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ドッグカフェナガサキは8月30日をもって閉店いたしました。 長年のご愛顧ありがとうございました。
いろいろ書かなければならないことがありますが、まずは責任上ファーガス基金のことを今夜は書きます。
補助犬がいれば、障がいによる不自由の一部を手助けしてかなり普通の生活ができる。 でも、普通の暮らしをするために補助犬を持てば、障がいで収入は断たれたのに犬の食費や医療費など日々の負担がのしかかる。
普通の暮らしのためにそんな不公平などあってはならない。 と、たまたまカフェの庭に咲いた花のように、私たちは車椅子生活となったNさんと介助犬ファーガスを応援し始めました。
2012年9月20日、当時2歳だったファーガスの一生を金銭面で支えるため目標額を150万円と見積もって『ファーガス基金』を開設したのです。
さて、カフェ最後の営業になった8月分のご報告をいたします。 カフェ募金;38,239円(もちろん過去最高額!) ポチ袋 @先月に続いて月光仮面さん(♪どーこの誰だか知らないけれど♪)2万円(♪誰もがみんな知っている♪) Aゴールデンの飼い主Iさんから5,000円 B匿名希望のヨーキーさんからは、「じーじ」からもらって貯めてきた13年分のお年玉です。先生、たくさん抱っこしてくれてありがとうございました。と、13,000円 以上なんと7万6239円が先月だけで寄せられました。
これで基金開設以来ほぼ5年で託された浄財は141万4516円となり、目標の94.3%を達成することができました。
ファーガスが北海道にやってきた1年目こそ、環境に適応するのに時間がかかって医療費がかさんでしまいましたが、先月末現在の基金残高は71万9516円あります。
たぶんこの残高でファーガスの一生は5年前の約束通り大丈夫だと思います。そう願います。
みなさんやりましたね! もちろんありがとうの気持ちもあるけど、私とKを皆さんの仲間に入れてください。 共に喜ばさせてください! 本当に良かったよぉ〜!!!
で、最後にちょっとシビアな話があります。 ファーガスが元気な内というか、私が元気な内はファーガス基金の管理は責任を持って行います。(信じてもらうしかありませんが…)
その後のこと、どうしましょう? 1、ファーガスとの別れが来て、基金に残高があったら… 2.傷心のNさんだろうけど、暮らしのために次の介助犬を必要としたら…
『僕がいなくなったから母さんはまた不自由な生活を送ることになったんだ』というのが、介助犬ファーガスにとって最も耐え難いことだと私は思っています。
だから個人的にはNさんが“次のファーガス”を必要とする限り、ファーガス基金が存在する必要があると思うし、そんな必要性が無いような公的制度が整えばいいと思う。
ただ、『すべて公的制度で』と今私は声高に訴えるつもりはありません。 それは基金に協力してくれた皆さんも同意してくれることと思います。 だって、ファーガスのNさんはいつも「本当にありがとうございます」と私たちに感謝して頭を下げるけど、元気なNさんといい仕事をしているファーガスを時々見させてもらいながら、基金を積み上げてきた私たちにもまた「よかった。こちらこそありがとう。」という想いがこの5年間どこかにありましたよね。 私は参加できてよかったです。
ともあれ今後のこと… その先の誰かに託せればいいですね。
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