From the North Country

ガロアラシ号 2004年11月07日(日)

  久しぶりの晴天に恵まれた一日だったが、吹く風はとても冷たく体感温度というものを身をもって感じた。

駐車場を挟んだカフェの南側ではワンルームマンション、東側では個人住宅の工事が進み、木立の中にあったカフェのイメージから随分と雰囲気が変わってきた。
今は工事の音で犬たちの吠え声も気にならないが、完成したら『住宅街のカフェ』をあらためて意識し、近隣への心配りを怠らないようにしなければならない。
いずれ来店される方にも協力を求めることになるだろうと思っている。
現在のところカフェよりも周辺に住むわんこ達の吠え声のほうが相当上回っているので心強い限りなのだが…。

道路に面した以外の三方がこれまで空き地だったから、冬の除雪も大して苦にならなかったが、これからはそれも考えなければならない。
北海道の家庭では除雪に7つ位のやり方がある。
1.プラスコップやママさんダンプと呼ばれる道具を使い人力で除雪し雪を積み上げる
2.除雪機で雪をやや離れた空き地などに飛ばしたり積み上げたりする
3.ショベルローダーなどで一気にすくい取り一ヶ所に積み上げる
4.流雪溝が整備されていれば、そこに流し込む
5.融雪機を庭に埋め込んだり、移動式のものを使ってそこに雪を入れて溶かす
6.敷地にロードヒーティングを敷設する
7.地域ごとに業者に除排雪を委託する
東北や北陸では地下水をパイプを通して流す方法もあるが、北海道ではそれだとスケートリンクになってしまう。

カフェでは除雪機とロードヒーティングを使っているが、これからは除雪機で飛ばすのに苦労するだろう。
一見楽しそうに見える除雪機での作業だが、飛ばす方向から強い風が吹いてくると頭から雪をかぶることになる。
カフェではその雪の中に犬たちのオシッコがわんさか混じっているのだ。タマランぞ!
東側に個人住宅ができるため、そちらには飛ばせなくなる。風がないときは北側の空き地に飛ばせるが、吹雪いていたらどうするか?
今からあれこれと算段している。

相棒の除雪機は、飲み仲間で気の置けない友人だった我路産業の社長がカフェのオープンに合わせて届けてくれた代物だ。
その数日後彼は事故で亡くなってしまった。
『ガロアラシ号』と名づけた除雪機を使うことは、私にとって来月一周忌を迎える社長との再会でもある。
「バーヤロ、バーヤロ!ヘタクソめが!最新鋭の除雪機だぞ!しっかり飛ばせー!」減らず口を叩きながら応援してくれるに違いない。
 

ひと家族への講習 2004年11月06日(土)

  熟年のご夫婦が生後4ヶ月のMダックス・チョコちゃんと来店された。
「犬を飼うのは初めてなんです」
入店前の外の様子を見ていた私は
「この子はそのうち来客や呼び鈴で吠えるようになります。恐らく親犬たちも吠えていたのでしょう。」と、のっけから不安を煽るような話をしてしまったが
「実はそのことを含めて困っているのです」と奥さん。

普通4ヶ月では警戒心で吠えることはない。それが出てくるのは5ヶ月中旬以降6ヶ月頃からである。にもかかわらず警戒心があるのは『親からの遺伝』と考えるのが妥当で、そのような犬を繁殖に使った人に責任がある。
が、しかし「暮らし始めた以上、最小限に抑える対応はあります。」と私は続け、いつもの話を始めた。

・私のカフェに来たのは正解です。まず、他のお客さんを含めたいろんな人に抱っこしてもらいましょう。いろんな人といっても次から次へということではない。一人に少なくとも10分位でチョコが不安から安心へと変わるまでの時間ということだ。
世の中とは人間社会のことであって、見知らぬ人でも自分に危害を加えるどころか『結構いい感じ』というのを体験させておくのは必須課題である。
・4ヶ月の仔犬が眼から耳からスキンシップから社会を体験するには2回や3回という回数ではなく、『特別な状況と感じたことが、日常的と感じるまで繰り返し経験させること』が重要である。
・その際注意することは決して恐怖体験をさせないよう見守ること。

そんな話をしていたら質問は次々に出てきた。
「齧られて困っています」
「トイレの失敗ばかりで…」
「外に出しても歩かないのですが…」
「家の中でソファからソファへジャンプしているのですが腰に悪いと聞きました」
立て板に水のように私もそれぞれの問題に答えていった。

こんなことは最近では滅多にあることではない。同じ質問に溺れそうになっている私は、ため息をついてはぐらかすことが増えているからだ。

犬たちの成長に応じた問題行動は多くの点で共通している。飼主から見れば問題行動というが、犬にとっては恐らくその状況の中での正常な反応だと私は思うのだが。
いつか、多くの飼主が納得できて実践できる一日がかりの講習会を企画してみようと頭では考えているが腰が重いのが今の私である。
 

自己責任 2004年11月05日(金)

  被災地に残されたペットのことを考える。
ペットと言っても私には犬のことしかわからないので、ここでは犬を指す。

人が生きるか死ぬかと言う時なのだから、まずは家族と自分を含めた人の安全が最優先されてしかるべきであろう。
子供の頃の道徳の時間に「母親と好きな人(例えば奥さん)が同時に助けを求めたとしたなら、あなたはどちらを優先するか?」などという問いかけをされたことを覚えているが、今になって『不謹慎極まりない世紀の愚問』だと分かった。
考える余裕などないはずだ。瞬時の刺激に対して身体がただ反応することを人は行うだけで、後悔はいずれの場合も後からついてくるのではないだろうか。

さて、生命を脅かす非常時間帯が去り、家族の安全も確認された避難所での生活が始まった時、犬と暮らしていた人たちは大きな問題にぶち当たっている。
・犬嫌いな人やアレルギーの人がいるから犬はダメ
・吠えたり粗相をするから犬はダメ
と、避難所での受け入れは拒否されることが多い。
自宅に残された愛犬を救出しようとすると
・万が一のことがあったら、貴方を探すために救援隊を出すなどみんなに迷惑がかかるからダメ
・他のみんなも我慢し絶えているのだから、勝手なまねはするな
などと非難されている。

難しい話を今夜はするつもりはない。
・毎年のように冬山登山で死傷者が出ているではないか!
・南極探検や気球・ヨットで冒険し、遭難者がいるではないか!
・瀕死の鯨やイルカを予算を投入して助けているではないか!
・爆弾を身体に巻いて自爆しに行くのではない。愛犬を助けに行くのだ。
屁理屈ならいくらでもでるが、それが理解されないことも分かっている。
しかし、私なら愛犬が生きている確信があれば、例え病気で余命が限られていたとしても、誰が何と言おうとできる限りの装備をして、自分の安全を確保しながら探しに行く。
自己責任という概念と権利があるならそれを貫く。

誤解されたくないし予め断っておくが、このくだりは無念の思いで愛犬を残している新潟の方々に対して書いているのではなく、安全地帯に住む人間が自分に問うているということである。

やはり助けに行くし、普段から人に迷惑を及ぼすような犬にも育てていない。
ドッグフードなどの支援物資が届くことを期待しているし、生活再建の支えにもなってくれる。
雨風寒さを凌ぎ、トイレと救援物資が近くにあって家族で足を伸ばして眠れる場所があれば、しばらくは耐えることができる。

非難アリ!のようなことを書いてしまったが、今夜はちょっとだけ我と無知を通したかった。
 

雁風呂 2004年11月03日(水)

  今夜の御供は青森県弘前市六花酒造の『津軽海峡』という、25度の頂き物の焼酎だ。
毎晩のようにこの欄に立ち向かっているが、スパッとテーマが浮かぶ時もあれば、全く何を書いてよいものやら見当がつかない日もある。
HPを開設した当時なら、三日坊主にならないように気をつけてさえいれば、書きたいことは山ほどあったからさほど苦労はなかったが、最近はそうでもなくなった。
カフェとHPというふたつの仕事を受け持っているような重圧を感じることもある。

その違和感というか重苦しさを和らげてくれるのが私にとっては酒なのだが、じゃあ書かなくてよくなったからといって酒を飲まないことはないだろうから、つまりは脱圧型常習飲酒癖があるのだといえよう。

だが別名アルチューハイマーの男を侮るでない。
『津軽海峡』という焼酎名を見て今日のテーマが決まることだってあるのだ。

雁(ガン)風呂の民話をご存知だろうか?
秋になってシベリアのほうから雁の一群が越冬のために日本に渡ってくる。津軽海峡を渡るには途中で羽を休めなければならないから、それぞれのくちばしには木の枝が咥えられている。
ようやく津軽についた雁は、もう不要になったその枝を落としてさらに南に渡り、春になると落とした枝を再び咥えて北に帰っていく。
そして越冬の間に死んでしまった雁の数だけ、津軽には木の枝が残ることになる。
その枝を拾い集め、厳しい冬を乗り越えた津軽の人たちが風呂を焚いて、北へ帰れなかった雁の供養をするという話だ。

これから冬を乗り越えなければならない私たちに、これほど優しい思いを抱かせてくれる話はない。
人は厳しい環境に置かれるほど優しくなれるものなのだ。

今日のテーマを与えてくれた、焼酎『津軽海峡』はYさんから頂いたものである。
感謝感謝。美味しかったです。
 

見知らぬワンちゃんのお泊り 2004年11月02日(火)

  「映画見に行こうか」
「そうだね、またいつお泊りが入るか分からないからね」
久しぶりにお泊り犬がいないので、話はすぐにまとまり夜のレイトショウで『笑の大学』を見ることに決まった。

ところがどっこい、そんな今日の閉店間際に電話が鳴り、Kが応対した。
「初めてのわんこで、ビーグルなんだけど1泊できませんか?って」
Kが受話器を手で抑えながら私に告げたが、その時の声と表情そしてアイコンタクトで私たちは次のような意思疎通を数秒の内に交わした。

『えっ!ビーグルだって?まさか吠えまくるワンちゃんじゃ?』
『かも知らねえぞぉ』
『これで映画はお流れだね』
『それは仕方ないけど』
『いい子だったらいいね』
『シッコ垂れじゃなけりゃいいけどね』
『覚悟できてる?』
『何とかなるよ』

相手の飼主にはとても失礼なことではあるが、来店したこともない犬の場合、どうしても『傾向』というもので、捉えどころのない相手の姿を具現化しようとしてしまう。
ひょっとしたら悪い部分を先にイメージすることで、現実に起こった時の動揺を最小限に抑える自己防衛本能が働いているのかもしれないし、私たちにすればいざという時に備えての危機管理体制でもある。

今夜のお泊り犬、13インチビーグルのラブちゃん(2歳メス)にはこのような私たちの心の準備が幸いしたようだ。
散歩をしてトイレも済ませ、身体を拭いて室内に入れた。
ところが1時間もしないで床の上にオシッコをしてしまったのだ。
室内犬が室内で失敗をするなど、私たちには到底考えられないことではあるが、今夜あらかじめ覚悟していた私たちは、叱られる時のラブちゃんの姿とお預かりしてから吠えることもなくのんびり過ごしている姿に、すっかり「この子はとってもいい子」というイメージを持つようになっている。

お迎えは明日の夕方になる。他犬が苦手らしいので少しでも慣れてくれたらいいなと思っている。
 

気になったメール 2004年11月01日(月)

  「ちょっと気になったメールが届いた」と友人からメールが届いた。
私もちょっと気になったので、今夜はこの被災地新潟からのメールを転載することにする。
発信日から数日経っているので、『支援物資について現状でも不足しているのか』の確認も取れていない。ニュースでは毛布などは余って置き場に困っていると言っている。
最近流行りの『一見悪質に見えないチェーンメール』の可能性を考えなければならないことが悲しい。
それぞれにご判断を。

題名 : 新潟からの窮状を訴える転送メールをお送りします。

新潟からの窮状を訴えるメールが転送されてきましたので、お送りします。
同じ文面を受け取った方、申し訳ありません。

どうか助けて下さい。
小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出しなどを手伝っていますが、現場はまだまだ混乱しているし、人出も足りていません。

そんな状況下で、マスコミの取材陣が50人近く現場付近を陣取っています。
小千谷市役所の正面に車を止めている為に、救援物資を運ぶトラックは遠くに止めることしか出来ず、ボランティアの人達がせっせと現場に物資を運んでいますが、報道陣はそれを手伝う気配すらありません。
心労と肉体的疲労が積もっている被災者の方々に当然のようにマイクを向け、24時間カメラをまわし続ける神経もさっぱり理解できません。

現地では今、「大人用の紙おむつ」が不足しています。
「赤ちゃん用の紙おむつ」は足りています。
あとは、トイレが使えなかったり、下着を替えられなかったりするので「パンティライナー」があると重宝しますが、こちらではもう品切れで手に入りません。
P&G 、花王、ネピアなどの紙おむつメーカーに電話をして、現状を伝えてください。

夜の寒さが厳しいです。
お年寄りは使い捨てカイロをもむことすらできないので
「貼るカイロ」が必要です。

マスコミの仕事は、こういった情報を伝えることだと思うのですが‥。

今日はこのあと、小千谷小学校に小泉首相が来るということで、マスコミ報道人の数はさらにふくれあがり、「毛布の配給が出来ないので、小泉さんが返るまで待つように‥」という連絡が入りました。

一体何の為の視察なんでしょう?

午前中にも数名の政治家さんが小学校に来ましたが、トイレはどこかとたずねられ、仮設トイレを案内したところ
「私に仮設トイレを案内するつもりかね?」
と言われたそうです。

いったいこの国は、どうなっているんでしょう?

現地では、大人用の紙おむつと、パンティ ライナー、貼るタイプのカイロを必要としています。

これらの商品を販売している企業の「お客様相談室」宛てにメールを送ったり、電話をかけたりして、「小千谷市の被災者が求めているもの情報」を伝えてください。

あなたのblogやHPの中で、ただ伝えるだけでかまいません。
皆さんの声が企業や行政を動かします。
マスコミは頼りになりません。

マスコミに対しては、どうか支援活動の妨げとなり 被災者の心労を倍増させる今の取材のやり方についての抗議の声をあげてください。
あまりにひどい状況です。

小千谷市にも、続々と個人の方からの救援物資が届いています。
有り難うございます。
しかし、それを種類別に分けて、配布する人出がありませんので、以下の点に注意して送っていただけると大変助かります。

段ボールには、外側に「毛布」「洋服」「下着」など、
中身を大きく書いて貰えると助かります。
靴下1足、下着1枚でも有り難いのですが、もし出来ればご近所の方と声を掛け合って、ある程度まとまった数があると、とても助かります。

送り先の住所はこちらです。

〒947-8501 新潟県小千谷市城内2-7-5 小千谷市役所あて
お手数をお掛けしますが、宜しくお願い致します。

以上転載
 

試食会 2004年10月31日(日)

  今日で10月も終わり。
朝から生憎の雨で、出足が悪いと予想されたカフェでは、スタッフによる来月のパスタの試食会が開かれた。

何処からそのようなアイデアを仕入れてくるのか知らないけれど、月末近くになるとパートナーのKとスタッフのMが何やらくっちゃべっている間に話がまとまるようで「来月のパスタはこれにしまぁす!」と言って試食会が催されるのだ。

「食べてみてください」と丁重に差し出されるパスタ。
私はまず、見た目の美しさと豊富な具材で第一印象を決める貧乏性の性質だから、タラコスパゲッティのようにいくら美味しくても貧相に見えるものは躊躇してしまう。
次に、香りと温感が続き、味・食感で最終判断を行うのだ。
「どうでしょう?」
覗き込むようにふたりが私の反応を尋ねる時が、今の私の奔放な生活の中でもっともストレスを感じ、怖じ気ずく瞬間である。

カフェをオープンした11ヶ月前。同じようなシチュエーションで、まだ未熟な私は女の気持ちを推し量ることもせず、感じたままを口に出してしまった。
途端に空気が変わり、私は無言の集中砲火を浴び、作る側の意欲を喪失させてしまったのだ。
『大酒飲みでヘビースモーカーの男に、愛犬とランチを食べに来る女性の好みが分かってたまるか!』
私にはそう聞こえたし、そのとおりだと反省した。
以来、試食の時の第一声は「美味しい!」となった。

カフェの料理は本格的主婦料理である。
家族が安心して美味しいと言える料理を主婦たちが知恵を絞って作っているのだから、私なぞが口を挟む余地は本来ないのだ。
「カレーやさんのカレーより美味しい」と何人もの方から褒められると今では私の方がうれしくなってしまう。

「にんにくの香りがもう少しあったほうがよい」というのが来月のパスタに寄せる密かな感想だった。
その11月のパスタは2種類。
『野沢菜とジャコのピリ辛パスタ』がメインで『お肉たっぷりミートソース』は普通のミートソースとか。
さてさて、皆さんの好みはどっち?!
 

抜けない乳歯 2004年10月30日(土)

  生後8ヶ月を過ぎても乳歯(主に犬歯)が抜けず、永久歯との二枚歯になっているワンちゃんが多くみられる。
仔犬の頃あまり硬い物を齧らなかったのが原因とは言い難い。というのも抜歯した乳歯を見てみると、まるで永久歯のような歯根を持っているからだ。
遺伝的な要素も捨て難いが、フードも関係しているのではないかと思ったりもする。

20年前なら仔犬の骨の発育を正常に保つため、ドッグフードの他にDカル(ビタミンDとカルシュウム)や煮干の粉末などを添加して与えていた。
最近はそのようなものを添加しなくても、『クル病』という病名すら聞くことが少なくなった。
恐らく発育に充分すぎる成分がドッグフードに含まれるようになり、必要以上に日々摂取しているのではないかと考えてしまう。
しかも食物からの摂取であれば余分なカルシュウムなどは排泄されるのだろうが、薬剤のような複合的な成分だとそうもいかず、本来自然に抜けるはずの乳歯の成長を異常に促進したり、結晶化して膀胱内で悪さをしているのではとも勘ぐってしまう。

私は獣医でもないしメーカーの研究者でもないから、非科学的なことであっても、無責任なことが言えるしいとも簡単に経験則で判断できる。
フードはやはり素材で選ぶべきだし、メーカーは何がどういう形で含まれているかを知らせることはもとより、何が含まれていないかももっと知らせるべきだろう。
そして獣医師や研究者には自分が知り得た『広報すべき情報』についてもっと多く発信していただければと思っている。

さて、抜けない乳歯については去勢や避妊手術など全身麻酔を必要とする手術などの時に、伸びすぎた爪と一緒に処置していただくのがよいと思う。
 

今夜はまじめに考えた 2004年10月29日(金)

  うるさいエンジン音で目が覚めた。
最近はすっかり寝坊することに慣れてしまって、子供たちの通学の声でも起きなくなってしまっている。
しかし今朝はさすがに目が覚めた。

ガーデンの正面にある借景だったニセアカシアと白樺の木がチェーンソーで切り倒されているのだ。
空き地だった土地が売れ、誰かが家を建てるらしい。
この辺りは一級の住宅街である。静寂な生活を手にするため誰かが購入した自分の土地の木を切ることは当然の権利である。

だが、ガーデンの正面半分の景色が変わってしまったことと誰にも当たり様のない無念さが、「受け入れたうえで対策を」との思いを超えてイライラしていた時、同じ思いであったはずのKが「怖い顔しないの!」となだめてくれたおかげで気持ちが落ち着いた。

そんな朝から始まったカフェだったが、結構賑わいを見せてくれただけでなく、病気だと聞いて以来心配していたGレトリーバーのモナジーが元気な姿を見せてくれた。
仲間たちも集まり、その復帰を祝う会話がテーブルから聞こえ、私はだんだん元気になっていった。

生き物であるからいずれ命は滅びるし、健康であるがために病に伏せることもある。
形あるものは壊れることもあれば姿を変えていくこともある。
だから放置し無感動であることが許されるのではない。
何故なら私たちがその姿であり、結果はどうあるにせよそこで感じることを精一杯感じ、そこで成すべきことを精一杯成すことが生きている証であろうから。
 

緑化計画断念 2004年10月27日(水)

  春先から目指してきたガーデンの緑化計画は、昨夜からの初雪12センチが積もった今朝、断念しようと決めた。

ラティスでガーデンの一部を囲みながら、耕した後にオーチャードとホワイトクローバーの種を蒔き、緑が一杯になると移動し、次の囲いの中で緑を育てる3カ年計画だった。
計画どおり緑は育ち、水はけも良くなった。
犬のオシッコにも強く、どちらの草も花をつけるようにまで育っていた。

しかし、開放する度に8畳程度の緑地は人と犬に踏まれ、数週間の内に7割方が消えていく。
駆け回る犬の数に比べ絶対的に敷地が狭いことが原因なのだが、このことは最初から折込済みであり、だから3ヵ年を予定していたのだ。
計画を断念した理由は別にあった。

1.ウンチが見え/取りづらく、取り忘れ/残しが増えてきた。
2.特殊な鉱石を粉砕したものをガーデンに撒いていたのだが、それがバクテリアも生息しやすく臭いを吸着するだけでなく食べても安全であることが実証され、さらに今朝の雪景色に似ているとの単純な情緒的な発想からであった。

ガーデンのフェンス周辺の緑は、来春もまた芽吹いてくれるだろう。種も少し残っているからこれは育てようと思っている。
それと注意して観察したいことが残っている。
ミミズだ。
雨上がりや曇った日のガーデンにはミミズが何匹も土中から現れている。
特に小型犬はどういうわけかそれを見つけては、身体を執拗に擦りつけ、時に食べたりしている。

ミミズがいる土は肥えた土であるといわれているし、漢方などの風邪薬にはチリュウエキスという名でミミズが処方されている。
以前ミミズ商法なるものがあったが、それはさておき生き物が土中に生息することは好ましいことであり、犬たちが反応するにはそれなりの理由があるとも推測している。

今朝、緑化計画を断念し次の方向を決めたが、柔軟に実証主義を貫き、懐と相談し、楽しみながら来春を迎えたいと思っている。
北海道はもうすぐ冬に入る。
 


- Web Diary ver 1.26 -