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カフェをオープンして16ヶ月が経ち、「カフェの空気に色がついてきたな」とふと感じることがある。 伝統の始まりというのだろうか、“このカフェはこのような方たちにこのようにご利用されこんな雰囲気のカフェです”と、まだ多少は曖昧ではあるが、そんなことを言葉に表すことが許されるようになったと感じている。
曖昧と表現したのはまだ許容量に幅があると思うからであり、色についても明確ではなく漠としたところがあるからだろうが、どんな色なのかカフェの顧客を通じて今夜ちょっと考えてみたくなった。
・まず、私達のカフェには犬を愛し、共によく暮らしたいと願う方々が集う。 ・その意思は継続的であり、単に一時の楽しみを求める娯楽やオフ会などの集会の場としては相応しくないように思う。 ・様々な問題を抱えていたり暮らしやすい犬かどうかは大きな問題ではなく、それをどう捉えているか今後どうしたいと考えているのかが本質であり、さらに言うなら“種としてのイヌと暮らしたいのか、家族としての犬と暮らしたいのか”カフェの利用価値を左右することになる。 ・愛犬に対して早急な変化や結果を求めず、一見無駄と思える時間の積み重ねの中で愛犬と自らが変化し、同じ感性を持つ仲間との触れ合いを楽しむゆとりを持った方が利用されるカフェであるようだ。 ・初めて来店される方に優しい眼差しを持ち、良心的に話し掛けられる顧客の姿は、無給のスタッフとしてカフェを支えてくださり、新たな繋がりを無限に広げてくれている。
さて、皆さんにカフェの色が見えただろうか。 そして、これからどんな色にカフェは変化していくのだろう。
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