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昨日の早朝、ガーデンにお泊まり犬を出していると、北側の家の向こうで賑やかな鳥の声が聞こえる。 この辺では聞きなれない声に、カモメがこんなところまでやってきているのかと思いながらふと上空に眼をやった私は「おぉ!」と声を上げた。 数十羽のオオハクチョウの一群が見事なV字編隊を組みながら南へ飛行していたのだ。 正確にはV字の先端に3〜4羽の群れの幹部と思しき鳥たちがいた。 苫小牧のウトナイ湖で羽を休めるのか、それとも一気に大沼まで飛んでいくのだろうか? 『冬はもうすぐ傍まで来ているよ』と白鳥に教えてもらった気分だった。
ただ、去年の今頃は既に雪が降っていたが、カフェ周辺では初氷もまだない。 もちろん、ストーブは焚いているけど冬の気配というより、モミジとナナカマドの燃えるような真っ赤な葉と白樺やニセアカシアの黄色い葉がガーデンに舞い降りる深い秋色をしている。
明けて11月となった夜中、Kとガーデンに出て「おぉ!」と再び声を上げた。 満天の星空がそこにあった。 オリオンの中に細かい星が見えている。 小熊座が視力の衰えた私の眼にくっきりと映し出され、さらに眼が慣れてくると宝石をちりばめたようなきらきらした輝きが次々に広がっていき、とどめを刺すように流星が消えていった。
今夜はもう一枚薄掛けを羽織って寝ることにしよう。
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