From the North Country

リフレッシュ 2006年05月26日(金)

  予定よりも早くパソコンが退院してきた。
液晶画面が取替えられ・キーボードもピカピカで新品同様になって戻ってきた。
日立のサポート最高!

この欄をお休みした10日の間にも様々な出来事はあったが、日頃から『日々、酒とともにこれを忘るる』ことが信条というか性癖となっているので『忘れようとして思い出せない』のが正直なところである。

で、覚えているのが一昨目昨日とニセコでくっろいできたことぐらいなのが寂しいけど、これが今日の活力になっているのは否めない。

楽しかったですぞ。
羊蹄山はくっきりだし、若菜が目に映え、鳥のさえずりとコゲラめドラミングにうきうきして散歩を楽しみ、硫黄の臭いに覆われた露天風呂で眠りこけ、ウニ・力二・イクラの三色丼は悔しいけど食べ残すくらいのボリュームでお酒もしこたまいただけた。
好奇心の強いウグイスなんぞは私の口笛に呼応していろんな鳴き声も開かせてくれた。

昔通こんな環境を経験して現実社会に戻ってきた人は心優しくなるのだろうに、私の場合、休暇の心地よさと現実とのギャップがあって日常を批判的に捉えてしまう傾向が強いようだ。
これからは『心静かにして穏やかに振舞えたらいいな』と少しは考えている。

今夜、まずはパソコンと私たちのリフレッシュが終えたことを伝えておこう。
 

明日から入院 2006年05月16日(火)

  まずはお知らせから。

その1.来週24日の水曜日は臨時休業とし、翌日の定休日とあわせ連休とさせていただきます。

その2.明日から2週間ほど入院することになり、この欄はしばらくお休みするかも知れません。
いや、私ではなくパソコンの話。
購入して9ヶ月なのに液晶画面に線が入って見づらくなったので保証期間内に修理してもらうことになりました。
今年の1月には内臓バッテリーに異常があり交換してもらったばかり。
故障はあるもののカスタマーサービスは行き届いており、丁寧で迅速であるのはあリがたい。

「私のパソコン便えば?」
Kが余計な申し出をしてくれたので、ひょっとしたらこの欄を書くこともあるかもしれないが、彼女のパソコンは光回線と有線でつながっているので持ち運びができず、もし私が彼女の部屋で書くことになれぼ、タバコの煙ですぐに追い出すであろうことに彼女は気づいていない。
メールにしても、彼女のパソコンで私のをチェックすれば、怪しげな迷惑メールが毎日何十通も送られてくるから、私立探偵を雇って私の素行を調査したくなるに違いない。
Kと全く離れている時間は日に30分もないはずなのに・・・

というわけで来週24日の水曜日は臨時休業し、この欄やメールからしばらく離れることになりそうです。

さて、すっかリカフェの常連になっていたゴールデンのノエルが奈良へ転勤することになり、引越し先での片づけが終わるまで明日から預かることになったが、その手続きの中で新たな発見があった。

航空貨物(飼い主は搭乗せず犬だけの輸送)の場合、航空会社でケージ/クレートの貸し出しサービスがあったのに、これは各社とも昨年で打ち切られていた。
理由は『貸し出しのケージを利用したため、病気(感染症)になってしまった』というクレームがあったからだという。
「毎回消毒はしてるんですけどねぇ」と担当者は、暗に飼い主の過剰反応に不満な様子だった。

私もどちらかといえばこの担当者に同情するスタンスではある。
その犬がどんな病気になったか知らないげど、命にかかわるような感染症なら飼い主のワクチネーション意識で対処できたはずだし、コクシジュウムやノミ・ダニ程度なら貨物取り扱い業者は消毒を徹底すればよく、サービス自体をなくしてしまうことはないだろう。

現代は消費者が保護される時代で、それはそれなりに大切で当然のことだと思う。
ナショナルのストーブは今でも“重要なお知らせ”をメッセージし続けているし、雪印は一部廃業もして責任を明確にしている。
私のパソコンもすぐに無料修理してくれるのもありがたい。

しかし、ライブドアの株主が補償を求めるのには全く同情しない。
「おまえら汗(脂汗を除く)を流さず株で金儲けの道を選んだのだろ?儲けた時は喜び、損したときは苦しむ道を選ぶ決断を過去のどこかでしたのだろ?たとえ嘘の情報があったとしてもバクチすることにしたのだろ?株とかサラ金の怖さは事前に知らされていただろ?」

小学校ですらバーチャル株取引を進めている国だから、私のような考えを持つ人間は今後異端児扱いされるようになるだろうことは承知している。

どんなことが常識になるか先のことは分からないけど、間違いなく過渡期に生きる人間として、良心を貫き自分に正直に生きていけたらいいと思う。
そういえば、死んだ爺さんもそんなこと言ってたけど、科学の進歩に人間性が伴っていたのがこれまでで、これからは意識しないと人間性が置いてけぼりをくらいかねない時代なのだろう。

犬の目が私たちに真実を伝えてくれている。
 

梅まつり 2006年05月15日(月)

  外は快晴、気温は25度、カフェはヒマと三拍子が揃ったのでKと私はカフェをスタッフに任せて平岡公園の梅林に出かけた。
平日だというのに臨時駐車場まで一杯で、たくさんの人々で賑わい、白梅7分咲・紅梅3分咲の梅林は見事な美しさを見せてくれた。

だが、今日の目的は花見ではなく梅ソフトと梅ドラを味わうことで、ついでに焼きそばや芋団子・札幌ポテト・海鮮串?・しお爺のコロッケをそそくさと買い込んで40分ほどでカフェに戻ってきた。
そしてスタッフは入れ替わりで梅林へ出かけていくというのどかな職場であった。

目当ての梅ソフト糖ドラは美味しかったが、それ以外は祭りの屋台で売られている物のほうがまだマシという感じで少々ガッカリ。
明日も札幌は25度を越える快晴だそうだから、梅ソフトを食べたい。
車で5分だけど、ソフトを融かさずに持ち帰るのは極めて難しいから、またカフェがヒマだったら出かけてみようと思う。

梅林に行くときはいつもアモも一緒なので、「今日はどうして連れて行かないのだ!」と不満そうだった。
「今年から梅祭リ期間中、売店周囲の芝は犬の立ち人リ禁止だから…」と苦しい言い訳をした。

さて、実際出かけてみるとワンちゃんたちがたくさんいて、それなりにルールは守って芝には入っていなかったし、ほとんどの飼い主もマナーに気を配っていた。
が、私は主催者にはまだ市民からの苦情が続くだろうと感じた。
理由はひとつ。
一部の飼い主の配慮が欠けている点である。

公園のあちこちに“リードは2メートル以内”と表示されていることの真意が、とりわけ小型犬の飼い主の一部には分かっていないらしい。
“犬が苦手な人が当然いるから、たとえ愛想のよい犬だろうと飼い主は犬が見知らぬ人に接近・接触し不安や不快感を与えることのないよう配慮しろ”という意味であり、混み合った場所では2メートルという数字は長すぎて意味を成さず、相手があることに対する飼い主の配慮を求めているのである。

なのに「うちの子はおとなしく、迷惑はかけません」とか「どうです?私の犬は可愛くておりこうでしょ!」とばかりにリードを長くした無頓着な人が多すぎるよう
に思う。
おまけに、リードをつけていながら吠え続ける犬を制御しようという意識すらない飼い主は、人前に出るべきではなく家庭で愛大家を装っていれぼよいのだ。
誤解のないよう付け加えると、吠える犬がいても当たり前で、しつけや社会経験を前提にあるいは少なくとも問題意識をもって、配慮しながらお祭りに行くことはとても大切なことだ。だが「うちの犬は吠えるんだよね」と決め込み、他人の迷惑も顧みず何らの努力もせず立ち話をしている飼い主にはほとほと呆れてしまうのは私だけだろうか?
間われているのは犬の性格がどうのこうのではなく、飼い主の品性なのだと思う。

無人の場所ならたとえ生活道路でも平気でノーリードにして遊びまわる私だ。
堅いことを言ってるのではない。
せめて隣にいる相手のことを考え、社会に受け入れられる飼い主になり、うっとうしい看板が公園から消えるように団結しよう!。
 

ウンチしなさい! 2006年05月13日(土)

  夜に入ってストーブの火を入れた。
久しぶりに今夜はお泊り犬がいて、夜の排尿便に連れ出した時間には小雨交じりの強風が吹き、フェンスに吊り下げたフラワーポットのビオラが可愛そうに思えた。

そんな中でも、Mシュナウザーのモカはさっさとおしっこを済ませてくれたが、ウンチのほうはさっぱリしてくれない。
午前中にしたきりだから、寝る前にはしてもらわないと困るので、私はダウンジャケットを羽織って長期戦に備えた。
すぐにドアのほうに駆け寄ってしまうから、モカにはリードをつけてガーデンでの排便を促した。

多くの方はあまりご存知ではないが、自分の犬はともかく、他人の犬をしかも環境に慣れていない犬の排泄を決まった場所できちんとさせるには、根気はもちろん犬の習性や心理を知らないとできるものではない。

恐らく、普通の方が他人の犬を預かって外でトイレを済ませる場合、散歩に連れ出してその間にさせるのが一般的であろう。
だが、私たちにはそのような考えは毛頭ないといえる。

散歩は散歩であり、トイレはトイレであって「シッコとウンチをしなさい」といえばさっさと済ませることを教えておくのが犬と暮らす基本のひとつと考えているか
らだ。
犬の意見を聞いてトイレのための散歩に出かけたり、排泄意識が高まりやすい草むらに連れ出すことはなく「この辺でしなさい」と教えることが犬との顧係をしっかり作る基礎になっていると経験で知っている。

・排泄姿勢は無防備な状況となるから神経質になる
・本能的に排泄したい場所を選びたがる
・排泄は指示されてするものでなく、したくなったらする
・擦泄前には匂い取りや動きの儀式がある

犬の本能や習性があることは十分承知しているが、犬というものは人間と同じように本能や習性だけで生活させておくよりも、ある程度の規律とマナーを決めておいたほうが共存しやすく、またそれらを容易に受け入れることができる動物である。
ある意味で成犬の排泄管理は飼い主との関係のバロメータ一でもある。

シーシー・ベンベンあるいはウンチウンチといえば、ある程度たまっているときにはすんなり、どこでもさせることができるようにきちんと教えることは大切なことだ。

モカは私の言葉かけ「ウンナは?ウンチしなさい」の意味を理解している。
ただ、小雨と強風の中にいるのが嫌で「中に入ろうよっぉ」と主張しているのだ。
モカの頭に『今の状況』だけがあり、私の頭には『このままウンチをしないでいたら、明日の朝までには室内で失敗する可能性があると先の予見』がある。

リードで動きの制御を行い、言葉がけで安心感を醸しながらも指示を伝え、排便にいたる動きを誘導することでついにモカは一切れのウンチをした。

この間10分ほどだったが、これは実に大きな成果なのだ。
恐らくモカのウンチは出し切れていないだろうが、彼は様々な不安を乗り越え、自分の感情よりも人の指示を受け入れ、その結果すぐに褒められ目的の室内に戻ることができたのである。
人とのつながりがまた一歩できたのである。

Kが言っていた。
「子供たちが言うんだよね。ワンちゃんはいいなあ、オシッコしただけであんなに褒めてもらえるんだから…って」

シッコやウンチのことと思って軽んずることなかれ。
日々の営みの中にこそ大切な要素がいっぱいある。
 

ささやかな贅沢 2006年05月12日(金)

  昨日、定休日を利用して三人でドライブに出かけてきた。
早来町に美味しいパスタのお店があると伺って出発したのだが、天気もよく、途中で見つけた“水芭蕉の遊歩道”という看板にわくわくして散策を楽しんだ。
人っ子一人いない自然の中で、我が家の愛犬アモは有頂天になって動き回り、好奇心の強いウグイスの鳴き声を私が真似ると、本物のウグイスまですぐそばに来て歌合戦に応じてくれた。
湿地の一面に佇む水芭蕉の奥ゆかしさと、静かに流れる雪解け水の音に加え、小鳥たちのさえずりが渾然一体となって私たちは本当に幸せなひと時を過ごすことができた。

素敵な景色も味わえるピノピアノのイタリアンも楽しませてもらった。
鶴の湯という温泉で肩までじっくり浸かって「あ〜」と押しつぶすような心地よい唸り声もあげることができた。
どちらの場合もアモは日陰に止めた車の中で留守番だったが、「お待たせ」の声に「あぁ戻ったんですか」と平然としている。

近くを通りかかったので、知り合いの地球(ガイア)動物病院のM先生に我が家のアモを紹介しに立ち寄った。
散歩の時のアモは猫を見るとうれしそうに興奮するが、M先生の広大な敷地ではノーリードなのに目の前の猫に知らん顔している。

その後、アオサギが餌をついばむ水路周辺を散策して帰路に着いたが、車内でアモの顔を見たKが「あ!ダニだ!」と気づいて2匹を退治した。
草むらにはほとんど入ってないのに、もうダニが活動する季節になったことを実感した。

梅の花がほころび、桜が咲き、世間ではGWが終わった後に、私たち三人もささやかな休日の贅沢を楽しませてもらった。
 

さあ愛犬と出かけよう! 2006年05月09日(火)

  GWが終わってなんとなく落ち着きが出てきた。
梅公園ではようやく一本の木に何輪かの花がつき始め、山桜は満開でソメイヨシノも昨日開花宣言があった。
ただ、暖かいからセーターは必要ではないが、ワークシャツだけでは寒気を感じるといった状況だ。

さて、暖かくなってこれからドッグカフェなどへ出かけてみようと考えている方も多いはずだ。
そこでご利用時の注意点をQ&A方式でいくつか紹介しよう。

Q1.ドッグカフェでは特別な料金がかかるのでしょうか?

A.ワンちゃんの入店料無料の店から、私のカフェのように200円の店、ワンドリンクがついて500円というお店などいろいろですが、店内の飲食品は普通の値段のお店がほとんで、ボッタくられるという心配はありません。

Q2.どんなわんこでも入れるのでしょうか?

A.基準はお店によって様々ですが、あからさまに攻撃的なわんこや、吠え立てるわんこ、トイレのしつけすらできていないわんこは、正直嫌な印象を店員に与えます。しかし、あらかじめ申し出ることでうまく受け入れてくれる場合もあります。
外飼いのわんこ・発情期の影響を与えるわんこ・マウントを常習にするわんこ・病気や手入れのできてないわんこなどは基本的に無理でしょうが、まずは相談してみましょう。

Q3.ペットシーツなどを持参すべきでしょうか?

A.私のカフェでは不要です。食事をする場所で、排泄用具を準備されても困ります。排泄の失敗はやむを得ないこともあるので、その際は速やかに申し出ていただければ処理します。
飲み水や敷物・ウンチ袋などは臨機応変なので、車に準備しておけばよいでしょう。

Q4.どんなマナーが飼い主に必要でしょうか?

A.カフェによって大きな違いがあることを知っておきましょう。
例えばわんこが座席に上がることや、わんこに食べ物を与えることは私のカフェでは嫌な印象を周囲の人間に与えていますし、オーナー自らがわんこにおやつを与える店やわんこの食事を売り物にしている店もあります。
それだけ今のカフェは中途半端な時期にあるといえるのでしょう。
マーキングをするような犬にはマナーベルトは最低条件ですし、他犬や他人に影響を与えるような動きをするわんこはオンリードが基本でしょう。
マナーについてはそれぞれのカフェで率直に尋ねてみると、様々な発見ができて楽しいものです。

経験として、あるいは楽しむため、学ぶため、いろんな活用法がドッグカフェにはあるだろうが、私たちもまたどのように利用していただけるか模索している。
 

まだ配慮が足りない 2006年05月08日(月)

  今年のGWは総じて天候に恵まれ、気温の低い日もあったが昨日今日と20度を超える陽気にも恵まれたまずまず合格点の週だった。

明るさと暖かさが残るカフェの閉店後、昨日に続いて平岡公園を三人で散歩した。
“犬は必ず繋いで”“リードは2メートル以内の長さで”とあちこちに掲示されている。

公園に入ってすぐのベンチに飼い主の年配の男性が座り、その数メートル先に右後肢を切断したこれまた年配のゴールデンがいた。
ノーリードである。
犬の動きや表情を見て、穏やかであることがすぐに分かったが、私の気持ちは憂鬱になった。

『このような飼い主がいるから、あちこちに立て看板が立てられているのがなぜ理解できないのだろう?』という思いがよぎったからだ。

吠えたり飛びついたりしないどころか、たぶん物静かで他人に愛想がよくて、ただ頭を撫ぜてもらうのが好きな、そんな愛らしいわんこだろうと思う。
しかし、そんな犬の飼い主だからこそ、相手があることをおもんばかって欲しかった。

案の定、私たちがそばを通るとその犬はゆっくりとアモに近づいてきた。周囲には他に散策を楽しんでいる人もいる。

もし、アモが見知らぬ犬に噛み付く性癖を持っていたらどうするのだろう?
もし、周囲の人が大の犬嫌いだったらどう言い訳するのだろう?
もし、ノーリードの犬が近づいたことに興奮した別の犬の飼い主が制御に困り果てていたら、「あんたの犬もうちの犬のようにちゃんとした犬にしつけなさい」とでも言うのだろうか?

イギリスのリージェンツパークでもたくさんの犬がノーリードで遊んでいる。
“on leash”(リードをつけて)の掲示も小さく表示されている箇所もある。
しかしフリーになった犬たちのほとんどが他犬や他人に愛想を振って近づいてくることはない。
それが普通であり、通行人も他犬に関心を寄せて犬の行動を変化させようとはしない。
いわば住み分けのような雰囲気がある。

そんな意識がまだ遠い日本においては、私が見てきた英国やオランダ・フィンランドのような飼い主の振る舞いをしようとしてもクサイだけだし、フランスのように犬のウンチや喫煙に鈍感で寛大ではないし、アメリカのように大雑把である。

日本では、たまたま社会的に問題のない犬と暮らせた飼い主が、堂々と他人の迷惑も顧みず闊歩しているにすぎない時期なのだろうと思う。
そして「前の犬はおりこうだったのに今度の犬は馬鹿犬で…」などと嘆いているのだろう。

どんな性格の犬であろうとも、社会的にちゃんとしつけられるような飼い主が増えてきて、なお、相手に対する配慮ができ、それに応じた対処がさりげなくできるようになった頃、平岡公園がリージェンツパークのようになって、ひょっとしたら今日のゴールデンや飼い主とも挨拶ができて親しくなれたかもしれない。
 

新年度の気分 2006年05月06日(土)

  気温は20度を超え、肌が心地よくピリピリするような陽射しでGW最高の行楽日和だった。
カフェが混み合うことはなかったけれど、ガーデンはとても爽やかで人も犬たちも穏やかな春の一日をのんびり満喫することができたようだ。

「どの犬もみんな静かでおりこうなんですね」
賑やかな犬を連れて初めて来店された方がそう言われる度、周りの方々はクスッと笑っておられる。
なぜなら自分たちの犬も最初は一癖もふた癖もあるお困り犬だったからで、とても他人から「おりこうさん」といってもらえる状態ではなかった経歴をお持ちだからだ。
今日のように爽やかな日は私が話をしなくとも、初対面の飼い主同士でそんな会話が進んで皆さん楽しそうだった。

すっかりおりこうになったMシュナウザーのレオ君もやってきた。
「数日前他所のドッグランで突然噛まれてしまいました。大したことはないとその場では思ったのですが、後から見ると結構な傷があって動物病院で診てもらいました。せっかくお利口になったのにまた他犬を怖がるようになってしまったかもしれません」
そんな相談があったものだから、ガーデンに出して様子を観察してみたが、最初ちょっと緊張気味だったようにも見えたもののすぐにいつものレオ君に戻っていた。
「よかったぁ。大丈夫そうですよね」
「だから他の店には行くなって言ってるでしょ」と冗談で言うと
「はい、もう行きません!」と真顔で答えられた。

まあ、トラブルは私のカフェでも起こりうることだが、防げるものはより注意しておこうと心を引き締めた。

夕方にはお泊り犬もいなくなったので、閉店後Kと私はアモを連れて平岡公園の梅林を久しぶりに散歩した。
蕾はふくらんでいたが開花しておらず、この分だと桜のほうが先かもしれない。
花が咲き始めると新年度がスタートした気分になる。
今年もまたより多くの飼い主の方々にできるだけのアドバイスができればと思う。

薄暗くなってカフェに戻ると、ビオラなどの綺麗なフラワーポットがたくさん飾られていた。
留守の間にヴォーノの父さんがやってくれたのだろう。
いよいよ花と緑の季節だ。
 

好天に恵まれたGW 2006年05月04日(木)

  ゴールデンウィークだからせめて夜だけでものんびり休ませてもらおうとこの欄も久しぶりの3連休となった。

昨日そして定休日を返上しての営業となった今日は好天に恵まれ、カフェ・ガーデンでは春の陽気を満喫するワンちゃんと飼い主でそこそこ賑わっていた。

「もうお帰りですか?」
来店後1時間ちょっとで帰られるお客さんにスタッフがそんな言葉をかけるほど、多くの方はそれ以上の時間を過ごされ、3時間4時間という方もざらである。
混み始めた時はガーデンで遊ぶ間テーブルを譲っていただいたり、相席をお願いしたりしているが、今日のような陽気では「ガーデンでアイスコーヒーを」と注文される方もいてそれなりに狭い空間を活用していただけるのがありがたい。

GWに入ってからは予想通り初めて来店される方が多く、しかも小型犬種が増えている。
「うちの子吠えるんですけど…」
そんな心配をされて来られるが実際ガーデンに出てみると、借りてきた猫のように大人しく、時間の経過とともに固まっていた犬が次第に活発になり、遊び相手を見つけては楽しそうに振舞っている。

理由は簡単だ。
ご自分の経験に当てはめて考えると分かりやすいだろう。
例えば初めての海外旅行での入国審査やツアーから離れてのフリータイムの時には、自分の性格をあらわにするよりも周りの雰囲気を感じ取り『どう振舞えばよかろうか』とまずは慎重になるものである。
もしそこが乱暴で粗雑な環境であれば逃げ出したくなる人もいるだろうし、いつもの飲み屋のように大声を上げて騒ぐ人もいる。
だからそこ、つまりカフェが平穏で楽しい雰囲気であれば後からやってくる犬たちも自然とそんな風に振舞ってくれるのである。

カフェの空気は日々違う。
それはその日の顧客と犬たちによって変わっていくからだろうが、“安全”という状況だけは私と飼い主の方のそれぞれの配慮で成り立っており、これだけは日々の偶然に依存できるものではない。
“安全”を確保した上で犬たちの個性が表出していく姿を楽しめるのがカフェの魅力でもある。

犬たちがカフェでの振る舞いを学習するスピードには及ばないが、飼い主の方も遅れながら“マナー”を身につけておられることに苦笑いするすることがあり、犬と人間の気遣いの違いを感じることができたここ数日だった。
 

久しぶりの熱弁 2006年04月30日(日)

  4月も今日で終わり、GWは2日目に入った。

遠く釧路からやって来たゴールデンのユーリは駐車場の段階でワンワンと吠えていた。
「初めて来ました。釧路のIさんの紹介です」飼主の方はそう叫びながら愛犬の制御に翻弄されていた。

ガーデンに出て他犬が近寄ると鼻に皺を寄せガウガウやろうとしたので、私が制御すると逆ギレしてきた。
「こんな風に飼主にも反抗するんですか?」
「ええ」
「最初に言ってくださいよ!」
「すみません」
そんな会話が初対面の挨拶になってしまった。

1時間以上をかけてユーリを制御しながら、彼女の稟性と生い立ちをイメージした。
いつもなら“この飼主にしてこの犬あり”と一蹴するところだが、6時間以上もかけて札幌に来られ、自らの愛犬に対しては甘い接し方なのに、私に投げかける相談事にはすさまじい迫力があったのでついつい私もたじろいでしまい真摯な受け答えをするハメになった。

「じゃあ、今後レッスンをしましょう」などと言える生活距離ではないから安易なアドバイスはできない。
それでも何か自分たちにできることはないかと執拗に問いただしてくるから「無理です。たとえこの子に先天的な問題行動の素因があったとしても、それを助長し開花させるような育て方をしたのはあなた方自身なのですから」と誤魔化してはみたが、遠くから来る間に『手ぶらでは帰らない』という意思が強く芽生えたのか、そう簡単には引き下がらなかった。

仕方がないので根本から話をするうち、私にも熱が入ってしまってカフェはさながら道場と化してしまった。
すると「あのぉ、私のマルチーズなんですけど、私より先にベッドで寝てしまって、私がそのベッドに入ろうとすると噛みついてくるんです。」
カフェにおられた他のお客さんからそんな意外な質問まで飛び出すと、カフェは道場から私の独演場へと変貌してしまって犬との暮らし方をさらに熱く語ってしまった。

「父ちゃん、熱すぎないか?」
そんな意思表示をしてくれた我が家の愛犬アモの大あくびを思い出しながら、私は我に返って今日の一日を締めくくろうとしている。
 


- Web Diary ver 1.26 -