From the North Country

集合住宅での飼育問題 2006年09月20日(水)

  先日サモエドのラブの父さんから次のような話を伺った。
マンションで犬を飼う人が増え始め、いろんな苦情が出て問題となっていたので、管理組合の話し合いによって取り決めが行われた。
『今後は1世帯に1頭までとしサイズは50センチ以下とする。』

はて?それで問題は解決できるだろうかとふと考えさせられた。

このマンションでの苦情の中味を正確には知らないが、一般的には次のようなものだろう。
・室内での吠え声がうるさい
・犬を叱る飼い主の声がうるさい
・住人に飛びついたり吠えかかる
・エレベーターや通路などでオシッコをしている
・そのことに気づかなかったり、見て見ぬふりをする飼い主がいる
・抜け毛が散乱している
・エレベーターに(大きな)犬がいると乗れない
・マンションの周辺が臭い

ラブ父さんのマンションでの決め事を見ると、恐らく多頭飼いと大型犬の世帯に問題が多く、あるいは大型犬を怖がる人がいたのかもしれない。

集合住宅ではそれぞれに考え方の異なる人も多く、意見を集約するのは大変な作業だったろう。

もし、専門家の意見も聞いてみようということになって私に声がかかったとしたら…を想像してみた。

1.犬を飼育していない世帯だけを集めて無記名アンケートを取り、苦情を集約する。
2.その際、多世帯が暮らす集合住宅での特質を再確認し、管理規約で犬の飼育は許されているという前提での、妥協点の限界ともう少し上の希望を集約する。
3.忍耐できる猶予期間と許容できる管理費からの出費額を話し合う。
4.飼育世帯を戸別訪問し、愛犬の状況と飼い主の問題意識および相談を集約するとともに、無記名による『今回の問題が起きた原因・管理組合として改善して欲しい要望』などのアンケートを実施する。
5.飼育世帯を集めて、問題行動を相談された飼い主の犬をその場で制御し、その理論と方法を伝え、ちょっとした信頼を勝ち取っておく。
6.集合住宅での犬との暮らし方について、集約できる決まりごとやマナーなどの項目をまとめる。
7.例えば、飼育家庭での清掃・消臭活動や、通学・下校時のお散歩ボランティアの可能性について確認しておく。
8.飼育家庭における管理費負担増についての意見や許容額について確認する。
9.日中留守になる飼育家庭の問題について話し合う。
10.飼育家庭に対して集約された問題点の解決に向けた講義を行い、必要に応じレッスンおよび講習会を行う。
11.非飼育世帯にこれまでの経緯を説明し、現状の感想や意見を聞き、継続を希望するか否かを問う。
12.全体会合を開くとともに、別マンションの飼育世帯および非飼育世帯である人にも参加を求め、意見を出してもらう。
13.獣医師による講演と、飼育に関する各種社会資源について説明する。
14.犬の資質や家庭環境による限界について意見交換し、次の方策を探る。

ああ、面倒臭さ。
みんなそれなりに、よくやってると敬服するしかない。
 

アモのリハビリ報告 2006年09月19日(火)

  台風13号が接近し、夜に入って風雨が強まるだけでなく室内が生暖かく感じられるようになってきた。
『大気は動いているのだな』と南からの空気を実感し、『どうせなら綺麗な空気であって欲しい』と思った。

さて右後肢の手術から2ヵ月半が過ぎた我が家の愛犬アモのリハビリは順調に進んでいる。
40分くらい毎日散歩もできるようになったし、いびつな歩き方だったのがかなり姿勢良く歩けるようにもなった。
歩行後に術部を触っても熱感がないので、半年以上飲ませてきた鎮痛消炎剤を一時的に止めてみている。

来週月曜が検査日だから、それまでは用心した方がいいのだろうけど、アモの動きを見ているとかなり安心できる程度に回復しているのがわかる。
レオンベルガーのジェニーとの遊びもようやく解禁され、「アモ君ってこんな乱暴な遊びをする子だったんですね」なんて言われるようにもなってきた。

遊び始めると頻繁にくしゃみを繰り返すのは、亡くなったスーそっくりだ。
血の繋がりがこんな動作にまで現れるとは面白いものである。

この半年ほとんどの時間を安静に保つため、散歩もさせず、大きな動作をすると叱りつけてもいたから、アモには言いたいことが山ほどあっただろう。
でも、Kとふたりで息を切らせながらアモを2階まで抱き上げたり、夏の夕方には毎日カフェの前で1時間近く夕涼みにつきあったり、術部を触っては「ここが痛くなるからね」と言い聞かせていたから、そこらの事情は理解してくれてもいたと思う。

まだ急斜面を上り下りさせるには早すぎるし、大好きなサッカーボールを全力で追いかけることも許されないけど、萎えかけた筋肉に徐々に負担をかけて鍛えることが必要な時期までたどり着けたことがうれしい。

なによりこの半年で、アモは『黙って横になる』気楽さを感じ取ってくれるようになり、普段はおっとりで遊ぶ時はそれなりに大胆になってくれたのは怪我の功名といえるかもしれない。
そういえば、アモと同じTPLOの手術を受けるといっていたロットワイラーは順調に回復しているだろうか。
 

辛いけど“別物って感じ”の意味を理解して欲しい 2006年09月17日(日)

  もし飼い主の方がこの欄を読んでおられるなら憤慨されるであろうことをこれまでも何度か書いてきた。
今夜もそんな話。

「急用ができたのですが、一晩お泊りをお願いできませんか?」
昨日、遊びに来た柴犬の飼い主からの電話にふたつ返事で私はOKを出した。
とても性格のよい楽しい犬であることが分かっていたからである。

Sクンは陽気で活発で良心的で疑いを知らない無垢な柴犬である。
これまでの行動を見ていて“安心できる柴犬”の5本の指にランクされるワンちゃんである。

ところが『楽しい時間が過ごせそうだ』との私の目論見はすぐに消し去られてしまった。

お預かりしてガーデンで排尿・排便を済ませ遊ばせた後、小型犬の来客があったのでSクンをカフェに入れて係留していたのだが、5分ほどしてSクンの係留場所を見るとオシッコの形跡があったのだ。
「えっ!?もしかして?」
私は恐る恐るSクンの内股に手を当てて驚いた。
「玉つきじゃん!」

そう、Sクンは去勢をしていないオス犬だったのである。

私はもうはばかることなく声を大にして言いたい!
『家族の一員として犬と暮らしたいなら、オス犬の場合は去勢ぐらいするのが当たり前だろう!』と。
しかもSクンは陰睾丸で玉はひとつしかなく、繁殖に使えないばかりか、このままでは悪性の病気になる危険性をはらんでいるのである。

カフェでマーキングをするなどもってのほかだから、私はSクンにマナーベルトを応急に装着したが、その状態ですらマーキングする姿が悲しかった。
飼い主は当然であるべき去勢すらしていないのだから、Sクンは“愛犬”ではなく、ただの“オス犬”として本能に委ねられた行動をする“別物(べつもの)”の生物として存在させられていると私は解釈せざるを得ないのである。

せっかく愛犬としての適性を備えているのに、去勢もされず基本的な制御を教えられていないSクンが不憫でならない。

あなたは犬のことを鳥や亀のような“飼育動物”と考えているんじゃないですよね。
私は我が家の愛犬アモ君のことを家族と考えています。
だから必要なことは辛いことでもきちんと教えているのです。
去勢なんてそれ以前に行われているスタート前の手続きなのです。
 

疲弊した文章でごめんなさい 2006年09月16日(土)

  ご無沙汰でした。
検査と飲み過ぎ寝不足が続き少々疲れ気味であります。

唐突で恐縮だが、Kのチャームポイントの一つは上品さである。
然るに先日の最新情報欄での『お詫び』なるKのコメントを読んだ私の第一声は「これじゃ、同類じゃん」であった。
私の無配慮さをフォローするつもりでKが書いたコメントが不適切であると感じられた方には彼女に代わって重ねてお詫びを申し上げなければならない。

さて、大腸検査の結果だが、実はまだ何も分からない。
というのは、過去2回の検査で私は腸に癒着があって、検査の途中からのた打ち回ってしまっていたので今回は痛み止めをしてもらうことになっていた。

ところが、「長崎さん、眠くなりますよ」という声が聞こえた瞬間に私は意識を無くしてしまった。
どうやら痛み止めではなく“意識止め”を打たれたようなのだ。
「ポリープがあっても、明日友人が来るから入院できないので切除しないでください」という言葉さえ伝えることができなかった。

ボーっと意識が戻ったのは1時間後で、すべてが終わっていたらしい。
私のお股には紙おむつが装着されていてちょっと赤面。

「○*?●%$×▼*…」
看護師は何やら説明していたが、麻酔が醒めきらない私には理解不能で「1週間いや10日位先に組織検査の結果がわかります」と言っていたような気がしている。

「組織検査と言うからには、何かやばいものがあったのかもしれない!」
「ポリープの切除をしたのなら入院しているはずだから、別にどうってことはなかったんじゃない」
いろんな憶測があるなかで、ここ数日が過ぎている。

それにしてもあの麻酔。
大酒のみで腰椎麻酔が効かない私を瞬時に眠らせてしまった威力はすごい。
自らの安楽死のために一瓶キープしておきたいと思うほどである。
やっぱ疲れているようだ。

3連休初日の今日、今夏初めてエアコンの稼動が止まったかと思うと、ストーブをそろそろ準備しなければと感じさせるほど急激な気温変化が始まった。
半袖から長袖の季節に札幌は変わった。
 

告白 2006年09月12日(火)

  二夜連続の里塚の湯を楽しんできたが、これには少々わけがある。

2週間ほど前、私とKは札幌市が実施する『すこやか健診』というのを受け、ふたりとも大した異常がないことを確認させてもらった。
しかし実は、そのさらに2週間ほど前から私は毎日のように血便をしている。
いつぞやもそういうことがあって、胃カメラと大腸検査をしたが異常はなく「大腸の憩室と呼ばれるくぼみの炎症でしょう」と飲み薬で治まったものだから『炎症なら酒で治せる』と今回も様子を見てKには内緒にしていた。

一昨日、こらえきれない痛みがあって食事が取れず、隠しようもなかったので止む無くKに告白し、昨日病院に行った。

「検査しましょう」と先生。
「こないだしたばかりです」と私。
カルテを見て「2年前の4月ですね」と先生。
「ね、したばかりでしょ?」と私。
「・・・」
というわけで、明日は胃カメラを、定休日の明後日は大腸検査という段取りが整ってしまった。

現在の時刻は夜中の1時過ぎ。
夜の8時以降は食事をしてはならないという注意事項は守っているものの、焼酎は腹痛を抑える薬感覚で飲ませていただいている。

「大腸検査のとき、ポリープが見つかれば切除してそのまま4〜5日入院となりますがいいですか?」と先生。
「帰ってから予定を見て、検査のときに決めてもいいでしょうか?」
「いいですよ」と先生。

ひょっとしたら、入院によってしばらく温泉にも行けないと思った私たちは連夜の里塚の湯になった次第である。
その温泉で食事をしていた時電話があって、幼なじみで無二の親友Fが金曜日に4年ぶりに奈良から札幌にやってくるという。
大腸検査の翌日だから、ポリープが見つかっても切除は後日にしていただくことが決まったようなものだ。

そんなわけで明日のカフェには午前中、私は姿を見せませんので、ご来店の方は羽を伸ばしてごゆっくりおくつろぎ下さい。
 

こんなお礼ってあり? 2006年09月11日(月)

  おそらくこの欄を読んでいただいている釧路のIさんに、お礼のメールをするのが遅れてしまった。
先日も『失われた北の国から』の保存原稿を送っていただきありがとうございました。

皆さんはもうご覧になっていただけたであろうか?
サーバーのトラブルですべての原稿が失われた『北の国から』の過去ログが着々と再生されている状況を!

この欄の一番上にある項目の左から2番目『タイトル一覧』をクリックすれば、開設当初からの『北の国から』がかなり復元されているのを見ることができる。
今夜、私はそこに復活した過去をしみじみ読み返しているうち、既に1時を過ぎてしまったことに気づいた。

実はこの復元作業において私は何もしておらず、前述のIさんと小樽のSさんが送っていただいた原稿を札幌こぐはや(http://corghayate.exblog.jp/)のIさんがデジタル化したり、いろんな検索サイトから拾い集めて修復していただいているのでありまする。
本当に感謝しております。

Iさんが奮闘しているこの数週間、カフェではお泊り犬も少なく、私とKは今夜も含め3回も“里塚の湯”に通わせていただき、おかげさまで英気を養って『北の国から』と『最新情報』のコーナーを書くことができております。

・立ってる者は親でも使え
・甘い汁は美味しく吸うのが礼儀

そんな悪魔のささやきがとても甘美に聞こえてしまう今日この頃の私たちをお許しください。
 

出会いと別れ 2006年09月10日(日)

  昨日今日は雲の流れが普段の西から東ではなく、南から北になってしまった。
こうなれば南の山々で雨雲は遮られ、南区・中央区・西区・北区は晴れるか曇りの場合が多いのに対し、苫小牧方面の海から遮る山がないカフェ上空には雨雲がストレートに通過するようになる。
したがって「えっ?なんでここだけ雨降ってんですか?」というお客さんの声になる。

普段から風が強いのも、どうやら標高が高いだけではなくそんな影響もあるのかもしれない。

「大谷地駅からタクシーに乗った時は雨は降ってませんでしたよ」
「そうでしょうそうでしょう、ここは朝から降り続いとります」
そんな初対面の挨拶をしながら、三重県から盲導犬コニーを伴ったNさんご夫妻がカフェを訪ねてくれた。

今から9年前、他協会のユーザーだったNさんが北海道盲導犬協会に相談の電話をかけてこられた。
「老犬となり病に苦しむ盲導犬パティーのことでご相談があるのですが…」
電話の応対を任された私が、その続きを聞き、しばらく話し込んだ記憶がある。

盲導犬として長年自分を助けてくれたパティーが倒れ、これからの介護と彼女の最期を、自分はどうやって対処すればいいのか?
老犬ホームがある北海道協会なら適切なアドバイスがもらえるかもしれないと思って電話した。という内容だったと記憶している。

そして私のアドバイスは定かではないが、信念と経験に基づいていたから、きっと以下のように言ったに決まっている。

・Nさん、あなたがパティーに寄せる思いは痛いほど分かる。
眼が見えないということでどれほどの辛く苦しい時代を経験されてきたかを私は充分に理解できるつもりだ。
そしてパティーとめぐりあって、それらのほとんどから解き放たれ、新しく生まれ変わったような生活があったであろうことも知っている。
・今、あなたの心には『それほど世話になったパティーに、見えない自分が充分なことをしてやれない苦悩と、明日からの生活がまた昔の失明状態になる不安があり、人としての優しさと生きるためのエゴがあることに気づいて、自分を責め、どうしたらいいか分からなくなっているのです。
・はっきりといいましょう!
あなたはパティーを介護し続け、苦悩し無力感を思い知り疲れ果てた上で彼女の最期を看取ってはいけません。
あなたは私に電話をするまで、既に充分すぎるほどの介護をしているようですね。
その最期の辛さ大変さの記憶のほうが、これまでのパティーとの長く楽しい生活を超えてしまう可能性が高いのです。
そうなると、あなたはもう2度と盲導犬との生活を望まなくなるでしょう。
また失明生活に戻りますか?
それでパティーが喜ぶとでも?
とんでもない!
「母さんどうしたの?大丈夫?でも私はもう何もしてあげられない」
パティーだって安らげないはずです。
パティーは盲導犬。
あなたの障害を理解し、自分が支えることで一緒に楽しい生活ができる喜びを共有していました。
・犬だって家族を守る使命感と自分の病を感じているはずです。
次の盲導犬をすぐに申し込みなさい。
その姿がどれだけパティーを解放してくれるでしょう!

そんな話をして、パティーを担当の協会に託すか、人には許されていない安楽死の安らかさを説明して、罪悪感を感じる必要などどこにもないのだということを説き、そのうえでどうするかは自分の信条と相談せよ。
どんな選択をしても、私は応援してるよと伝えたはずである。

今日Nさんの足元にいた盲導犬コニーも若く見えるが既に10歳とのこと。
出会いと別れを繰り返しながら人は優しくなっていく。
初対面ではあったが、Nさんの穏やかな横顔を見ながら私はそう感じ、あの時のアドバイスを受け入れてくれたからわざわざカフェを訪ねてくれたのだなと思った。

ちなみに今年1月25日のこの欄にも関連内容がある。
 

情が移る 2006年09月09日(土)

  事情があってメスのトイプードルくりんちゃんを知り合いから預かってるNさんのこと。

Mダックス2頭が本来の家族なのだが、そこに居候犬のくりんがやって来て既に1ヶ月前後かと思われる。

まだ1歳にもなっていないので家中を引っ掻き回され、先住犬のMダックスもさぞや苦労しているかと思っていたら…
「情が移ってしまって返したくない」とのこと。
恐れ入りやした。

そこまで仰るならN様に秘策を伝授させていただきやしょう。

秘策1.
「くりんが…ああ、くりんが…。庭で遊ばせていたらカラスかアオサギかトンビか得体の知れない鳥にさらわれてしまったんです!私の…私の目の前で!」と、思いっきり取り乱して元カヌ(飼い主の略)さんの同情を誘う。
そして、後にくりんとの生活を元カヌさんに見つかったら
「居たたまれなくなって、気がついたらくりんそっくりの犬を抱いてペットショップのレジでクレジットカードを握り締めて立ってたんです。」と迫真の演技を見せる。

秘策2.
くりんにバウリンガルに似た装置を取り付け、
「これは最新式です」と飼い主に伝え、あらかじめ録音しておいた音声を流す。
「くりん、帰りたくない!ここがいい!」
「私にだって自分の人生を選択する権利があるでしょ?本当に私のこと愛しているのなら、お願いご主人様、くりんはここでN様と暮らしたいの!そしたらくりん、私とN様を結び付けてくれたあなたのことを一生恩にきます。」と吹き込んでおく。

涙なしでは語れない秘策ではあるが、これってN様を余計に傷つけているのかもしれない気がして、後ろ髪を引かれながらも酔いに任せてアップしてみた。
 

今日はいい日だった 2006年09月07日(木)

  雨の定休日となったが予定通りKと私は我が家の愛犬アモと居候犬ウィンピーを連れてドライブに出かけた。
月形の皆楽公園では誰もいなかったのでノーリードで池の周りを散策し、いつもはカフェの上空を飛んでいる姿しか知らないアオサギを間近で見ることができ、その大きさに感動した。
アモは濡れた芝生の上でいつものようにごろんごろん転がり、ウィンピーは一人では遊べずKにまとわりついては周辺を駆けていた。

さらに車を走らせ新十津川の徳富川河川敷で、ゆっくりした散策を楽しみ川辺にも近づいてみた。
意外にもアモは川に入らず水辺をうろうろしているだけだった。
「まだ足が完全じゃないのを知ってるんだろうか?」
私たちはその後も無理をさせず車に乗り込み、砂川にある北菓楼本店で遅い昼食をとることにした。

北菓楼にはドッグガーデンもあるが、ガーデンではケーキセットのみで食事ができないため、犬たちには車で留守番をさせ、Kはチキンカレーを私は畑のスパゲッティー(温製カチャトーラ)を食した。
値段は安くても、こう言っちゃなんだが、我がカフェの特製カレーと冷製カチャトーラの方がずっと美味しいと思えた。
ただ、周りの方が食べているケーキセットのボリュームとその値段525円という安さは驚きだった。
このお店の本命はやはりケーキや菓子にあるようだ。

話は変わり、帰宅し夜になって秋田の力からうれしい電話がかかってきた。
「就職が決まったぞ!」と電話の声はとても明るかった。
自宅開業のマッサージだけでは収入も限られ、何より日銭だけで何の保障もない将来に対する不安が常に力の頭をよぎっていた。

眞知子に線香をあげて仁賀保に戻った力は、老人ホームのあんまマッサージ師の募集に応募していた。

「生まれて初めてちゃんとしたところで働くようになれたぞ。土日祝日休みで社会保険もしっかりしていて労災もある。しばらく働けば有給休暇や盆・正月の休みもあるそうだ。夢みてぇだ!」
力が安堵し喜んでいた。

私は涙が出そうで声が潤んでしまった。
「そうか、そうか、よかったなぁ」
そして、その声でいつものようにため口をきいた。
「おめぇ、職員と喧嘩すんじゃねぇぞ!しっかり揉んでじいちゃん・ばあちゃんを楽にさせてやんだぞ!おめぇが普通にやってりゃボケてる人でもまともになるから頑張んだぞ!」

これまで『北の国から』で何度も登場し、私と同じように『秋田の力』のことを気にかけてくれてる読者がおられることを知っているから、定休日ではあるがすぐに報告したかった。

・自宅から盲導犬と歩いて15分くらいのところにその老人ホームはある。
・20畳ほどの自分の部屋があって、そこで治療するから職員とは滅多に顔を合わせなくて済むという。
・盲導犬セナは凝固剤入りの袋をつけて排尿便できるから、敷地での臭いを気にしなくても済む。
・すでに今月の4日から働いていて、昨日揉んでやったじいさんに「おめぇさん、誰だべ?」と言われたそうな。
・夜と土日にはこれまで通り自宅で、頼りにしてくれている患者さんのために働くそうだ。

そして、お昼にはこれまで苦労を共にしてきた奥さんが作ってくれたお弁当を食べているという。
よかったな、力。本当によかった。
 

さくら 2006年09月06日(水)

  札幌市内を走る中央バスの運転席の後ろにある液晶画面に、9月から3ヶ月間カフェのコマーシャル映像が流れている。はずだ。
1台あたり1日に10回程度の放映らしいから運が良くなければ滅多に見ることはできないが、200台程度のバスで放映されているのでトータルでは結構な回数である。
残念ながら、カフェの顧客層がバスの利用者とは思えないから大した宣伝効果は期待してないけれど、バス車内の方々がたまたま見かけたとき、心和むような写真があったので編集して掲載することにしたものである。

実は私たちもバスに乗ることはないので、もし見かけた方がおられれば是非感想をお聞かせ願いたい。

さて、今日は久しぶりにラブラドールさくらのレッスンを行った。
カフェには頻繁に遊びに来ているので日頃の様子や成長過程はつぶさに拝見し、飼い主のMさんには様々なアドバイスを行っていた。
1ヶ月に1回くらいの割で歩いて、大きな問題が潜んでいないかチェックしている。

まもなく9ヶ月目に入るが、これまでに与えたアドバイスと私が行ったレッスンの主なものは次の通り。

1.食事・トイレ・遊び・散歩のこと。
・食事回数は4回から始め、成長に応じて3回にし、今月辺りから2回にしているはずだ。
・食事を与えるときは両手でしっかり食器を押さえて、将来的にも人の手に警戒をさせないこと。
・トイレは失敗させないことを前提に根気よく頑張ってもらった。そして『シーシー・ベンベン』という言葉を繰り返しその意味を教え続けてもらった。
・興奮させ過ぎない遊び・乳歯で怪我をしない注意・それでいて犬が充分満足し心地よい疲れを覚えるようにしてもらった。
・散歩は小さい時から抱っこをして歩くことから始め、社会見学の一歩を踏み出し、カフェに来ていろんな人と触れ合った。
・成長し自分で歩ける時期になると、先住犬のももとは別々に散歩をしてさくらひとりで歩くようにしてもらった。

2.抱っこすること
小型犬なら将来を考え、依存的になり過ぎないよう抱っこしない習慣を勧めるが、ラブクラスの場合は抱っこするのが辛くなる時期までできるだけ抱っこしてもらった。
そういえば最近になってMさんがさくらを抱っこする姿を見かけなくなった。

3.室内での係留とケージに慣れさせること
・充分に遊んだ後は係留するかケージに入れる。
・リードで繋ぐと時々吠えてしまうことがあったが、これはカフェで『吠えてはいけない』ことを強く私が教えた。
・今では自分でケージに入って寝ているし、係留しても黙って座るか伏せている。そして家人がいる時にはフリーにしてもほとんど手がかからなくなっている。
たまにいたずらをするらしいが、既に聞きわけを身に着け始めているから制御も容易になっている。

4.制御を受け入れること
・カフェに来ると闇雲に他犬に飛び掛るから、怒られ冷たい視線を浴びてヒンシュクを買ううち、分をわきまえ“相手の立場というものがある”ことを学び始めている。
・ガーデンのゼオライトや草をまるでドッグフードのように食べるので、私から強烈な叱りを受け続け、その結果言葉による制御で身を慎むことを覚え始めた。

5.イエストレーニングによる歩行訓練
・仔犬の割には人の話を聞きながら歩けるようになった。
・歩行訓練が楽しみだから、周囲に大きく気をとられたりせず、初めて見聞きするものでも不安を示さない。

長くなってしまったし、酔いが回って思い出せなくなったから今夜はこれでおしまい。
明日は定休日。
アモも術後2ヶ月を過ぎたから、どこかへ出かけようと思っている。
 


- Web Diary ver 1.26 -