|
台風のような強風と大雨が昼過ぎから激しく続いていた。 叩きつける雨がガーデンの雪を融かすのを見て、私は雪山を一気に吹き飛ばすことにした。 冬のガーデンとの決別の儀式でもあり、しばらく続くぬかるみを受け入れる意思表示でもある。 30分ほどでガーデンから雪山が消え、氷の下に地面が見える箇所が増えてきた。
ふと気になってパソコンに向かい、昨年はいつ雪山を飛ばしたか調べてみると、なんと3月22日つまりほぼ一ヶ月も先のことだった。 「そうだよなぁ。まだ2月だし、あと1ヵ月半は雪が降るんだよなぁ」 ひょっとしたら勇み足だったかもしれないと不安になってきた。
ガーデンは何の特徴もないただの広場になり、暖気が続けばぬかるみに、寒気が戻ればスケートリンクになってしまう。 「みなさん、ごめんなさい」 先に謝っておいたほうがよさそうだ。
さて、こんな荒天の一日だったがラブ・ゴールデンを中心にたくさんのわんこが遊びに来て楽しい時間を過ごしてくれた。 そこで何人かの飼主の方から受けた質問がある。 「公園などでとても陽気で積極的なわんこ(子犬を含む)が、しつこく遊ぼうと絡んでくるとうちの子が怒ることがあるのですが、良くないことなのでしょうか?」
「あなたの犬が日頃から他犬に対して問題があったり、絡んできた犬を組み伏せたり突然噛んでしまう様なら厳しく叱るべきでしょう。 でも、多くの場合、悪気は一切なく陽気に無頓着に知らない犬に絡んでいくのを放置している相手の飼主側に問題があるといえます。」 私はそう答えた。
天真爛漫でお人好しで積極的で悪気などなく「ひゃー楽しい!」などと、相手の気持ちも考えずに行動するB型人間に似た例えばラブの幼犬などを飼っているB型の飼主は特に注意しなければならないと思う。
「うちの子が楽しそうに遊ぼうとしているのに、話の分からん奴だ」と嫌がる犬を眺めているのではなく、相手の犬がどう感じているかを見ながら、我が子を制御する姿勢が求められる。 「ひゃー楽しそう!」と有頂天になる犬は、デリカシーがない犬とも取れるし、万が一相手にとって恐怖体験であったなら取り返しのつかない責任を負うことにもなるからだ。
とはいえ、B型のラブやゴールデンも、そんな時期をうまく過ぎれば人間味溢れるかけがいのない伴侶となるから私も虜になっているのだが。
アモ君のトイレに付き合い、スケートリンクに水が溜まったようなガーデンで転びそうになった。 適切な時期も考えず、大雨が降ったから急いで雪山をぶっ飛ばし、ゆっくり後悔する私もB型でラブ人間かもしれない。
|
|
|