From the North Country

我ら中年組 2005年07月16日(土)

  昨夜スポーツクラブでヨガを習った後、2階建てビルの屋上にある駐車場に戻ってみると、そこから市の中心部で開催されている花火大会を綺麗に見ることができ驚いた。
札幌市の南東部のはずれに位置する私達が暮らすこの地域は標高が高いことを改めて知った。
会場に行かなければ見ることができないような仕掛花火も一部ではあるが確認できたし、赤いハート型に広がる新作?花火を見たKと私はワァーと声を上げた。

さて、今日から3連休という方も多い。
月曜日18日が『海の日』とカレンダーには記載されているが、私は『18日』が海の日なのか『第3月曜日』が海の日なのかさえ知らない。
ともあれ、行動的なカフェの常連である中年組は、キャンプだペンションだ温泉だと方々へ散って行き、残った中年組(失礼)と新たな中年組(失礼)がありがたいことにカフェを訪ねてくださった。

このどちらの中年組(壮年組と思っている人もいる)の方々の時間の過ごし方が私は好きだ。
仕事や日常の生活ではせかされることもあるはずなのに、否、だからこそかもしれないが、自分達の時間をのんびり有意義と感じられるようにテンポを落とし楽しむことを優先させているし、そのために遠くへ足を運ぶことも苦にならず、私や愛犬が少々羽目をはずしても犬のように寛大である。

「これから友達と旭川に行くんだけど、美味しいケーキ見つけたから持って来ました。じゃぁね」と言い残してさっさと出かけたYさん(彼女はまだ若者、念のため)。
「サクランボとイチゴそれにハスカップ狩に行ってきたよ。」とたくさんのおすそ分けをしてくれたのは、ガンの大手術をしてから2ヶ月の人妻M一家。

勿論、何かを持ってきて頂くのが嬉しいのではなくて、ちょっと立ち寄ってくれたり、話題を持ち込む拠点にして頂いてることがありがたいのである。
ちょっと不便かもしれないが、せせこましい都会の喧騒から少し離れたところでカフェをやってよかったと思っている。
ファーストフード・コーヒーショップ・人気のラーメン店等のように回転率を気にすることなく、今のところ何とか食べていけてるし、今日だって「7時間ものんびりすごしちゃいました!」と開店から閉店までを体験し、喜んで帰られた驚きの二人組もおられた。

たぶん、遠くからのんびり花火を眺めてホッとするようなひとときを訪れる方々と共有できていることが嬉しく、新に訪れる方に「こんな楽しみ方もあるのですよ」と、同じ中年組を通じてさりげなく伝えられることが嬉しいのだと思う。
 

続・金太クン 2005年07月15日(金)

  犬たちの爪で破られ、補修箇所だらけのビニールプールが今日も大いに活用された。
ひどく暑いわけではなかったけれど、大阪から一時帰省中の柴犬蜜柑をプールに放り込むと、水嫌いだった蜜柑はそれを克服したどころか、いたく気に入りプールから出ようともせずに満足げな表情を浮かべていた。
これで明後日大阪に戻っても、“正しい夏の過ごし方”で元気に暮らしてくれることだろう。

さて、先日のお泊り犬金太クンのその後の顛末をお伝えしておこう。

夜中1時過ぎに寝室のケージに金太を入れた。
初め入るのを嫌がったが、大きな抵抗はしなかった。
私もベッドに潜り込み電気を消した。
すると、ガサゴソ動きハァッハァッと荒い呼吸を始めたので、私は大あくびをしたり寝返りを打ったり寝言を言うような調子でたしなめたりした。
何の事はない。金太はそれで安心し横になって寝息を立てた。
吠え・泣き叫び・ケージの破壊行動をも視野に入れていた私は、事前の対応がうまく機能したことに自信を深めた。

金太は親元から離され見知らぬ環境に置かれることを、仰々しく不安に感じ取る犬である。
実際、過去の経験でペットホテルでの幽閉生活で血尿までしていたことが不安を決定的な印象として残している。
また、日頃から自分の不満な事柄を声に出して言うと、優しい飼主はそれに何らかの有利な対応をしてくれていたと思われる。

だから、今回のお泊りでは金太が不安に感じるのは仕方ないにしても、カフェの普段通りの心地よい環境を与え、生理的および拘束による精神的不安を排除した。
そして、不安を助長する無用な優しい声かけと言い聞かせは一切行わず、身勝手な動きにはきちんとした制御を行い、さらに私達が起きている時間には金太もつき合わせて疲れさせた。
そのうえで、消灯した時に緊張を示す金太に対し、大あくびや寝ボケ声を出すことで“たいしたことではないのだ”というメッセージを伝え安心を誘った。

翌日は8時に私が起きるまで、金太も眠っていた。
散歩でも落ち着いて歩き、定休日の日課であるごろ寝やビデオを見ている間、金太もまたごろごろくつろいでいた。

夜8時にお迎えがあった。
心配が取り越し苦労で、金太がおりこうさんであったこと。初日から今日までの変化などを説明したが、飼主も金太も上の空だったのだろう。
お礼を述べられて外へ出た途端、金太はウォーウォー!と吠えながら引っ張り、飼主は「あーよしよし!」と火に油を注いでおられ、私は深いため息をついた。
 

金太クン 2005年07月13日(水)

  日中の気温はカフェでは一時的に29度になり午後から徐々に下がり始めた。暑くはあったがカラッとした北海道らしい気候で、夜の11時を過ぎた現在ガーデンには寒いほどの風が吹いている。

今朝は6時前に起床し、今日からお泊りのビーグル犬・金太クンの到着を待った。
普通、お泊りは8時半以降から受け付け、それより早い場合は前泊にしているのだが、この9歳を過ぎた金太クンには特別な事情があって早朝からのお預りとなった。

これまでペットホテルを併設している動物病院に預けていたらしいが、ケージの中で2日間吠え続けて帰宅した時には血尿までしていたという。
以前、急な法事ということで初めてカフェで3時間ほど預かった時も、凄まじい興奮とビーグル特有の吠え声で閉口したことがあり、今回は少しでもお預りの時間を減らすため、苦肉の早朝預かりとしたのである。

「吠え続けると思います。暴れまくるかもしれません。散歩の時は自転車に乗っている人と、前から来る子供に対して急に噛み付きますのでくれぐれも注意してください。室内ではオシッコを漏らしてしまうかも知れませんし、一晩中眠れないかも知れません。家ではドーベルマン用のケージも破壊してますから車庫でもどこでもいいから繋いでおいてくれて構いません。」
飼主の方は正直にありったけの情報を与えてくださった。

心地よい環境・必要以上のトイレタイム・スキンシップなど与えるべきものは与え、興奮・引っ張り・吠え声などに対して必要な制御を私は行った。
「このような犬に対しての同情的な言動は不安を増長し、さらに深みに陥れることがあるから、そのようなことが無いよう気をつけ、さらに自宅がすぐそばだから逃亡を防ぐためドアの開閉に注意するように」とスタッフに命じた。

カフェの営業中はこれらの対応策が奏効し、『心配するほどの子ではないじゃないですか』と思っておかしくない状況が作れたし、散歩においても9歳なりの言葉の理解と振る舞いを示してくれた。

しかし、夜になって私と飼主の悲観的予感が金太クンの状況と一致し始めている。
勿論、彼は車庫に繋留されているわけではなく、いつものお泊り犬と同様に私の部屋で生活させているのだが、窓から吹き込む冷たい風があるにも関わらず、12時現在時折呼吸は荒くなり身体が揺れることがある。

私達はこれらのことを予想して、夜には眠たくなるように夕方からずっと寝かせない状況を作ってきた。
金太クンがウトウトし始めると、テレビのバレーボール中継にあわせて大騒ぎをし、飛び起きさせもした。
そろそろその効果が現れる筈である。
最後のトイレを済ませて夜中の1時になる。
はてさて、これから眠ることができるかどうかチャレンジの始まり始まり。
 

カフェにも意思がある 2005年07月11日(月)

  今日で当分雨ともおさらばであると思えば、ガーデンの排水作業も苦にはならなかった。
天気は悪いが気温は程よく湿気をさほど感じなかったのは私だけではあるまい。
明日からは晴れ、気温も26度と予報されている。

さて、犬と暮らしている方はたくさんおられるが、その暮らし振りというか意識というのは(本来の意味から外れるけれど)千差万別ではなく十人十色という範疇ではないかと感じている。

昔多かった、
1.犬は外に繋いで残飯(あるいは安物のドッグフード)を与え、朝夕散歩して、後は番犬をしている。という飼い方は依然根強いが、

時代の流れと共に、それが当然という風習から解放され、
2.犬は室内で飼って…あとは1と同じ、という飼主が徐々に増え、

その中でも実は室内では番犬ではなく
3.家族の伴侶として暮らしたいけど、現実はそうでないことに困っている飼主がいて

それにも関わらず
4.社会や他犬に関わりたかったり、アウトドアが好きだから愛犬を連れていろんな所へ出かけるけど、周囲に迷惑ばかりかけて困っている犬がいて

さらに
5.周囲の迷惑などそんなことは意に介さない(無知を含む場合がある)飼主(犬ではない!)と
6.「すみません。すみません。」と問題意識を抱えながら『どうしたものか』と悶々としつつ迷惑をかけている飼主や
7.だから愛犬と社会の関わりに細やか過ぎるほどに配慮する飼主と
8.配慮としつけを同時進行しようとする飼主もいる。

また
9.愛犬が嬉々として躍動するアジリティーなどに、喜ぶ飼主や
10.愛犬の子孫を継承することに喜びを感じる方もおられるが、9と10にもまた2〜8のタイプがあるから、千差万別ほどでもないが十人十色では数が足りなさ過ぎるし、五十歩百歩という物差しでもないのだろう。

だから、何がどうのということではなく、
『カフェのお客さんとして来て頂けたら嬉しいな』と感じるのはどんなタイプかな?とふと思っただけのことである。

客商売だから、小さな声でしか言えないけれど、5を除く3〜10までは大歓迎で、それに犬と飼主によっては1と2が続くと密かに思っている。
5の飼主だけは願い下げにしたいと大声で言ったら、いつもこのホームページを見て心配して頂いてる皆さんに「そんなこと書いていいの?」とご心配をおかけしてしまうだろうか?

実は、七転び八起きの飼主には何としても応援したいという意を汲んでいただければありがたいのですが…
 

雨に突きつけられた課題 2005年07月10日(日)

  先週の週間天気予報を見てスタッフは喜んでいた。
「週末は晴れだよ。やっと小樽のドッグショーが晴れるね」
しかし、トイプードルを毎回出展しているトリマーののんちゃんは
「毎年雨なんですよねぇ」とまだ疑っていた。

お気の毒なことにのんちゃんの憂いが予報を上回ってしまい、7月に入って雨続きの札幌・小樽は今日も雨となってしまった。

お気の毒なのはカフェ経営も同様だが、それ以上に雨の中遊びにやって来てくれたワンちゃんの飼主の方に感謝と同情を伝えなければならない。
午前中、小雨の頃は小型犬がお腹を濡らしながら遊んでくれたし、午後に入ると頭から合羽を被った飼主の方が愛犬のびしょ濡れを覚悟して楽しんでくれた。
その汚れ様が半端でないのが気の毒なのである。
ドロ色に汚れるのではなく白くガビガビに汚れ、乾くと白いゼオライトの粉がこびりつき、自宅に帰ると床を白く汚してしまうような汚れである。

小樽のドッグショーもカフェも雨対策をしっかり考える余地がありそうだが、弱小のカフェでは資金面・実用性・耐久性に配慮した妙案が未だ浮かんでこないのが現在の課題といえば課題である。
 

Nさんの嬉しい報告 2005年07月09日(土)

  寒い寒い!
今日も寒い一日だった
残された夏は1ヶ月ほどだから今後気温が上がったとしても今年の北海道は冷夏といってよろしい。
明日が雨との予報もあって、今日の午後は結構な賑わいをみせた。

そんな時、懐かしい方がカフェを訪ねてくださった。
現役自衛官だったNさんが視力を無くし、とても落ち込んだ状態で奥さんと盲導犬協会の私のところへ来られたのはもう何年前になるのだろうか?
視覚だけでなく自信や目標まで失ってしまったNさんだったが、奥さんは私の話を聞くにつれ目を輝かせてくれるようになった。

私の話の内容はおおよそ次のとおりだった。
『見えていたこれまでの人生を今後も追い求めようとするなら、失望はより深いものになるでしょう。けれど見えていた生活には終焉が訪れ、新たな人生が始まったことを受け入れるなら決して落胆することはない。人生を2度送れるチャンスを手にする人は滅多にいるものではない。あなた方の人生は終わったのではなく変わったのです』
そして亡くしたもの出来なくなったことを回復する方法があることを具体的に伝え、福祉サービスや生活展望を提示することで将来への目標を抱いていただくことができた。

Nさんは協会で行う合宿による生活訓練を何度か受講され、私が宿直の時は夜9時を過ぎると酒を飲みながら人生を語り合った。
宿直の職員が入所生と酒を飲むなど、糾弾されれば言い訳のしようもないことではあったが、私はいつも自分の首をかけてでもこのやり方を通していた。

Nさんは自衛官としての経験談や身につけた知識・技術を話して聞かせてくれた。
生活訓練で身の回りのことや読み書きそれに歩行ができるようになると、飲むほどに話に力強さが加わり、生に対する意欲が定着してくるのを感じることができた。
授業だけでは取り戻すことができない“生きることへの意欲”を私は夜の時間を活用していた。

その後Nさんは高等盲学校で鍼灸師の勉強をし、今年国家資格を取得して開業したと報告してくれた。
「おめでとう!まだ豊平川の河川敷を歩いているの?」
「ええ、毎日」とNさん。
Nさんを支えてきたのは、くじけそうになる夫の将来を信じ、毎日毎日励まし、共に河川敷を歩き続けてきた奥さんであることを私は知っている。

寒い夏に暖かな思い出と出会った。
 

イギリスでのテロに思う 2005年07月08日(金)

  ロンドンでの同時多発テロのニュースを見て衝撃が走った。
海外への渡航経験がそれほど多くはない私にとってもイギリスは結構馴染みある国で、これまで通算すると1ヶ月以上滞在したことがある。
そのほとんどはレディングやレミントン、バーミンガムといったロンドンより西側の小さな街であったが、渡航するたび2〜3日はロンドンに滞在して、その拠点は今回バス爆破があったラッセルスクェア周辺のホテルだった。

盲導犬の訓練で歩くことが趣味にもなっていた私は、そこからリージェンツパークやその北側のロンドン動物園、ずっと西側のハイドパーク、これまたずっと南側のヴィクトリアステーションまで歩き回っていた。

札幌と同じようにとても穏やかで安全と感じさせる地域で、それはレディングでも変わりなかった。
ただ、ロンドンのテムズ川が軍艦が航行するほどの豊かな流れなのに対し、レディングのテムズは岸辺と同じ高さでのどかに流れ、周囲を犬たちがのんびりと散歩するゆとりが感じられた。
レミントンスパという街ではジャパニーズという国民を理解してもらえず、両替をするのにチャイニーズと記入せよとしつこく言われた思い出がある。

盲導犬指導員という立場でイギリスのお国柄を垣間見たこともある。
例えば、歩道には結構道路標識などが多いのだが、吊り下げられたその高さは地上から2メートル以上の所あり、視覚障害者が頭をぶつけないように配慮されていた。
郊外に出ると、信号待ちの不合理を減らすためにラウンドアバウトと呼ばれるロータリー形式の交差方法が当たり前になっておりこれは視覚障害者には利用しづらいと思えた。

最近になって見直されつつあるユニークな決まり事もあった。
それは盲導犬使用者が地下鉄を利用する際、『盲導犬をエスカレーターに乗せてはいけない』ということで、その理由はエスカレーターの溝に盲導犬が爪を挟み動物虐待に通じる危険があるというものであった。
イギリスの地下鉄を利用するには長い長いエスカレーターを使わざるを得ない。
そのため地下鉄を利用する場合、盲導犬使用者自身か周囲の方が盲導犬を抱っこしてエスカレータに乗る方法がとられていたらしい。
現在ではエスカレーターの昇降訓練が国際的に行われており、この不自由な伝統も変わりつつあると聞いている。

今回のテロで犠牲に遭った盲導犬使用者がいないかが心配である。
ラッセルスクェアの近くにはRNIBという視覚障害者の拠点となる施設もある。
テレビニュースで爆発物探知犬が出動している場面が度々流れていたが、それほどイギリスは犬たちの能力と共存している国である。
ただそこには犬の安全を前提とした配慮がなされており、それを無視した今回のテロは、もしそこに犬たちが居たなら人々と同じように大きな衝撃を受けているに違いない。
 

水と犬に思う 2005年07月06日(水)

  「澄み切った湖ですね」
朝のガーデンを眺めたKが感動したように言った。
見ると、白い砂浜に沖縄を思わせるような透明な水辺が誕生していた。
ガーデンの水はけが悪いのはこれまでもご案内の通りだが、当初のような泥沼ではなく清流の佇(たたず)みのような美しさを見せてくれていることを今は喜びとしたい。

だが、そんな奇麗言に溺れることなく私は排水作業を朝から1時間をかけて行った。
その作業の中で、人が手をかけると水が濁る光景を眺めながら、ふと、犬の訓練に当てはめて自分を責めかけてしまった私は思わず頭を振った。

確かに水は眺めていると美しく、手をかければ濁ってしまうかもしれない。
けれど、犬を清流のように考えてしまうと私達の生活は濁流に飲み込まれてしまうに違いないだろう。
ここはやはり治水事業が必要な分野であるのだ。

水という自然の流れを上辺だけで愛する人は、去勢や避妊それにしつけやマナーに消極的で、そのくせ様々な犬に関する問題を抱えて暮らしておられる。
逆に犬に対してきちんとした“治水事業”を行うべきだと考えている人々は、暮らしやすい犬たちがいるだけではなく、ダムや山林における治水事業に反対している傾向がある、と書いたら批判と喝采を浴びるだろうか。

水は生命の根源であり、法則や摂理に素直に反応しているのに対し、犬は人がどう考えようとも彼らなりの本能があり、学習の結果による行動を起こす生命体であることを認識し、だからこそ理論ではなく魂と魂のぶつかり合いが優位性を示すことを知っておかねばならないと思う。

今夜もスポーツクラブでヨガをやってきた挙句、その反動ともいえる焼酎の一気飲みの後にこの欄を書いている私の意思がうまく伝わっているのだろうかと心配になってしまうし、自分の意志がどこにあるのかすら分からなくなってしまう。
こんな日は早く寝た方がよい。
 

認知されつつあるカフェ 2005年07月05日(火)

  天地神明に誓って昨夜のこの欄をサボったのではないことを申し上げる。
2時間もかけて確かに私はパソコンに向かい書き上げた。

昨夜はカフェの閉店後、久しぶりにスポーツクラブに通い心地よい汗を流した。
帰宅してからの焼酎が旨く、キーボードを叩く私の指は軽快そのものだった。
書き上げた原稿を読み返し、満足してアップしようとしたはずなのに、酔った私の指は×(閉じる)ボタンをクリックしてしまったのだ。
夜中の私の吠え声に驚いたKだったが、事情を知ると妙に覚めた声で応答したことが私には不思議だったが結果的に私を落ち着かせてくれた。

昨夜のテーマは昨年大阪に転居した黒シバの蜜柑が一時帰省して、その仲間達が集ってくれたことに関しての話だったけれどその話を今夜振り返ることは止めよう。

さて、今日はいい時期に雨の一日となってくれた。
カフェを経営していて『いい雨』などあるはずもないのだが、先月25日以来の雨は大地には必要であり、生きとし生けるものとして感じる豊かな潤いがあった。

「わぁ、こんな日に来てくれたんですか!」
黒ラブのレオ君が皮切りであったが、毎日誰か彼かがやってきてくれるカフェは雨の日はそれなりにじっくり話し込めてまた面白いものだ。
千歳から来られたFさんは小樽のペンションで一泊される前にカフェを訪ねてくれ、「あんなに晴天が続いていたのに、なんで今日から雨なんでしょうね」とボヤいておられたが、ゆっくり食事をしていただくうちに雨なりの小樽の楽しみを考えておられたと思う。

先日の土日に洞爺湖でワンコ達を泳がせてきた方からは、「穴場発見!」の情報を貰った。
スナップ写真を見ながら、まるでプライベートビーチでくつろぐ贅沢な時間を過ごした様子を窺い知ることができ、カフェの情報箱をまたひとつ埋めることができた。

ドッグカフェナガサキは1年半の月日を経て、愛犬家の皆様に定着しつつあると感じている。
 

さあ、夏に入ったぞ 2005年07月03日(日)

  先日の予想通り午前中から2時頃までのカフェは小型犬の独壇場となっていた。
天候にも恵まれ、初めて来店される方や久しぶりに訪ねてくださる方が多く、そのほとんどが小型犬のオーナーであった。
中型ハスキーのチェス君と同じくミックスの緋梅(ひめ)ちゃんが妙に大きく見えるし、小型の常連犬もいつもと勝手が違う表情を見せており、戸惑っていたのは彼ら自身だったのだろうと思った。

様々な犬との出会いは緊張もするだろうが、良い刺激になり、とかく内輪意識を持ちがちな犬たちにとって気持ちの幅を広げる意味において良かったと思う。

一方、初めて訪ねて来てくれた犬たちもとてもいい性格でカフェを楽しんでくれていた。
ただ、ショーや繁殖に用いるのでもないのに去勢していないオス犬が多く、彼らは内から込み上げる本能に基づいてマーキングやマウントそれにストーキングを繰り返し、飼主から叱られたり一時捕獲されなければならないのが気の毒でもあった。
「家庭犬として暮らしたいならまずは去勢を!」と悶々とする彼らになり代わってお願いしたい。

ところで、朝から気温も高くなっていたので私はプールを準備し、ダックスクラスの犬が楽しめるように水を張っておいた。
だが意外なことに水に対して消極的なわんちゃんがほとんどであった。
実は、室内家庭犬はその生育環境から“きれい好き”なワンちゃんが多く、雨上がりに散歩していても水溜りを避ける傾向があるのだ。
そのような犬たちと飼主にプール遊びを決断させるには今日の気温は低すぎたかもしれない。

しかし、2時を過ぎて続々とやってきた大型犬はそんなチマチマしたことは考えもせず、一気にプールで水浴びをしてはガーデンを走り回り、人前で全身をブルブルして水しぶきを撒き散らして何とも豪快であった。
支笏湖や洞爺湖でさっきまで泳いでた犬である。
少し大きめの水溜りに足を踏み入れた程度にしか感じていないようだ。

北海道の爽やかな夏がいよいよスタートした。
 


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