|
我がホームページの営業案内をご覧あれ! 本日から営業時間の『夏期は午後7時まで』という項目が削除され、天下晴れて午後5時までの営業となった。 「今の時代、サービス業は24時間年中無休でないとやっていけませんよ」とアドバイスしてくれた方もいたが、「己が時間を持てずして何の人生ぞ」とばかりに10時〜17時の7時間での営業で後半戦の人生を送ることにした。
お泊り犬のチワワとゴールデンの引取りが午後7時には完了し、肩の荷というか責任感から解放されたKと私は「温泉にでも行くか!」という話ですぐにまとまり、車で3分の里塚温泉に出かけたまではよかったが、そこで驚かされてしまった。 『定休日』と書かれた大きな看板が立てかけられ、Uターンして戻る車が何台かあったのである。
「温泉に定休日はないだろ!」 「そうだそうだ!サービス業は365日営業してんじゃないのかよぉ!」 二人とも我が身の勝手さを忘れ、思いつくがままの言葉を口走っていた。 結局、別の薬湯で疲れを癒したが、どこで飲んでもこんな時のビールは最高に旨いのが救いだった。
連休明けのカフェではキャンプだペンションだ温泉だとそれぞれ出かけてきたところでの楽しく笑える話題が豊富で、それは他のお客さんへの羨望を誘い、よきモチベーションともなる。 「家の子もあんな風に人様の迷惑にならずにいろんなところへ連れて行って楽しめるようになるでしょうか」と聞かれることがある。 『あんな風に』と羨ましがられたわんことその飼主は、昨年の今頃ドキドキしながら、同じことを心配してその一歩を踏み出した方々であり、カフェで学んだことが他でも通用するかチャレンジした方々である。
ご主人と出かけることを喜ばぬわんこは滅多にいない。 私のカフェで基礎的振る舞いを身につけた後は、いろんな場所へ出かけることを勧めている。 わんこだって『どう振る舞えばいいの?』と必ず感じるはずで、さらに深い絆と社会性を身につけるようになる。 1年前はわんこの行動に戸惑っていた飼主が、たじろぐことなく「あんた、何やってんのサ」と最初から飲んでかかっていて、その自信たっぷりな振る舞いにわんこ達は信頼と敬愛を示しているのがはっきり分かる。
犬との付き合い方・飼主としてのマナーなど、基礎的項目を知らず知らずの内に学んだ方たちだけが味わえる喜びでもあろう。 「シッコしなさい」そうえらいね。 そんな簡単な指示が当たり前にできるようになる意味がわからず、「凄い!」と感じる方は、犬をその程度の生き物だと考えている可能性がある。
わんこと飼主のより良い暮らしをサポートするのは、営業時間のサービスではなくその中味と飼主の継続する意思が大切なのだ。
|
|
|