From the North Country

半月早い春爛漫 2015年04月30日(木)

  最高気温が25度を超え、夏日となった定休日の今日、我が家の愛犬アモといつもの長沼を楽しんできた。
キタコブシ・エゾヤマザクラは満開で、窓を全開にしてのドライブは快適な時間だった。

ゴールデンウィークなのにカフェの定休日(木・金)は、今年見事に隙間の平日となってるから自由に休めて出かけられる。
暖かい中でのこの時間は、厳しい冬を乗り越えた者にとって本当に至福のひとときと感じられる。
景色のすべてが輝いていた。

地元で採れたアスパラとウドそれに佐藤精肉店のジンギスカンを購入。
これがまたうまい!

明日は昼間っから焼いて食べるぞ!

冬は冬で楽しいこともあるし、虫とかダニやヘビ・ヒグマの不安もないから好きなんだけど、これからの季節は天気さえよければ、『普段着』で暮らせるという喜びがある。

『冬の装備をして構えなくてもいい』という“油断”を持てるのが、ちょっとした“ゆとり”になる。
甘いのは分かっているけど、この春はそんな気分を存分に味わいたい。

甘いと言えば太平洋側の日高ではウニが最盛期だよな。
オレンジ色のつぶつぶに包まれたバフンウニのどんぶりは実にうまい。

静内の桜並木も圧巻だな。
今、あの場所をアモと散策できないのがとても残念に思う。
その訳は数年前、馬産地のあの場所で自分のわんこをコントロールもできないバカ飼い主が犬を放ち、馬を興奮させて結果的に死なせた事件がきっかけとなり、わんこ立ち入り禁止となった。

陽気な春は嫌な記憶も蘇えらせてしまった。

ちょっと気分が良くなって甘えたくなる季節だけど、わんこの飼い主としての自覚を忘れないようにしよう。
 

臨時休業 2015年04月26日(日)

  本日4月26日(日)カフェは臨時休業とさせていただきます。

突然で誠に申し訳ありません。

明日27日(月)から通常営業いたします。
なお、レッスンおよびお散歩チェックはしばらくお休みさせていただきます。
 

自分なりの時代を生きる 2015年04月24日(金)

  GWを前にこんなに暖かい日々の記憶はない。
38年前から北海道で暮らしている私の記憶だから、それ以前を言われれば答えようがないけれど…

38年前頃の札幌
今より外飼いのわんこがいた。
今ほど小型家庭犬はいなかった。
冬には職場から暖房手当があり、金銭の代わりに石炭を庭の置き場に置く家があった。
そのうち灯油ドラム缶いくつという制度に変わった。

多くの脇道は舗装されていなかったから、雨の日に散歩すればわんこはドロドロになった。
車のタイヤはスパイクだったから、春先にはアスファルトを削ったほこりが舞い上がり、のどが痛くなり見通しもかなり悪かった。

ちょっと町から離れればわんこの放置ベンがいたるところにあった。
わんこと散歩する人の片手には小型のスコップがあり、それで埋めるか草むらの向こうにはじき飛ばしていた。

ドッグフードが普及し始め、着色された粘土のようなうんちをしていた。
今でもそんなウンチをするフードが安く売られているから飼い主の支持はあるのだろう。

私の場合、北海道盲導犬協会で働きたいと決めて、3月に奈良から札幌にやってきた。
学生時代に就職活動などしたことはなかった。
働きたい職場だと自分で勝手に決めて勝手に札幌に来た。
当然、すぐに採用はされなかったから、ススキノでアルバイトを考えていた。
親からもらった10万円がとても助かった。

5月に協会で採用されたが、親は私が3月から働いていると思っていて協会に電話をした。
まだ雇われてはいない私を、みんなで探したらしい。
そのことが採用の手助けになったのかどうかは知らないが、ともかく希望通りの職場で働けた。
そんなことが許される最後の時代だった。(心意気次第では今でもいつでもあり得ることだろうけど)

わんこと室内で暮らすことが普通になったのが北海道だ。
家の作りが向いているし、道民の感性がそれを受け入れる。
38年経ったがここでの暮らしにとても満足し故郷だと心底思う。

今日も突然、右足にけいれんを起こし倒れ込みそうになる我が家の愛犬アモだったが、マッサージを繰り返して一応歩けるようにしてから長沼に出かけた。

今を受け入れ、今を主張し、いいと思うことを行う。
時代や周りに振り回されることなく自分を生きていくことに今後も変わりはない。

暖かな日々の中でそうやって過ごせることが昨日今日はありがたかった。
 

もう少し歩こうか 2015年04月18日(土)

  アモの14歳の誕生日を意識したわけではないが、昨日の定休日リュックを背負って自宅から散歩に出かけた。
どこまで歩けるかな?
軽い気持ちだったが、道路から森の緑道に入るとアモは以前と変わらぬ歩きで木々の空気を感じ、満たされるように歩を進めていた。

道路に戻る長い上り坂を蛇行しながら歩く。
これが後肢のリハビリになるのか、その後の動きが良くなる。

3キロほど歩いたところでコンビニ発見。
アモはコンビニの店名に関わらず、それがコンビニと見抜く特技があり、見つけるとドアまで誘導し、自分は入り口の横で伏せて『なんか買ってこい』と合図する。

ちょっと一服と小腹を満たしてまた歩き始める。

いつもの散歩はアモにとっては巡回という大切な仕事だから、臭い取りが欠かせない。
だけどお出かけは巡回ではないから、景色を楽しみながら淡々と歩き続ける。

国道に出て長沼方向に歩くと、道路の向かいにまたもやコンビニを発見。
ちゃんと横断歩道に誘導し、意思を伝えるアモ。

アモはコンビニに誘導するだけでなく、ベンチやあずまやを見つけるとそこで止まって私の顔を見る。
この日はバス停の待合だった。
『ちょっと一服しようか』

そんなこんなを繰り返し3軒目のローソンがこの日の終着となった。
雨が降るという予報だったので、Kにお迎えを頼んでいたのだ。

2時間ほどのお出かけで距離は6キロだった。
のんびりとならこれからもうしばらく歩けそうだ。
結果的に14歳の思い出がひとつできた。

誕生日の今日、早めの散歩に出かけると途中から『今日はこっちへ行こうか』とアモが促したが、カフェはまだ営業中だったので丁重にお断りした。
 

今夜はお知らせとコマーシャル 2015年04月16日(木)

  気を緩めるとすぐに更新が滞ってしまいますね。
カフェはいつも通り、のんびり営業しております。

さて、『お知らせ欄』にも書きましたが、来月5月28日(木)〜6月1日(月)にかかるわんこのお泊りはお受けできませんので、よろしくお願いいたします。

それと今夜はゼオライトのPRです。

冬の間はわんこの排泄臭も抑えられていましたが、これからはあのモワーっとした臭いが漂う季節となります。
庭や敷地でわんこの排泄をさせている方は、ご近所への配慮が欠かせません。

住宅街にあるドッグカフェナガサキでは、“ゼオライト”でこの問題を解決しています。

小砂利程度の大きさですが威力は抜群で、12年目のカフェのガーデンはわんこ達のトイレになってもいますが気になる臭いはないのではと感じています。

カフェではこのゼオライト20Kg入りを1850円で販売しています。
道内なら2袋以上の注文で送料無料でお届けできます。
道外の場合は地域により送料が相当高くなりますが、それでも一般に売られている値段より安いと思われます。
よく分かりませんがネットで調べてみてください。

地面の状態によって違いはありますが、1畳あたり1袋/20Kgを目安にされると充分ではないかと思います。

あの立ち込める嫌なにおいからすぐに解放されますよ。
ってか、飼い主は意外と慣れてしまっているため気付かないかもしれませんので、ご近所への配慮と考えて敷かれることをお勧めします。

わんこ臭に対する慣れというものには、お互い気を付けましょう。
カフェの臭いが気になった時は是非こっそりとお知らせください。(もう12年ですからそれなりのものはご容赦を)

もうひとつ、愛犬の吠えに慣れてしまっている飼い主さん。周りの人はドキッとして心臓に悪いと感じる場合が多々あります。
こちらはゼオライトでは消せませんので、是非しつけとマナーの方でよろしく。
 

ゴールデン/金時、1歳 2015年04月05日(日)

  昨年の6月1日、N家にやってきた生後2ヶ月に満たないゴールデンの金時。
盲導犬でいうところのパピーウォーキングの始まりでした。

まずはトイレトレーニング。
「1週間で成功率を80%にしましょう」と、そのコツをアドバイスしたが、Nさんはその日のうちに100%を達成し、その後も一度の失敗だけで難なくこの課題をクリアした。(トイレのしつけなんてそんなものものなんですよ。わんこのために費やす時間を含めた本気度と知識とセンスがあれば。だってわんこは粗相なんてしたくないんですから)

次は遊び心への対処。
つまり多くの場合、噛みつきと何でも口にする生来的行動でした。
噛みつき遊びで狩猟(生存)本能を鍛え、噛みつかれることで抑制を学習し、「それはやめろ!」という対応で人間社会を学びました。
何でも口にして食べてしまうことには、『イヌだからこうやって学習するんだ!』という金時の主張に対し『人間だから事前に危険性があることが分かってるからダメだと言ってるんだ!』と一方的な権力を行使しました。

いろんな人に抱っこしてもらいました。
本当に小さい時から外に連れ出しました。
“ワクチンが終了するまで外に出してはいけない”
そんなウソどころかあやまちはクソ喰らえでした。

外を歩くと見たことも聞いたこともない出来事があって不安いっぱいだったろうけど、徐々に慣れていった。

我が子のように人間だったら、「委縮せず自分の好きなように感じるままに生きよ」と育てただろうが、金時はわんこだから、「これ!それはダメだ!」「よし、そうだ!」と一方的な指示が多かっただろうし、それはこれからも続く。
(実際の我が子は最初はそうやって育て、ある時からちゃんと自立していきました)

そんな繰り返しが今、結果となって表れている。
イヌから犬へ。
脳がそのように解発されたわんこになったのです。

金時の犬としての振る舞いを見て私はとても満足している。

わんこの最初の1年は、人間社会での適応を育むこと。
それを忘れてはいけない。
その後どういう道を歩むかは知らないけど、その基盤こそが大切であり、それを身につけてさえいればどこででも生きていける。

この10か月、私もその成長に関わってきて、昨日金時は1歳の誕生日を迎えました。

毎日カフェに通っていただき、仔犬の成長をこんなにつぶさに観察し関わったのは初めての経験です。
とても勉強になり、自信にもなりました。

N家には心から感謝申し上げます。
 

ララの死、それでもファーガスは補助犬 2015年04月03日(金)

  アリ・ララちゃん。
カフェでこう呼ばれていたM家のゴールデンのアリーが一昨年の9月に逝き、昨夜同じくゴールデンのララちゃんが亡くなったとのお知らせを受けました。

充分に生きたわんこでしたが、いつまでもそばにいるのが普通と誰もに感じさせるわんこでありました。
命ってやはり尽きるのだなって今日あらためて思いました。

ララ、ありがとうね、いろんなこと。

定休日の私はそんなメールを夜になって読み、日中は先月のファーガス基金に寄せられたカフェの募金を集計して入金してきました。

気持ちを切り替えてご報告いたします。

3月中にファーガスのカフェ募金に寄せられた金額は1万1720円でした。(内お札は8千円)
利息が48円ありました。(正確には利子74円で、税金が14円。それにボランティア募金への寄付が12円で差し引き48円ということです)

毎月毎月ファーガス基金への募金ありがとうございます。
こんなことが長く継続できてることがドッグカフェナガサキの誇りです。
感謝というか連帯をいつも感じさせていただいております。
ありがとう、頑張りましょうね。

ファーガス基金目標額:150万円
2015年3月末までに寄せられた金額:89万7699円となり、目標額まであと60万2301です。

凄い!
もうすぐ目標額まで50万円台になります。

達成までカフェも頑張りたいのですが、今は何とも言えません。
出来るだけ早く達成したい思いで頑張っています。

目標まで残り3分の1くらいかな。

そのくらいなら何とか踏ん張りたいよね。
カフェももうちょっと頑張るから皆さん頼みますよ。
 

エイプリル2015 2015年04月01日(水)

  今月からカフェでは、わんこのシャンプーとトリミングの数を倍増することができるようになりました。

というのも実は、2年前から私はこっそりと夜間の専門学校に通ってトリミングの勉強をしておりましたのです。

今日から資格を生かして、カフェで頑張ります。

得意な技術は肛門腺絞りです。

たくさんのご予約をお願いしますね。

イケナイ、日付けが変わって4月1日になっていました。
もう寝なきゃ。
 

ともあれ、春 2015年03月27日(金)

  定休日の二日間は、すっかり乾いた長沼の芝の上でアモは感激しながら転げまわっておりました。
Kと私それにおまけのラムも春を満喫してきました。

お目当ての福寿草もしっかりあちこちに咲いていましたし、数百羽のオオハクチョウが農地にたむろしている光景は圧巻で昨日も今日も仲間入りしたフリをして楽しんできました。

スキップで跳ね回るアモの元気な姿は今の私たちにとって何よりの喜びになっています。

定休日だったけど仕事もちゃんとしました。
ガーデンの雪をすっかり消し、明日から7割方使用できるようにゼオライトを400キロ投入しました。

ぬかるみがある場所には立ち入れないようにラティスで囲いました。

開放した7割の中にはまだぶよぶよした場所もあります。
ツンドラの上を歩くような、例えば分厚い苔の上を歩くような危うさが楽しめますよ。

まるで春のガーデンがオープンしたと宣言したようですが、まだ3月。
この先きっと10センチ程度の積雪があっても不思議ではない。
GWの頃の札幌はとても寒くて、あまりいい思い出がないのが一般感覚ですよね。

でも、ともあれ、今週のカフェはそれなりのコンディションでお迎えできると思います。
 

春。もうすぐ新年度。いろいろ変わらなきゃ。 2015年03月24日(火)

  寒の戻りで明日まで寒いようです。
ガーデンも雪解けが一時停止状態で、先が読みづらい。
一応、頭で描いているのは、明後日木曜からの暖気でカフェの定休日の間にガーデンから雪が消え、土曜日にゼオライトを投入して3割程度が使えればということです。

まあ、そんなに早くガーデン開きができたことは過去になかったですから過剰な期待はしないでください。
だって、エイプリルフールとして『明日4月1日にガーデンでドジョウすくいやります』ってこの欄に書いたら、本気で長靴姿で現れた人がいたのはつい数年前ですから。

ただ今年に限っては騙すにも騙しきれない早い雪解けとなっています。

さて、啓蟄を経てこれから春になると、カフェのお客様も常連の方だけでなくいわゆる『愛犬家』の方が増えてきます。
どんなにわんこのしつけの状態が悪くても『これを何とかしたいのです!』という飼い主さんにはカフェは全力で応援しますが、そんなことには全く無頓着で

・自分のわんこが吠えて周りに迷惑をかけていても気にしなかったり、口先だけで『ダメでしょ』となだめ、それでも吠え続けるわんこを笑ってごまかす飼い主
・お客様に出したお水を、平気でそのコップからわんこに飲ませる飼い主
・周りに他犬がいることも意に介さず、あからさまに自分のわんこにおやつを与える飼い主

そんな飼い主までも相手にしなきゃならない季節が巡ってきたのです。
事前にネットで調べ『敷居の高いカフェ』ということを知らずに来店されるお客様を、こちらも知らずに受け入れなければならないのです。

今日のカフェでは、動物病院の待合での傍若無人な飼い主のことが話題になっていました。

健康なわんこの定期的なワクチン接種だけでなく、本当に具合が悪いから来院しているわんこもいる中、他犬や人に吠えかかる自分のわんこを制御もせずにいるアホ飼い主のことでした。

話しは飛躍して『どうして病院の先生やスタッフはちゃんと対応してくれないの?』となり、カフェの常識が今の社会の常識でないことに悔しさを滲ませる結果となっています。

わんこが振舞うままを受け入れるだけでなく助長する『アホ飼い主』こそが『愛犬家』だという風潮を作り上げて、ペット産業で食っているメディアと関連業者は隆盛を極めています。
腹いせに『アホ飼い主』と書きましたが、実は『無知飼い主』であって欲しいと願っています。
そっちの世界からこっちに戻っておいで、という願いを心から込めています。

私たちは“暮らし易い家庭犬”を育て、そのうえで社会の中でわんこの個性に応じたふさわしい飼い主であろうとしています。

『犬は選ばなくても飼い主は選びたい』という本音をどう伝えたら良いのでしょうかね獣医さんと仲間たち。

例えばドッグカフェってどんなところなんですか?
わんこが要求や威嚇しながら吠えあっても当たり前?
その辺にシッコ垂れてもOK?
動物病院の待合でも同じこと?
じゃ、毎日の散歩コースでは?

社会啓発として新たな取り組みがあってもいいのではないでしょうか?
 


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