From the North Country

母子の注意点 2005年02月06日(日)

  雪祭りを前日に控えた今日も午後から雪が降り続いた。
せっかくの土日もこれでは商売あがったりだと思っていたら、ちゃんと皆さん集まってくださった。

一昨日の多頭飼いの続きを少し。

最も配慮が必要な多頭飼いは、母子の関係だと思う。
産まれてからずっと母親の下で育てられれば、仔犬は絶対的に母犬に依存し、母犬は仔犬を命を賭して守ろうとする。
そのため、人間社会での社会化のためには多くの人が介在することが必要条件になる。

生後まもなく子育てを放棄した母犬に代わり、仔犬を育てたことがことがあるが、これらはとても良い盲導犬になっていることを考えれば、極論として犬にも鳥のような『刷り込み』が行われ、純粋な信頼を寄せるようになるものと思われる。
このように人に育てられた犬には他犬と遊べる環境を作ってやらなければならなっかたし、犬に育てられているなら飼主以外の人と関わる時間を相当多くしなければならないということだ。

母子の美しい関係に水を差したくないし、ややこしくうっとうしい話にもしたくないのだが、犬が人間社会で人や犬と平穏に関わるためには成さねば成らぬこともあるのだ。

ほとんどの愛犬家は、決して野生の王国で犬の生態を楽しんでいるわけではないのだから。
 

吹雪の夜のトイレ 2005年02月05日(土)

  北の大地に似つかわしい冬の嵐が今夜も続いている。
ガーデンには吹き溜まりができ、南側の40センチ雪表に出ていたフェンス基礎のブロックが完全に姿を消してしまった。
ロードヒーティングのボイラーは昨日から燃えつづけ、排気口付近は地表を覗かせる深い落とし穴になっている。

日付が変わる頃、吹雪の中お泊り犬Mダックス2頭を最後のトイレに連れ出すと、足の短い彼らはたちまち雪に埋まり、白いマントを被った。
それでもすぐに用を足してくれたから、私たちも寒い思いをいつまでもせずにすんだ。

何気ない北国の生活の一場面だが、犬と暮らすとはこういうことだろうと思う。
寒かろうが吹雪こうが寝る前に自分がそうするであろうことを犬たちにもさせる。
それが例え小型犬であっても、犬たちは自然の摂理で排泄を済ませ、次の日はトイレを我慢することもなくゆっくり寝ている。

生活にリズムができると犬の粗相を心配することなく時が過ごせるし、犬たちも少々の時間のずれがあっても平然としている。

多くの家庭で日中は犬だけになるという現実があるが、だからと言って帰宅後まで『犬は勝手にペットシーツで用を足すもの』と思い込んでいる方が多いのに驚かされる。
犬が生活に慣れるまでは、朝起きたら先ずトイレ。
帰宅したら先ずトイレ。
寝る前には必ずトイレ。

当然の生理現象を正当に満たし、生活のリズムを作ることはとても大切なこと。
カフェのお泊り犬はまずそこからスタートしている。
 

多頭飼いの難しさ 2005年02月04日(金)

  「2頭目は楽ですよ。それに一頭じゃ寂しくて可愛そうじゃありませんか」
ペットショップでこんな言葉を鵜呑みにし、結果的に騙されて犬を飼ってしまった人は少なくないだろう。

騙すという言葉はチト失礼かもしれない。
ペットショップで騙しを自覚している事柄は他にたくさんあるだろうけど、2頭目を勧める時は(結果的な)騙しよりも無知のほうが先行しており、どちらかと言えば店員は純粋な気持ちで誤ったことを言うから、なお性質が悪いと私は思っている。

昨年、全国の温泉に激震が走ったが、いずれ犬の売買を行っているペットショップにも白羽の矢が立てられる日が来るかも知れない。

今夜はどこか虫の居所が悪いのか、過激な表現がここまで続いてしまった。

結論から言えば、2頭目以降には充分な注意と配慮が必要で、社会生活を愛犬と営む上では問題点が多く潜んでいることを承知しておいたほうが良いということだ。

ショップ店員の言う「2頭目は楽ですよ」という言葉はあながちウソではない。
先住犬が遊び相手になってくれるから、仔犬の頃のアマ噛みで人が被害に遭うことは少ないし、トイレのしつけや、それなりの家庭内のルールも驚くほど早く覚えてくれるだろう。

そこに落とし穴がある。

1頭目の時はすべてのことに人が関わり、犬のために時間を費やし、苦労しながら教え・社会と関わりながら育ててきた。
だからこそ犬は人を信じ、人間社会で暮らす犬として健全に育ってきたのだと思う。
しかし、2頭目は確かに家庭内では楽に育っただろうが、それは犬に育てられ・閉鎖的な群れの一員となり・依存的で排他的なイヌになってしまう割合が高いのだ。おまけに子供の頃には不安な散歩も、群れで行動するから自己処理能力に欠け人間社会での社会性が低くなってしまう。
その結果、一歩外に出ると他犬や人に吠え立て・来客に排他的に振る舞い・先住犬や飼主にベッタリで、社会的には問題児となることが多く、そのことを全く改善しようとせず「いいもん。僕には父ちゃんと母ちゃんがいるもん。他の世界なんか無くてもいいもん。」という態度をとってしまいがちなのだ。

多頭飼いの面白さは犬好きにはたまらないものがあり、性格や犬そのものの発見があって日々退屈することはない。
だからこそ複数頭の犬と人間社会で暮らしたいとお考えなら、2頭目以降の愛犬には意図的に手をかけることを厭わないで欲しい。
せめて散歩は二人で出かけるように。
 

カフェへの医療相談から 2005年02月02日(水)

  さて、どうしたものか?
カフェには愛犬のしつけ相談以外にも、健康相談や医療相談が寄せられることが多い。

1.日々の健康のための食事に関する相談
2.時代を反映したサプリメントに関する相談
3.小さな傷や下痢・嘔吐など生きていれば当たり前に見られる症状に対する相談
4.ボールなど異物を飲み込んだりした際の応急処置
5.去勢や避妊に関する相談
6.アレルギーに関する相談
7.良い動物病院を紹介して欲しい等々

繁殖から子犬の飼育、やんちゃ盛りのレトリーバーの育成、青年期の訓練、壮年期・熟年期・老犬となって死に至る様々なステージをこれまで確かに見てきたから、それなりの経験や家庭医療に関する考え方は持っているが、あくまで素人である。
ただ、長年の言い伝えによる家庭医療の良さや、プロにすべてを任せる無駄は誰しも感じているところであり、例えばドッグフードを盗み食いした結果による一過性の下痢や嘔吐に関しては、ひとまず家庭医療で対応して経過を観察したうえで判断すればよいことであろうと思っている。

そんな今日、チワワのルルの父さんから電話がかかってきた。
1.普段入ることのないテレビの後ろで震えている。
2.夕べ食欲はなかったが今朝は普通に食べた。
3.ウンチや排尿は良好である
4.いつもより妙におすわり姿勢をとって動こうとしない。
5.病院に連れて行ったが原因ははっきりしないと言われた。

日頃のルルの状態を見ていた私には思い当たることがあったが、とにかく原因を確かめないことには対処の仕様がない。
どんな病気であれ『確かな診断』が先ずは必要だと考え、先生を紹介して診てもらうことにした。

結果はやはり椎間板ヘルニアだった。
小さなルルはしょっちゅう人に飛びついていたし、飛び乗ろうとする動作が多かった。
内臓系はしっかりしているようだが、おすわりしたまま動こうとしないのは疼痛姿勢で、症状によってはあるいは重症の場合、四肢で立ったまま腰のあたりを丸めていることが多いから、ルルの場合はまだ軽度のものと思われた。
ルル父さんの観察と相談してくれた判断が適切だったことが嬉しかった。

「先生から3週間は安静だと言われました。カフェにはしばらく行けません」
電話でルル父さんが報告してくれた。
「原因だけでもわかってよかったですね。そうですか。分かりました。お大事に」
即座に私はそう答えたが、考えてみれば電話による相談に答えた結果、3週間カフェは一人の客を失うことになってしまった。

あのルルが3週間も自宅で安静にしているわけがないし、あの父さんがそれをコントロールできるはずもない。
ルルにとってもカフェに来ることがまだマシな安静になるのに、先生はそれを知らずに自宅安静を命じたところが私の予想とチト違っていた。
ヘルニアには良くても、他の問題が生じてこないか心配している。

さあ、ルル父さん!試練だぞ。
えぇい!この際カフェはどうでもいい!
先生の指示に従えるよう、ルルの制御にも尽力することが結果的にルルを助けることになるのですゾ!
 

三日離れて 2005年02月01日(火)

  ご無沙汰でした。
3日も書かなかったら、うずうずするかと期待してたらチョー快適で困ったものだ。

昨夜帰宅したらお泊り犬レオンベルガーのジェニーが体当たりで迎えてくれた。彼女の歓迎は嬉しかったが、犬種の割に小柄とはいえ40キロ超の体当たりはまともには受けられない。
心で喜びつつジェニーの挑発に乗らぬよう上手くかわしながら、コートとジャケットを脱ぎポケットの中味とバッグの洗濯物を片付け、さあ、歓迎を受けようと思った頃にはジェニーはすっかり落ち着いてしまっていた。

あらためて「ジェニー!ただいま!」と煽るように声をかけると、ソファーに腰掛けた私の肩に両手をかけ、一通りの挨拶をしてくれたのも束の間、あとは穏やかな動きを見せそのうち寝室でドタンと横になってしまった。

私はそんな犬との暮らし方が好きだ。
毎日一緒に暮らしているのに、帰宅のたびに飛びつかせたり顔中を舐めさせ、室内をストーカーのように付きまとわれるのは少々疲れる。
穏やかな状態の犬と穏やかに、時に茶化し、戯れながら時間を共有しているととても幸せになる。
そういう犬に恵まれるということもあるが、そうなるように日々接しているから犬たちもそう育ってくれるのだろうと思った。

今日カフェに5ヶ月のEコッカースパニエルが遊びに来てくれた。飼主の方はどんな犬になることを求めておられるか詳しくは聞けなかったが、柔らかい楽しい性格の犬で、生後5ヶ月だからの大変さもあるものの将来がとても楽しみなワンちゃんだった。
いい親から生まれたのだろうと思う。
これまで上手く育ててこられたのだろうと思う。
そしてこれからの苦労の結果が『何物にも代え難い結びつきを育む』スタートラインに立たれていることを少々羨ましく思った。

犬のいる生活は3日も離れればその良さが再認識される。
うまく育った犬なら尚更だし、そうでない犬にもまた親心が…
 

問題犬飼主へのアドバイス 2005年01月28日(金)

  お泊り犬HクンとTクン無事返犬で肩の荷が下りた。

飼主の方へのアドバイスの基本は、両犬共に自宅内繋留をしばらく続けることだった。
室内ですら犬を制御することができず、いたずら・トイレの失敗・吠えや・噛み付きが常態化しており、フリーになっている犬は室内を逃げ放題で、テーブルの下に逃げ込んだ犬を捕まえようとしたら逆切れするようなことを日々続けてよい筈がない。
まずは、繋留によって悪戯の軽減と、制御のしやすい状況それに逃げ得を許さない態勢を整えなければならないだろう。

繋留といっても部屋の片隅に犬だけ放置するのではない。
ちゃぶ台の足でもよいし、ソファーやケージでもよいから、人が継続観察できない例えば、家事や入浴・トイレ・食事中などの時は基本的に繋いでおくということである。
テレビを観たり本を読んだりなど、自分の時間を過ごす時にも同様で、犬が膝に乗って来れるような場所に繋留しても差し支えはない。
ただし、リードの長さの範囲には犬のベッド・トイレ・飲み水が用意されていなければならない。

そして、愛犬のために時間を取れるようになったら、フリーにして存分に遊び、またフリーにした時の犬の様子を観察し、いたずらなどしない信頼できる犬になるよう接する。

ちゃぶ台に手をかける・繋留から開放せよと吠えるなど、この程度のことに対する制御が行えないなら、フリーにした犬を管理監督できるはずもなく、室内は無法地帯と化すのは明らかであろう。
だからまずは繋留からスタートしなさいということである。

制御の仕方や時に必要な叱責についても説明したが、ここでは誤解を招くので省略する。
ただ、Kがアドバイスすると相手の奥さんは「なるほど!わかる!」という顔をしたので申し添えよう。
「自分の子供を叱る時、90パーセントで叱ったら子供は残り10パーセントを敏感に感じ取ってつけ込んで来ますよね。叩いて叱るとか大声で叱るということではなくて、100パーセント叱るということじゃないでしょうか」
それで相手は理解してくれた。
「母は強し!女にゃ敵わん!」と口を滑らせたら「子供を育てた人ならみんな分かることよ」と即座に返ってきた。

明日から数日、所用のためこの欄はお休みにします。
カフェは通常どおり営業いたしておりますが、日曜日もし吹雪いたら駐車場等の除雪が不完全であることをご了承ください。
 

Hクン、第3夜とTクン 2005年01月26日(水)

  擦り傷程度の傷を治療された時、犬はどんな反応をするだろう?
1.ピクンと反応し(ガタガタ震え)ながらも身を委ねる(我慢する)犬
2.キャンと泣いて逃げようとする犬
3.ガブッとくる犬
4.痛さ以上に精神的にパニックになる犬

擦り傷の程度や感受性にもよるから一概には言えないが、せめて自分の愛犬は1か2であって欲しい。

唐突な話になってしまったが、Hクンのあら捜しをした結果、4であることが今日分かった。
別にだからどうってことではない。これから人と暮らす中で信頼性が育まれればすぐにでも1の反応を示してくれるだろうから。

こんな話になったのは、今日までのところどうみても『家族を日々傷つける』素因をHクンに見出せないからだ。
予想できるのは明後日トリミングの際に行う、爪切りと耳掃除それに肛門腺処置を嫌がるであろうことぐらいで、それすらも『犬並』程度だと思っている。

となれば、やはり家族に対する接し方のアドバイスが中心とならざるを得ない。
「どんなアドバイスをしようか?」と私。
「どんな接し方してるのか、実際の生活を見ないと分からないよ」とアドバイザーK。
私には簡単にできることであっても、飼主にできないことをアドバイスしても意味が無い。その辺のところをKは普通の主婦感覚で私にアドバイスしてくれるのがありがたい。

もう一頭の『噛み犬お泊り犬』MダックスのTクンは、二日目の今日カフェで本性をあらわし、セールスマンに凶暴に吠えかかり、制御した私を何度も噛もうとひどく暴れた。
ご来店中の方々には驚かせご迷惑をおかけしたが、『噛みの矯正』のためにお預りしていたので、千載一遇のチャンスを見逃すわけにはいかなかった。
Tクンにとって初めての体験であったろうが、これまで飼主の家族を血まみれにするような暴挙を繰り返し、場合によっては君の生命をも危うくする態度は心身ともに健全な君に許されることではないのだ。

誤解されやすい事柄を書いてしまったが、Tクンはこれまで何度も来店し、家族の苦悩・Tクンが噛む原因などを私はほぼ理解していた。
原因の半分は犬種と血統、残りが家庭の事情による育成環境である。
『だから噛んでも仕方がない』ではなく『人を噛むことはとんでもないことなのだ』をTクンに示し、家族には『Tクンがそんなに頑張らなくてもいいような接し方』をアドバイスすることになると思う。血統的なことがあるからある程度の折り合いはつけなければならないだろうが…

みんな愛犬との楽しい生活を夢見て暮らし始めたのは間違いのないこと。
しかし現実にギリギリの状況に追い込まれている人と犬がいる。
そんな人と犬の行動学上のトラブルが私のところに持ち込まれる。
切羽詰っているから教育という時間はかけられず、私流の『制御』で犬自身に考えさせ、飼主にアドバイスする。

犬好きの私にとって、影の部分と日々闘うエネルギーが必要なのだが、それはカフェの犬たちが与えてくれるし、昼間『制御』したHクンやTクンが、今、信じられないようないい子で私の部屋で遊び・寝ている姿なのではないかと思っている。
 

Hクン、第2夜 2005年01月25日(火)

  Hクンのどこに問題があるのだろうと思い始めている。

「結局、飼主に問題があるんですよねぇ」自虐的に飼主の方がそう話される時、そうとばかりは言い切れない犬の稟性に思いを巡らすのだが、今回のHクンにはまだ欠点が見当たらない。

1.強く名前を呼んだり、「おいで!」と叫ぶと緊張し、猜疑的になり、逃避を考えている。
「おいで」と優しく声をかけ、緊張して戸惑っている時に「ああ、エライねぇ、さあ、おいで」と言うと喜んでやって来る。
人の心も同じだから分かりやすい。
「おいで」と呼ばれたらやって来る成功例を積み上げ、時折強めの声をあげ、怒っている訳でも叱られるわけでもなく、『大声も日常の一部なのだ』と慣れさせている。

2.人と絡んで遊ぶのがとても好きな子だから、全身を強く掻きながら刺激を与えているが、怒るどころか嫌がる素振りも無い。
安全な犬だということが解ってからは、相当刺激的な扱いもしているのに、Hクンは大喜びしている。

3.犬は苦手、人はやや苦手で慣れるのにちょっと時間がかかる。
今日一日カフェにいて、自分から犬に関わろうとしたことはなかった。他犬が寄って来るとガーデンでは逃げ回り、カフェでは困った顔をして体を引いていた。
特筆すべきことは、怒ったり・唸ったり・窮鼠猫を噛むという態度を一度も示さなかったことだ。

4.夜になって、ちゃぶ台の足にリードで繋ぎ、どんな悪さをするか観察。
人がいる時は借りてきた猫状態だが、5分離れたスキに私のお箸の先を齧っていた。
その後、30秒離れたスキに今度は耳掻きの先を齧る。
厳しく叱ると「えっ?それもダメなんだ?」という顔をする。要は教えられていないのだ。
逆ギレのチェックをするため、さらに厳しく叱ると一瞬不服そうになったが、すぐに受け入れごめんなさいの表情になった。
そしてすぐその後、体を擦りつけて遊ぼうの態度を示す。全く根に持たないいい性格だ。

もっと深く観察したかったが、看板犬を務めてゆっくりお昼寝もできなかったので既に寝てしまっている。
まだ二日目が終わったところだから、明日以降別の一面が現れるかもしれない。
ひょっとしたら初めてづくしの世界に出て、この世の中は人間社会であり、他にもいろんな犬たちがいて自分では到底太刀打ちできないということを肌で感じ、身の程を知り、立場をわきまえ、その中で快適に暮らす術にまで思いを馳せてくれているかもしれない。
そうだとしたら、思いっきり甘やかし溺愛し信頼し最高のパートナーになる礎ができるだろうに…
 

Hクン、第一夜 2005年01月24日(月)

  いよいよ今日からHクンのお泊りレッスンが始まった。

プロフィール
ポメラニアン・オス・生後11ヶ月・去勢済み
主訴
トイレの失敗が多く、やたら本気で噛む。祖母・母・子供が主に被害に遇い生傷が絶えない。呼び鈴が鳴って応対に出ようとすると背中に飛びつき服が破れるほどに噛まれる。物欲が強く手を出せば噛まれ、叱れば逆切れする。

等々、トイレと攻撃性に関する問題が主なものだ。

実はカフェを始めて驚いたことがある。非常に多くの小型犬の飼主が同じような問題を抱えておられるという信じられないような本当の話である。
ならば犬がそうなる共通の原因があるかもしれないと考え始めた。

攻撃性や警戒心については、そのような親から生まれたという遺伝的要素が第1原因なのだが、育て方で攻撃的になったり逆切れする犬はいくらでも造ることができるのも確かだ。
そしてこれらの問題を抱えている飼主の話を聞くと、正にそうなるような接し方をさも当然のようにされていることに驚かされる。

1.しつけのできていない犬を最初から室内でフリーにしている。
2.そのフリーの状況では当然起こるいたずらや粗相などの失敗例を日々積み重ねている。
3.その結果に対して中途半端に叱り、犬の防御本能を掻き立て、さらに信じられないことに、反撃に出た犬の行動に驚き不安を感じ退散してしまっている。
4.犬を縫いぐるみやアイボ(犬ロボット)のように気まぐれに扱い、からかい、その仕草が可愛いと言ってはさらにちょっかいをかけ、タオルで引っ張り合いの遊びをし、唸らせ、噛まれたらプイッと腹を立てて犬との遊びを止めてしまう。
5.自分はしつけについて手をかけず、いずれ犬が学習していい子になるものと思い込んでいる。
6.犬を叱ることを罪悪と感じるあまり、結果的に家族に生傷が絶えないのに、犬には傷一つ無く、人を噛み、手離され、処分され、犬も家族も不幸を味わうことに思いを馳せていない。

書けばいくらでも出てくる。
要は自分の子供をどう育てたかに凝縮され、子供につき込ませる隙もないほどの、親としての叱りの決着をどこかで1・2度つけておいたかということだろうと思う。
裏づけというか後ろ盾にあるものは、変わらぬ愛情であることを抜きにできないのは勿論である。

さて、今日の観察でHクンは身体的・精神的な面での問題はないと判断した。すなわち育ちの中で社会経験不足による社会性の無さ、身の程を知らずいい気になり、分をわきまえない犬に育っていることが推測された。
性格は悪くない。人と暮らす犬としての資質もよい。

夜、ガーデンですぐオシッコをしたので拍手をし、リードを放した。
ところが、今度は捕まらないのだ。
中央の雪洞の周りを逃げ回り、完全に私を小馬鹿にしている。
「ジェニー!」と私はレオンベルガーのジェニーを呼び、追いまわしてカフェに追い込むことを期待した。
「この役立たず!早くアイツを追いまわせ!」とジェニーに叫んだが、昼間の疲れが残っていたのかジェニーはさっさとオシッコを済ませ、2階に上って眠ってしまった。

Hクン捕獲作戦を開始すべく今度はKに頼んだら、Kの「おいで!」の一言でHクンはさっさとカフェに入ってくれた。
私たちは名コンビである。
長くつまらない話になってきた。
寝るには充分のアルコールも回ってきたので、今夜はおしまいにしよう。
外は、凄い嵐になっている。
 

大雪の後に 2005年01月23日(日)

  夕べの雪はやはり大物だった。

夜半にガーデンのデッキに積もった雪を30センチほど除雪しておいたのだが、朝になるとまた同じだけ積もっていた。
実際には堆積した雪の重みで圧縮されてガーデン全体では40数センチの積雪で、ガロアラシ号フル稼働である。

すっかりコツをつかんだこともあり、順調に車庫前・通路・駐車場の除雪を終えガーデンに移った。
半分ほど除雪が進んだ時、ガキッという音と同時に飛雪がストップした。
プロペラに詰まった雪を除くと、奥に棒が引っ掛かっている。ワンちゃん用の遊び道具『フェッチ棒』だった。

犬たちが遊んだ道具が雪に埋もれ、除雪機に巻き込まないよう閉店後にはチェックしているのだが見落としてしまっていたようだ。
既に様々な部品を周到に準備していたので、今回は数分で修理が済み、カフェ前の道路を含めた180坪程の除雪を開店前に済ませることができた。
ガロアラシ号様様である。

昨夜からの招待客ジェニーは、綺麗になったガーデンの雪洞に駆け上がり、いつもより見晴らしがよい高さに満足したのか、馬がいななく時のように前足を何度も高く上げていた。おかげで雪洞の新雪は表層雪崩を起こし崩れ落ちてしまった。

さて、明日からは家族に噛み付く問題犬のお泊りを予定している。
善良な気持ちで犬と暮らし始めた飼主に噛み付くなどとは、もし精神的・身体的に問題がないのであればもってのほかである。
恐らく接し方にも問題があるのだろうからそちらも含めた対応になると思っている。
長崎流教育的指導炸裂かもしれない、が、とりあえず皮手袋と消毒薬の準備をしておこう…。
 


- Web Diary ver 1.26 -