From the North Country

祝優勝!駒大苫小牧 2004年08月22日(日)

  今日は駒大苫小牧高校が北海道勢として初の決勝そして甲子園優勝をかけた大一番の日である。
朝から札幌は爽やかに晴れ渡り、開店間もない頃からワンちゃんたちが集まってくれた。
この時点で、カフェのお客は二つに分かれていた。
午前中をのんびりとカフェで過ごし、適度な疲れを犬たちに与えておいて、午後から自宅でじっくり野球観戦を予定しておられる方々。
もう一方は最初から今日一日をカフェで過ごすと決めておられる方々である。

お昼を過ぎた頃には、第1グループの方々が、そそくさと帰り支度を始められ、第2グループの方は余裕で腹ごしらえに取り掛かる。
そして、そこに午後からの第3グループの方々が加わり、カフェでの応援態勢は整った。
この頃からドッグカフェがスポーツカフェに変わった。

先制され、追い上げると突き放される。同点に追いつき、ついに逆転するも、さらに逆転されまた突き放される。
もはやこれまでかと思う間もなく、道産子たちは再び追い上げ、怒涛のような攻撃で再々逆転した。
カフェには大きな拍手と歓声が沸き起こり、犬たちは何事かと起き上がる。楽しいことがあったのだと分かると、膝に上ってきて顔を舐めまわしてくれた。
この時ガーデンでは遊ぶ犬たちの面倒をハスキーのチェス君のお母さんがひとりで見てくれていた。
野球に興味がなく自発的に番兵をしてくれていたものと思っていたら「あら?もう終わってしまったの?いつも私はこうなんだから」と悔しがっておられた。

いつもは静かなカフェで、人間たちが大騒ぎをする様子とその迫力を見て犬たちは思ったに違いない。
「ああ、この人たちにはかなわない!」と。

興奮冷め遣らぬガーデンで犬たちと遊んでいたら、第4グループとも言える来客があった。
「やいや、やいや、よかった、よかった」
サンダル履きのMダックスしじみの父さんが涼しい顔をしていた。
熱く、のどかな夏の終わりの一日だった。
 

再会 2004年08月21日(土)

  北海道盲導犬協会では今日から3日間の日程で、ユーザー研修会が開かれる。
協会を卒業した北海道・青森・秋田・岩手のユーザーが研修と親睦を兼ねて毎年今の時期に開催される30年以上の歴史があるセミナーである。
今年は38人のユーザーが盲導犬と共に参加すると伺った。

そのうちのお二人、秋田県大曲市のFさんと湯沢市のKさんが盲導犬を伴って、開店前のカフェにやってきてくれた。
秋田での仕事も多かった私には懐かしい秋田訛りが心地よく、お土産に頂いた稲庭うどんといぶりがっこ横手の銘酒出羽鶴は私にとって最高の品々であった。

「先生の元気を貰いに来ました」とFさん。
「私のことまだ見捨ててないでしょうね。」とKさん。
お二人とも努力家で、その意気込みに打たれて私も精一杯の熱意を持って仕事をさせてもらった。
以前にもこの欄で紹介したが、Fさんは通勤途中に散歩中の盲導犬ユーザーと話し込み、その間にそれぞれの盲導犬が入れ替わってしまったというエピソードの持ち主である。
Kさんは自分の目が不自由であることを知らず、他のみんなも自分のような見え方をしていると信じ込み、そのうえで自分だけがどぶに落ちたり、道に迷ったりするのは自分がドン臭いからだと長い間思い込んでいた女性だった。
視覚障害であると告知された時、人生が開放され気持ちが楽になったという変り種である。『どうぶつ奇想天外』でも登場した、盲導犬の奇跡を体験した方でもある。

二人のことを書けば何冊もの本が書けるくらい、波乱万丈の人生があった。長いお付き合いの中で何度かじっくり話し込んだこともあった。
専門職である私の話は彼女たちの人生に影響を与えたであろうし、奈落の底を見てきた彼女たちの体験は未熟者の私を育ててくれた。
時を隔てて今日、そのきっかけを作ってくれた盲導犬を足元にはべらせながら久しぶりの対面をし、屈託なく笑うお二人にまた元気を貰ったように思う。

カフェを開業した私の頭をかすめるようにいつも存在するものがある。
私が関わったユーザーみんなを取材し、その人生の軌跡を書き止めておきたいという願望である。
10年は今の仕事を頑張るしかないが、いずれ部分的にも着手したいと思っている。
それまでみんな死ぬなよ。と言ったら本気で笑われるだろうか?
 

預かりやすい犬たち 2004年08月20日(金)

  台風が通過した今日、1週間のお泊りだったパピヨンのミミちゃんのお迎えがあった。
一緒にいて楽しく暮らしやすい子だった。

そこで今日は預かる側から見た暮らしやすさについて考えてみた。
1.トイレの心配がないこと。
小型犬のオスの場合、特に室内での排尿が問題となる。
理想なのは室内で排尿便をする意識が全くないことで、次が「オシッコ」と教えてくれる犬、その次がペットシーツでする犬と言えるだろう。
元々、オシッコを我慢させているわけでもなく、余裕を持ってトイレに連れ出しているのだから、室内で排尿する緊急性はないはずだ。
ペットシーツですれば問題ないと思われがちだが、それはあくまでも緊急避難であって、室内でオシッコをする習慣と臭いが残るようなことは避けたいものだ。その意味でも去勢されているかどうかで暮らしやすさは格段に違う。
一概には言えないが小型犬ほどトイレの間隔は短く、さらに若いほど短い場合が多いから、個体の生理に合わせて私たちはトイレに出している。

2.話がわかること(生活習慣を身に付けていること)
人と暮らす生活習慣が身についていると、おりこうに振る舞えるかどうかは別にしても話がわかるはずである。その意味では室内で飼育されている犬が暮らしやすい。
いつも人の動きを注視するのではなく、人はトイレに行ったりお風呂にも入るし、食卓を囲むこともあれば夜になったら電気を消して寝るものだ、ということを知ってる犬は、慣れない環境であっても私たちが言葉をかけていれば冷静に行動してくれる。

3.無邪気であること
吠えたり、いたずらをする犬はこちらが注意して教えれば済むことだからたいした問題ではないが、一緒に生活をしているわけだから素直で遊び心があれば楽しめるというものである。散歩に出ても無邪気なわんこには楽しく散歩のルールや呼び戻しを教えることができる。

この他にも抜け毛や臭いが少ないなど日頃の犬体管理がきちんと行われているか、また興奮度や小型・大型犬の違いもあるのだが、私たちと一緒に暮らした中で気付いたことは率直に飼主の方にお話し、より良い暮らしのアドバイスができるようにしている。

我が家でお泊りを経験したワンちゃんたちが、カフェから自宅の2階に通じるドアのところへ来るのを見て、飼主の方が笑顔を見せてくれるのが私たちの楽しみになっている。
 

残り少ない日々 2004年08月18日(水)

  先日パピーウォーカーのKさんご夫妻が愛犬シェリーを伴ってカフェを訪ねてくださった。
4〜5年ぶりの再会だったと思う。
初めてパピーをされた時に、ご夫婦とも熱心に講習会に参加されておられたから、忘れっぽい私でもすぐに思い出すことができた。
1頭目のパルはややハイパーでKさんは相当苦労されていたが、穏やかなKさんの家庭で育てられたことで感受性の高い優しい犬に育った。

去年から預かっているシェリーはそのパルの子供だと伺った。
「全く手のかからない子で、とても育てやすかったんですよ。」と仰っていたがパルを育てた経験がそこに反映されていることは間違いないだろう。
一度でも自ら学び育てた経験をもつと、次に生かされるものだし、しかもパピーウォーカーを経験していると性格の違いによる接し方なども講習会など他の犬を見ることで知らず知らずの内に学ぶことができただろうから。

「この子は弱いほどに気が優しいから、たぶん合格しないと思います」とKさん。
確かにガーデンでの行動を見ていると、やや引き気味であった。でもその動作には穏やかさと思慮深がさがあり、とても暮らしやすそうでもあった。
適性検査に合格して訓練に入ったとしても、性格が弱い犬の場合、例えば駅の自動改札口などに不安を示し、ご主人の後ろに隠れて「あなたから先にどうぞ」などと盲導犬らしからぬ態度を示してしまうことがある。
シェリーがそうかは全く分からない。犬たちは日々成長し変化を受け入れ対応していく動物である。

「落ちたら引き取ろうと思っています」
北海道の50軒近いパピーウォーカーが、Kさんと同様に心を揺らし始める時期が迫ってきた。
来月の5日が犬たちとの別れの日である。
あと3週間を切ってしまった中で、それぞれの家庭ではいろんな思い出作りと心の準備が急ピッチであるいはしんみりと進められているはずだ。
Kさんはその一コマにとカフェを訪ねてくれたのだろう。

検査の結果を私が予見させることはできない。
「この子となら誰が暮らしても楽しいでしょう」
無難で正直なひとことを言うのが精一杯だった。
 

元気で、蜜柑! 2004年08月17日(火)

  柴犬の蜜柑が大阪に引っ越してからちょうど1週間が経った。先週の火曜日に「明日引っ越します」とご両親と共に最後にカフェを訪ねてくれた。

今年の3月に、生後9ヶ月の蜜柑がやってきた頃はガーデンにかまくらがあり、寒さ知らずの犬たちが所狭しと駆け回っていた。激しい体当たりもあり、一つ間違えば知らない犬同士の場合、トラブルも予想された。
そこに『売られた喧嘩は買いやすい』柴犬が登場したので、私は注意深く他犬との相性を確かめた。
それがとりこし苦労だということはすぐに知らされた。
蜜柑は大型犬の中でも臆することなく駆け回り、注意深くはあったが共に楽しむことを是として、果敢にしかも相手を怒らせることなく遊びを誘いながら、ガーデンの一員となっていたのである。

当初は甲高い声をあげ、興奮を伴うとあま噛みをする子供っぽさが残っており、Mさんにしょっちゅう叱られていた。そんなことにめげる様子は一度も見せず、蜜柑は様々なタイプの犬を知り、遊べる犬・距離を置く犬・からかえる犬を見分けて対処するようになった。

カフェには最近、オールマイティーに遊べる犬が少なく、「私、そんな激しい遊びはあまり好きじゃないの」という犬が多くなっている。
「わぁ!面白そう!遊ぼ!遊ぼ!」というようなワンちゃんが現れた時、蜜柑はとても役に立ってくれた。
Mさんもカフェが気に入ってくれたようで、毎週のように時には連日ご主人やお友達を誘って訪ねてくれていた。
だから、蜜柑の引越しは看板犬と顧客の両方を失う痛手であった。

北海道では夜になるともうストーブを焚いてる地方も出てきたよ。
クーラーはもう付けて貰ったかい?大阪の住み心地はどうだい?
元気で暮らすんだよ、蜜柑!
 

それぞれの時期 2004年08月16日(月)

  夏の疲れを払拭すべく、昨夜は9時に寝て7時に起きたら、今朝はすこぶる快調である。やはり生物はどこかで帳尻を合わせるようにできているらしい。そのような休息が自分の意志でいつでもできる環境にあることが嬉しい。

お盆が過ぎて自分たちの自由な時間を気ままに過ごそうと思われる人が多かったのか、午後遅くになって初めての来店の方や久しぶりにカフェを訪ねてくださる方たちと楽しい時間が過ごせた。

ラブのダイヤちゃんはお母さんが心配しているほどやんちゃではない。子供を産ませたいらしいが、それに相応しい母犬になれると思う。ただ、生まれた仔犬の行き先を全く考えておられないのが難点だ。
「ペットショップで引き取ってくれるんでしょうか?」との問いかけに、Kは
「自分の子供がどうなるか心配じゃないのですか?」と気色ばんで問い返していた。
ペットショップで陳列され、誰もいない夜を狭いケージで送り、トイレも無念の思いでケージ内でせざるを得ず、売れ残れば管理センターに持ち込まれて処分される現実を、我が家の愛犬スーの仔犬たちのことのように置き換えて考えてしまったのだろう。

Aコッカーのココちゃんは5ヶ月の仔犬らしく元気一杯であった。ご主人一直線で他人や他犬を無視し、時に傷つけてしまうコッカーの話をよく聞くが、今のココちゃんは社交性豊かで邪気のない素直さが漂っていた。
トイプードルのマロンちゃんもしつけのことで心配されていたが、まだ7ヶ月のプードルが何でも分かったような犬だと面白くも何ともないはずだ。
どちらも今は、人に寛大で信頼感を持ち、世の中の多くの物事を良心的に見て学ぶ時期である。
その結果しつけや訓練が多少遅れたとしても、暮らしやすさや以後の伸びが違うことを分かっていただきたいと思った。

黒ラブのジャックは、社会経験の時期を無事終え、そろそろしつけに入るべき年齢であり、その素質もすばらしいものがあるように思えるのだが、仔犬時代のおチャラケた気持ちをデカくなった図体の今も引き継ぎ、飼主に大いに甘えながら小バカにしているところがあった。
大きな事故に結びつかなければと願う。

それぞれの成長に合わせ、小さなことには目をつぶる時期もあれば、大目玉を食らわすこともある。
身体の健康と共に心の健全さに配慮し、人間社会で暮らす素敵な愛犬を育てて欲しい。
アドバイスを求められればできる限りの対応をしたいと思っている。
その為に心と身体のバランスに必要な帳尻合わせのような休養が人間にも求められているのだ。
 

近所迷惑 2004年08月14日(土)

  近所の家の2階から、キャンキャンという犬の鳴き声が三日三晩続いていた。暑くてどうにもならない時期だったので、窓は開け放たれており周辺の方は相当イラついていたに違いない。
家人は在宅のようだったが、何をどうしていたのか、あるいは何もしていなかったのか窺い知ることはできない。
ただ、ブロック塀には『柴犬の仔犬を有料で譲ります』という張り紙がしてあった。
犬の声がうるさいことに初め私は不機嫌であったが、その声には悲痛とも思える響きがあり、どう考えても朝から晩まで吠えつづけることが信じられなかった。
家人に何事かが起こっているのではないかと、玄関先まで訪ねてみたら、先客がいて注意を与えて帰るところだったらしい。
しかし翌日もその翌日も鳴き声は続き、次第に飼主に対する怒りが込み上げてきた。
夜には居間の灯りがつき、その対角線上にある2階の暗い部屋から鳴き声が続いていたのだ。
「明日になったら動物虐待で通報しよう」
そう決めた夜に、犬は静かになった。
引き取られたのか、家族がちゃんと世話を始めたのか、それとも・・・
とにかく嫌な3日間であった。

ドッグカフェを営んでいる以上、私も近隣の方々に様々な迷惑をかけているかもしれない。
心しておかねばならないと肝に銘じた。

次の日の夕方、愛犬スーと公園に散歩に出掛けたら、向こうの丘から「ギャーンギャーン」と鳴き続ける声が聞こえた。気になった私が道路を越えて向かうと鳴き声はさらに激しくなった。しかし道は行き止まり、戻リ始めた私にKが言った。
「キツネだよ!」
振り返るとキタキツネが声のする方へ心配そうに歩いていた。
 

カフェの初盆 2004年08月13日(金)

  カフェをオープンして1年も経っていないので、利用状況を知るために定休日の木曜を除き、大晦日も正月も休まず営業してきた。
そして今日から初盆?を迎えた。
「よし、来年は犬の預かりだけにしてカフェの営業は休もう」などと話していたら、墓参りを済ませた方々が人気のラーメンサラダや特製カレーを食べに来てくださった。
ガーデンでは預かり犬たちも加わって盆踊り並みの賑やかさがあり、本当に涼しくなった北海道の夏のひと時を犬たちと楽しむことができた。

2頭でお泊りのMダックスのモカ&モナカは神経質でよく吠えるし、外ではトイレもできず、お散歩嫌いだと言われて預かった犬たちである。
確かにそのとおりであったが、2泊を過ぎてみると、ガーデンではほとんど吠えなくなり、お散歩は楽しみにしている様子で、リードを見せただけで喜んで足元に駈け寄り、悠々と歩き始めるようになった。
そして最後の夜を迎えた今夜、12時前に最後のトイレのために庭に出てみた。
冷たい空気を思いっきり吸い込み、満天の星空を眺めながら、軽いストレッチをしていると、モカ&モナカは時間をおかずに立派なウンチをし始めたのである。

訓練を依頼されたわけでもなく、ただのお泊りであったけど、明日の夜帰宅してから
「あれ?あなたたち何か変わった?いい子になったねぇ」などとちょっとでも変化に気付いていただけたら嬉しいなと密かに思っている。
 

お泊り犬に思う 2004年08月11日(水)

  お盆が近づき預かりのワンちゃんが増えてきた。増えるといっても我が家では一緒に室内で暮らすというのが基本であるから、1日せいぜい3〜4頭が限度なのだが、それが数日続いているという意味である。

「お泊りは初めてなので心配です」
「吠えるので迷惑をかけるかもしれません」
「悪戯盛りで・・・」
お預けされる方々には、それぞれに心配がおありのようだが、いざ一緒に暮らしてみるととてもいい子達である。

自宅の居間という生活空間が犬たちをリラックスさせるのか、食欲も旺盛だし、数時間もしないうちに我が物顔でガーデンを走り回っている。
無駄吠えやいたずらはここでは厳禁だからピシャリと意思表示をし、散歩の時も引っ張られるのは嫌だからそうさせないでいると、2回目からは随分楽に歩けるようになる。

警戒心での吠えは遺伝的な面が強いから、1声2声はやむを得ないこともあるが、後続は断つことができるし、要求や無駄吠えはしなくなる。

快適な空間、我慢させることのない間隔のトイレタイム、美味しい食事、人と関わる時間等、与えるべきものを与え、我が家でのルールや一貫して拒否すべき行動をはっきりと意思表示すれば、室内で平穏に楽しく暮らすことができることがはっきりしてきた。

たぶん、一貫性の妨げとなる小さな子供がいないことが幸いしている。
恐らく、毅然とした態度の妨げになるじいちゃんばあちゃんがいないことも幸いしている。
ひょっとしたら、犬と酒・たばこ以外に趣味のない性格さえ幸いしている。
そして絶対に、優しいパートナーのKと愛犬スーの立ち振る舞いが幸いしている。

預かりの犬たちも自宅に戻れば、いつもの犬に戻るのだろうが、何も悲観することはない。
犬たちは生活するそれぞれの環境の中で、とても素直に生きているからだ。
子供がいる家では、確かに落ち着きなくいたずらも多いが、子供と犬が折り重なるように眠りに落ちている姿ほど微笑ましいものはない。
陰でこそこそと自分のおかずを与えるじいちゃんばあちゃんからは「人生何が起きるかわからんのじゃから、そうピリピリしなさんな」という人生訓が聞こえてくるし、犬たちも手加減をしたちょっかいをかけている。
来客にはワンワンうるさく吠えるが、ご主人の車の音を聞き分けて玄関ではしゃいで出迎えてくれる姿は、働き詰めの男にしか分からない、ちょっと切ない喜びがあるものなのだ。

犬は育てたように育つが、人の都合の良いようには育たないものである。
 

うれションについての考察その2 2004年08月10日(火)

  『うれション』をした時に叱ったり大騒ぎすることは、次のうれションを誘発し強化するということを書いた。その行為が意図的ではなく、場合によっては強い服従行動から発しているからだった。

そこで今夜はその対応法を考えてみることにする。

1.基本的にはおねしょと同じように長い目でみるという心構えが必要である。

2.叱ったり大騒ぎしなくてすむように、オス犬にはマナーベルト、メス犬には生理用パンツを日頃から穿かせておく。マナーベルトの代わりにペットシーツを適当な幅に裁断して、おチンチンを包み込む腹巻のようにして背中でガムテープで止めてもよい。
これによってうれションは床を汚さず、シーツやナプキンに吸収されるから、イライラしなくて済むだろう。

3.うれションをする犬は気が優しく、怖がり屋さんで自分に自信が持てていない。だから不安な散歩ではなく楽しい散歩や遊びに時間を費やし、成長に見合った社会経験を積ませよう。
やれそうなことを訓練し自信をつけさせるのもよい方法だ。

4.帰宅時や来客時には犬を少なくとも3分は無視しよう。真っ先に出迎えてくれる犬を無視することは難しいかもしれないが、せめて落ち着いた声をかける程度にし、決して触ってはいけない。

5.着替えるなどして3分が過ぎたなら、ソファーなどに座り、手をだらんと下げ、犬のほうが寄ってきて手に犬の身体が触れる状態で撫ぜてあげる。
犬にとっては大男/大女に見える人間が、テンションが高くなるような嬌声を上げたり、覆い被さるように犬を拘束し抱きかかえるような態度はとってはいけない。

恐らくこれらの方法でいずれうれションは解決するだろうが、そもそもの原因は、犬の成長に見合った社会経験と人に対する信頼を身につける前に、その犬の許容範囲を超えた刺激を与えたことにあると思う。
そんな意識をせずとも普通に育つ犬もいれば、感性豊かでつまずく犬もいる。ご自分の愛犬をよく観察し、適度な刺激を与えて精神的にしっかりした犬を育てることが肝要だ。
 


- Web Diary ver 1.26 -