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カフェに遊びに来るワンちゃん、お泊まりのワンちゃんは基本的にいい子が多く、その点は特にありがたく思っている。
今日のようにどデカイグレートデンがやってくると最初緊張するけど、ほのぼのとした性格であることが分かればとても愛しく思われるし、その犬が我らが愛犬ジェニーの荒くれ者時代の同僚であると聞けば、尚更憎めない奴に見えてくるのが不思議だ。
レッスンで週末にやってくる黒ラブのマールは、飼主の手を焼かせているからレッスンを受けているのだろうが、私にとってはとてもいい子である。 マールは犬だから自分のやりたい行動をとろうとするのは当然で、その良し悪しをどう評価するのかがリードを持つ人間に委ねられているはずだ。 そのリードを持って「えらいねぇ」といえば思うように動いてくれる優れもので、歩くのがとても楽しく2回目のレッスンとは思えない親近感がある。
お泊まり犬のシェーン君は癒し系の生後11ヶ月のゴールデンでとても愛らしい仕草と性格を見せてくれるし、今夜からお泊まりのスピッツもいいキャラをしている。
しかしどの犬も暮らしやすさに直結するあと一つが教えられていないのがとても残念である。 「それはダメ」 「引っ張らないの」 「吠えて要求しちゃダメ」 「マテ」 「妙な興奮はしないで」 以上が主な課題であろう。
それぞれは犬だから、放任すればそのような行動をとるのが当たり前。 それに対してちゃんと教えるのが飼主の役目で、それを成し遂げたときどんなにすばらしい暮らしが待っているかを信じて育てていただきたいと思う。
お預かりする私たちは一緒に暮らす時間をできれば楽しくしたいから我が家のマナーを犬たちに教えるが、お泊まり期間という短い日数にも関わらず、彼らは2日目からそれに反応をみせてくれる。 だから自宅でできないわけはないはずなのだが、愛犬の愛らしさに心奪われ「ま、いいか」と妥協してしまう気持ちが分からないわけではない。
皆さん惜しいところまで来ているのに、あと一歩のところを踏み出せていないのがもったいないと感じる昨今である。
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