From the North Country

明日は竜馬だ! 2005年08月01日(月)

  大きな声では言えないが「実は今日で停酒4日目です」

あの翌日から私は再びチャレンジを始めたのだが、今日まで偏頭痛はなくその他の体調も変わらない。
寝つきや眠りの状態も良くも悪くもなく、停酒したからといってタバコの量が減るわけでも、この欄を早く書き終えることもない。
変わったことと言えば、夕べのことを翌日も覚えているのでKに誤魔化しが利かなくなったのと、あとひとつ…

目の前には友人が送ってくれた『いも焼酎竜馬』と『むぎ焼酎竜馬』のつぼ詰のボトルが2本未開封のまま置かれている。
竜馬ビールというのは高知で売られているが、あれは確かオランダかどこかで作られた物の輸入品だったはず。
この焼酎竜馬は高知県の安芸市で作られた竜馬である。

“竜馬・ビール・安芸市”というキーワードで思い出したことがある。
全国一人旅で安芸市に立ち寄った時、あの三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎の生家を訪ねた。
そこで人から聞いた話で記憶も曖昧であるが、弥太郎が長崎のグラバー庭で有名なグラバー氏とお酒の話になり、日本でもビールを作らないかということになったらしい。
そこで作った会社がキリンビールで、そのラベルには弥太郎と親交のあった坂本竜馬を称える絵が描かれていた。
つまり、あの麒麟のマークは“竜”と“馬”だというのである。
真偽のほどは分からないが面白い話だと思った。

さて、(あとひとつ…)の続き
「少しぐらい飲んだら?タバコは百害あって一利なしって言うけど、お酒は百薬の長でしょ?たまに休肝日を作ればそれでいいんじゃない?」
Kがつまらなさそうに言った。
前回もそうだったが、停酒した時の私は仕事を終えた後、無口で堅物のただのつまらん男になるようなのだ。
サッカー中継を見ていても興奮することなく、かといってイラツク訳でもない。
無感動ということはないがとにかく『つまらん!お前の話はつまらん!』状態になるのだ。

というわけで、『犬は制限を受け、人は自制する』云々から始まった1週間の停酒というこの取り組みは明日をもって中止することとした。
“先月25日から明日の夜までの9日間の内、飲酒したのはわずか2日間だけだった”という大記録を残して。
 

初めてカフェを訪れたワンちゃんに対して 2005年07月31日(日)

  「ここのカフェは初めてなのですが…」
「そうですか、ありがとうございます。それで人やワンちゃんに対してはどうなのでしょう?」
ご来店時にそんな会話からスタートすると、私は初心に返ったように気が引き締まりありがたく思う。

カフェではそれぞれの犬の安全を第一に考えているので、個々の犬の性格や他犬との相性それにしつけの度合いや飼主の考え方などを考慮してガーデンへ案内することが多い。
今夜はそのノウハウの一部を書いてみよう。

1.『家の犬は他のワンちゃんを怖がるんです』あるいは『なんでもないと思います』という場合
先にガーデンで遊んでいる犬たちにリードを着けていただき、当該犬だけをフリーにしてしばらく様子を見る。
ほとんどの犬は数分の内に臭いをかいだり散策を始めるので、リードで繋いでもらった犬の中から他犬にあまり興味を示さない犬をフリーにする。
次に挨拶上手な犬をフリーにし、当該犬の反応を見て必要ならば挨拶上手な犬を押さえて当該犬に臭いを嗅がせる。
最後にすべての犬をフリーにして、もししつこくする犬がいたら制御し、いつしかガーデン社会の一員になるように時間を費やす。

2.『家の犬は他犬に対して吠えかかるんです』という場合
すべての犬にリードを着けていただき、当該犬もリードをつけた状態でガーデンに連れ出し散策する。初めての場所では『自分が他犬のテリトリーに侵入している』という意識が働くのでほとんどの犬は吠えることはない。もし虚勢を張って吠えるならば制御し止めさせる。
その後は1と同様の順番で犬たちをフリーにし、できる限り他犬の接近を許さないように配慮しながら5分程度の時間を費やせばガーデンの一員となっていく。
しかし、このような当該犬は自分が安全と分かり慣れてくると必ず吠えるので、その瞬間を待って制御を行う。さらに数回吠えるので同様に制御を繰り返し、「頑張らなくてもいいのだ」ということを体感させる。(このあたりはプロの技になってくるが)

3.『家の犬はとても友好的です』という場合
当該犬を含むすべての犬にリードを着けていただき、当該犬の友好度合いを観察する。
友好度合いが強くて、相手の犬が嫌がっているのに誰にでもしつこく挨拶する場合は注意が必要となり、他犬はフリーにしてもよいが、ある程度当該犬が落ち着くまでフリーにしないほうがよい。
犬嫌いの犬に接近しようとしたら制御する。

いろんな状況があるので一概に「こうすればOK!」というのは危険だが参考になればありがたい。
ちなみに『家の犬はマジに攻撃的です』というのは残念ながらカフェには入店できません。
 

ドッグカフェの集い・ご案内 2005年07月30日(土)

  昨夜12時にガーデンに出てみると、夜空には星が輝いていたが、日中から夜にかけて激しく降った雨でガーデンには深い水溜りが残っており、30分ほど排水作業を行った。
おかげで今朝はまずまずのコンディションでカフェをオープンさせることができた。(地味な努力をまずは紹介したくて…)

さて、お知らせです。
昨日のこの欄で紹介した『ノースラン』に協賛して、今年もカフェで『盲導犬チャリティ・ドッグカフェの集い』を開催することにしました。

開催日:8月18日木曜日(カフェの定休日)
時間:午後3時から(募金は随時お預りいたします)

内容:まだ未定ですが、昨年は盲導犬ユーザー2組に来て頂いて様々なエピソードを含んだ体験談のお話の後、参加者からの質問に対してとても面白くまた興味深く答えていただきました。最後に参加者全員で記念撮影し、その写真はカフェに飾ってあります。

お願い:当日は募金箱を設置しますので、今からコツコツ貯めておいてください。カフェはドリンク等の売上30%を寄付します。なお、当日お食事メニューはご提供できません。

昨年の状況:昨夏はとても暑くおまけに雨が降り残念な天候でしたが、カフェ内は人と犬たちで足の踏み場もないほど賑わいました。(詳しくは昨年8月6日頃のこの欄をお読みください)ゴールデンやラブなどの大型犬が9割以上を占め、圧倒された小型犬の飼主の中には募金だけされて帰られた方もおられたようです。
しかし、カフェ内では吠え声一つ聞こえず、まるで盲導犬の研修会のようでした。

今年の予想:天気予報と同程度の的中確率ですが、やはりレトリーバーを中心とした大型犬が主体となり、それにMダックスやチワワと言った小型犬が台頭してくるでしょう。また、お天気がよければ小型犬種はさらに増える見込みで、その場合、ところによっては一時吠え声が響くでしょう。反対にお天気が崩れた場合は、犬無しで募金をもってこられる方が増えることを期待しましょう。
なお、カフェの収容能力はたいしたものではありませんので、ひょっとしたら混雑するかもしれませんが、参加者のご配慮度と寛大度は100%を予想しています。

盲導犬の育成には地道な努力と市民の協力が必要です。
皆様のご協力をお待ちしております。
 

挫折じゃない! 2005年07月29日(金)

  停酒2日目の26日から偏頭痛が始まり3日目の朝我慢できずにバファリンを飲んだ。30分ほどで痛みはなくなったが、この頭痛が停酒に起因するのかそうでないのかは不明だった。

体調が整った昼頃、なんと東京の友人I夫妻がひょっこりカフェに現れ私達を驚かせた。
Iさんの愛犬ジャスミンは我が家の愛犬だったスーの母親で、今はもう11歳になり耳がやや遠くなっているようだ。
I夫妻は22日の夜トレーラー式のキャンピングカーで東京を発ち、昨年もこの欄で紹介した補助犬(とりわけ盲導犬)を支援するキャンペーン『ノースラン』のための来道だった。

“友遠方より来たる。久しからずや”となれば、もてなさざるを得ないではないか!
私が停酒に絶え切れず決して挫折したわけではないことを正確に記録しておかなければならないと思う。
夕方に再び偏頭痛が始まった時もKは「不機嫌な上に偏頭痛じゃ少しはお酒を飲んだほうがいいんじゃないの」と家内安全健康第一を勧めてくれていたことも。

かくして私は、閉店時間を1時間以上過ぎても平然?とカフェにおられた常連さんを誘い、I夫妻の歓迎会を盛大に開催すべく居酒屋へといそいそ出かけたのである。

ブルとベルナの父さん母さん、サリモナのYさん、ジェニーとチビのHさん、電話で呼び出され高速を走って30分ほど遅れて来たプー助ライムのAさん、それに我々とI夫妻の9名で宴会は大いに盛り上がった。

ところが“しばらく”酒を飲んでいなかった私に8合の日本酒は厳しすぎたようだ。
体を無くし早々に酔いつぶれた私には宴会の中盤以降の記憶は一切なく、翌朝4時に気が付いたら自宅の居間で寝ていたのだ。
不安と恥ずかしさのあまりKを起こし、無礼を詫びお泊り犬チェスの面倒を見てくれたことを感謝した。
「チェスはあなたが自分でトイレに出してたし、宴会の時も声が大きくなって話がくどくなった以外、ちゃんとみんなにも挨拶して別れたし、車で待っていたジェニーを街路樹のところまで連れて行ってオシッコさせてましたよ」
Kの言葉に私は唖然とするしかなかった。

翌日の昨日も定休日とあって夕方からガーデンでジンギスカンパーティーをやり、食後からはIさんが持ってきた球磨焼酎をIさんと二人でやっつけた。
そしてやはり最後には体をなくしてしまった。

“しばらく”酒を断ったあとはどうやら酔いやすくなるらしい。そしてそれに気付かず以前と同じように飲んでしまうから潰れてしまうのではないかとの教訓を得た。

温泉を断念し来客の予定もない週を選んで再度仕切りなおしの停酒に挑もうと思う。
次回はうまく4日目に入れた時、この欄で報告するのが無難ではないかと思っている。

あの日から偏頭痛はピタリとおさまっている。
 

停酒2日目 2005年07月26日(火)

  台風7号の影響で生暖かい空気になっているのに、雨で窓を開けることができない。
お泊り犬のハスキー/チェス君は時折ハーハーと舌を出してはドタンとより冷えた床に寝返りを打っている。
やや不快指数の高い夜だ。

寝つきが悪い・何度も目が覚める・O.ヘンリーの短編のように幾つもの夢を見、それがあまり良い夢ではない。
停酒初日の昨夜はそんな感じだった。
2日目に入ったが、とりわけ変化はなく無性に酒が飲みたいというわけでもない。
ただ、グラスに入れるウーロン茶を焼酎だとイメージした時、まるで美味しい食べ物を見た時のように唾液が染み出てきたのが怖かった。

昨日の朝、熱いポタージュを飲んだときに上あごを火傷したらしく、今夜のとんかつは痛い思いをしながら私が食べていると、
「やっぱり口内消毒しなきゃだめかなぁ」
Kがクスッと笑いながら言った。
普段なら私も大笑いしたはずであるが、昨夜から笑おうとする顔がこわばっているのが気になる。

2日目の所感:
1.アルコールには口内消毒作用があり、酒を飲めばケナログ軟膏のような薬は不要となるのではないだろうか?
2.私のような真面目人間には会話を円滑にし、周囲の人に不快感を与えないために敢えてアルコールを投与しておいた方が無難なのではなかろうか。

ともあれ3日目に突入してみる。
 

停酒宣言? 2005年07月25日(月)

  食事の時には全身で喜びを表し、美味そうにガツガツと食べるチワワのチビやルルを見ていると、いつか腹一杯のフードを食べさせてやりたいという衝動に駆られる。
一日中でも遊んでいたいゴールデンのベルナやラブのハル、コーギーの風子Mダックスの雪音などなどには、手を変え品を変えた遊びを提供し続けたらどうなるのか見てみたい気がする。
好き勝手に吠え続けたいわんこに絶えず見知らぬ人や犬を接近させ続けたらどうなるのか試してみたい。
ストーキングの衝動に駆られるわんこにお互い気の合う同士(オスメスとは限らない)で自由空間を与えてあげたい気もする。
がむしゃらに引っ張る犬たちをすべてノーリードにしたならどんなことが起こるのか興味がある。

やれなくはないがやれば重大な問題が起こったり後悔することになるから、人は犬たちに制限を課し自らを制御している。

何を書こうとしているのかというと、犬に課している制限の一部を短期間自らに課してみようかなと今朝、寝起きに思いついてしまい、しかもKに宣言してしまったのだ。
私にとって最も厳しい制限は“禁煙”であり、それはこれまでにも何度となく挑戦し、その都度喫煙量が増えるという悪循環に陥ってしまっているので、今回は2番目に厳しい“お酒”を選んだ。

ここをはっきりしておかなければ今日のこの欄には書けなかったのだが、“断酒”でも“節酒”でもない“停酒”ということである。
「今日から1週間つまり今月一杯、私は停酒にチャレンジするのだ!」
『停酒を宣言する!』と言えないところが、酒を飲み始めてから初体験の1週間もの停酒に入った私の不安な心を象徴している。
盲腸で5日間入院した時でさえ、手術の翌日には職場の同僚Dがミニボトルを数本差し入れてくれたのに…

このチャレンジは体調を崩したからでも罰ゲームでもなく、一種の好奇心である。
『しばらく酒を飲まなかったらどうなるのだろう』ということを体験してみようかなと思っただけである。

「350CCのビール1本くらいはいいんじゃない」
Kは私を気遣ってくれているがそうもいくまい。
さて、停酒から24時間が経過したが今のところ震えはない。
 

心地よい今年の夏 2005年07月23日(土)

  陽射しは強いのに気温は26度と最高の夏が続いている。
湿気はなく風通しは良く、ついうとうと昼寝をしたくなる。
子供の頃、庭に面した縁側で母の膝枕にうとうとしながら耳掃除をしてもらった時の心地よさが思い出されるような快適さであった。

午前中のカフェの出足は良く、一番乗りは生後3ヶ月の可愛い盛りのバセットハウンドだった。
初めて犬と暮らす飼主は、乳歯全盛期の噛み付きやトイレの失敗が多いことに困っておられ、その相談に来店されていた。
一通りのアドバイスを行ったが、一番飼主を安心させたのは、「お宅の犬にはおかしいところはなく、3ヶ月の犬として正常な行動をとっている。」という話ではなかっただろうかと思う。

犬の生理や成長段階を知らずにしつけを急ぐあまり、『自分の犬がおかしいのでは』と思い始めたり、神経質になって悪い面ばかりに目がいってしまうことは初めての飼主にはよくあることだ。
犬のしつけはファーストフードを買い求めるように性急になるのではなく、スローライフ線上にあるべきものと捉え、失敗を嘆くよりも成功例を積み上げることで人も犬も楽しくなれるものである。
『成功例を積むにはどうすればよいか』を学ぶことが犬のしつけの近道だと思う。

午後からのカフェはいつもにない静かな状態でのどかな時間が流れたこともあり、閉店後もそののどかさを追い求めたくなった。
Kと私は岩見沢まで足を伸ばし、夕方から夜に向かって様々な色彩と香りを放つバラ園をゆっくり散策した。
“紫香”という名のバラがとりわけシックな落ち着きを見せてくれた。

その余韻を保ちながらKは帰宅後ものんびりしているのに対し、私はと言えば今日頂いたばかりのロシアンウォッカを半分空け、朦朧とした状態でここまで書き上げた。
ふたりともまどろむようなのんびりした夜を過ごしたが、その違いが明日の朝、明確に出てしまうのが思いやられて苦しい。
 

大騒動 2005年07月22日(金)

  「ルルちゃんお迎えでーす!」
トリミングを終えカフェで自由に遊んでいたチワワのルルちゃんの飼主Hさんがカフェに戻られたので、スタッフの一人がそう声を上げた。
「ルル!ルル!」と別のスタッフが声をかけた後、「ルルちゃんがいない!」との大声が事務所にいた私の耳に届いた。

これまでに何度か“神隠し”にあった犬がいた。
シーズーのゴン太はみんなで大騒ぎして探した挙句、人間のトイレに閉じ込められていたし、チワワのチビやマルチーズのレオンはいつの間にか2階の自宅に勝手に上がっていた。
そんな経緯があったので、「どうせまたどっかに潜り込んでしまったのだろう」とカフェ内の隠れ場を捜索してみた…が、何処にもいないのである。

ちょうどその前に、お客さんが帰られ、同時にゴールデンの海ちゃんがトリミングに来たものだから、飼主の方と話し込んでいるうちにドアから出た可能性が考えられた。
真顔になった私は、カフェ内のあらゆる場所を再び探したが見つけることはできなかった。

私と飼主のHさんは車を出して付近を捜索した。
私は幹線道路で車に轢かれた形跡がないのを確かめてから、「ルル!ルル!」と呼びながら周辺を歩いた。
KとスタッフMそれにお店におられたすべての方々は愛犬をカフェに残したまま、汗をかきながら捜しまわってくれた。

お泊りした時も散歩に行くのをあまり好まなかったルル。
雨降りや知らない場所で放しても片足を上げたまま動かないルル。
カフェや家ではリラックスしていて内弁慶なルル。
30分が経過し、誰もが皆諦めずに捜し歩いてくれていたが、私はスタッフMに空っぽになっているカフェに戻るよう指示した。
すぐに私も戻り次の段取りを整理した。
警察署・動物管理センター・地域のタクシー会社への連絡、チラシの作成がまずは基本である。

近くの厚別警察署に電話すると、何故だか遠く離れた豊平警察署がこの地域の管轄だということであり、電話を回してもらった。
「会計課にお繋ぎします」と言われてやや不安になったが、電話口に出た女性は冷静に対応してくれた。
・いなくなった時間と場所
・犬種と性別それに色と名前、さらにトリミングが終わったばかりであるということ

そんなやりとりをしている時、犬の声が微かに聞こえた。
僅かな時間を経て「ルル!ルルちゃーん!」とスタッフMの叫び。
「見つかったようです!」と私は受話器に話し掛け、
「よかったですね」という女性の声と同時に電話を切り、カフェに飛び出した。

信じられないことに、ルルはレジを乗せている戸棚の一番下、僅か25センチ弱のスペースの中で扉を閉められた状態で発見された。
お帰りのお客さんが買い求められた品物を入れる袋を取り出した隙に入り込んだものと思われた。
いつもなら見知らぬ来客の時は「もういい」と言うまで吠えているのに、今日は30分もの間どんなに呼びかけても声も出さずにいたものだから発見されなかったようだ。

捜索に協力していただいた与作とドレミのKさん(母娘)、モモのMさん、モックのSさん、プー助とライムのAさん、プリンのKさん、しじみのOさんには感謝感謝です。
また、ご近所の皆様にはご協力ありがとうございました。
そして、「ルルが一人で逃げ出すはずないですよね」と言いながら最後まで捜し歩いていただいた飼主のHさんにはお詫びのしようもありません。
本当にご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

「油断してたのかな。教訓にしなきゃね。でも、何を注意すればいいのかな」と私。
「慣れてしまって油断し、逃げることがないようにしないとね」とK。
「でも、逃げるはずがないと思ってたルルは結局逃げてなかったよね。」

『大騒ぎするほど興奮してはいけない」と、日々犬たちに教えているカフェだから、もっと信用して冷静に対処することと、お預りしている犬たちの行動を私が責任を持って把握しておくべきなのだろうというのが結論である。

それにしても、なんであんなところに…
 

肩の荷が下りた夜に 2005年07月19日(火)

  我がホームページの営業案内をご覧あれ!
本日から営業時間の『夏期は午後7時まで』という項目が削除され、天下晴れて午後5時までの営業となった。
「今の時代、サービス業は24時間年中無休でないとやっていけませんよ」とアドバイスしてくれた方もいたが、「己が時間を持てずして何の人生ぞ」とばかりに10時〜17時の7時間での営業で後半戦の人生を送ることにした。

お泊り犬のチワワとゴールデンの引取りが午後7時には完了し、肩の荷というか責任感から解放されたKと私は「温泉にでも行くか!」という話ですぐにまとまり、車で3分の里塚温泉に出かけたまではよかったが、そこで驚かされてしまった。
『定休日』と書かれた大きな看板が立てかけられ、Uターンして戻る車が何台かあったのである。

「温泉に定休日はないだろ!」
「そうだそうだ!サービス業は365日営業してんじゃないのかよぉ!」
二人とも我が身の勝手さを忘れ、思いつくがままの言葉を口走っていた。
結局、別の薬湯で疲れを癒したが、どこで飲んでもこんな時のビールは最高に旨いのが救いだった。

連休明けのカフェではキャンプだペンションだ温泉だとそれぞれ出かけてきたところでの楽しく笑える話題が豊富で、それは他のお客さんへの羨望を誘い、よきモチベーションともなる。
「家の子もあんな風に人様の迷惑にならずにいろんなところへ連れて行って楽しめるようになるでしょうか」と聞かれることがある。
『あんな風に』と羨ましがられたわんことその飼主は、昨年の今頃ドキドキしながら、同じことを心配してその一歩を踏み出した方々であり、カフェで学んだことが他でも通用するかチャレンジした方々である。

ご主人と出かけることを喜ばぬわんこは滅多にいない。
私のカフェで基礎的振る舞いを身につけた後は、いろんな場所へ出かけることを勧めている。
わんこだって『どう振る舞えばいいの?』と必ず感じるはずで、さらに深い絆と社会性を身につけるようになる。
1年前はわんこの行動に戸惑っていた飼主が、たじろぐことなく「あんた、何やってんのサ」と最初から飲んでかかっていて、その自信たっぷりな振る舞いにわんこ達は信頼と敬愛を示しているのがはっきり分かる。

犬との付き合い方・飼主としてのマナーなど、基礎的項目を知らず知らずの内に学んだ方たちだけが味わえる喜びでもあろう。
「シッコしなさい」そうえらいね。
そんな簡単な指示が当たり前にできるようになる意味がわからず、「凄い!」と感じる方は、犬をその程度の生き物だと考えている可能性がある。

わんこと飼主のより良い暮らしをサポートするのは、営業時間のサービスではなくその中味と飼主の継続する意思が大切なのだ。
 

伝統の始まり 2005年07月18日(月)

  お詫びと訂正をひとつ。
ホームページ上ではカフェの営業時間が夏期は19時までとなっていますが、通年17時までの営業とさせていただいておりますのでご了承ください。

さて、朝からの雨は恵みでもあり迷惑ものでもあったが、午後からの回復を見るとトータルでイーブンともいえる良い一日だった。
カフェでは新たなお馴染みさんが増えつつあるのが嬉しい。
愛犬のしつけと飼主としてのマナーにこだわるカフェだから、息苦しいと思われる方がおられてもおかしくはない。
愛犬の安全と社会に受け入れられるマナーを根本理念に据えており、今後もこの方針を変えることはないから、カフェの雰囲気を受け入れるには“それなりに愛犬を真正面から受け止める”のが基本となるのだが、そのようなことを理解していただける仲間が増えているように感じるのだ。

そして、こんな私に『そう、気張りなさんな』と、すっかりカフェの馴染みになり愛犬との暮らし方にも余裕が出てきた方々は、自分達の1年前の苦労も忘れて「昨日のペンションは楽しかった。」だの「湖水浴のお薦めポイントはここ!」だのと、自分達のペースに愛犬を引きずり込んでの生活を楽しんでおられる。
犬に主導権を取られていた“あの頃”とはみんな大違いの明るさである。

一方の私は、そんな話を羨ましく聞きながら、今日も困った顔をして愛犬相談に来られる方にいつもの基礎的項目を熱く説明し、身のほどもわきまえず攻撃的になる犬をねじ伏せ、青筋を立てながら懇々と説教を繰り返している。

私の根気と体力が尽きる前にできるだけ多くの幸せな飼主と愛犬を増やし、カフェの社会が新たに訪れる飼主と犬を受け入れ・飲み込み・育てるようになったらいいなと思う。

初めてやって来たわんこが威勢良く常連の犬に吠え立てていた。
常連犬は軽くいなしながら、仲間と自分達の時間を楽しんでいた。
何度か通ううちに吠え立てていた犬は自分の行動の空しさと愚かしさを感じ取ったかのように、いつしか虚勢を張るのを止めこの社会に溶け込んでいた。

新しい仲間が増え始めていることを素直に喜びたい。
 


- Web Diary ver 1.26 -