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バレンタインのプレゼントに買ってあげたムートンの上で、アモ君の尾がパタパタと揺れている。 どんな楽しい夢を見ているのだろうか?
スーが逝って14ヶ月目の月命日の昨日、我が家にやって来てちょうど6週間になったアモ君の健診に行ってきた。 体重は6週間で3.1キロ減の37.3だった。この2週間は殆ど減ってないことになるが、私はそれでも減量が順調に進んでいると思っている。 明らかに無駄な脂肪は適正給餌を行うことで一気に下がるもので、それ以降はしばらく安定し、グラフで言えば横ばいのいわゆる高原状態となって、そこからの推移をしっかり見極めながら管理することが大切であると当初から考えていたからだ。 しばらくは36キロという次の目標が遠く感じられるだろうが、彼の後肢の回復を図るためにもしっかり取り組んでいきたい。
さて、これまで週に1回の割合で都合3回のレッスンを行ったゴールデンのシェーンが気がかりである。 強烈な引っ張りや飛びつきは、少なくとも私がリードを持っている段階では影を潜めつつあるが、意識をリード保持者に向けず自分の世界で生きているように感じられるのだ。
ディストラクションという犬の評価項目がある。 何かに気を取られ、その結果本来の仕事の注意力が散漫になる度合いを評価する分野の用語だが、アニマルディス…やセント(臭いに対する)…などと共にジェネラルディストラクションというのがあって、これは他犬やオシッコの臭いなどのように対象がはっきりしてものに対してではなく、取り立てて特定のものではないけれど気を取られ目が落ち着かず情緒が安定しない状況の程度を評価するものである。 要は、この度合いが高いと『なんか分からんけど犬の気が散ってまともに歩けん!』という状態になる。
多くの場合は社会経験不足が原因で、見るもの聞くものすべてに不安を示して、飼主のことより自分の情動に行動が支配されてしまっている。 だからそのような犬に対する制御は、まずは我に返し、頼れる存在が傍にいることを示すのがよい。 そして過剰刺激になるような訓練コースをはずし、比較的刺激の少ない静かな住宅街の歩行から始める。
しかし、シェーンの場合はこのジェネラル…の他に、過去のどこかで“聞く耳を待たない方が利口な生き方”と学習したのか、自分の世界から心開こうとしない意図を感じることがある。 私の思い込みかもしれないが、彼に必要なことは歩行における問題点の訓練と共に、人に対する信頼とその喜びを与えることではないかと思っている。
時間をかけた取り組みが必要であることを飼主に説明し、今後も継続してレッスンを受けられることを望みたい。 この点においてはアモ君の減量作戦だって同じことですぞ。 頑張りましょう。
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