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昨日20数センチ降った雪は定休日でもありそのままにしておいた。 今朝7時からいざ除雪開始とばかりにガロアラシ号が活躍を始めたのだが、8時半頃突如シャフトのピンが折れてダウンしてしまった。 ガーデンと駐車場の除雪がまだ済んでおらず、慌てて超大型ホームセンターへ部品の代用になるものを調達に行った。純正部品だと取り寄せに5日もかかるというからだ。
早速その部品を使って修理し、駐車場を除雪し始めてまもなく再び同じ個所がダウンしてしまった。 除雪機には安全装置の代わりとして、石などの硬いものを巻き込んだときにシャーボルトというボルトが折れることでそれ以上巻き込まなくなるよう設計されている。 ところが、今日折れたピンは最終段階で折れるピンであり、その前に折れるべきボルトはすべて健在であった。 まさか!と思いながら再びホームセンターへ車を走らせ、今度は予備を含めて5つの代用品をまとめ買いした。
いざ取り替えようと思ったら本来飛ばされているはずのピンの残骸が穴をふさぎ、どうにもこうにもならなくなっていたのだ。 それから1時間、私はついに自分での修理を諦め札幌に一つしかないH除雪機正規代理店に救いを求めた。 結果は残念!この大雪でサービスマンは出払っており、いつ伺えるかわからないということだった。
こうなると後は飲み仲間に頼る他はない。 H社製品も扱っているG社に電話を入れるとSがすぐ来てくれると言ってくれた。 最新のハイブリッド機種でもある型式を告げて、私は再び修理を始めた。すると、うまくツボにはまったらしく穴をふさいでいたピンの残骸がようやく抜けたのである。 忙しい中、会社を出発したばかりのSに「ピンが抜けた。自分で治せる。スマン!」と電話を入れ、私は分解した除雪機の組立てに入った。
すべてが完了した頃、Sがやってきた。 「どうした?」と聞く私に 「折れたピンはここですか?」とSが逆に尋ねた。 「うん」と私が答えると 「このピンは欠陥があってリコールがでてるんです。なんか気になって来ちゃいました。」
正規代理店に電話をした際、型式と破損個所の特定もしたのに担当者は何も言ってくれなかったのが悔しい。 Sはもう一箇所のリコール対象の部品も取り替えて帰っていった。 既に2時を過ぎていた。 苛立ちと感謝が交錯する中、閉店1時間前にすべての除雪が終了した。
ちょうど1年前、除雪機ガロアラシ号を届けてくれた飲み仲間のガロ社長が、3日後の12月10日に事故で死んだ。 先週、奥さんに電話をして「近いうちに線香あげに行くから」と言ったきり1週間が過ぎてしまっていた。 業を煮やした社長があの世から「バーヤロ!早よ来んかい!」と、ちょっかいをかけた今回のトラブルだったと私は思っている。
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