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気分転換・静養・家族水入らずの時間を兼ねて、パートナーKが登別温泉に出掛け、私は寂しい時間を愛犬スー・お泊り犬チョコ(ヨーキー)・同じくクー(マルチーズ)に相手をしてもらいながら過ごしている。
さっきまで大学の後輩のO氏が、出張で札幌に来たついでにと家に立ち寄ってくれていた。学生時代は彼の下宿が私の定宿でもあり、お金がなくなると家に帰るという生活を送っていたから家族(寄生虫?)のようなものだ。
彼も私と同じように長年務めた職場を後にし、自力で幾つかの仕事を始めている。50を前に大学院を卒業し、仕事の発想や経営手腕において私の師匠でもある。
その彼が、私の話とカフェを見聞し『本当は儲かるのにもったいない』という顔をする。 『まず、長崎さんは自分を安売りしすぎる。何処の世界にお泊り犬をこんな風に自分の居間に放し飼いにして、トップレベルの技術者が愛犬教育を5000円でしてくれる人がいますか?東京や大阪なら…』
確かにお泊り犬は楽しい生活を送っているし、生活する上で必要なしつけは私たちが困らない程度には教えている。 コーヒー1杯を420円で飲んで、入店料と併せ620円でおりこうさんになって帰っていくワンちゃんも多い。 レッスンは私の足の状態と気分さえよければ引き受け、キャリアを活かし、昨夜のこの欄でも紹介した三者三様の考えに基づいて誠実に行っている。
『それでこの収入はないでしょう!』というO氏の顔。 「ふぅーむ」 パートの給料・仕入先の支払・経費を差し引くと、「利益が上がってもいい仕事をしているはずなのに」と唸る。
そこで師匠の意見を参考に分析してみた。 1.カフェのサービスは他店にない差別化を図れる優れものである。 2.しかし飲食の売上はたいしたものではなく、カフェだけの単発的な利用者を増やしても、忙しいだけで利益の向上には繋がらない。 3.推奨できる物品やドッグフードを扱っているのだから、そちらの顧客層を増やし、トリミングも利用してもらうべきである。 4.レッスン・お泊りは現在の倍以上の料金でもよい。 5.私は働かず、弟子のような信頼できる人を育て増やしたほうがよい。 ということになるらしい。
カフェは個人事業で経営している。 儲けなければならないけれど、この年で頑張りたくはないし体も万全ではない。出来れば楽しみながら稼げればありがたいから、私は上記3をとりあえずは目指し、それでダメならカフェは閉鎖し、4を中心にしたコンサルティングを視野に入れるのもありだろう。 さてさて、どんな展開になるか私自身も楽しみにしている。
『人間、滅多なことでは死にはしない』 気楽にやりましょう。同輩諸氏。 Kを温泉に送った留守番隊の『今夜の一言』でした。
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