From the North Country

アモと年を越せそうなことに感謝 2015年11月27日(金)

  大雪が降り、14歳半の我が家の愛犬アモでも歩ける散歩コースを探すのが大変になってきた。

暖気で道路の雪が解け出し、車での移動すら苦労する中、定休日の昨日は千歳へ行き今日は原始林へと出かけてきた。

昨日の千歳の森は期待以上のコンディションで私は歓喜しKとアモも大満足だった。
昨年の秋は「もうこれでアモも歩けなくなるね」と覚悟を決めざるを得ない衰えがあったが、カフェで売れ残ったサプリを与えたところ一気に上昇機運に乗り、千歳のイコロ動物病院のY先生から勧められたオゾン療法で確かなまでにアモはしっかり歩けるようになった。

還暦を過ぎた私たちが心地よく感じるスピードでアモは歩いてくれる。
雪の上でゴロンゴロンと転げまわる姿を見せ、私たちを楽しませてくれる。
エゾリスやキタキツネそれにエゾシカを見つけると、追いつくはずもないのに楽しそうに追いかけて、走る姿を見せてくれる。

定休日の遊び場はなんとかこれで確保できた。
明日から日々の散歩コースを見つけ、なんとかこの冬の間も歩くという機能を維持できるようにしたい。
通学路はちゃんと除雪してくれてることが多いので、この冬はさらに活用したい。

老犬だけど歩くことを諦めない。
絶対にボケさせない。
なんだかうちのわんこにはそんな風にできるんじゃないかと思えてしまうんだな。
みんなそうだよね。

ともあれ14歳半のアモは復活し、森の中を2時間以上野生の臭いに興味を示しながら歩き回ることができております。
 

いけない性(サガ)までも包み込む愛を見ました 2015年11月08日(日)

  今から書くことがつい先日の4日に亡くなったチワワの茶々丸の供養にはならないと思うけれど、書かずにはいられなくなって夜中に起きなおした。

10年前のある日、初めて来店されたI夫妻がカフェの4番テーブルに着席し、愛犬茶々丸の行状の悪さを切々と私に訴え「何とかならないものか」と相談された。

適当に受け流すつもりだった私の目の前で、茶々丸はご主人のIさんに噛みつき、あっという間に血まみれの惨状を見せつけた。
「これは尋常ではない」と、プロ魂に火が付いた私は凶暴化した小さなけだものを革手袋をしてつかみあげ、ガーデンに連れ出して地面に組み伏せた。

そこで感じたエネルギーは今でも忘れることなく私の身体に染みついている。

小さなチワワなのに私はヒグマと闘っている圧力を感じていた。
甘いしつけや接し方にその根源があるのではなく、この犬のサガを感じた。

その後も何度か茶々丸の武勇伝をI夫妻から聞かされ、その都度ご夫婦の身体にはチワワからとは到底思えない傷が残されていた。

勿論私も茶々丸を裁き、これまでの行いを悔い改めるよう試みてみたが、彼の本気度はまさに本気であった。
結局I夫妻に出した私の答えは
「犬とみるから凶暴なのであって、これからは良くできた野生動物だと思いましょう」
と、全面降伏だった。

それでもI夫妻は茶々丸を愛し続けた。
「こんな子だけど本当に可愛いところもたくさんあるんですよ」
私からすれば信じられないような生傷があるのに、いつもニコニコ茶々丸を褒めるご夫婦の優しさで、茶々丸は12歳4カ月を生きた。

「良くできた野生動物」という感覚で接してきた私は、お泊りの時やトリミングの時なんか「大丈夫、危害は加えないから」と動物的なコミュニケーションをとっていた。

ま、そんな対応も1年くらいだったろうか。
茶々丸の中にわんこらしい感情がどんどん膨らんでいくのを感じていた。
シャンプーの時、凶暴になる茶々丸を保定するのが私の役目だったが、年々その緊張感は薄れていった。

まあ、何を書いても最後まで凶暴なチワワだったけど、今日愛犬の死をご報告のために来店くださったI夫妻の話を聞くにつれ、何と幸せなわんこだったのだろうかとつくづく思う。
 

ファーガス基金2015年10月分 2015年11月03日(火)

  10月分の募金をファーガス基金に入金してきましたのでご報告いたします。

カフェ募金額;12,967円(うちお札は8千円)でした。

2012年9月、Nさんの介助犬ファーガス号にかかる食費・医療費などの負担をなくすため目標金額150万円を掲げて設立した基金です。
これまでに寄せられた浄財は、これで101万5297円となり、目標額まであと48万4703円となりました。
ありがとうございました。

なお、基金設立以降38カ月の間にファーガスに使われたお金は44万5千円で、現在残額は57万297円す。
ファーガスが北海道にやってきた初年度は体調を崩して医療費がたくさんかかりましたが、以後は健康状態も良好で、基金にも余裕があります。

ファーガスは現在5歳と9カ月です。働き盛りで、あと3年くらいは健康でしょう。(もっともっと元気だろうけど)

Nさん、ファーガスにかかる一生分のお金は基金のおかげで何とかなるよ。
安心してご活躍ください。

さあ、私たちは目標額まで頑張りましょう。
応援よろしくお願いいたします。

【ファーガス基金】'12年9月20日開設:目標額150万円
振込先
※ゆうちょ銀行(郵便局・郵便口座)からは
記号;19050 番号;33999621
※他金融機関からは
【店名】九〇八(読み キュウゼロハチ)
【店番】908
【種目】普通預金
【口座番号】3399962

名義はナガサキフミアキとなってしまいますが間違いなくファーガス基金として管理しております。
通帳はいつでもカフェにて開示できます。
 

深まる秋 2015年10月31日(土)

  早いもので今日で10月も終わり。
毎週木金の定休日は我が家の愛犬アモと里山歩きをしているが、今年の秋はどういうことかどんぐりにお目にかからない。
不作というより、無い。
レクの森・千歳の自然公園・長沼の雑木林しかり。
去年は足つぼマッサージでも受けるような感じで歩いていたのに。
そういえば洞爺湖のTキャンプ場周辺には大粒で綺麗な色をしたどんぐりがたくさん落ちていた。

栄養や気象によって何年かおきに不作になるという話は聞いているけど、札幌周辺の森の動物たちにとってはこの冬はどんぐりではなく豊作だった栗が命をつなぐ糧になるのだろう。
ともあれ、二つの違う木の実があってよかったと思う。

さて、お知らせを二つ。
天候不順で収穫が遅れていたOさんちの『とうやの新米』が届いています。
あと4袋ほどありますので、食べてみてください。

今年も『盲導犬チャリティーカレンダー』の販売をさせていただきます。
ご予約をお待ちしております。
11月中旬頃から、お渡しいたしますね。
 

ありがとう ね 2015年10月23日(金)

  21日にバーニーズのラブが亡くなりました。
6歳半でした。
弱い犬種ということもあって、病院通いばかりしていましたが、Mさんとの暮らしはそれはそれは充実したものだったと思います。

2歳くらいまでは“超ビビリ犬”そのもののあたふた感がありましたが、その後は“とても冷静なビビリ”キャラでカフェの人気者でした。

取り乱すビビリ犬を冷静なビビリ犬に変え、どこへでも連れて行けるわんこに育て上げあげたのはMさんでした。
ここに犬飼いとしての私たちの共感がありました。
・わんこが好き
・わんこと暮らす
・自分色のわんこに育てる

とかく愛玩動物として受けとめられがちな犬ですが、本当は自分色のわんこに育てるという視点がとても重要なのです。
そんなスタイルを実践しているひとりがMさんです。

そういう人っていうのは仔犬の頃からわんこと向き合う時間が多くて濃いんだよね。
溺愛じゃなくて、ちゃんと一緒に育つんだよね。
長い長ーい時間、どんなことがあっても一緒にいる心地よさがあるんだよね。

で、変な話だけど
最後の涙のあとに「ありがとう」って言葉が出て、爽やかな思いが駆け抜けるんだよね。
そしていつでもすっきりと思い出せる。
ま、このあとの1年はちょっと…あるけどね。
 

キュウエン?ボウエン? 2015年10月13日(火)

  ひと月ぶりの更新です。
あの翌日、買い置きのタバコが底をついたけど「まあ、いいっか」と買いに行きませんでした。
以来1カ月の休煙が続いております。

幸いというか残念というか禁断症状はありません。
「タバコなんて好きなだけ吸い続けてりゃいいんだ。ある日『もういいっかな』って思う日がくれば簡単にやめられるよ」
何人かの人生の先輩からそう聞いていたが、確かにそんな感じですね。

愛煙家諸氏、あんなに旨くて心安らぐタバコなんだから無理してやめようなどとせず、「もういいっか」の声が聞こえるまで大いに楽しみなさい。

私の休煙が続くかどうか分かりませんが、懐に残った2万5千円はありがたいものです。温泉一泊!
はたして忘煙となるか?

さて、9月分のファーガス基金のご報告が遅れたのは、この欄に向かうと無意識にタバコを探している自分がいたからです。
禁断ではなく習慣として。
それに慣れるまで時間がかかった次第です。

9月カフェ募金:21,103円(内お札は10,000円)
受取利息:52円

9月分小計:21,155円でした。

これまでの合計:100万2330円
ついに100万円を超えました!
目標まであと49万7670円となりました。
皆様ありがとうございました。

お振込みでのご協力もお待ちしております。
【ファーガス基金】'12年9月20日開設:目標額150万円
振込先
※ゆうちょ銀行(郵便局・郵便口座)からは
記号;19050 番号;33999621
※他金融機関からは
【店名】九〇八(読み キュウゼロハチ)
【店番】908
【種目】普通預金
【口座番号】3399962

名義はナガサキフミアキとなってしまいますが間違いなくファーガス基金として管理しております。
 

禁煙禁酒。身体が受け付けなくなる日 2015年09月11日(金)

  2か月ほど前から夜になると咳と痰がひどくなったものだから、先週、近くの耳鼻科クリニックで診てもらった。

「ぜんそくとアレルギーかな」と医師。
これまでぜんそくもアレルギーもなかった私には結構パンチの利いたお言葉に聞こえた。
喫煙歴40数年の見返りがいよいよやってきたようだ。

「呼吸器疾患が考えられます。紹介状を書いておきますからH総合病院の呼吸器科で診てもらってください」
そんな流れになって今日その病院を受診した。

2時間近く待って、胸部レントゲン1枚を撮り、ようやく先生と対面して胸と背中の聴診を受けた。
「はい、息を深く吸って。はい、一気に吐いて!」
指示通り私はやった。
「肺に喘鳴がありぜんそくですね。肺気腫があるということですのでタバコやめませんか」と先生。

真っ当なご指摘で、いよいよ決断を迫られた。
「最近は煙草を吸わなくても禁断的なことはありません。40年以上も吸っているから体が飽和状態になってただ習慣で吸っているのかも知れません」と私の現状を吐露した。
「やめるのですか?」と先生。
「いいえ、今日明日ではやめないでしょう。でも、以前の3分の1になっていますからその日が近いように感じます」と私は答えた。

そんな患者のたわごとをこれまで聞き続けた先生なのだろう。
「タバコをやめないなら治療は無駄でしょう。原因を続けながら治療をするのは意味がありません」と毅然と言われた。

不謹慎だったが私は笑みを浮かべた。
「家庭犬を育てたいならオス犬の去勢は当然であり、それがスタートラインだ」という私の主張と、先生の患者を診る想いがなぜか重なってしまったのだ。
そうでないと訓練は受けられない
そうでないと治療は始められない
との正直な主張であろう。

「待合の廊下で、酸素ボンベを引きながら歩いている方を見かけませんでしたか? 今のままだと20年後には間違いなくあなたもそうなります。亡くなるまでの数年はそれはそれは苦しい思いをすることになりますよ」
先生は究極の状態を話してくれました。

「じゃ10年後はどうでしょう?」と思わず私は訊いてしまった。
というのも私はKに約束をしていたからだ。
『生きていれば、71歳まではうんことしっこは自分でする』という約束だ。

「うーん、そのあたりはまだ何とも言えません」と10年後の悲観論を先生は封じてくれた。

致死率100%の人生を私たちは今生きている。
いつまで生きるかも大事だし、どう生きるかも意味がある。
タバコごときでとやかく言うつもりはないが、紫煙をくゆらせる遺影も悪くはない。
人生を語った節目節目の一コマには違いないから。
ただ、今は吸いたくないし吸うに吸えない気分だ。
 

ファーガス基金2015年8月 2015年09月05日(土)

  1.明日6日(日)は、都合によりお食事のラストオーダーを15時半とさせていただきます。
16時からシェフ不在となりますが、Kが奮闘してドリンク類はご提供いたします。
よろしくお願いいたします。

2.8月分のファーガス募金を1日(火)に入金して参りました。

カフェ募金:19,405円(内お札は13,000円)
口座振込:8月25日中島様より5,000円

8月分小計:2万4405円でした。

これまでの合計:98万1175円
目標まであと51万8825円となりました。
皆様ありがとうございました。

【ファーガス基金】'12年9月20日開設:目標額150万円
振込先
※ゆうちょ銀行(郵便局・郵便口座)からは
記号;19050 番号;33999621
※他金融機関からは
【店名】九〇八(読み キュウゼロハチ)
【店番】908
【種目】普通預金
【口座番号】3399962

名義はナガサキフミアキとなってしまいますが間違いなくファーガス基金です。
 

告白しちゃお。判断は各自で。 2015年08月31日(月)

  この欄をお読みの方がそれなりにおられ、影響力が多少なりともあることを存じております。

そのうえで、今夜は無責任で非科学的とのお叱りを受けることを覚悟し、この9か月ほどの間に起った事実を書いておきます。

いずれも我が家の愛犬アモ14歳4か月と身近で知り合いのわんこ達の実例です。

1.アニマストラス
日本ビーエフ株式会社が総代理店となってカフェでも販売しておりますスイス製のサプリメントです。

・カフェで売れ残ったこの商品を廃棄するのがもったいなかったので、アモの食事に入れました。
すると、1ヶ月もしないうちに頭と目の上にあったイボが消え、毛並みが良くなり、散歩のスピードが上がりました。

・もしかと思い、獣医師から半ば見放された近所の脱毛がひどい柴犬の飼い主さんに勧めてみました。
すると1ヶ月ほどで毛が生えそろい感動モノでした。

・夏場になると全身にかゆみを伴う湿疹が出るラブラドールのSちゃんは、これを飲んで「今年はちょっといい感じ」ということでしたが、「それでもちょっとかゆがる」という話でした。
サプリをやめた途端、いつものように激しく痒がり、再開するとまた良くなった、という話を昨日聞きました。

・背中の毛が背骨に沿って抜け落ちていたチワワのSちゃんも、昨日の来店時にはふさふさでした。

こんなことって普通にあるんですね。
自分でサプリを販売しておきながら、感動です。
8割以上の確率で効果が目に見えます。
しかも1〜2ヶ月で。

2.オゾン療法
千歳市にあるイコロ動物病院のY先生夫妻との出会いはユニークなものだった。
山奥で保護された黒ラブ(もどき)のどうしようもない暴れん坊を先生は引き取り、病院の看板犬にしたいと、私を選んでくださった。
そのプロセスは省略しますが、ご夫婦でとても頑張ってくれまして、今では病院の看板犬です。

3か月ほど前だったろうか、Y先生が「アモちゃんに是非やってあげたいオゾン療法というのがあるのですが…」という申し出があった。
私は「はい?なにそれ?」という冷ややかな反応しかできなかった。
というのも、アニマストラスで体調が回復した時期であったからでした。

まあ、それでも医療行為ではなくY先生のご厚意だったものだから半信半疑で通ってみました。

すると『まあ、どうしたことでしょう!』
・後ろ足がつることがなくなり、ナックルも消えました。
・歩くスピードがよぼよぼから変わりました。
・何ていえばいいのか、右肩下がりの老犬生活が横線状態となり、今日はちょっとのぼり状態でした。

それ以外にも紹介していいのかな?という劇的変化のわんちゃんがいます。

黒ラブ(もどき)の大吉君がイコロ動物病院のY先生と我が家とアモを結びつけてくれましたが、今のアモとの生活をみれば、本当に良かったと思っています。

アモだけではありません。
紹介したわんこ達の変化を実感しているから今夜この欄に書く決心ができたのです。

老犬と暮らしている全国の飼い主さん。
決して現在の科学や獣医学では認められてはいないかも知れませんが、あえて経験をご報告いたしますね。

科学で新たな治療法が見つかることもあれば、科学で後に実証されることもあります。
今夜は現時点での報告であり、記録です。

私が今夜書いた対象となるわんこは、老犬です。
私のわんこには数年前から脾臓ガンがあり、両足靭帯断裂の過去があります。
そしてせめてもの目標は『ピンコロ』で、それはわんこと私の共通目標でもあります。
 

ドッグカフェって何? 2015年08月29日(土)

  2週間近くのご無沙汰でした。
その間、いろいろと思うところがありました。

今日、わんこ無しでご来店いただいた方と話をしているうち、改めてカフェの想いを伝えておくべきだと思って更新することにしました。

ドッグカフェって何ですか?

他の店がどうかは別にして、ドッグカフェナガサキの想いを書かせていただきます。

1。わんこもOKという良心的なお店がありますよね。
つまりはわんこ好きなオーナーが、ちゃんとしたわんことマナーを心得た飼い主さんのために受け入れてくれたお店です。

2.そんなお店が日本中に増えてくれたらどんなにうれしいことでしょう!

3.ドッグカフェってそんなお店にたどり着くまでの、基本的なしつけやマナーを学ぶ『飼い主とわんこのための登竜門』だと私は考えております。

4.例えば究極の家庭犬である盲導犬とか介助犬などの身体障害者補助犬はどこでも受け入れてくれますよね。たとえ彼らのような仕事ができなくても振る舞いだけを私たち飼い主は意識すればいいわけです。

5.ドッグカフェっていうのが、そんな枠に当てはまらないわんこと飼い主の欲求のはけ口として『わんこなんだから何でもあり』という存在なら、私は悲しく思う。

6.過渡期としてのお店なら許せもするでしょう。

7.でも、そこら辺のお店に普通にわんこがいて、公共交通機関にわんこがいる遠い未来を想像してみてください。
今の姿が追い求めている未来に寄与しているでしょうか?

8.ドッグカフェナガサキは『暮らし易い家庭犬』を育てることで、一般社会からの受け入れを促す活動をしています。

9.・・・ああ酔い潰れそう・・・

それでもいろんなわんこを受け入れているのは、飼い主の意識改革を促すためと、単に経営を維持するためであり、本心は思いを共有できる仲間との出会いを求めているのだと告白しておこう。
 


- Web Diary ver 1.26 -