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椎間板ヘルニアで入院されたAさんの愛犬を預かっている私がぎっくり腰を起こしてしまったようだ。
昨日ガーデンの草刈に励み、夜には我が家の愛犬アモをKとふたりで2階まで運び上げたのが腰に負担をかけていたのだろうか? 今日の午前中そんなに重くない古い絨毯を運び、下ろしたときに鈍い痛みが走り、以後やばい状態になってしまった。
すぐにシップをしコルセットを腰に巻いて応急処置をした。 カフェの閉店後にはお泊り犬の散歩を済ませ、ゆっくりと風呂に浸かってシップを取替え、痛み止めのアルコールをしこたま処方して自然治癒力を高め(阻害?し)ている。
おかげで今夜もアモをKとふたりで2階まで運ぶことができた。 それにしても椎間板ヘルニアで入院し3週間近く経った今でも、まだ数メートルしか歩けないAさんの辛さの一端を身をもって感じとり『弱気にならないで!長い人生の辛抱の時間だよ』と声をかけたくなった。
人って不思議な一面を持っている。 先日、ラブラドールの仔犬を飼ったご夫婦が困り果ててカフェに来られた話を紹介し、私は“秘伝の書”をお貸ししたことをこの欄でも書いたが、数日前礼状が届いていた。 “秘伝の書”の通りやったら、とてもうまくいった! という内容ではなく、カフェで皆さんが話してくれた『ラブの仔を育てるということは、かくも大変なことなのです』という言葉に安堵したというのだった。
知らないでラブの仔を飼った飼い主は『うちの子はどこか異常で、悪魔の子を授かったのではなかろうか』と不安を抱くものである。 それが“悪魔の子”でもなく“自分たちの育て方の誤り”でもないことを知らされ、まずは心底安堵したのだろう。
愛犬は正常で自分たちにも罪がないことを知った飼い主には、その仔犬と正対してぶつかり合いながら子育てができるようになる。
さてAさん。 自分の意思に関わらず、身体を動かせば悲鳴を上げたくなるような激痛にあなたも私も襲われています。 この痛みに対抗などできるはずもないことを今味わわされています。 がんばるのしばらく止めませんか? 努力で治る痛みではないようですよ。 私たちの頑張りが足りないわけではないようですよ。
いつか必ず笑えるときが来る。 このパソコンから離れトイレに立ち上がる私の腰に激痛が走ることは間違いないけど、それはいつまでも続かないこと。 『そんなもんだ』と分かったら、しばらく続くこの時間を受け入れ、周囲に依存しよう。 明日の私は使い物にならない気がする。 それも受け入れよう。 支えてくれる人がいるから…
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