From the North Country

告白 2006年09月12日(火)

  二夜連続の里塚の湯を楽しんできたが、これには少々わけがある。

2週間ほど前、私とKは札幌市が実施する『すこやか健診』というのを受け、ふたりとも大した異常がないことを確認させてもらった。
しかし実は、そのさらに2週間ほど前から私は毎日のように血便をしている。
いつぞやもそういうことがあって、胃カメラと大腸検査をしたが異常はなく「大腸の憩室と呼ばれるくぼみの炎症でしょう」と飲み薬で治まったものだから『炎症なら酒で治せる』と今回も様子を見てKには内緒にしていた。

一昨日、こらえきれない痛みがあって食事が取れず、隠しようもなかったので止む無くKに告白し、昨日病院に行った。

「検査しましょう」と先生。
「こないだしたばかりです」と私。
カルテを見て「2年前の4月ですね」と先生。
「ね、したばかりでしょ?」と私。
「・・・」
というわけで、明日は胃カメラを、定休日の明後日は大腸検査という段取りが整ってしまった。

現在の時刻は夜中の1時過ぎ。
夜の8時以降は食事をしてはならないという注意事項は守っているものの、焼酎は腹痛を抑える薬感覚で飲ませていただいている。

「大腸検査のとき、ポリープが見つかれば切除してそのまま4〜5日入院となりますがいいですか?」と先生。
「帰ってから予定を見て、検査のときに決めてもいいでしょうか?」
「いいですよ」と先生。

ひょっとしたら、入院によってしばらく温泉にも行けないと思った私たちは連夜の里塚の湯になった次第である。
その温泉で食事をしていた時電話があって、幼なじみで無二の親友Fが金曜日に4年ぶりに奈良から札幌にやってくるという。
大腸検査の翌日だから、ポリープが見つかっても切除は後日にしていただくことが決まったようなものだ。

そんなわけで明日のカフェには午前中、私は姿を見せませんので、ご来店の方は羽を伸ばしてごゆっくりおくつろぎ下さい。
 

こんなお礼ってあり? 2006年09月11日(月)

  おそらくこの欄を読んでいただいている釧路のIさんに、お礼のメールをするのが遅れてしまった。
先日も『失われた北の国から』の保存原稿を送っていただきありがとうございました。

皆さんはもうご覧になっていただけたであろうか?
サーバーのトラブルですべての原稿が失われた『北の国から』の過去ログが着々と再生されている状況を!

この欄の一番上にある項目の左から2番目『タイトル一覧』をクリックすれば、開設当初からの『北の国から』がかなり復元されているのを見ることができる。
今夜、私はそこに復活した過去をしみじみ読み返しているうち、既に1時を過ぎてしまったことに気づいた。

実はこの復元作業において私は何もしておらず、前述のIさんと小樽のSさんが送っていただいた原稿を札幌こぐはや(http://corghayate.exblog.jp/)のIさんがデジタル化したり、いろんな検索サイトから拾い集めて修復していただいているのでありまする。
本当に感謝しております。

Iさんが奮闘しているこの数週間、カフェではお泊り犬も少なく、私とKは今夜も含め3回も“里塚の湯”に通わせていただき、おかげさまで英気を養って『北の国から』と『最新情報』のコーナーを書くことができております。

・立ってる者は親でも使え
・甘い汁は美味しく吸うのが礼儀

そんな悪魔のささやきがとても甘美に聞こえてしまう今日この頃の私たちをお許しください。
 

出会いと別れ 2006年09月10日(日)

  昨日今日は雲の流れが普段の西から東ではなく、南から北になってしまった。
こうなれば南の山々で雨雲は遮られ、南区・中央区・西区・北区は晴れるか曇りの場合が多いのに対し、苫小牧方面の海から遮る山がないカフェ上空には雨雲がストレートに通過するようになる。
したがって「えっ?なんでここだけ雨降ってんですか?」というお客さんの声になる。

普段から風が強いのも、どうやら標高が高いだけではなくそんな影響もあるのかもしれない。

「大谷地駅からタクシーに乗った時は雨は降ってませんでしたよ」
「そうでしょうそうでしょう、ここは朝から降り続いとります」
そんな初対面の挨拶をしながら、三重県から盲導犬コニーを伴ったNさんご夫妻がカフェを訪ねてくれた。

今から9年前、他協会のユーザーだったNさんが北海道盲導犬協会に相談の電話をかけてこられた。
「老犬となり病に苦しむ盲導犬パティーのことでご相談があるのですが…」
電話の応対を任された私が、その続きを聞き、しばらく話し込んだ記憶がある。

盲導犬として長年自分を助けてくれたパティーが倒れ、これからの介護と彼女の最期を、自分はどうやって対処すればいいのか?
老犬ホームがある北海道協会なら適切なアドバイスがもらえるかもしれないと思って電話した。という内容だったと記憶している。

そして私のアドバイスは定かではないが、信念と経験に基づいていたから、きっと以下のように言ったに決まっている。

・Nさん、あなたがパティーに寄せる思いは痛いほど分かる。
眼が見えないということでどれほどの辛く苦しい時代を経験されてきたかを私は充分に理解できるつもりだ。
そしてパティーとめぐりあって、それらのほとんどから解き放たれ、新しく生まれ変わったような生活があったであろうことも知っている。
・今、あなたの心には『それほど世話になったパティーに、見えない自分が充分なことをしてやれない苦悩と、明日からの生活がまた昔の失明状態になる不安があり、人としての優しさと生きるためのエゴがあることに気づいて、自分を責め、どうしたらいいか分からなくなっているのです。
・はっきりといいましょう!
あなたはパティーを介護し続け、苦悩し無力感を思い知り疲れ果てた上で彼女の最期を看取ってはいけません。
あなたは私に電話をするまで、既に充分すぎるほどの介護をしているようですね。
その最期の辛さ大変さの記憶のほうが、これまでのパティーとの長く楽しい生活を超えてしまう可能性が高いのです。
そうなると、あなたはもう2度と盲導犬との生活を望まなくなるでしょう。
また失明生活に戻りますか?
それでパティーが喜ぶとでも?
とんでもない!
「母さんどうしたの?大丈夫?でも私はもう何もしてあげられない」
パティーだって安らげないはずです。
パティーは盲導犬。
あなたの障害を理解し、自分が支えることで一緒に楽しい生活ができる喜びを共有していました。
・犬だって家族を守る使命感と自分の病を感じているはずです。
次の盲導犬をすぐに申し込みなさい。
その姿がどれだけパティーを解放してくれるでしょう!

そんな話をして、パティーを担当の協会に託すか、人には許されていない安楽死の安らかさを説明して、罪悪感を感じる必要などどこにもないのだということを説き、そのうえでどうするかは自分の信条と相談せよ。
どんな選択をしても、私は応援してるよと伝えたはずである。

今日Nさんの足元にいた盲導犬コニーも若く見えるが既に10歳とのこと。
出会いと別れを繰り返しながら人は優しくなっていく。
初対面ではあったが、Nさんの穏やかな横顔を見ながら私はそう感じ、あの時のアドバイスを受け入れてくれたからわざわざカフェを訪ねてくれたのだなと思った。

ちなみに今年1月25日のこの欄にも関連内容がある。
 

情が移る 2006年09月09日(土)

  事情があってメスのトイプードルくりんちゃんを知り合いから預かってるNさんのこと。

Mダックス2頭が本来の家族なのだが、そこに居候犬のくりんがやって来て既に1ヶ月前後かと思われる。

まだ1歳にもなっていないので家中を引っ掻き回され、先住犬のMダックスもさぞや苦労しているかと思っていたら…
「情が移ってしまって返したくない」とのこと。
恐れ入りやした。

そこまで仰るならN様に秘策を伝授させていただきやしょう。

秘策1.
「くりんが…ああ、くりんが…。庭で遊ばせていたらカラスかアオサギかトンビか得体の知れない鳥にさらわれてしまったんです!私の…私の目の前で!」と、思いっきり取り乱して元カヌ(飼い主の略)さんの同情を誘う。
そして、後にくりんとの生活を元カヌさんに見つかったら
「居たたまれなくなって、気がついたらくりんそっくりの犬を抱いてペットショップのレジでクレジットカードを握り締めて立ってたんです。」と迫真の演技を見せる。

秘策2.
くりんにバウリンガルに似た装置を取り付け、
「これは最新式です」と飼い主に伝え、あらかじめ録音しておいた音声を流す。
「くりん、帰りたくない!ここがいい!」
「私にだって自分の人生を選択する権利があるでしょ?本当に私のこと愛しているのなら、お願いご主人様、くりんはここでN様と暮らしたいの!そしたらくりん、私とN様を結び付けてくれたあなたのことを一生恩にきます。」と吹き込んでおく。

涙なしでは語れない秘策ではあるが、これってN様を余計に傷つけているのかもしれない気がして、後ろ髪を引かれながらも酔いに任せてアップしてみた。
 

今日はいい日だった 2006年09月07日(木)

  雨の定休日となったが予定通りKと私は我が家の愛犬アモと居候犬ウィンピーを連れてドライブに出かけた。
月形の皆楽公園では誰もいなかったのでノーリードで池の周りを散策し、いつもはカフェの上空を飛んでいる姿しか知らないアオサギを間近で見ることができ、その大きさに感動した。
アモは濡れた芝生の上でいつものようにごろんごろん転がり、ウィンピーは一人では遊べずKにまとわりついては周辺を駆けていた。

さらに車を走らせ新十津川の徳富川河川敷で、ゆっくりした散策を楽しみ川辺にも近づいてみた。
意外にもアモは川に入らず水辺をうろうろしているだけだった。
「まだ足が完全じゃないのを知ってるんだろうか?」
私たちはその後も無理をさせず車に乗り込み、砂川にある北菓楼本店で遅い昼食をとることにした。

北菓楼にはドッグガーデンもあるが、ガーデンではケーキセットのみで食事ができないため、犬たちには車で留守番をさせ、Kはチキンカレーを私は畑のスパゲッティー(温製カチャトーラ)を食した。
値段は安くても、こう言っちゃなんだが、我がカフェの特製カレーと冷製カチャトーラの方がずっと美味しいと思えた。
ただ、周りの方が食べているケーキセットのボリュームとその値段525円という安さは驚きだった。
このお店の本命はやはりケーキや菓子にあるようだ。

話は変わり、帰宅し夜になって秋田の力からうれしい電話がかかってきた。
「就職が決まったぞ!」と電話の声はとても明るかった。
自宅開業のマッサージだけでは収入も限られ、何より日銭だけで何の保障もない将来に対する不安が常に力の頭をよぎっていた。

眞知子に線香をあげて仁賀保に戻った力は、老人ホームのあんまマッサージ師の募集に応募していた。

「生まれて初めてちゃんとしたところで働くようになれたぞ。土日祝日休みで社会保険もしっかりしていて労災もある。しばらく働けば有給休暇や盆・正月の休みもあるそうだ。夢みてぇだ!」
力が安堵し喜んでいた。

私は涙が出そうで声が潤んでしまった。
「そうか、そうか、よかったなぁ」
そして、その声でいつものようにため口をきいた。
「おめぇ、職員と喧嘩すんじゃねぇぞ!しっかり揉んでじいちゃん・ばあちゃんを楽にさせてやんだぞ!おめぇが普通にやってりゃボケてる人でもまともになるから頑張んだぞ!」

これまで『北の国から』で何度も登場し、私と同じように『秋田の力』のことを気にかけてくれてる読者がおられることを知っているから、定休日ではあるがすぐに報告したかった。

・自宅から盲導犬と歩いて15分くらいのところにその老人ホームはある。
・20畳ほどの自分の部屋があって、そこで治療するから職員とは滅多に顔を合わせなくて済むという。
・盲導犬セナは凝固剤入りの袋をつけて排尿便できるから、敷地での臭いを気にしなくても済む。
・すでに今月の4日から働いていて、昨日揉んでやったじいさんに「おめぇさん、誰だべ?」と言われたそうな。
・夜と土日にはこれまで通り自宅で、頼りにしてくれている患者さんのために働くそうだ。

そして、お昼にはこれまで苦労を共にしてきた奥さんが作ってくれたお弁当を食べているという。
よかったな、力。本当によかった。
 

さくら 2006年09月06日(水)

  札幌市内を走る中央バスの運転席の後ろにある液晶画面に、9月から3ヶ月間カフェのコマーシャル映像が流れている。はずだ。
1台あたり1日に10回程度の放映らしいから運が良くなければ滅多に見ることはできないが、200台程度のバスで放映されているのでトータルでは結構な回数である。
残念ながら、カフェの顧客層がバスの利用者とは思えないから大した宣伝効果は期待してないけれど、バス車内の方々がたまたま見かけたとき、心和むような写真があったので編集して掲載することにしたものである。

実は私たちもバスに乗ることはないので、もし見かけた方がおられれば是非感想をお聞かせ願いたい。

さて、今日は久しぶりにラブラドールさくらのレッスンを行った。
カフェには頻繁に遊びに来ているので日頃の様子や成長過程はつぶさに拝見し、飼い主のMさんには様々なアドバイスを行っていた。
1ヶ月に1回くらいの割で歩いて、大きな問題が潜んでいないかチェックしている。

まもなく9ヶ月目に入るが、これまでに与えたアドバイスと私が行ったレッスンの主なものは次の通り。

1.食事・トイレ・遊び・散歩のこと。
・食事回数は4回から始め、成長に応じて3回にし、今月辺りから2回にしているはずだ。
・食事を与えるときは両手でしっかり食器を押さえて、将来的にも人の手に警戒をさせないこと。
・トイレは失敗させないことを前提に根気よく頑張ってもらった。そして『シーシー・ベンベン』という言葉を繰り返しその意味を教え続けてもらった。
・興奮させ過ぎない遊び・乳歯で怪我をしない注意・それでいて犬が充分満足し心地よい疲れを覚えるようにしてもらった。
・散歩は小さい時から抱っこをして歩くことから始め、社会見学の一歩を踏み出し、カフェに来ていろんな人と触れ合った。
・成長し自分で歩ける時期になると、先住犬のももとは別々に散歩をしてさくらひとりで歩くようにしてもらった。

2.抱っこすること
小型犬なら将来を考え、依存的になり過ぎないよう抱っこしない習慣を勧めるが、ラブクラスの場合は抱っこするのが辛くなる時期までできるだけ抱っこしてもらった。
そういえば最近になってMさんがさくらを抱っこする姿を見かけなくなった。

3.室内での係留とケージに慣れさせること
・充分に遊んだ後は係留するかケージに入れる。
・リードで繋ぐと時々吠えてしまうことがあったが、これはカフェで『吠えてはいけない』ことを強く私が教えた。
・今では自分でケージに入って寝ているし、係留しても黙って座るか伏せている。そして家人がいる時にはフリーにしてもほとんど手がかからなくなっている。
たまにいたずらをするらしいが、既に聞きわけを身に着け始めているから制御も容易になっている。

4.制御を受け入れること
・カフェに来ると闇雲に他犬に飛び掛るから、怒られ冷たい視線を浴びてヒンシュクを買ううち、分をわきまえ“相手の立場というものがある”ことを学び始めている。
・ガーデンのゼオライトや草をまるでドッグフードのように食べるので、私から強烈な叱りを受け続け、その結果言葉による制御で身を慎むことを覚え始めた。

5.イエストレーニングによる歩行訓練
・仔犬の割には人の話を聞きながら歩けるようになった。
・歩行訓練が楽しみだから、周囲に大きく気をとられたりせず、初めて見聞きするものでも不安を示さない。

長くなってしまったし、酔いが回って思い出せなくなったから今夜はこれでおしまい。
明日は定休日。
アモも術後2ヶ月を過ぎたから、どこかへ出かけようと思っている。
 

いつの日かアンサンブル 2006年09月05日(火)

  今日の雨で札幌はすっかり秋の空気に変わり、夕方の散歩はとても心地よく、夜に入るとまもなく中秋を迎える名月の輝きがあった。

一日遅れで今夜誕生日プレゼントをKに贈った。
その昔ハモンドを教えたことがあるKだったけど、オルガンは大き過ぎて実家に置いたままになっている。
最近私がサックスを吹くようになって「一緒にやれたらいいなぁ」と言ってたのでYAMAHAのキーボードをプレゼントしたというわけだ。

長〜い時の流れの隙間を埋めるようにボリュームを下げた練習音が先ほどから心地よく響いている。
私がサックスを吹き始めると、何か用事でも思い出したかのようにそそくさと姿を消す我が家の愛犬アモも、Kの演奏にはうたた寝を続けている。
いつかアンサンブルができたらと思うとまた楽しみが増えた。

さて、先日来紹介している4ヶ月のラブラドール/ナナちゃんが、とうとう岩見沢からレッスンに通い始めた。
初日の月曜は生憎の雨模様だったけど、雨宿りをしながらしっかり歩かせてもらった。

まずは『普通のラブ』でひと安心。
まだ乳歯だから遊び方をひとつ間違えると皮膚に穴が開いて出血させられる危険はあるし、悪気はないのに大胆な『遊ぼう攻撃』で他犬からは白い眼で見られてはいるが、それは若さゆえの世間知らずで無謀で、知的だからこそ脳内の化学変化による爆発が起きているのだろうと思う。

私がレッスンに出かけている間、飼い主の奥さんとKとの会話
「いい人に拾われるよう、たらいに入れて川に流してやろうと思った」と奥さん
「楽しかったよ。ありがとう!って?」とK
「ううん、違う!辛かったよ、さようならって」と奥さん

奥さんがキレる前に、ここに辿りついてよかったね、ナナ。

いつの日かこんなことも楽しい思い出となり、家族そしてナナちゃんが楽しい生活のアンサンブルを響かせてくれることを祈っている。
 

複雑な思い 2006年09月04日(月)

  ご無沙汰でした。
インターネット関連の複雑な設定は今夜すべて解決いたしまして、これまで通り『思うがままに』アップできる環境が整いました。

パソコンのことでも愛犬のことでも任せるときには専門の人に任せてみるのが近道だということを改めて思い知りました。

釧路のIさん、失われた『北の国から』の原稿を送っていただきありがとう。
復元作業は地道に進めていきたいと思っているので、しばらく時間はかかるけど今後もご協力をお願いします。

メールで送信すれば済むようなことだけど、敢えてこの欄で『テストケース』のつもりでアップさせていただき、私とKの生活にインターネットが戻ったことを確認させていただいた。

ここ数日、インターネットが使えない不自由な生活を送り、悔しいし、おもはゆい生活だったことを告白しておこう。
まるでライフラインのひとつが遮断されてしまったような不自由さを感じてしまい、疎外感を味わった。

良かったことは時間を気にせずゆっくり過ごせたことで、これはありがたかった。
繋がっていればうっとうしいと思うこともあるけど、繋がらなければ大いに不便。メールやインターネットはそんな存在になっているようだ。

留守中の最新情報に今月のパスタの写真とコメントをアップしてくださったIさんありがとうございました。
 

北海道が美味しい季節だ 2006年08月31日(木)

  定休日にこの欄を書くことはないのだが、二日休んでいたし、8月も今日が最終日でHPのカフェメニューを更新しなければならなかったので、ついでに立ち寄ってみた。

ご愛顧いただいた夏メニューのラーメンサラダが姿を消し、カチャトーラだとかラタトゥーユという聞きなれないパスタを9月からのメニューに入れるそうだ。

先週受診した“すこやか健診”の結果を朝からふたりで病院に行って聞いてきたのだが、ふたりともそれなりに健康だと言われて安堵したKが、気分良くこのふたつのパスタを試作し、実際、美味しかったので「明日からこれにする!」と即座に決まってしまった。

午後からは、我が家の愛犬アモの術後の快復も順調に進んでいるので、3人でドライブを兼ねて食材となる野菜とハーブを求めて長沼方面に出かけた。
ゆにガーデンでKがハーブを選んでいる間、私とアモは久しぶりのノーリードの散策を楽しんだ。
アモは草の上でゴロンゴロンと背中を擦り付け、数ヶ月ぶりの開放感を味わっていた。

20個以上は入る大きな袋に活きのいいピーマンを詰め放題で200円の買い物をしたり、地元で育てたパプリカを4個100円で買ったり、トータルで数千円の買い物をしたKは満足そうだった。
明日からのカフェの食材になるらしい。

夕方、先週に引き続いて私たちは愛犬をまりちゃんに託し、『里塚の湯』に出かけた。
ここのロビーにも新鮮な野菜が廉価で販売されていた。
「野菜だけ買いに来てもいいのでしょうか?」とフロントに尋ねると
「そういう方もおられるようです」とちょっと迷惑そうだったが、『これは使えるかもしれない』と密かに思った。

明日から9月。
北海道の食材を使っているだけで、何もかも美味しくなってしまう季節が訪れる。
 

無謀の結果 2006年08月28日(月)

  先日のこの欄で、『仮にラブの仔を室内で放し飼いにして暮らせば誰でも真剣になる』というようなことを書いた。
・冬山に弁当ひとつ持って登るようなもの
・「トイレを貸して」と訪問販売にやってきた男を部屋に入れるようなもの
・これまで消費税を納付せずに済んでいたから、かろうじて経営できていたカフェに、納税しろと通知書を送ってくる税務署そのもの

つまり“無謀!”の代名詞のつもりで書いたものだった。

ところが今日、そのラブを生後40日前から現在の4ヶ月弱まで放し飼いにしているご夫婦が遠く岩見沢からカフェにやって来られた。
「前に飼っていたシーズーが14歳で亡くなりまして…あの子は来た日から何一つ手がかからず、本当にいい子でした」
そう話す奥さんの目は虚空を見つめているようだった。

ご主人の両腕にある無数の生傷を見た私が
「凄いことになっていますねぇ」というと、
「いえいえ、この足のほうが」とズボンの裾をたくし上げようとして奥さんにたしなめられていた。

『家の中はさらに凄いことになっているのだろうな』と想像していると
「いつまでこんな状態が続くのでしょうか?」と本当に思いつめたような声で奥さんが尋ねられた。

『思い込み』というのは恐ろしいものだと心から感じた。
このご夫婦は前のシーズーとの暮らし方が、『犬との暮らし方』であると思い込み、その方法から脱却できないでおられるようだ。
家猫のミーちゃんと野生のエルザは同じ方法では育てられないのに。

聞くと、夜もフリーの状態、つまりラブの仔を本当に24時間野放しにしているのである。
日中仕事に出かけるご主人はまだしも、いつも一緒に居なければならない奥さんが思いつめた表情になるのは当然であろう。

ガーデンでの仔犬の行動を見ると、やや控えめで普通より扱いやすそうなタイプだった。
リードで繋ぎ、行動に制約を与えると野太い声で吠え立てた。
「だめ、だめ」と飼い主はなだめるように言い聞かせており、「放して!私を自由にして!」と吠えるワンちゃんのほうが毅然としていて主張が伝わり、どうみても軍配は犬に上がっていた。

じゃあ、どうすればいいのか?

今日の午後カフェにやってきた近所のさくらも、今年になって仔犬から育て始めたラブラドールである。
「ようやく室内でフリーにできるようになりました」
笑顔でそう話してくれたMさんは、以前よりさらに逞しく、ちょっとだけ若返ったように見えた。

はじけた性格のさくらをどのように育てているのかは、おいおいとこの欄で紹介することにして、問題のワンちゃんはもし遠くからでも通ってくれるのなら、何とか適切なアドバイスとしつけが行えるだろう。
 


- Web Diary ver 1.26 -