From the North Country

テント設営中にまたぎっくり腰をやったけど… 2014年07月18日(金)

  定休日の昨日から洞爺湖キャンプを楽しんできた。
今年の夏は道外の方が抱かれる北海道のイメージにとても近く、快適そのもの。

Y家・O家のテント設営場は大きな木の下の木陰らしいが、我が家はいつも太陽直下の広々とした芝生空間である。
我が家の設営地は、湖面とほぼ同じ高さで石ころが無く、遠浅だけど泳げる深さがあるのがアモにはピッタリで気に入っている。

スクリーンテントが日差しを防いでくれ、そよぐ風がいつも吹き抜けているから見た目以上に心地よいのだ。

アモは足の裏が極端に敏感で、小石の上を走るとエライことになってしまうが、設営地の水辺は砂地で陸に上がればすぐに草地になるから、湖面に投げたボールを50メートルほど泳いで回収しても、草地まで戻ってゴロンゴロンと転げまわって安全に達成感を表現できる。

疲れがとれるまで伏せたまま景色を見ながら満足感を噛みしめ、エネルギーチャージが済むと『よし、ボールを投げよ』と私のところに戻る。
疲れがひどい時はKのもとに…(Kは遠くへ投げられないから)

ところで今回、こんなにアモが快調に泳ぎ回れるとは思ってもいなかった。

2か月ほど前から急に我が家の階段を自力だけでは上れなくなったのは、『13歳3か月だから』という理由だけではないと私は感じていたけど、4日前に別件で受けた検査でどうやら悪性腫瘍の転移で腰椎の一部が溶けてしまっているらしい。

来るべき時が近づいているようだ。

そんな中でのキャンプだったのに、アモはすこぶる元気に楽しんでくれたのだ。

皆さんに報告はしておきますが、アモの病気に関する話はこれでおしまいです。

これからは私とKとアモの時間を過ごしますから。
って、やり残したことって何にもないから、いつ何があっても別にどうってことはないし、来週もキャンプに行ってんじゃないかな。

いつもの時間をこれからもいつものように過ごし、受け入れるものは受け入れる。

疲れた、心地よく疲れた。
そんな気持ち良いお休みでした。
ゆっくり寝てまた明日からカフェの営業は続きます。
 

最近の金時2 2014年07月07日(月)

  生後3か月と3日を過ぎたゴールデンの金時の近況です。。
体重は10キロを超え、ますますパワフルになっている。

先日、同胎犬(一緒に生まれた兄)との再会をカフェで果たしたが、その性格の違いは一目瞭然。
穏やかな兄犬の飼い主であり、その父親の飼い主でもある方から『この子はおばあちゃん似ね』と隔世遺伝の印籠を渡された金時であった。
そのおばあちゃん犬は13歳を過ぎた今でも留まることを知らないエネルギーを発散しているらしい。

受け継いだ血はともあれ、金時の飼い主Nさんとカフェにとっては“庭に咲いた花”なのだから育てるしかない。
カフェのお客様みんなで応援する介助犬ファーガスと同じ感覚である。

『ファーガスには基金で支援を、金時には長い目で応援を』
そんなキャッチフレーズでご理解を賜りたい。

そんな折、今夜、秋田の盲導犬ユーザー“力(ちから)”から電話があった。
先月から新たな盲導犬と暮らし始めた私と同い年の気の合う奴である。

「いんやぁ、スンバラシイ!今度の盲導犬は最高だ。足の長い黒ラブなんだけどよぉ、俺にピッタリだ。盲導犬協会のT指導員に『顔さ前に挙げて歩け』って指導されたけど、この犬とならそれができるんだ。」

いつもの酒に酔った中での近況報告であった。

ちょっと説明が必要かもしれない。

盲導犬とは視覚障害者の移動を助けるわんこである。
その仕事の中身の説明は今夜は省力するが、例えば歩く速さとか共に暮らすうえでの相性とかというのは、人間関係と同じように存在する。
それを勘案してマッチング(人と犬との組み合わせ)が行われるのだが、結構難しいことがある。

これ以上は酔いすぎて書けない状態
おやすみなさい。
 

老後を生き始める 2014年07月04日(金)

  札幌の今年の初夏はグッド!

6月は月初めに急に暑い日があり、その後は3週間近く一日の内のどこかで雨が降るという記録を作ったものの、その後は朝は涼しく、9時過ぎ頃から暖かな陽が射し始める毎日。
そして夕方になると肌寒くなるという北海道らしい気候だ。
おかげでボール遊び以外の時はとぼとぼ歩きの我が家の愛犬アモでも、毎夕散歩に出かけることができている。

定休日の昨日今日はそれぞれ平岡公園とすずらん丘陵公園を散策してきた。
昨年までと違い、距離を歩けないし、200メートルおきに木陰で休憩が必要だが、アモの満足度は距離ではなく過ごす環境と費やす時間に変化したようだ。

静かで自然豊かな環境の中、のんびりと過ごす時間・それにちょっとしたボール投げを交えたひとときを演出してあげようと思っている。
そうそう、おやつのおねだりが増えている気がするけど、それにもそれなりに心配りをしてあげよう。

腰から下の筋肉が萎えて、後肢の蹴りが弱くなったからシニア用のフードにレギュラー(成犬用)のフードを加えるようにしている。
体重の増加による負担と筋力をつけるバランスが難しい。

狂犬病・混合ワクチンは接種をやめた。
異論もあろうが、これまでの経験で12歳まで混合ワクチンを受けた犬がパルボやジステンパーで死んだ経験がない。
テンパーにかかったらしい症状はあったけど、軽症のまま自然治癒した経験はある。

フィラリアも今年から駆虫薬をやめようと思っている。
冒頭に書いた気候の札幌だから『ありかな』と思っている。
仮に蚊に刺されて子虫に成長しても、余命を考えると薬の負担の方が絶対重い。(本州で外飼いの方は絶対真似しないでください)

15段の2階への階段を1日に3回アモは上る。
最近は6段目くらいに私が待機して、意を決して上り始めたアモの腰を押し上げるサポートをし、Kが階上で引っ張り上げる。

今は三人の息がとってもあっている。
これが続くだけ続けていく。
その次はその時に考えよう。
老犬との暮らしや介護は過去に嫌というほど経験しているが、それぞれに違うのだ。

私とKはふたりでこれまでの人生経験で得た感性と知見、それに先進の情報を組み合わせながらアモと過ごしていくことになる。

慌てるという概念が最近消えていることを感じる。
それがちょっとうれしい。

カフェでは明日もアモが穏やかに過ごしていることでしょう。
老犬だから穏やかだと思われたならちょっと違います。
そのように私たちはアモを育ててきただけのことなのです。
アモは私とkの作品なのです。
 

Path to the War 2014年07月01日(火)

  今夜はまず、ファーガス基金の5・6月分のご報告をいたします。

カフェ募金を本日入金してまいりました。
募金額:21,487円(内お札は11,000円)でした。
今回の入金で合計771,799円となり、目標額の150万円まであと728,201円となりました。
宝くじが当たった方、お祝い返し・香典返しの代わりに介助犬ファーガス基金にお振り込みいただければありがたいです。
カフェがなぜファーガスを応援しているかは、この欄で“ファーガス”を検索してくださいませ。

振込先
※ゆうちょ銀行(郵便局・郵便口座)からは
記号;19050 番号;33999621
※他金融機関からは
【店名】九〇八(読み キュウゼロハチ)
【店番】908
【種目】普通預金
【口座番号】3399962
名義は郵貯銀行の規定上、『介助犬ファーガス』で開設できないため、ナガサキフミアキとなってしまいますが間違いなくファーガス基金として管理いたしております。
また、ファーガス基金の通帳はカフェにありますのでいつでも開示いたしております。

さて、今日、この国の仕組みが変わってしまった。
わんことは何の関連もないが、還暦を過ぎた自由人として書いておかねばならぬことを書く。

近隣の国との対立が続き、一触即発とも言われているがこの問題で取り返しのつかない紛争に発展するとは私は思っていない。
それよりも地球規模の人口増加によるエネルギー資源・食糧・水資源の争奪戦と宗教紛争こそが30年後50年後までに世界を破滅へと導くことになるだろう。

今回、明らかに憲法違反である集団的自衛権の行使を詭弁にもならない屁理屈で閣議決定した内閣は、“今そこにある危機”というよりその先を見越して平和慣れした国民と自衛隊員に“紛争意識”と“戦闘慣れ”の準備を始めたといえる。

つまり、平和憲法のもと戦後70年、自衛隊が国軍として誰も殺さず、誰も殺されなかった体制を破棄し、どこかへ出かけて殺し殺される道を今日開いたのである。

最初から大きな事案はないだろう。
だが、そのうちどこかで誰かを殺し日本人の誰かが殺される報道がなされる。
すると国民は相手国を憎み、国が思うように操られ本格的戦争へと突入するのは歴史が示している。

だが、この国の若者はその歴史を知らないから、操られるのではなく自らの意志として戦いを始める。
身近な人が殺される、ましてやそれが身内なら誰もが怒りに震え身を挺して戦うことが当然となる。

70年もの間、日本は戦争に関与せず一人の死者も出していないのは憲法9条があったからだ。

もう、こんな言葉も空しい今日を迎えた。
司法は今後この決定をどう判断するのだろう。
三権分立が機能するなら『この閣議決定は違法である』との裁定もあり得るが、任命権者との関わりを考えれば期待はできない。

“Path to the War”(戦争への道)
このスペルと表現が合っているかどうか知らないけど、ともあれ今日我が国に戦争への道が開かれた。

前回の総選挙で現在の総理が率いる党に投票した皆さん。
経済がどうのこうの言うのも分かりますが、彼の選挙公約にあった集団的自衛権の行使を含めて投票したのですね。

あなたの子供・孫あるいは身近な人が戦死したりテロに巻き込まれたとき、あなたは誰を責めるのですか?
70年誰も死ななかったのは偶然ではない。
あなたがA級戦犯の支援者であり、当事者となります。

でも、もう扉は開いてしまいました。
Path to the War あなたはすでに戦争への道を開けてしまったのです。
それぞれにそれぞれの事情があるのは当然です。
でも、自分が何をしたかだけは知っておくべきでしょう。

何ができるか、生きているうちは伝えていたい。
 

無責任だから本気でできるんだな 2014年06月29日(日)

  1年の半分、6月がそろそろ終わろうとしている。
この1ヶ月金時(ゴールデン2ヶ月)と接し、わんこ育てで悩む飼い主さんの気持ちと、実際に問題駆動を起こす犬たちの理由をあらためて感じることができた。

『3回目のワクチンが終わるまで外には出さないでくださいね。病気にでもなったら可哀そうですから』

ペットショップの店員と多くの獣医のこの“優しい一言”から飼い主の苦悩とわんこの問題行動は始まっている。

体力も知能も日々変化し成長する2か月のわんこを外にも出さず暮らしてみてごらんなさい。
普通のわんこならエネルギーを持て余し、悪戯の限りを尽くし、必要以上の甘噛みがさらにエスカレートすることだろう。
また、それを受け入れるようなわんこならすでに家庭犬としての知能に疑問符が付く。

多くの飼い主は健康管理を最優先して観賞動物を飼育しているのではなく、暮らし易い家庭犬を育てようとしている。
ならば適切な時期に適切な刺激と経験それに指導が必要なはず。

1歳で保育園に入園し、感染症のオンパレードになりながらも預けるのは、共働きでやむを得ず子供を犠牲にしているからではない。
子供の発達に可能性が見出されているからで、病気になった時には親と医療が支えているのだ。

ましてや仔犬。生後3か月で人間ならば小学校入学時期である。
それまで外に出さなければ、子供は荒れ放題だろうし、親はノイローゼになるかネグレクトを選択してもおかしくない。

ショップや獣医さんにはそこまでを考えてアドバイスをしてほしい。
例えば
・ワクチンが完了してないので、不潔と思われる環境には連れて行かないで
・わんこのイベントには行かないで
・動物病院では抱っこしたままで
・家族は帰宅したら手を洗いましょう…云々
で、どんどん外を見せるようにしましょう。
もし歩けるようなら地面に下して探索させてください。
石ころなど道路に落ちてるものを口にしないよう注意し、あまりにしつこければぶっ飛ばしてでも『それはダメ!』としつけてください。
なあに、愛情が基本にあるのですから何をしても大丈夫です。
最低限この位の助言をしてみては如何だろう。

で、まだ2か月の金時。
どんだけの刺激をこの1ヶ月受けてきただろう。
彼女は成長した。
9キロになった体重だけではなく、2か月のわんこが思いっきり走りまわった後に冷静にものを見つめる目。
穏やかな姿でじっと観察しているあのまなざし。
私の心にジーンと突き刺さる喜びの瞬間である。

私が心配している唯一は、年齢以上の運動機能の負荷だ。
精神的刺激は相応な配慮をしているが、2ヶ月のゴールデンのエネルギーの爆発的行動は度を超えており、身体のどこかにアンバランスが生じていないかが気になるのだ。
この先、もしそんなことで問題が生じればかかりつけ獣医さんI先生の出番となる。

ともあれ、生後2ヶ月なのにこんな刺激的な生活を送るわんこは滅多にいない。
しかも無秩序ではなく管理下(育成プログラム)に置かれている金時だ。

目標は“暮らし易い家庭犬”
たわいない目標であり至極の目標でもある。
すなわち、
・家族を信じ、絶対に家族に攻撃的な振る舞いはしない
・他人や他犬にはそれなりに接することができる
・人の感情を感じることができ、できれば日本語が通じること
・一緒にいてお互い楽しいこと

実はこれらはみな、目の前のわんこの性格より飼い主の資質に依るところが多い。

わんこはどんなに幼くても、一緒に暮らし始めた時から社会経験を積むため一緒に外の世界を体験させましょう。
その結果がうまくいくかいかないかは飼い主である“あなたの資質”にかかっているのです。

興味ある方はカフェで学んでください。
昨日、私は一般社会の定年を迎えました。
これまでも奔放にやってきましたが、これからはもっと自由に生きていけるはず。

『あの親父がもっと自由になったらどうなるんだ!?』
って楽しみですね。
だって責任ないんですから…
 

最近の金時 2014年06月25日(水)

  ご心配をおかけしましたが我が家の愛犬アモ(13歳2か月)は、ちょっとした補助をするだけで無事2階へ駆け上がっております。

衰えと戦うアモと我が家です。

一方で、有り余るエネルギーがさらに増幅し、蓄積と放出の度合いでは蓄積が勝り、悪の限りを尽くしながら日々進化する2か月のゴールデン“金時”は今日も健在であった。

金時の姿と振る舞いを見て『可愛い!!』とかいうお客様の声は後を絶たない。
ただ四六時中の管理者である飼い主のNさんと“責任審判”の私だけが『なんでまだ2か月なんだよ!』と、時の流れの遅さに不満を抱いている。

だってね…
今月の1日にN家に来てから金時がやらかしたこと書いてみましょうか?

たしかにトイレのしつけは最初から合格点でしたよ。
でも、先住犬のMダックス“もなか”の背中に遊ぼうパンチを食らわせてヘルニアで動けなくしてしまった(現在は治癒)し、カフェに来るとガーデンのゼオライトをまるでサラダバーのように食い漁る。

感受性を尊重して“強めの言い聞かせ”をしても効果なし。

同じく先住犬の子育て担当ゴールデンの“あんこ”のパッドを指で押すと、乳歯で噛まれて針に刺されたような血が滲み出てくる。
飼い主Nさんの指も同じ程度の損傷。
おまけに服の上から咬まれた痕があざとしてあちこちに残る。

先日、2回目のワクチン接種に動物病院へ行った時、同時に生まれたオス犬の兄/弟?が一緒だった。
オス犬の方は、いつ注射されたか分からないほどの落ち着きようだったのに、金時は3人の看護師に取り押さえられ、なおかつ奥の部屋に連れられて行ったというから逞しい。

もうぶっ飛ばしてやるしかない!

そう頑張った結果、ゼオライトを口にする回数は激減し、たまに口にした瞬間私が『あ”!!』と言えば慌てて吐き出すようになった。

図体ばかりデカくなって相変わらず悪の限りを尽くす金時に身も心も蝕まれているけど、これがレトリーバーを飼うということである。

さっさと対等に向き合えるまで月齢を重ねて欲しい。

パンダみたいにひっくり返る姿に心から笑えるのは、他人が育てているからなのですよ。

3か月目はちょっとシビアに接し、4か月目くらいから『やったろか』と目論んでいる。

そう思って3週間経ったのに、金時はまだ2ヶ月なのだ。
 

もうちょい頑張れということらしい 2014年06月20日(金)

  いよいよ我が家の愛犬アモ(13歳2か月)の後肢の状態がよろしくないようだ。
爪をアスファルトにこする音がし、時々ナックルを起こしている。

2階へ上がる15段の階段は躊躇し、先週から最後の5段は補助が必要になり、とうとう今夜はKと私で31キロのアモを抱え上げることになった。

腰椎椎間板症から10日経った私だが、コルセットをすればなんとかKと一緒なら抱え上げられる。

これから一進一退を繰り返しながらも確実に、毎回抱き上げる状態になっていくことだろう。

で、当のアモはといえば、階段を上れなくなったことに何ら悲観などしておらず、定休日の2日間も『どっか連れてけ』光線を放つ。
連れて行けば『よし、ボールを投げよ』と要求し、芝生の上を仔犬返りしたような足取りで駆ける。
さすがに体力が続かないのを自覚してか、走るよりボールと戯れる喜びを転げまわって表現する時間が増えている。

ゆっくりとした時間を過ごして帰宅しても、夕方には『いつもの散歩(アモの場合は巡回)に連れてけ』と、まるで止まれば死ぬ回遊魚みたいに“一途に生きる”という姿を教えてくれている様だ。

今日から後肢にサポーターを装着した。
私が飲んでる膝のサプリも体重に合わせた半分量を与えた。
これまではそれで回復していたが、これからはその効果も徐々に続かなくなるだろう。

階段を上がれなくなったら下で生活するつもりでいたが、どうやらアモにその気はないらしい。
『上に連れてけ』って言うに決まっている。

エレベーターをつけるわけにもいかないから、私が体力をつけるしかない。

幼犬の金時と老犬のアモ。
これからちょっと頑張りどころのようだ。
 

教えられたことすべて忘れても、なお残るもの、それが教育です。 2014年06月16日(月)

  もう1週間以上雨と曇り空が続くカフェ周辺。
今年のミニトマトは豊富な水と適度な気温でどんどん生育しているけど、コクと甘さは期待薄の状況になっている。
だって、過酷な環境ほどトマトは甘くなるって言いますからね…

で、って飛躍したかもしれないけど、Nさんちのゴールデン金時のことを今夜もこれからも書き続けることになる予言をしておきましょう。
数年後、もしかして金時が“まともな家庭犬”育った時に、この欄が仔犬育てのバイブルになるかもしれませんからね。

もし我が家の愛犬アモ(13歳2か月)に万が一のことがあっても、Kと私の年齢では次のわんこを飼う責任を果たせるか自信がないし…
そこで登場したのが生後2か月のゴールデン金時なのだから…

甘くコクのあるゴールデンにするにはトマトと同じように過酷な環境を与えるべきか、それとも…

…?が続く仔犬育てをNさんと私なりの解釈で長期連載企画といたしましょう。

「叱るんでない!感受性豊かでちょっと強く言えば分かるわんこだったら、叱るのは逆効果だから」
盲導犬候補生に見られる感受性を念頭に、Nさんにそう注意をした私の配慮をカフェに来て2週間で金時(生後2か月)は見事に裏切った。

「こら!金時!」
私の口からそんな言葉が漏れるような天衣無縫な振る舞いをする金時であった。
つまり、“配慮すべき範疇にない普通のわんこ”のようだ。

でも言っときますが、Nさんは私のアドバイスで1週間の予定でのトイレのしつけを初日からクリアしちゃいましたからね。
半年経っても『トイレのしつけが…』なんていう方とは考え方と感性が違うのです。(いつもいうように、わんこのしつけは飼い主の意識の問題なのですよ。)

これまで私はカフェに慣れた金時を抱っこして外の道路に出した。
途端に金時は尾を下げ不安をあらわにする。
正常な反応である。
何度か繰り返した今日、金時は尾を上げ周囲を見回し少し周辺を歩いた。

いいですか、生後2か月のわんこです。
ショップや多くの獣医から外に出さないよう言われている時期のわんこです。
咬まれると乳歯で痛い、人間でいえば保育園児の仔犬です。
感染症になる可能性が高いわんこですが、感受性とかの社会期に直面しているわんこです。

私たちは暮らし易い家庭犬を育てているのです。
無菌室で生物を培養しているわけではありません。
目の前の可愛らしいわんこに、これから我が家で暮らすルールをまるで閻魔大王のごとき威厳をもって『喜びの先』に導けばよいのです。

なんか酔っちまってヤバイことを書いてないかが気にかかるが、はっきり言っておこう。

当たり前のことだけど金時には今、お座りも伏せもマテも何にも教えてはいない。
彼女にもし今教えていることがあるとすれば『家庭犬としての感性』であり、それは私が崇高と捉える次の観念である。
すなわち“教えられたことをすべて忘れたとしてもなお残るもの(つまり教育)”をNさんも私たちも提示し続け、時々の舵取りを行っているのである。

どんなわんこに育ってもいいけど、人間を信頼するんだよ。
 

金時、その後の10日間 2014年06月10日(火)

  N家にやってきて今日で10日経ったゴールデンの金時(きんとき)ちゃん。
定休日以外は毎日カフェに“登校”してくださっているのだから、子育て本気度は100%ということだ。

『1週間でトイレトレーニングを』という私が与えたヒントに基づいた課題はほぼ初日からクリア。
Nさんは塾を営みながらの忙しい中、気配りと観察力それに行動力を駆使して、しかも楽しんでおられるのが素晴らしい!

投げたはずのボールが、いつのまにか自分の方に投げ返されているようで、それはまさに塾の先生にとっては『楽しみな生徒』を得た感において共通しているように感じられた。
だってN家では他にMダックス2頭とゴールデンのあんこと、人間の子供の世話をしながら生活しているんですよ。
誰が応援せずにおられましょうか。

4日に生後2か月になったばかりの金時。
いろんな配慮と刺激への対処に私の頭も活性化させられるが、如何せん私が今成しうることは現在のところ血統による遺伝的性質を把握することと、とりあえずの刺激を与えて反応を確かめることくらいかな。

つまりは個性を把握して、今後の方向性を決める刺激を与えることである。
方向性とは『暮らし易い家庭犬』が目標である。
暮らし易い家庭犬とは、脚側歩行ができるとか云々ではなく“社会に迷惑をかけることなく、飼い主の言葉に耳を傾け暮らせるわんこ”のことであり、そう育てることが飼い主の最低限の務めでもある。

今日、盲導犬候補生3か月のパピーがやってきた。
ほぼ同期生のパピーに興奮し遊びを誘う金時。
一方で3か月という若さなのに冷静な振る舞いをするパピー。
これこそが血統である。

その血統の違いを乗り越え『氏より育ち』の楽しみ方があることを見てみたいと思っている。
 

ファーガス基金、長続きの試練 2014年06月08日(日)

  6月を1週も過ぎたのに、私は5月分のファーガス基金の報告をしなかった。
・マンネリ化して管理が甘くなってるんじゃないか!
・本当に介助犬ファーガスのために使われているのか!

そんなご批判があったわけではないけれど、自分で想像し今夜はその訳をこぴっと(しっかりと)説明し反省いたします。

実は5月末にカフェに設置してあるファーガスの募金箱を覗いてみたのですが、初めて、あえて入金するほどの金額ではないかな?と勝手に判断してしまいました。

これはいかんですよね。
そういう状況ならそのままの情報を皆様にお伝えすべきでした。
ところがそうこうしているうちに月があけて6月になると、ありがたいことに1週間の間に募金額が増えていってしまったのです。

そうなった時に、5月分と6月分の仕分けが余計つかなくなり『5月6月まとめて報告しようか』という気分になってしまったのでございます。
甘く緩(ゆる)い私をどうかお許しください。

天地神明にかけて、よからぬ行いはしておりませんので今後ともファーガス基金にご理解とご協力をお願いいたします。

で、とりあえず通帳への入金がないかどうかチェックしたところ、6月1日付の振り込みがありました。
その方の名前を見た私は「え!は?」とビックリした。

Hさんからの入金でした。
彼女は盲導犬ユーザーであり、私にとっては天才視覚障害者の代表格でもありました。
いいえ、日本の視覚障害リハビリテーションの最高峰施設である日本ライトハウスの初期のスタッフを、障害者の立場から教育したのも彼女自身であったと聞いています。
そして彼女からヒントを得た当時の若いスタッフは現在理事クラスであり、もはや定年した方もおられます。

ヘレンケラー女史との関わりで開設されて間もない施設の入所生でありながら、彼女はいわゆる“さきがけ”であり“開拓者”だったのです。

Hさん。ファーガス基金への入金ありがとうございました。
この欄を読んでいただいたのですね。
とっても嬉しく思います。
あなたとの思い出はいっぱいあり過ぎて、いつかゆっくりまた話したいと思っていました。
お礼の電話を入れたのですが、『現在使われておりません』のアナウンスが流れました。
もしよければ、お電話ください。
私の番号は889の3456です。

3年前まで死ぬことばっかり考えてたファーガスのオーナーNさんのことですが、プライバシーを無視して報告しちゃいます。
長男はボクシングとファーガスの散歩に夢中です。
長女は大学に入ってこれからの変化が楽しみ。
本人は今日車椅子マラソンに出場し、その後は誰かと夜釣りに出かけるそうです。

それまで予想もされなかった生活の『ど真ん中』にいるのが介助犬ファーガスなのです。

時たま無精をしてしまう管理人の私ですが、どうかアラ還からジャス還(60才ど真ん中)の私に免じて寛大な対応をしてくださいますようお願い申し上げます。
 


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