From the North Country

誠に私的な・・・ 2005年06月18日(土)

  水曜夜はサッカー中継の観戦で4時間弱の睡眠。
明けた定休日の木曜は朝9時からS治療院で膝と腰の治療のため悲鳴を上げるほど大いに痛めつけられ、終わるとそのままジャックラッセルのケイトの父さんの理容室に行った。
プロの癒しサービスを受けて頭はスッキリし帰宅したのが昼頃。
Kと一緒に長沼までドライブして、若者が始めたばかりで応援したくなるようなラーメン屋で醤油ラーメンをすすり、採れ立て野菜の直販所で野菜を仕入れて戻ってきた。
普通ならその後のんびりした夕刻と夜を過ごすのだが、この日は違った。
Kが揃えてくれたスポーツウェアを携え、とうとうスポーツクラブに出っ腹を少しでも引っ込める修行に出ることになったのだ。

恥ずかしくてたまらない私をKがカバーとフォローと励ましで支えてくれた。
初心者としての説明を受け、施設を見て回り、膝が悪いことも伝えて、「腹を引っ込めたい!」という目的も伝えた。

“ジョウバなんたら”という馬の鞍に跨るような機械が最初のチャレンジで、その後“お腹スッキリ”というプログラム、続いてヨガのレッスンを受け私は2時間半動き回ったのである。
エアロが得意で大好きなKも黙々と私に付き合ってくれたのだが、皮肉なことに先にギブアップしたのがKで、腹をくくった私はおじさんパワーを発揮して最後まで頑張った。
帰宅後のビールと餃子ががとても美味しく、私はそのまま深夜のサッカーコンフェデレーションカップ中継を観戦し、前夜に続いて夜中3時過ぎに就寝した。

それがいけなかった。

二日間の寝不足と前夜のスポーツクラブでの頑張りは、翌日さっそく形となって表れた。
頭はぼんやり、おまけに咳をすると悲鳴を上げたくなるような下腹部の痛みがあって、昨日は生きているのが精一杯な一日だった。

そしてたくさんの方にカフェをご利用頂いた今日を終え今夜を迎えているのだが、下腹部の痛みはしっかり残り、再びサッカーの試合が今夜も中継されてしまっているのである。

何を言いたいかと言うと、私は明日も寝不足で痛みも残るから使いものにならない可能性があるということで、それが数日続いているということは、今後もしばらく続く可能性があり、ひょっとしたらそれこそがカフェ(私)の日常であるかも知れないということである。

“寝不足・痛み・飲み過ぎ”による私の明日の失敗をスタッフがカバーしてくれ、私を癒してくれる犬たちが集まるのを祈るばかりである。
 

カフェのサッカーチーム 2005年06月15日(水)

  爽やかな北海道の初夏が続いている。
オゾン層破壊で紫外線がたっぷり含まれた強い陽射しに、皮膚はピリピリ痛いのだが、そよぐ風はひんやり感をもたらしてその調和が心地よい。
ヘアトニックもリキッドも男の化粧品もまともに使ったことは無いが、このところ皮膚に痛みを感じるようになったので今年の夏はUVカットのクリームでも見つけて塗ろうか。
そんなことを考えながら日付が変わったガーデンに今日Kが買ってくれた甚平姿で出てみると、寒い寒い!。どうやら今年の北海道はいいようですぞ。

さて、サッカー日本ユース代表のベナン戦がキックオフとなった。
その中継を見ながらカフェにやってくる犬たちでサッカーチームを作るとしたらどうなるだろうと考えてみた。

ゴールキーパーはMダックスのプー助かゆきねが適任だろう。
身体が小さいのが難点だが、気分が乗った時の果敢な責めと、その俊敏な動きで強烈なシュートを身体を張って受け止めるし、何よりボールをキャッチした時『この野郎!この野郎!』とばかりに振り回しながら味方の士気を高めてくれるのが良い。

フォワードは黒シバのあずきとジャックラッセルのウランそれにコーギーの風子がゴールへの執念が強く得点能力も高いだろうが、相手の激しいタックルを受けた時に『ガウ!ガウ!』と抗議をし過ぎてイエローカードを受ける心配がある。

司令塔のボランチにはゴールデンのベルナが最適だ。
ゲーム作りが得意で中盤をうまくコントロールし、抜群のスルーパスを通してくれるはずだ。ゴールの瞬間には背中を擦り擦りしながら喜びを表すだろう。

ディフェンスのバックにはレオンベルガーのジェニー、ラブのジャックとマックスをスタメンで起用しよう。
ジェニーの迫力と高いポイントからのヘディングでピンチをチャンスに変え、バックから一気に走りこんだジャックとマックスがフォワード顔負けの豪快なシュートを放ってくれる可能性が高い。

こんなことを書いていたらベナンの選手にうまくかわされてゴールを奪われてしまった。
集中して応援しろ!ということらしい。

監督にはパグのブルでもいいが短気すぎるところが危ういから、面倒見の良い親分肌のゴールデンのトムにしよう。
サブのメンバーには同じくゴールデンのノエルやラブのハルも含まれるがまだ若すぎるため真剣勝負をエンターテイメントに変える心配がある。

さあ、後半戦が始まった。
先ずは同点そして逆転を祈って応援しよう。
 

長男?はつらいよ 2005年06月14日(火)

  「キャイーーン、キャイーーン、キャイーーン」
切り裂くような甲高い叫びが長く尾を引きながらカフェに響いていた。
10秒ほども続いたように長く感じられ、私はチワワのチビを抱きかかえた。

小柄ながら42キロあるレオンベルガーのジェニーと一緒に暮らすチワワのチビちゃんは大柄ながら3.2キロしかない。
しかし、その環境で姉弟として育っているからチビは勇猛果敢で、相手がいない暇な時はジェニーと壮絶な遊びを展開する。
もちろん、ジェニーは大型犬であるという理由だけで
「手加減しなさい!・あんたが悪い・ちっちゃいんだよ!」とまるで人間の長男のように育てられてきているから、日頃からふたりの戦いはチビの方が優勢に進められている。

様々なハンディを背負ってチビの攻撃に対抗せざるを得ないジェニーは、それでも愛着と細やかな配慮示ししながら日々健闘している。
そのジレンマによる鬱積した気持ちを自らの叫び声で解消しようとすることもあるが、まずいことに今日の叫び声はチビに上げさせてしまったのだ。

ジェニーは昨日から下痢が続き、治療のため食事も抜かれることがあってストレスも溜まっていたのだろう。
遊びの最中、つい油断して振り下ろした手がチビに当たってしまったようだ。
泣き叫ぶチビ。
チビを抱きながら私は自分の子供が小さかった頃を思い出した。

長男は口数が少ない気の優しい子だったが、娘は行動的なしっかり者で、ある日二人の間で揉め事があり、ついに娘が大声を上げて泣き出してしまった。
(言い分もあっただろうが)おどおどする長男を私は一喝し、娘にどうした?と尋ねると娘はピタリと泣くのを止め理路整然と「だってねえ、お兄ちゃんがねえ」と延々と事のいきさつと自分の正当性を語りだし、終わるや否や再び大声で泣き始めたのである。
“女は凄い(怖い)!”との思いがその瞬間脳裏をかすめたのを記憶している。

長男が一喝されたように、今日のジェニー(大柄だけど女の子)もまた大いに叱られた。
きつく叱りながら、私はジェニーがとても愛しく感じられていた。
「こうやって大柄なジェニーはさらに優しく配慮する犬に育ち、可愛いチビは世渡りがうまい犬に育つのだろうな」と思うと、本当に愛しい思いだった。

最近のワイドショーでは兄弟喧嘩が絶えない世界もあるようだが、4人姉兄の末っ子だった私には、姉兄に感謝しなければならない思いが最近分かって来た。

チビの痛みはすぐに治まり、ジェニーが叱られ自分が大事にされたことに満足したように駆け回っていた。
 

今日の愛犬相談 2005年06月13日(月)

  今日のカフェはいたってのんびり。
寂しい話だが訪れる方も少なく、「こんな日に愛犬相談で来られる方はお得だね」と話していたら幸運な方がやって来られた。

「初めてなんですけど」
「ええ、どうぞ」
「それが…吠え立てるんです」
「犬種は?」
「ラブです」
ラブならお手の物なのでカフェで待っていると、入るなり私達に吠え掛かり、他犬にも勇ましかった。
様子を見ているとどうやら闘争的攻撃性があるわけではなく、不安から来る空威張りのようだ。

猫の場合は不安となる対象物が近づくと、気付かれぬよう息を潜めて相手が通り過ぎるのをじっと待つのだが、ガラガラヘビや犬の場合は音や声を出して自分の存在をアピールし「だから近づくな!」と騒いでしまう。

このラブちゃんは私が制御することで猫のように大人しくなり、ガーデンを走る犬たちに不安と興味を示し、飼主共々なんだかカルチャーショックを受けているようだった。

「どこでカフェをお知りになったんですか?」
「平岡公園で黒ラブを散歩させていた初老の夫妻が教えてくれました」
そんな話をしていたら、江別市から通ってくださるKさんが黒ラブのレオとやって来られた。
「あっ!この方です!」
偶然の出会いがあったようだ。

午後に入ると犬無しのご夫妻が来店された。
「ジャックラッセルを飼ってるんですが、とんでもない奴で…」
「ええ、ええ、よーく分かります。活発というか落ち着きが無く、知的というかズル賢く、見ていて飽きないというより気が休まらない…」などと調子に乗って私が喋ったことが図星だったものだから、飼主はその大変さをいろいろ話され、その後私は慌ててジャックラッセルのいい面を話してフォローを行っていた。
「家に戻って犬を連れてきてもいいですか?」
「もちろんです!で、どちらから?」
「千歳です!」
「えっ!」

閉店少し前にカフェにやってきたジャックラッセルのムギちゃんは生後9ヶ月のやんちゃな世代でありながら、これまでに見た同世代のJラッセルの中でも、とりわけ暮らしやすそうないい子であったのに驚かされた。

犬種の特性に対する愛好家の想いを門外漢がとやかく言うのは筋違いであることは重々承知だが、この飼主は「前の犬があまりにも大人しかったから、活動的と聞いたJラッセルを選んだ」とおっしゃり、その落差の大きさに戸惑っておられるのだろう。
犬として必要な社会経験や、魔法にも似た接し方のアドバイスなどを行ったが、「来週また来ます」と言われ、喜んでいただけたと感じた。

そして数年もすればきっとJラッセルファンになられていることだろうと思った。
 

フレンチブルの武蔵君 2005年06月11日(土)

  蒸し暑い一日だった。
カフェではエアコンを今年になって初めて稼動させたが、深夜になった今も上半身裸でパソコンに向かう蒸し様だ。

休みの日には頻繁にカフェを訪ねてくれるフレンチブルの武蔵君だが、今朝はお相手に恵まれすぎたのか気合が入ってしまった。
そのお相手とは盲導犬のパピーウォーキング中の元気なラブ君2頭で、体力の差は歴然としていた。
にもかかわらず武蔵君は果敢に後ろ足で立ち上がり、前足というより正に両手を駆使して対等に渡り合おうと頑張って時に相手をひるませる局面も見られていたのだが、冷静な飼主はレフェリーストップをかけた。

「やってやったぜ!」
1ラウンドを終えて肩で風を切るようにカフェに戻ってきた武蔵君だったが、その息遣いは荒くブーブーと音がしていた。
「この間、平岡公園を散歩していたら仔ブタと間違えられました。」
飼主は笑いながらそう話してくれたが、あと2〜3度温度が高ければ呼吸困難に陥りそうな気配である。

「去年の夏の暑さで札幌で5頭ほどのフレンチブルが亡くなったそうですよ。だから今年は我が家もエアコンをつけました。」
そんな話を横目に武蔵君は第2ラウンドに突入し、再びレフェリーストップで戻されたものの、その闘志は衰えることは無くただ呼吸音だけが私達を心配させていた。

「エアコンの次は高濃度酸素室が必要ですね」
その後にやってきた犬たちは走り回った後、水を浴びるように飲むことで冷却していたが、鼻ペシャのわんこ達にとっては暑さと興奮による呼吸調整は死活問題であることを改めて知らされた。

第3ラウンドにはとっておきの秘策も考えていたのかもしれないが、果たせぬまま飼主と共に引き上げて行く武蔵君の後ろ姿からは「今日のところはこのへんにしといたろか!」という勇ましさが感じられクスッと笑えた。
 

一つの区切り 2005年06月10日(金)

  ほぼ半年の時間を経て、昨日我が家の愛犬スーを納骨してきた。
盲導犬協会にある『霊犬安眠』と彫られた慰霊碑の前に到着した時には、老犬担当のTさんが慰霊のための準備をしてくれていた。

「スーの写真持っていく?」
「うん。でも気に入ったのある?」
「無いよねぇ。一面は捉えてるんだけど、これって言うのが無いよねぇ」
実はお気に入りのショットがあるのだが、うしろ姿だから儀式の場には相応しくなく、結局仔犬の頃の写真とカフェの常連さんが撮ってくれた額入りの写真を持参した。
Tさんが準備してくれた慰霊碑にはリンゴやおやつそれに花が飾られていたが、持参したスーの写真はしっかりマッチしていた。

毎年8月の慰霊祭では私自身、100頭以上の盲導犬や繁殖犬を納骨・追悼してきて、慰霊碑の後ろにある納骨場所には懐かしい犬たちの骨が山のようになっていた。
「スーは控えめだから」
Kの言葉に私は隅っこを選んで骨箱から骨を撒いた。
両手を合わせたKと私はそれぞれの想いを送りスーの冥福を祈った。

一つの区切りがついたのだと思う。
一日経って私は、「うしろ姿のスーの写真を拡大して額縁に収めよう」と決め、Kは「慰霊碑の周りを綺麗にして花を植えようかな」とつぶやいた。

夜、9時前にカフェの常連の方から電話があり
「これからガーデンでちょっと遊ばせてもいいですか?」としばらくしてやってきた。
爽やかな夜風に吹かれながら、ニセアカシアの木を見渡すと、枯れ木のようだった枝に新緑の若葉が照らし出され新たな息吹を鮮やかに見せてくれた。
 

ドイツへの道が開かれた 2005年06月08日(水)

  サッカー日本代表のドイツへの道が開かれた実況中継を見終えたままの勢いでこの欄に突入してしまい、何のテーマも思い浮かばない状況だ。

ヤッターヤッター!!
前半のフラストレーションが吹き飛んだ気分であるが、内心では『前半の内にやれただろ!』という不満がないわけではない。
まるで我が子の成長を見ているようなもどかしさがあって、勝った喜びもさることながら安堵感で一杯というのが正直なところである。

来年の6月9日、カフェがどうなっているかはわからないけど、日本代表はドイツの地に立っていることが嬉しい。

私が盲導犬協会を退職し、日本全国気ままな旅をしていた時、カメルーン代表が中津江村にすったもんだの挙句到着したことを思い出し、鹿児島の指宿ではフランス代表がキャンプを張っていて、ちょうどその投宿先付近にいた頃を懐かしく思い出す。
時の流れを抜きにして変化や成長を語ることはできまい。

これまでカフェを訪ねて、愛犬の成長に変化を求められた方はたくさんおられる。
数回の来店で見切りをつけられた方には「どうしてもうしばらく通って来られなかったのか」と残念に思うこともあれば、頑張って来店を続けてくださる方もおられる。

「おりこうですね。まだ若いのにそんなに大人しくできるなんて!」
他の飼主から今日、そう評価された犬の飼主と思わず目を合わせて、クスッと笑顔を交わすことができた。
その飼主は「問題児でどうにもなりません。気軽な気持ちでカフェに通えるような犬にしたいのです」と数ヶ月前にカフェを訪ねてくださっていた。

今すぐに結果を求められては私も犬もたまったものではない。
ただ私はその犬を評価し、将来を見据えた展望を説明しなければならないし、飼主の方はせめて半年のスパンで愛犬の変化を求めて欲しいと願う。

そして、そんな気持ちでサッカー日本代表を見ているかというと、実はそうでもない自分を感じてしまうのも正直なところである。
「やっぱ、人間との付き合いは難しい」との声が犬たちから聞こえてきそうで、もっと冷静に全体を見る習慣をつけたいと思った。
 

チワワだってたいしたもんだ 2005年06月07日(火)

  今更こんなことを書いたら、いつもカフェをご利用いただいているたくさんのチワワの飼主に怒られるかも知れないけど、正直言ってチワワとの暮らしがラブやゴールデンなどの大型犬と同じような感覚のものであるとは思っていなかった。

チワワなど小型犬の場合、室内トイレでの排泄習慣をつけられているから、室内でフリーにすると結構頻繁に排泄する場面が観察される。
小型であるため室内での動きにもそれなりの運動量があり、血液の循環も盛んになって排尿回数が増えるという生理的なサイクルが要因で、仕方のないものだと思っていた。

また、小型犬の中では大胆な性格であると聞いてはいたが、深く知ってみると大らかさと寛大さそれに遊び心といたわる心を併せ持った感性には驚かされる。

子供の頃からカフェに通い続けて、その成長に大きな影響を受けているチワワのルルとチビを見たり、お泊りで暮らしたりしていると、大型犬と暮らし慣れている私達にさえ全く違和感を感じさせないでいてくれる。

1日に5〜6回、時間を見て外で排泄させるのが当たり前に思っている私達にきちんと合わせてくれ、「シーシー」と言えばすぐにオシッコをし、「ベンベン、ウンチは?」と言えばいそいそと動いて済ませてくれる。

彼らなりに一生懸命頭を働かせて言葉の意味も覚えるし、そのことを褒められた時の動きは仰々しくても、大型犬のように人を押し倒したりテーブルの上の物を尻尾でぶっ飛ばしたりはしない。

夜、私がパソコンの前に座っている時はその辺で寝ているし、一服し始めるとご機嫌を伺いにも来る。
焼酎のボトルの口の辺りに興味を示すので
「飲むか?」と頂き物の“土佐の金時芋焼酎よさこい”を指につけると旨そうにいつまでも舐め、下戸のKの代わりに私の相手を務めてくれる。
犬種は違えどやはり犬は犬だ。
暮らし方でちゃんと人の心と生活様式を理解し、受け入れ、それにあわせて自分達も楽しんでいる。

いろんな事情があっていっときカフェに来れなくなったNさんも2匹のチワワと暮らしておられるが、自宅ではふたりのわんこの心遣いに癒される日々を送っておられることだろう。
「なんちゃない。無理せず頑張らず気軽に生きていいんだよ、私達みたいに。」と小さな姿から教えてくれているはずだ。
ただし、犬に酒を飲ませてはいけませんぞ。
 

どうか、ひとつ 2005年06月05日(日)

  数日前からチワワのルルちゃんが我が家にお泊りしている。
日頃から飼主のHさんはルルに可愛らしい服を買ってあげたり、お正月には晴れ着まで準備してくれた。
仲良しのチビが羽織袴を着てルルの晴れ着とのツーショットはそれはそれは可愛らしく永久保存物であった。

そんなHさんも最近ではルルのしつけと健康管理にはシビアで逞しさを感じることさえある。
以前なら、好き勝手に飼主を無視するルルを見て「こんな時はどうすればいいんでしょう」とためらいがちに尋ねていたが、今では自発的に制御するようになった。
ただ、カフェでの時間を過ごして、いざ帰ろうとする時、何やら遊びのような追いかけっこをすることがある。

「楽しそうだね」
私とKは言葉を交わして微笑んでいたものだが、実はHさん、仕事の時間になって帰ろうとしてもルルがつかまらず本気で焦っていたりしたこともあったのだ。
「ルル、マテ」と言って私がルルを抱っこしてHさんに渡すと、悔しそうな顔をされていた。

ルルの動きに異変を感じては動物病院でチェックを受け、健康を維持するためのサプリメントも怠りない。
甘えん坊のルルだが、自宅では自分のハウスで寝るようにもしつけてあった。

それが今夜、ルルの姿がちょっと見えないと思ってKの部屋に行ってみると、なんとKのベッドではしゃいでいるではないか!
「ダメだよ!Hさんはちゃんとしつけているんだから」と私。
「だって、“どうか、ひとつ”って言うし、ベッドの真中じゃなくて、ほんの片隅で申し訳なさそうに遊んでるんだよ」とK。

ため息をついてその場を離れた数分後、「助けて!見て見て!ルルちゃんが凶暴になってます!」とまたまたK。
見ると、ベッドの上を奔放に駆け回りKの手を目掛けて“遊ぼう攻撃”に夢中になってるルルがいた。

厳しめの私に対して、甘あまのK。
犬の気持ちを誇張して代弁するKと、“鬼の訓練士”と異名を馳せた私のコンビであるが、視覚障害者の命を預かる犬と家庭犬での対応では、いつの間にか私のほうが軟化するようになってしまっている。

ルルの父さん、ごめんなさい。
我が家でルルのしつけの一部が台無しになるかも知れません。
「どうか、ひとつ」という態度や言葉にまやかされる私達を“どうかひとつ”お許しください。
 

Shall We Dance?な気分 2005年06月04日(土)

  夜9時を過ぎて、やや強い雨が降っている。
昨夜の寝不足に今夜のアルコールが加わり、気だるく心地よい疲れが漂い始めた。

部屋ではゴールデンのアリーが私の横に寝そべり、チワワのルルがソファで丸くなっている。
もう一頭のゴールデンララは何故か1階の事務所がお気に入りで、アリーに誘われて2階に上がってくるのだが、すぐに事務所に戻って一人寝を楽しんでいる。
一緒に暮らすアリーとララは、たまのお泊りの時にはそれぞれ自分の時間を楽しもうと相互不干渉の約束でもできているのだろうか。

三頭とも昨夜は3時半まで私のサッカー観戦につきあわされ、ゆっくり寝ることもできなかったし、今日は一日カフェで働いていたから
『もう限界です』とばかりにぐっすり寝ている。

室内生活を大人しく暮らすように教えるには、思い悩むより寝不足になるほど日中に遊ばせるのが手っ取り早いようだ。
寝顔はみんな純真な天使である。

今日初めてやってきたコーギーちゃんもMシュナウザーも今夜は自宅で妙におりこうになっていたのではないだろうか。
そして、高校生の時生まれて初めてパチンコをした私がその夜夢を見たように、彼らも今頃カフェの夢に尾を振り、時にうなされ、ガーデンを駈けるように手足をバタバタさせているかもしれない。

新しい世界を知り、変化を受け入れることができるのは成長の過程にある証で、可能性を秘めた若さの表れでもある。
私も負けてはいられない。
以前からず〜っとKに誘われていた、ヨーガ・ストレッチ・腹回り集中なんたらコースのどれかにこの夏は挑戦してみよう。

ただ挫折する原因がいつもその入口にあることを今思い出した。
短パン?スパッツ?シューズ?
想像しただけで恥ずかしくなり、犬たちのように普段着で参加できないものかと不平を述べてはこれまで先送りにしてきていた。
しかし、今回のKはどうやら本気のようである。

初めて講座に参加したその夜、私はベッドの中で夢を見て、手足をばたつかせたり悲鳴に近い声を上げるようなパチンコ以来の新鮮な経験をすることができるのだろうか?それとも体を無くして爆睡するだけなのだろうか?

まだ何も決まってないのに先走りした夢と不安ばかりがイメージされ、宝くじを買った後の気分になってしまう。
Kよ、本当に講座に行こうと考えているのですか?
 


- Web Diary ver 1.26 -