂町の『東国原(ひがしこくばる)』
お土産に頂いた芋焼酎で有名な知事のそのまんまの苗字が冠せられ、似顔絵入りの意匠札がぶら下がっている。
20度数なのでそのままスルスルと喉を流れていく感じがよい。

高千穂はこれまでに3度ほど旅したことがあり、あの渓谷美と厳かな岩戸はいつまでも心に残っている。
それとは別に高校生の時には当時駅前にあった『小僧寿し』を食べ、その安さと美味しさに感動した記憶がある。
以後、若い頃の寿司といえば『小僧寿し』であり、貧しくとも「寿司を食べた」という満足感を得ることができ大変世話になった。
小僧寿しとマルちゃんのしょうゆラーメン。
このふたつの組み合わせは抜群で、食後にさえ「よし明日もこれでいこう!」と思ったものだ。

5年前の高千穂はずいぶんと観光地化がすすんで風情がなくなってしまったが、北方町から向かう途中にある青雲大橋に立った時には140メートル下の谷底に足が震えたことを覚えている。
ところで私が見逃してしまった駅前にはまだ『小僧寿し』が残っているのだろうか?

あの旅の途中でいろんな人に出会ったが、なかでも癌の告知を受けながら自分の趣味である全国の美術館巡りをしていた男性のことが印象深い。
定期的な治療の合間をぬって車での一人旅はどんな想いで続けておられたのだろう。

今度私が旅に出る時は一人じゃないからまた違った視点で物事を感じることができるはずだ。
その時にはどんな出会いがあり何を感じるのかを今から楽しみにしている。

土産に頂いた一本の焼酎が旅の思い出を蘇らせ、これからの旅への欲求をかきたててくれた。
 

全国初!北海道動物愛護条例? 2007年11月14日(水)

  今日から冬のはずだったが一日分おまけの秋をいただいた。
明日からが冬だそうな。

気象予報も自由化されたらしく以前の大本営発表のようにどのチャンネルを見ても同じというわけではなく、どの局を信じるか我々が試される時代である。
膝と腰に爆弾を抱えている私なんぞは地域のお天気おじさんにうってつけかもしれない。
まあ、今夜は膝に痛みを感じないから明日はそこそこ穏やかな曇りで晴れ間も見えるのではなかろうか。
予報とは正反対今流で言えば真逆?の予想なのだが…

さて、今夕の道内ニュース番組で動物管理センターに収容されているゴールデン・バーニーズ・柴・Mダックスの姿が映し出されていた。
顔がはっきり映っていたのでセンターへ持ち込んだ人間(とは思えない)が見ていたならすぐにそれと分かっただろう。
いろんな事情があったにせよどんなに酌量しても許せるものではない。
捕獲したのではなく『持ち込まれた犬たち』がテーマだった。

最近ではMダックスが増えているという。
持ち込まれた犬は法律上センターで引き取らねばならぬという。

そしてもうひとつのテーマが、“北海道は今後10年で殺処分されるペットの数を半減させる”計画を立てたということである。
その具体的方法として
1.マイクロチップ装入を促進して迷子犬を飼い主に戻す
2.譲渡先を探す
3.購入時の避妊手術を推進する
などらしい。
「責任を持って最後まで飼えないなら、飼わないというのも(が)動物愛護です」とアナウンサーはコメントしていた。

だが、本気で半減させたいならもっと効果的で10年もかからない方法があるじゃないか、と私は思う。
センターに持ち込まれる犬が実はどこから来るのか調べ公表すればすぐにでも4割程度を減らせるのではなかろうか。
私がアナウンサーなら『最後まで面倒を見れないのなら、ペットショップで犬猫を販売しないというのが最大の動物愛護です』と言うだろう。

道はまず実態調査をすべきである。
ショップ名を明らかにして持ち込む良心的?業者がいるのか知りたいし、法を逆手に取って『センターは持ち込まれた犬を引き取らねばならない』と開き直っているのかも知りたい。
個人を語って持ち込む業者もいるだろうし、『捨て犬を捕獲した』とうそぶく輩もいよう。

いずれにせよ先ずは実態を知りたいし公表して欲しい。
ペットショップ関連の犬猫が年間どれほど持ち込まれているのかを。
天気のような予想ではなく実態を明らかにすべきである。

そのうえで相当数が確認されたなら、北海道のペットショップでは身の毛もよだつ生体陳列販売を禁止するという日本初の条例を制定し、業種保護のためには例えばビデオや映像などの情報に基づく予約販売制とすればよいだろう。

安易にペットを飼って捨てる人間を戒めることも大切な啓発だが、ショップに幽閉され無垢な眼差しに“今そこにある命”を感じてしまう人の優しさを食い物にする制度を改めることこそ行政の成し得る行動であり責任であると思う。
 

冬支度 2007年11月12日(月)

  「明日13日(火)が今年最後の秋(晴れ)で明後日から冬になる」と何とも明快な天気予報が流れていた。
そこまではっきり言ってもらえると大助かりだ。
明日は陽射しのあるうちにガーデンの遊具やテントそれにテーブルを片付け、除雪機ガロアラシ号を車庫から出して点検しておこう。

去年もそうだったが11月のカフェは土日といえども閑古鳥が鳴く暇な月である。
漬物や雪囲い落ち葉掃除など冬支度をしなければならないし、3時過ぎにはもう薄暗くなり始めてしまうからだろうか。

でもそんな日もまた楽しく、スタッフはカラー(首輪)のディスプレイをいじくったり、ゆっくりとお客さんと話をしていて、よく聞くと子育てのこととか娘を嫁に出す話にまで及んでいてドキッとさせられることもある。
そういえば4年前のオープン当初は犬の育て方やしつけ方それに失敗談や心構えなど犬談義が多かったけれど、最近ではすっかり落ち着いた犬たちは床に伏せて、人間たちの家庭談義などを子守唄にしているようだ。

だがまあ、いつまでもヒマな11月であってもらっては困るし、カフェに刺激を与えるうえでももし来年まで覚えていれば『11月は無料愛犬講座の月』として新規顧客開拓と犬談義復活の計画を立てよう。

っていうか明後日からでもそう心がけよう。
何故明日からじゃないのか?
Kのマーチのタイヤ交換もあるし、冬支度で忙しいから…
 

願掛け 2007年11月11日(日)

  11月11日夜11時11分11秒まであと3分。
年にニ度(午前と午後)のぞろ目10桁の瞬間がやってくる。
『夜なら23時じゃん』って言われたらそれまでの話ではあるが、デジタル時計をたまたま見てたらそんな表示が近かったので書いてみただけのこと。

確か去年の今頃は親知らずの痛みに耐えていた時期だ。
そういえば歯科医院から定期健診の葉書それに札幌市からはご丁寧にも『すこやか健診』なる健康診断を勧める通知が届いていたことを思い出した。

愛犬のワクチンやフィラリアなどの投薬はせっせと予定を立てるのに、自分の健診はおろそかにしているのは私だけではあるまい。
『自分の病のことより愛犬を大切にしたい』というのではなく
『愛犬の健康は自分が守ってあげなければならないが、自分は滅多なことで病気にならない』という不老不死の神話を信じたい思いが人の根底にあるからかもしれない。

「病気になってから後悔するんだよね」
先週、本当に久しぶりにカフェを訪ねてくれたHさんがさりげなく忠告してくれた言葉だ。
その言葉にハッとできて我が身を振り返れるような素直な人間になれたらどんなにいいだろう、と思った。
私はといえば何をどうしても病気になった時には後悔し、死の間際には涙を流すだろう愚人と諦めている。

さて我が家の愛犬アモは現在皮膚に関する症状の治療中である。
ひ弱な体質なのか、今年初めて支笏湖で泳いで以来、濡れた芝生の上を走ったり、川遊びをしただけで腹部に炎症が起こるようになった。
数日で自然治癒するように見えるが濡れるたびに繰り返すのはやはりおかしい。
アモから水遊びを取るのは私から酒とタバコを奪うに等しく魂の半分を抜くようなものだから、なんとか来年以降も遊べるように完治させてあげたいと願っている。

幸いにも現在のところ投薬治療で経過は順調。
恐らく相手は健康体には害のない常在の細菌や真菌で、昨年来の手術で体質が変化し弱っていたアモを蝕んできたのだろう。
ちょっと長くかかるかもしれないがしっかり治しておこう。

1が10桁並んだ時間に『治りますように』と願をかけた。
 

初冬の休日 2007年11月10日(土)

  本来なら10月の中旬からホッケが釣れ始める積丹の好釣り場に試し釣りに出かけた。
温暖化が進んでいることも考慮し1ヶ月近く遅らせた初冬の釣りだった。
それなのに釣れるのはフグばかり…
「またかぁ」と私もフグもほっぺを膨らましてばかりだった。
フグは海水温が高い夏場の魚でありこの時期に邪魔されるとは思いもよらず、想像以上に身近に迫っている環境問題を改めて感じた。

定休日二日目はアモも連れて行けるショッピングモールに出かけ、Sさんに教えてもらったアモが遊べる千歳川の好適地を確認してしばらく泳がせ、アモも入れるテーマパークで珍しい種類の牛や羊を見て…そんな風に一日が終わってしまった。

どの場所でも感じたのは、外で長い時間を過ごすには辛い季節になったということ。
もちろんそう感じるのは人間だけで、アモはとりわけ千歳川からは離れたくなかったようだ。
「千歳って住みやすい街だそうよ」とKが意味深なことを言うから私もつい辺りを見回してしまったが、もし清流と緑豊かな草地(冬は雪原)がカフェの前に広がるなら最高かもしれない。
そういえば前日には、真冬の海でも露天風呂から投げ釣りができるところがあれば最高!なんて思ってたっけ。

最高の環境ではありませんが、寒い季節はドッグカフェナガサキで愛犬とお過ごし下さい。
 

北極星 2007年11月07日(水)

  夕べ私が夜空に見た小熊座の七つの星のひとつが北極星だということは一般にはあまり知られていないと思う。
そして2000年前には北極星が別の星であったことも…
実は北極星という特定の星が存在するのではなく、それは数千年単位で変化しているのだということを改めて紹介しておこう。
2007年現在においての北極星は小熊座のちょうど尻尾の先にあたるα星のことなのだ、と言ったら驚かれるだろうか?

なんて、知ったかぶりなことを書いてしまったが私も今日仕入れたばかりの知識であって、多くの方が既にご存知だったら恥をさらしたに過ぎない。

コマを回したときに軸がぶれずに回っていても、いずれ軸の先が円を描くようにぶれるのをご存知なはずだ。
地球の軸もそのようなぶれを生じているから、天空の北であるポールスターも変わってしまうそうな…

地球から見える星座は北極星を中心に円を描くように回って見えていると言いながら、長い年月でみれば北極星が他の星と入れ替わるということだ。
そんな風に考えたら短い人生の中で、気持ちが楽になりませんか?

他人から小言を言われたときに「それは2007年現在における日本の中の北海道における正論であって、あなたが感じるそのような考え方は未来永劫私の考えが全面否定される根拠にはなりませんよ。」なんて強気になれてしまいそうだ。
宇宙から見れば人の世のとりなしごとなど、そこはかとなくものぐるおしけれ、か。

とは言いつつも2007年金色今夜に生きる者としては、『愛犬の品格』について『どんなに貴家の愛犬であったとしても、他人や他犬を不快にし続けていると、あなたの人格を問われているのと同じですぞ』との警告を与えておこう。

久しぶりに酔いが回って前後不覚となり、まとめようもなくなってしまった。
ごめんなさい。
明日が休みであることがそうさせたのだろう。
今夜の北極星を我が家の愛犬アモと共にこれからガーデンで見てこよう。
 

メガストアがやってくる 2007年11月06日(火)

  ここ数日好天が続き夜のガーデンではたくさんの星が輝いている。
夜の排泄に出す頃には南東の空にオリオン座があるのだが、この欄を書き終えてベッドに潜り込む時カーテンを開けるともう南の方向に位置しているという毎日だ。
視力が衰えた私の目にもはっきりと小熊座が見えるのだからやはり此処は空気が綺麗で街灯りのない田舎という実感があってうれしくなる。

先日、年明けに近所(せいぜい1km程度か)にオープンするアメリカ資本の超大型会員制スーパーの営業員が勧誘にやってきた。
その話を伺いながら時代感覚がどうなっているのか自分でも分からなくなってしまった。

「とにかく凄いんですよ。大きな倉庫に平積みされた商品に圧倒されますよ」
と、関東からやってきたという営業員は写真つきのパンフレットを示して説明を始めた。
しばらくして私が
「日本の商品もあるんですか?」と尋ねると
「もちろんです。でもあちらの商品というのはサイズもでかくてビックリしますよ」とアメリカ製品の凄さとお店の規模や買い物の仕方のイメージが変わるという“生活維新”について自信を持っているような話しぶりだった。

だが私は頭の中で別のことを考えていた。
『40年前ならともかく、この時代にアメリカアメリカといっても誰も飛びつかないのに、この人何を強調してるんだろう?
普通ならまずは国産と考えるし北海道産ならさらによいはずだ。
それに国内企業を応援したいという気持ちは今の時代なら多くの人が感じてるんじゃないのかな?
買い物の楽しみ方が変わるというのは一理あるようだけど、少子高齢化社会で何でも少しずつ少しずつというのがありがたいのに、アメリカサイズでは無駄な買い物が多くなりエコにも逆行するよな。』

「もちろん、どれもおひとつから買うことができます。おひとつと言っても例えば生寿司の場合で一番小さいのが48貫もあるんですよ」と、ニコニコしながら営業員はさらに桁外れの凄さを強調していた。

『おいおい、まさかケーキは甘くてピザは巨大なんじゃないでしょうな。
自衛官のSさんは米基地のある街に単身赴任して、3ヵ月後に一時帰郷した時には丸々と太ってましたぞ。
普通に利用すれば、日本人の体型もいつかはアメリカン?
それってメタボスーパー?』
「そうですか」と興味深げに笑顔で受け答えしていた私の裏側の思いだった。

会員にならないことには買い物もできないし、ひょっとしたら私が時代錯誤をしていることに気づいてお気に入りになるかもしれない。
何より初物好きなKが放っておく訳もないから当然契約はすることになろう。

はたして田舎町にアメリカ流メガストアがやってきてどんな反応を人々は見せるのだろう?
因みに近辺には同じような大規模の国内店舗が2ヶ所と生協規模の店舗が5ヶ所ほどあるのだが…
いずれにしても、これまでのように夜になれば綺麗な星がいっぱい見える街であり続けて欲しい。
 

穏やかな日差しのガーデンにて 2007年11月05日(月)

  朝から燦燦と陽光が降り注ぐ穏やかな一日だった。
午前中は5ヶ月になるラブのパピー・ラブラドゥードル・Mダックス・トイプー・柴などが遊びに来てくれた。

初対面の犬たちの注意事項についてはこれまでにもたびたび書いてきたことだが、飼い主のちょっとした配慮でお互いが楽しい時間を過ごせることがはっきりしている。

最初に遊んでいたラブラドゥードルはまもなく1歳になる遊び好きな性格だが、体型は5ヶ月のラブとたいして変わらない。
どちらも温厚な性格だから最初からフリーにしてもお互いくんずほぐれつしながら遊び、度が過ぎると相手にされなくなるのでその辺の手加減を学習しながら楽しい時を過ごしていた。

次にやってきたのは常連のMダックスたち。
先住のラブ系をフリーのままにしておくと「遊ぼう!」とばかりに荒っぽい行動に出てMダックスたちを怖がらせてしまう可能性があるので、一時的にリードをつけてもらって落ち着かせる。
Mダックスは日頃から他犬や大きい犬は見慣れているし、相手の挨拶をどうかわせばうまくいくかも心得ているのですぐに馴染んでラブ系をフリーにしても新たなコミュニティーが生まれていた。

次に初めて来店のトイプードルの内の1頭はちょっと不安感が強そうだったので、より長めの時間をかけると馴染んできた。

私がはっきりした制御をラブ系に加えたのはその後のことだった。

トリミングを終えたばかりのMダックスブーちゃんは他犬と遊ぶのが好きではないし、数日前から左前肢を痛めており、ブーちゃんをガーデンに出したのは排泄が目的であったから他犬には関わって欲しくなかった。

そんな理由をラブ系に説明して、『だから近づかないで』と言っても今の段階では理解できるはずもない。
だからブーちゃんを地面に下ろした後、関わろうとする犬たちに「ノー」と言って接近するのを手で制し、それでも接近しようとする犬の腰を強く払いのけ再び「ノー」と制したのだ。

さすがにおりこうなラブ系である。
2度ほどの制御で接近をあきらめ、ブーちゃんは穏やかに大小の排泄を済ますことができた。

ブーちゃんの排泄が終わるまでラブ系の飼い主にはリードで繋いでもらうという方法もあったが、敢えて私はそうしなかった。
そこがポイントである。
繋いで行動を抑制するのは簡単なことだが、それではいつまでも犬たちに進歩はない。
フリーな状態において「ノー、それはダメ」ということを教えることが次へのステップなのだ。

カフェの雰囲気にも慣れていた頃に行った制御だったので、ラブ系は見事にそれを理解して自制するようになった。

小型犬同士なら他犬に対する少々の無礼にも様子を見ながら対処することが多いけれど、大型の活発な犬が見ず知らずの小型犬にちょっかいをかけるのは、どんな方法を用いてでも即座に止めさせる。
たとえ全く悪気のない良心的な行動であったとしても、小型犬の中には大きなダメージを受けてしまうことがあるから。
小型犬にも(否、とりわけ小型犬には)刺激が必要なのだがそれは徐々に徐々にであって、いきなりの強すぎる刺激は心にバリアを作るだけになってしまう。

暖かな日差しのガーデンで人間と様々な犬種が楽しそうにくつろいでいる姿が印象的だった。
 

国民性と犬たち 2007年11月03日(土)

  日ハム残念!
なんとパーフェクトな負け方か。
見事である。
昨日は札幌にも初雪が降り『白い恋人』の季節がやってきた。
そう今度はコンサドーレがJ1昇格を勝ち取る番だ。
18日の札幌ドームが熱くなるぞ!

と、まあ切り替えが速いのが北海道人であるが、当然のことながらそうでない道産子もいるから、あくまでも『傾向として』ということだろう。
これからの季節にいつまでもうだうだ言ってたら凍れてしまうし、さっさと歩き出さないと隣町に着くまでに日が暮れてしまうというのが地域性を踏まえたこじつけの道民論といえようか。

さて、我が家の愛犬アモを見て考える。
ラブとゴールデンの血を引き継いだアモは外見上はラブだが、尾を見ればF1だと分かる。
散歩での動きやボール遊びそれに川や海を見る目はハイパーラブそのものだが、日常生活での振舞いはゴールデンの面倒臭さと頑固さが動きを穏やかにしている。

そんな風に、ある特徴というか傾向というのが犬種にもあって、それがまじめに論じられたり笑いの種になったりからかいの対象となることがあって、それはそれで国民性の傾向を表していて面白い。

呼び戻しができるアフガンハウンドなんて正統なアフガンじゃないとか、感情を覚えたハスキーに橇は曳かせられないとか、イギリス原産の犬種は概してジェントルを美徳としているのに対し、ドイツや日本の犬種は忠誠心が強すぎて排他的であったり、アメリカ育ちの犬はジェントルよりも遊び心が中心でそれが叶わぬと攻撃性が極端であったりしてなんだか国民性とダブって見えてしまう。
恐らくイタリアやスペインではオスの去勢は犯罪的行為と思われているのではないだろうか?
それらに混じらぬよう意識したフランスの犬は、お高く留まって上品に見せながらすれ違うに犬に色目を使い平気でルーブルにマーキングをしている姿が想像される。

シーズーやペキニーズなど中国の犬は余計なことには関与しないように見せて、マイペースでどんな主人も取り込むと共に、七色の声を使い分けながらその勢力を着実に広げているのだろう。
ロシアの犬は上品で貴族的な犬と普通の犬の差があり過ぎて羊頭狗肉といわれても判別しがたい恐ろしさがある。

この他にも寝ていることが至福であると感じている犬や、動くのを止めるくらいなら死んだ方がマシだと訴える犬たちもいてなかなか面白い世界だと思う。

いろんな経緯で皆さんは現在の愛犬と暮らしておられるのだろうが、『自分色に染める』というのもまたひとつの喜びではなかろうか。
ファイターズ・コンサドーレ…夢中になってる飼い主に圧倒されながら犬たちはそんな変化を起こしているのかも知れませんぞ。
 

頑張れよぉ! 2007年10月31日(水)

  昨日の朝、カフェ上空を白鳥の一団が賑やかな声を上げながら南へと飛行していった。
気流が乱れていたのかV字隊形を維持するのに四苦八苦する様が見る者の笑いを誘い、「頑張れよぉ!」と思わず声をかけていた。

今日のガーデンはラブ・ゴールデン密度が高く、我が家の愛犬アモを含めると12頭が集った。
そんな中に初めての来店となるMダックスが2頭いて、身の置き所をどうすべきか慎重に状況を見極めようとしていたのが可愛かった。

レトリーバーが大挙来店するまで、このMダックスたちはカフェ内でちょっといい気になって吠えたりしていたので、とてもいい社会経験になったと思う。
レトリーバーたちはそれなりにジェントルな振る舞いだったので、Mダックスに恐怖を与えるようなことはなかった。

飼い主の両足の隙間で身動きせず状況を見るオスのMダックスと、一人ぽつんと座ってあっけに取られている4ヶ月のMダックス。
ちょっといい気な気分に社会の現実がMダックスたちを我に返し、ひとつ大人にしてくれたと思え「頑張れよぉ!」と心の中で声をかけた。

さて、我らがファイターズ。
ついに王手をかけられたが、第3戦と今夜の4戦の試合の流れは私の中では願ってもない範疇なのだ。
今年の中日の打力と気迫は残念ながら凄まじいものがある。
それをすべて受け入れた中で我らがファイターズが勝利するには、
第1戦(3対1)をダルビッシュで抑え、
第2戦(1対8)で打撃の差を思い知り、
第3戦(1対9)で相手に打たせてまでも自らも打つ感触を取り戻し、
第4戦(2対4)で相手の打撃を抑えつつ、自らの得点能力を高め
第5戦を再びダルビッシュでしたたかに勝つというのが私の思い描く戦略だ。

明日が勝負である。
ドラゴンズは明日ダルビッシュを火だるまにしない限り、優勝はないだろう。
何故なら、明日ダルビッシュが勝てば第6戦第7戦も彼が投げ、『神様、仏様、稲尾様』を再現する大逆転優勝が我らがファイターズにもたらされるからだ。

最後に声を大にして叫ぼう。
頑張れよぉー!!!ファイターズ!
今月のパスタ『北海道日本ハムファイターズ応援パスタ』は今日で終わるとは限らないのだ!
 


- Web Diary ver 1.26 -