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賑やかな日曜日だった。 開店と同時にやって来てくれたのは千歳の黒ラブクン。 先週この欄で紹介した手を焼くワンコという話だったがリードをつけて歩いてみると、感性豊かなとてもいい子だった。 去勢されたオス犬に対してマウントするのが泣き所であるが、全く憎めない。 結構手荒な対処法を試してみたが、本人自身去勢されているにも関わらずどうにもならない血が沸き起こるようだ。 まあ、そのうちいい子になる予備軍だ。
決まりきった訓練を行うことが暮らしやすい犬に繋がることではないことに気付いて欲しい。 CD1とかXとかの家庭犬訓練があるようだが、未だ物品持来とか伏臥なんて言葉を使っているのはクサイ。 持来なんかわざわざ教えなくても、そんなことに興味のない犬の方が暮らしやすいし、「フセイ!」なんて叫ばなくても「ちょっとまって」と言えば適当にその辺で転がってるわんこの方が、まったりしていて気持ちよい。 競技会に興味がある方はそれで良いのだけれど、家庭犬のしつけを優先している方は、『ねばならぬ」を排除して『こうあってほしい」を優先したほうが私はいいと思うのだが…
そのうえで、とことん教える。
ただし、「これができないとパスしない」ではなく「私の生活スタイルでは、こうしてくれないと困るの!」との思いを抱いていればいいのだと思う。
そんなカフェのスタイルに共感された飼主と犬たちがたくさんやってきてくれた。 ・肝心なところでコントロールが効かない ・カフェが近づくと車の中でワンワン吠える ・飼主のコントロールが甘い 私には不満な面もたくさんあるが、確実に飼主の方の意識が変化し、大局的に愛犬と接するようになっていることが嬉しい。 それ以上に様々な関わり方で成功されている飼主を見るととても勉強になり、私の犬に対するツールボックスの中身を増やしてくれてありがたい。
お泊り犬のノースが引き取られていった。 『困ったクン』との代名詞を着せられていたワンちゃんなのに我が家ではとてもいい子だった。 オスワリができるわけでも持来ができるわけでもない。 でも、「シーシー」と言えばシッコをしてくれるし、ちゃぶ台のものに手を出せばぶっ飛ばして、それがいけないことを学んでくれた。 他犬と遊ぶのが苦手なのに、一緒にお泊りしたチワワとはそのうち遊んでくれた。
聞こえのいい訓練に依存しないで、自分が望むことを明確に愛犬に伝える方法から先ず学ぼう。 私もそれを訓練と呼んでいるのがちょっと寂しい。
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