From the North Country

不敗神話 2006年06月09日(金)

  まるで梅雨のような曇天・雨天が続いているが、我らが阪神タイガースの札幌での成績も2連敗と芳しくなかった。
危機感を抱いた私は、定休日の昨日札幌ドームへ駆けつけた。
実は私が応援に行った試合はタイガースもコンサドーレも負けないというジンクスがずっと続いているのだ。(嫌なことはすぐに忘れてしまう性格だから、ひょっとしたら間違っているかもしれないけど…)
その実績たるやワールドカップ日本代表応援のためドイツに渡ったMダックスのロンメル君以上で、私に残っている負けた記憶は20年以上前の円山球場での広島戦という優れものである。

勿論、その間タイガースやコンサドーレは何度も負けているのだが、仕事の都合で滅多に観戦することができなかった私には幸いにも勝ち試合とスケジュールが一致していたのである。

おかげさまで昨日も勝ち試合を観ることができた。
内心、戦ってほしくない日本ハムとの対戦だったけど、小笠原のホームランや稲葉のファインプレーと打撃には周りの道産子タイガースファンからも温かいヤジが飛んでいた。
日ハムの2勝1敗だったが阪神も首位に立ったので、まあよしとしよう。

さて、今夜からはFIFAワールドカップの開幕だ!
4年前の日韓大会の時は全国を放浪していたことを懐かしく思い出す。
カメルーンの中津江村、フランスの指宿などキャンプ地を気ままに旅していた。
あの頃は想像すらしていなかったドッグカフェを営みながら、まずはこの2週間の一次リーグをしっかり応援していきたい。
実力があるから日本はドイツの地にいるのだ、という揺ぎ無いプライドを持って声援を送ろう!
 

術後3ヶ月 2006年06月07日(水)

  左後肢前十字靭帯断裂の手術から3ヶ月が経ち、我が家の愛犬アモの定期検診に行ってきた。

一般的に折れた骨が引っ付くのは3ヶ月程度と聞いていた。
アモの場合は骨折ではなく、靭帯断裂に対応するTPLOという手術で、人工的に骨を切断してインプラントで固定したものだからもっと早くきれいに接合すると思っていたが、レントゲンにはまだ接合部がくっきり写っていた。

「順調ですよ。インプラントにも全く問題はありません」
私の心配をよそに先生はそのように言われたので、「まあ、そんなものか」と安心することにした。

が、家に帰る車の中で「あの時先生に聞いておけばよかった」という疑問が沸いてきた。

犬の年齢を人に換算すれば、例えば最初の1年が18歳程度、2年目で24〜5歳で以後1年ごとに4歳をプラスするのが一般的である。
これは永久歯への生え変わりや生理的・肉体的な発育あるいは老化をもとに換算したものである。
また雌犬の避妊手術後の回復の度合いなどを見ると、細胞分裂がヒトよりも早いのか治りが著しく早いように思う。

だとすれば、アモの骨の接合は人間以上に早いはずであると思われる。
然るに、アモよりも2ヶ月遅れでしかも人工的な切断ではない骨折をしたニューヨークヤンキーズの松井選手が順調に回復しているように感じられるのはなぜだろうか?

先月アモは5歳になったばかりだから人間の肉体年齢に換算すれば36歳前である。
術後の回復が人間より早いことに対し、アモのほうが松井選手より少し年上で、彼がプロのスポーツマンであることを相殺しても、彼より2ヶ月早くアモの復帰が先行すべきであろう。

レントゲンの接合部は松井選手のそれと比較できないけど、まあ、アモは1時間以上散歩に出られるし湖で泳ぐのも奨励されたのだからほぼ完治していると信じよう。
インプラントを取り出す9月までの3ヶ月間を無理せず大いに楽しみたい。
 

超えてはいけない一線 2006年06月05日(月)

  昨年11月のこの欄で『頭脳と法の網をかいくぐるやり方で儲けて、社会に影響力を行使している会社があるが、なぜかすっきりとは受け入れがたい」とMファンドのことを書いたが、その代表が逮捕されてしまった。

法のギリギリの線を歩き続けていると、わずかなミスは必ず起こす。
「プロ中のプロ」を自認していればなおさらのことだ。

普通のプロなら、間違っても法の一線を越えないように、例えば線から1メートル離れた道で仕事をするが、『プロ中のプロ』という自惚れがあれば僅か10センチのところを歩き続け、その危うさに慣れてしまい踏み外す。

今回の逮捕劇は法の網目を意図的にかなり細かくしたという検察のずるさはあるが、誰も文句は言ってないようだ。
「あなた方は私が儲けているから私が嫌いなのです。確かに短期間で大儲けしましたけど」というMさんの分析は一面で正しいのかもしれない。
“やっかみ”という小心さは誰しも持っているから、成金の失敗はある種庶民の溜飲を下げる効果がある。

しかし、私が昨年「なぜかすっきりとは受け入れがたい」と書いたのは別のところにある。
Mさんが大儲けして豪邸を建てたり自家用ジェットを持って豪遊しようとそれは私にとってどうでもいいことだ。
問題はその金で他人の家や心に土足で入り込む品のなさである。
「お金がすべてでしょう」
「金儲けのためには何をやってもいいのですか」
「違法ですか?儲けることが私の仕事です」

人々がお互い平穏に生活するために長い間培ってきた不文律が、「違法ではない」という一言で掻き乱されてしまうことに対する反発がある。

それでも昨年までは東京の大企業相手に勝手にやってたから私にはどうでもいいことだった。
しかし最近になって“我らが阪神タイガース”にまで土足で入ってきたのだからこれは捨て置けない。

「阪神には株価以上の資産価値があるのにそれを高めて株主価値を上げていない」などと再び金に結びつける発想で、40年以上“バカ息子”を愛し続けている虎キチの琴線に触れてしまったのである。

金になるけど金にしない粋さ、無用を受け入れる寛大さは例えば社風のようになって働く者や応援する者の心を掴むものである。
完璧な金儲けに人生と情熱をかける人もいるだろうが、社会に迷惑をかけないようにやってほしい。

恐らく検察の中に熱狂的な虎キチがいたのかもしれないと密かに思った。
 

犬が育つ・犬を育てる 2006年06月03日(土)

  「ずいぶん変わったね」
「えっ?」
「ナポちゃん」
先週の日曜日にこの欄で紹介したTプードルだが、今日2回目のレッスンを行って、その後にKが私に言った言葉だ。

最近、物忘れのひどい私はどんなワンコだったか覚えておらず『そういえば泥酔状態の中、この欄でちょっとだけ書いたような気がした』ので今しがた検索してみて驚いた。
しっかり分析した記録が残っているではないか!

「あの制御すれば火に油の逆切れ犬か」と夜になって思い出した。

ならば今日のナポは確かにKの言うとおり表面上は良い方向に変化していると言えるだろう。
逆切れの素振りは全くなかったし、大型犬など他犬がいる中でも問題なく楽しんでいたから。
普通ならずいぶん良くなったと評価できるのだろうが、レッスンを行った私には明らかに問題と感じる部分が少なくとも二つあったと今日は感じている。

カフェではおりこうそうになっても、歩行コースでは出くわす様々な環境の変化を不安というベールで覆い隠して逃避し、自らがその一員であることと変化を受け入れようとすることができない未熟さがそのひとつ。
もうひとつは、自立心がもてる性格をしているのに、お母さんに対して過剰な依存行動をすることである。

前者についてはひたすら散歩と外出による社会経験それに私のレッスンで対応できるのだが、そこに飼い主が魔法にかかりやすい行動をナポが見せることに今日気づいた。

歩行中、不安な気持ちになるとナポはつぶらな瞳で私を見つめるのである。
『不安なんだな。来た道を戻り飼い主の元に帰りたいのだろうが、それはできない。ここは頑張って冷静に現実を学ぶしかないよ。』と私は考え、取り乱す動きには制御を行い、不安を和らげ楽しさを演出する努力を行う。

しかし、普通の飼い主なら愛犬がアイコンタクトを取ったことを喜び、その瞳が訴える言葉を理解できたことに深い繋がりを感じ、愛犬を抱き上げてしまうことだろう。
それが愛犬の自立を妨げ、依存心を助長し、ひいては社会的な存在であることの自覚をなくした問題犬であり続けてしまう魔法であり落とし穴であることを知らずに。

愛犬と目で意思の疎通ができるのはすこぶる楽しく、その喜びこそが犬と暮らす至福をもたらしているのかもしれない。
だけどそれは育て上げた上での喜びであり、多くの方は問題を抱えたまま犬にとって都合の良い物分りのいい飼い主になろうとしてはいないだろうか。

愛犬は人をだまそうとしてつぶらな瞳を向けているのではなく、純粋に想いを語っているのは百も承知している。
ただ、残念ながら彼らはこれからどんな暮らしを飼い主が考えているのかを知らない。
将来を見越して必要なことを教えておくのは飼い主の役目でもあるが、そこんとこをひとつ間違えればナポの二つ目の問題である飼い主への過剰な依存行動に繋がってしまう。
 

穴場めっけ 2006年06月02日(金)

  カフェから直線距離で100mも離れていないところに大曲川が流れ、北広島市との境界となっている。
その川に沿った北寄りの500m程のところまでさらに北から続く東部緑地の遊歩道が完成しているが、ここが実にすばらしい環境で、「こんな近くに凄い所があるね」と私たちは大満足である。

鳥のさえずリや草木が信じられないほど一気に現れ、自然の中にあっという間に浸たることができるのだ。
おまけに夕方の散歩中、これまでに出会った人はひとりだけというノーリードにはもってこいの知られざる遊歩道でもある。
途中には木々や草花・鳥類や虫たちを紹介する案内板もあリ、それはそれは秘密の穴場となっている。

今日、ゴールデン/シェーンのレッスン時、空気中を綿毛のようなものがそこここに舞っていた。
もしこの遊歩道を散策しなければ、今でもあればポプラだと思っていただろう。
が、あれはバッコヤナギもしくはエゾバッコヤナギだということが今日分かった。
遊歩道の両端にはその綿毛が絨毯のように敷き詰められてアモはくしゃみをしながらもはしゃいでいた。

ようやく晴れ間が見えた札幌。
明日からは晴天が続き平年並みに暖かくなるというから、アフターファイブもしばらく楽しめそうだ。
 

心苦しいげど… 2006年05月31日(水)

  夕べのダヴィンチコードの話。
『一度観て理解できた』と書いたら、『二度観ても分からない難しい映画』と言ってたYさんから『英語力の差でしょうか?』とKにメールがあったらしい。

Yさん、そんなおこがましいものではありません…
きっとKから原文の内容を予め聞いていたのと…
会場がガラガラで観やすい席に座れたから…
いや、二人で時々確認しあいながら観ていたからかもしれません。
Yさんも彼氏と二人で…あれ?いなかったっけ?
いや、傷つける気は毛頭あリませんぞ…

そうだ!私たちのように老人割引?で入場できるような人生の終末が近い人間には理解できるけど、Yさん!あなたのような若くてピチピチした女性にはチト難しいのかもしれません!
そうだ、そうだ。
エロ親爺のシーズーのゴンタだって40以上の女性には目もくれないけど、若い女性には色目を使ってるでしょ。
あれと同じですよ。

なんか訳が分からなくなってきたのでYさんへのメッセージはこの辺で…。

早いもので5月も今日でおしまい。
後半は雨模様でカフェの経営も大変だった。
でも、おかげさまで来月も営業できそうだ。
昨日までお泊りだった柴犬のハナちゃんが遊びに来て、以前よりずっと他犬に対して寛容だったし、秋田犬のももちやんは自我が芽生えて生後6ケ月の反抗期に入りはじめたものの仔犬の愛らしさをまだ楽しませてくれている。
出産を控えた女性が両親と共に、逆切れするMダックスの飼育相談にも来てくれたから、赤ちゃんの安全のためにも来月からも頑張らなくてはいけない。

そうそう6月といえば、カフェで大人気の”ラーメンサラダ”が始まる月でもある。
「来月からセットメニューは1050円にします!」
キョトンとしている私に、200円値上げの理由をKは明快に付け加えた。
「このカフェはまだ潰してはいけません!必要としている方々がいますから。それに安全で美味しい北海道の食材を使って地域の営農を支える努力もしているのですよ。おまけにセットには地味に評判なプチケーキを添えることにします」と。

Indeed! I agree.
そうだそうだその通り!
と私も同意した。

というわけで、昔様にはご負担をおかけしますがどうかご理解をお願いいたします。

ダヴィンチコードにせよ私のカフェにせよ、“よかれ”と思ってやっていることであり、評価は皆さんにお任せするしかない。
 

ダヴィンチコード 2006年05月30日(火)

  雨が続いてのんびりとした営業となっている。
先日来お泊りの柴犬ハナちゃんは、結局飼い主さんが心配されるような問題は一切なく、今日の最終日を迎えた。
雨の中、毎日のようにお友達の柴犬などの日本犬とその飼い主の方が面会?
慰問?お見舞い?に訪れてくださった。
飼い主同士の絆も日本犬と同様に強いものであることを感じることができた。

夜7時の引き取り予定だったのが夕方の5時前に繰り上げられ、予想外の夜の自由時間ができたので私たちは顔を見合わせた。
「里塚温泉?」と私。
「ダヴィンチコード!」とK。
ふたりとも『ヨガ教室』のことはのっけから考えていないのが現状である。

「2回観だけど、よくわかんない。字幕を追うのに懸命で映像はあんまり覚えていない。」
カフェの常連Yさんからダヴィンチコードは難しい映画であるとの情は得ていた。
しかし、Kは原作を読んでいたからどんな映画に仕上がっているのか興味津々である。

というわけで、二人で2000円の老人割引?を利用し、留守番は我が家の愛犬アモ君に任せてじっくり鑑賞してきた。

私ですらほぼ理解できたし、原作を読んでいたKは「本より分かリ易くて、疑問だったところまで説明してくれてよかった。」との評である。

映画の内容とは少し異なるのか真髄なのか知らないが、様々な宗教が世界に存在する中、宗教の名の下に戦争や殺戮が行われている現実があり、その泥臭さの原因のひとつを見せられた思いがある。
そして、その泥臭さを醸し出しているのはどれも組織の枢軸を含めた人間であるのは当然で、天の声は人をもって語らしむから、そこに歪曲や新たな解釈がある可能性を否定することはできないはずであろう。

深く入り込めば入り込むほど人間の原点を軽んじる傾向があることをわれわれ庶民は忘れないでおこう。

映画の後、遅い夕食を済ませて帰宅し、身体中で喜びを表現するアモを軽くいなしてすっかリ落ち着いた頃に「ただいまぁ!」と改めて声をかけスキンシップをとった。
思いがけなく自分たちの時間が取れた雨の今日だった。
 

ニワトリが先か卵が先か? 2006年05月29日(月)

  実は一ヶ月以上ヨガ教室に通っていない。
いろんな事情があるけど、最大の理由は『万障繰り合わせてヨガ教室に通わなければならないほど体調が悪くない』ということに集約される。
つまり、『のど元過ぎれば熱さを薄れ』外食したり旅行に出たり飲んだくれたりと、ヨガの先生には恩知らずなことをしてしまっているのだ。
そろそろ顔を出しておかないと、快く教えてくれなくなるかもしれないと、左肩の痛みを感じながら考えている自分が人間ぽくって笑える。

そもそもヨガというのは無理をせず頑張らず無我で臨むよう先生は仰っていたではないか。
ヨガは漢字で“結”と書くらしい。
身体と精神を結び、呼吸と動きを結びつけるようなことも言われていた。

やめたやめた、どんな言い訳をしても「無理はせずとも継続せよ」という教えを守っていないのは明らかで、屁理屈で誤魔化せそうにもない。
今週は顔を出すぞ!
と宣言した途端、『ヨガに行くのはいいんだけれど、カフェが終わってから教室が終わるまでの時間禁酒してなきゃなんないのが辛いんだよな』
悪魔のささやきが聞こえてきた。

話は変わるが、“ニワトリが先か卵が先か”という論争に決着がついた?らしい。
言われてみればもっともなことで、答えは“卵”ということだ。
動物は生まれた後に進化などの大きな変化をすることはなく、卵子や卵のうちに突然変異などによって変わってしまうものである。

相応しい例えではないけれど、チェルノブイリの放射能やサリドマイドの薬害で汚染された人間は人間として死ぬが、以後生まれてくる子供には何が起きるか分からない恐ろしさと怒りと悲惨さがある。
自然の営みと人災の違いはあれども、変化を受けるのは卵なリ精子の中の遺伝子だから、ニワトリも先祖の生物から分化しその始まりが“卵が先”という結論には納得できる。

では問題。
人は身体や心が病んだからヨガを創造したのか、それとも健康な精神がそれを導き出したのだろうか?
 

虎の穴 2006年05月28日(日)

  風がゴーゴー吹き荒れ、かなり強い雨脚になっている。
前日の予報とおリ日曜日の今日は雨の一日だった。
上半身裸たった昨夜とは打って変わってストーブに一度火を入れた。

「今日は開店休業かな?」
そんな語をしていたら電話が入った。
「先日しつけのことで電話した○○ですけどこれから伺ってもいいでしょうか?」
日曜日のしつけ相談は雨でも降らない限り時間が取れないかもしれないと話していた方だったが、今日なら十分ヒマなので来ていただくことになった。

小樽の盲導犬ユーザーHさんが2頭目の盲導犬を取得することになり、たまたま彼女の家で最終訓練をしていた盲導犬協会指導員のI氏に愛犬の問題を相談したら私を紹介されたらしい。
Tプードルのナポはキャンキャン吠えながらカフェに入ってきた。
生後10ヶ月だというのに体型は立派でトイというよリミニュチュアプードルの大きさだった。

初対面の場合、親和期間を経てからレッスンを行うのが基本であるが、小樽から頻繁に通うのは大変だろうし、何よりも大声で騒ぎ周囲にも迷惑をかけているから制御を開始した。
昔通なら私の制御でキョトンとして我に返るはずが、ナポは火に油を注いたように騒ぎ始めた。
初対面の飼い主を前にそれ以上過激な制御はヒンシュクを買うし、実際逆効果になることが多いので一旦外に連れ出したり事務所に入れて別方向からのアプローチを試みた。

その結果
1.他犬や人に対する攻撃性は表面上現れているが、稟性的な部分では問題なく、恐らくそのように振舞えば自分に有利に物事が運ぶ経験を持っているから頑張って演技している。

2.逆切れし家族に噛み付くらしいし、現に私にもそのような素振リを見せたが、これも生得的なものというより、意図的に頑張っているから解決可能。

3.吠えたり声を出すことについては、犬種特性や遺伝的な警戒心があるようだが、継続的な吠えはやはり意図的に頑張っていることが明らかでこれも解決可能。

4.物事に対して過剰な反応が多く、自分でどう対処していいのかわからずパニックになる傾向がある。

という評価を私は下した。
つまりは、ナポの本質的な部分においておおむね問題はないのに、社会経験を積ませることなく・分をわきまえることも身の程を知ることも教えられず、春になったからといって外に連れ出され不安を抱えていることに根源がある。

残酷にも、教育を受けていない井の中の蛙を大海に放り出したようなもので、ナポは必死で自分の身を守ろうとしているのである。

解決方法は簡単ではなく、育て直しが遠回りでも最善の方法だろうと思う。
具体的には?
私のカフェに通い、私を信じ任せろということしか私には言い様がない。
なぜなら、犬が安全に学び、飼い主が犬との接し方を真に身に着ける場を私は此処しか知らないからである。

図に乗った言い方をしてしまったが、いろんなワンコと飼い主の方が一般的なカフェを楽しむ場としてこの店を連営している一方、私のカフェには音のアニメにあったタイガーマスクの『虎の穴』のような一面があることをこの欄をお読みの方はすでにご存知かとも思う。
 

大きなことは言えないけれど 2006年05月27日(土)

  好天だった日中の熱が室内に蓄えられているのか、アルコールによる内燃機関の燃焼熱なのか分からないが、久しぶりに上半身裸でパソコンに向き合っている。
秋田の盲導犬ユーザーから今朝送られてきた生じゆんさいを、Kが軽くゆがいてすばやく氷水で冷やし、三杯酢におろしショウガをほんの少し加えて料理してくれた。
絶品の酒の肴である。

最近、身体が大量のアルコールを要求しなくなっているようだ。
頂き物の25度の4合瓶が2日経ってもまだ残っている。
じゅんさいやウドの酢味噌和えなど、好物の料理を味わいながら酒をたしなみ、時々大酒を食らうというように徐々に変化し、そのうち大酒から卒業していくのだろうなと思った。

今夜から柴犬のハナちゃんがお泊りである。
自分から他犬の臭いを嗅ぐのは好きなのだが、他犬にそれをやられると大声を出して威嚇するらしい。
飼い主の方はそれが元でトラブルを起こさないかと心配しておられた。

今日のところはお預かりしてから全く問題はなく、ハナちゃんも無用なトラブルはできれば避けたいと思っていてくれる。
我が家の愛犬アモもさリげなく振る舞いどんな犬とも付き合える特技を持っているので、ハナちゃんも徐々に気を許している。

日曜日にもしカフェが混みはじめたら、事務所に避難したほうがハナちゃんも気が休まるだろうが、幸いにも明日は雨の予報だから取り越し苦労になればありがたい。

ところで最近、生後4ヶ月以下の仔犬を連れて来られたリ相談に訪れる方が増えていてちょっとうれしい。
このあたりからカフェに通ってくれれば、まずいい子に育つのは間違いないだろうし、少なくとも大きな問題を抱えることはないばずだ。
柴犬の海斗君や秋田犬のももちゃんなど問題のあった日本犬が順調に育っているのも私の自信に繋がっている。

やはり犬育ての基本は安全に社会経験をさせることであり、分をわきまえさせた上で楽しみや喜びを共有することである。
スフレやフセは便宜上のもので、マテとオイテは生活に必要だから教えなければならないが、お手やゴロンなどはどうでもいい事柄である。

ハナちゃんも仔犬の頃に出会っていれば、飼い主の方の心配も減っていただろうし安心して預けることができただろう。
そういう意味において本当の『仔犬の育て方』というバイブルのような本が未だ存在していないのかもしれない。

大酒飲みの酒量が年とともに減るように、犬の問題行動も年齢とともに減少するものだから、『ちゃんと育てていれば若いうちから楽しく暮らせたのですよ』…などと酒飲みの私が言える立場ではないか。
 


- Web Diary ver 1.26 -