From the North Country

アリとキリギリス 2013年12月20日(金)

  去年の12月の欄を読み返してみると、ホンダの除雪機ガロアラシ号が大活躍し、すでに前年の半分のガソリンを消費しているとあった。

で、今年はというと2回の大雪があったが、ガロアラシ号の役割は『飛ばすこと』ではなく、残すために『踏み固めること』にあり、ガソリンはほとんど消費していない。
降っては解ける今年の雪は、今のところ家計に優しい冬になっている。

定休日の二日間、原始林とレクの森に出かけたが、まるで早春のように雪は少なく表面が固まってザクザクした状態だった。
ふんわりとした冬道はもうちょっと先になりそうだ。

さて、クリスマスを間近に控えたゆうすけシェフとKは、私とアモが遊びほうけた定休日に何やら頑張っておりました。

人にはそれぞれ目指すところがあるのでしょう。

『そんなの関係ない』タイプの我らは、遊び過ぎた体をゆっくりと休めることができたけど、心の中では働く彼らに“申し訳なさ”を感じておりました。

きっとおいしい料理が明日からも提供できると思います。

アモと私は現場担当ですから、まあ言ってみれば『週休二日?』
定休日は好きに過ごして、明日からそれなりの仕事を果たしましょう。

千客万来、頑張ろう!
 

師走の思い 2013年12月16日(月)

  去年の冬は寒すぎて、降った雪が解けないまま積み重なったものだからえらい積雪になったけど、この冬は2回目の大雪も暖気復活のおかげで明後日辺りには消えてしまいそう。
暮らしには良いけど、地球環境ではどうなのかな?

さて、今年もいろいろな出会いと悲しい別れを積み重ねた1年でした。
わんこ関連では圧倒的に新しい出会いが多く、カフェに相談に来られた数多くの飼い主さんに有益なアドバイスとサポートができたと思っています。
また、雑誌の連載などで多くの読者へアピールできたことでしょう。

その力はついこないだまでカフェの仲間だったのに、逝ってしまったわんこ達への弔いであり、彼らからの感謝と励ましであったと受け止めています。

『ありがとう。楽しかったよ』
飼い主からわんこへ。
わんこから飼い主へ。
人と犬のリレーションシップの真の姿を私たちは知っている。
だからちゃんと育ててきたのです。
そんな振り返り方ができる飼い主さんとわんこへのエールを来年も送れたらいいなと思う。

プライベート関連では喪中のはがきが一気に増え暗い気持ちになってしまう。
わんこを亡くした方も同じだろうが、一気に雪解けのようにはいかず、時の経過が悲しみから思い出へと徐々に導いてくれる流れに身を委ねたい。

さあ、今年のカフェの営業もあと7日。
ラストスパートの気概を持って頑張りますので、愛犬のことでご相談のある方、勇気をもって敷居が高い(という噂の)ドッグカフェナガサキへご来店ください。
 

自分で考えたらやっぱこうなたった。 2013年12月09日(月)

  40年前までは犬を外で飼い、ご飯に味噌汁とダシに使った煮干しを与えていた日本人が、今は愛犬の病気や老後の介護に心血と大金を注ぐ時代になっている。
死んだあと“一緒のお墓に”というのも全然珍しくない。

今夜はそれがいいとか悪いとかの話ではなく、『そうしないと非人間的ですよ』『飼い主としてはその方向でちょっと考えた方がいいんじゃないですか』という風潮とメディア(商業主義)の誘導が先行しているので“冷静に”書いてみる。

「アホ!ぼけ!カス!」
人とわんことの老後や病気・障害での別れ方を道徳や仏教・儒教を絡ませ、ましてや擬人化してノタマウな!
(冷静でしょ)

純真無垢で優しい飼い主の多くは『ああ、そうやって愛犬を“最後まで看取る”のが人間なんだ』と刷り込まれていく。

そして私のような人間が非国民化の枠に追いやられる。

話は20年ほどさかのぼるが、北海道盲導犬協会に盲導犬国際連盟の査察官が来た。
彼らは協会の運営と飼育管理・訓練が適正に行われているか査察に来たのだが、当時世界に一つだけだった老犬ホームを見てそれはそれは驚いた。

「これはなんだ?」
「引退した盲導犬たちが老後を過ごす施設だよ」
「それは結構なことだが、あの犬をなぜ生かしている?」
寝たきりになった犬を生かしていることが虐待と同義語の質問だった。

彼らにとっては東洋文化の勉強になったことだろうが、安楽死は協会でも行われることを伝えた。
その決定差が多少違ったのだ。

それは今の私の考えにもなっている。
・ボケ(昼夜逆転など)・狂い(凶暴になるなどの性格激変)・痛み・苦しみがある場合というより、その状況に至る前に必ず安楽死させる。
・西欧の査察官が安楽死の対象としている“寝たきり”については、私には日本人の血が流れているので、上記の症状が予想されたり、“食べない”という状況が続いた時に安楽死を選択する。
極めてシンプルである。

言えることは、決して介護と延命の苦しさ辛さをお互いしないこと。
これって、じいちゃんばあちゃんの話じゃなく、わんこのことですよ。
まあ、私が最後の時は是非こうして欲しいけどね。

つまり、わんこの最後のことで妙な正義感というか優しい人間性を発揮されると良くないんですよ。

1年介護してごらんなさい。
『二度とわんこは飼うまい』とあなたは心に誓いますよ。
それがあなたの愛犬が残した現実だとしたら、悲しくありませんか?
最後の最後の辛い辛い経験は、楽しかった長い長い時間を消し去り、いつまでもいつまでも残ってしまうのですよ。

だから、盲導犬には定年制があるのです。
『僕の介護のせいで、目が見えないお母さんが再び歩けなくなるなら、僕は何のために盲導犬をしてきたの?』
そんな想いの積み重ねがあったのです。
別れるユーザーのかきむしられる心が分かりますか?
それでも別れと出会いを選択するから老犬ホームが生まれたのです。

障碍のない私たちは、おもいっきり介護して辛い気持ちを味わい、“あの子”を大切に生きるのもいいでしょう。
自らの優しさは天国への切符になるかもしれないし。
『もう二度とわんこは飼わない』と心に誓うことは、安易な生態販売業者の衰退へと繋がりますからね。

ともかく今を生きながら、考えておきましょう。
良い悪いじゃなく、『自分が今、何をしているのか』だけは知っておくべきだから。
 

あーあ 疲れた 2013年12月05日(木)

  昨日、水曜日の営業が終わってから雄ちゃんシェフと石狩に釣りに出かけた。
20数年ぶりの石狩新港はすっかり様変わりしていて、『あれ?イワシ釣った埠頭はどこ?』
『ラーメンの移動販売車が来るほど賑わってたあの釣り場はどこ?』と、うろうろするばかり。

結局、釣りをしている時間より昔の思い出話しと、新たなポイント探しに明け暮れてしまった。
雑魚は釣れるものの本命のコマイが釣れなかった。

そして今日。
夕べは私が帰る夜中まで待ち続けたアモへの罪滅ぼしにレクの森から続く原始林を歩いた。

サービス精神を発揮して“森の奥の奥”を歩き続けた結果、道が消え迷子になった。
原始林での迷子はきつい。

足跡と記憶をたどって後戻りするには最低2時間はかかる。

耳を澄ますと遠くに車の音が聞こえた。

一か八かで薮をかき分け突き進み、泥だらけになってたどり着いた先に道路があった。

そこはまさに数年前、私とKとアモが遭難した後にたどり着いた場所だった。

あの時はたまたま通りかかったタクシーに私だけを乗せてもらって、出発点のレクの森へ戻り、Kとアモを迎えに行ったのだった。

だが、今回はKがいないからアモだけ待たせるわけにはいかない!

で、私とアモは2時間原始林を彷徨ったのち、1時間半をかけて一般道路を歩き続けた。

朝9時半に出かけて無事帰宅したのが午後2時過ぎだった。

それからアモは眠り、私は昨日のリベンジを胸に秘め、一人釣りに出かけた。

ハゼやカワガレイなどの雑魚は忙しいほどに釣れるが、みんなリリースし、本命のコマイを待った。

その時Kからの電話。
「アモちゃんね、散歩に行くっていうの。だから今歩いてるの」

こてんこてんに疲れているはずの二人がそれぞれの場所でやりたいようにやっていた。

アモは夕方も散歩し、私は大きなコマイ二匹を釣り上げた。

私が帰宅した時、アモはその音と気配に気付かずグーグーと寝ていた。

やっぱり僕が勝ったね。
 

ファーガス基金2013年11月 2013年12月03日(火)

  ファーガス基金のご報告です。

'12年9月20日開設:目標額150万円

【今月の入金報告】
12月3日カフェ募金:10,640円(内お札は6,000円)
12月3日ドッグカフェナガサキ10周年:100,000円
      
12月3日までの中計:667,471円
目標額まであと:832,529円

振込先
※ゆうちょ銀行(郵便局・郵便口座)からは
記号;19050 番号;33999621
※他金融機関からは
【店名】九〇八(読み キュウゼロハチ)
【店番】908
【種目】普通預金
【口座番号】3399962
名義は郵貯銀行の規定上、『介助犬ファーガス』で開設できないため、ナガサキフミアキとなってしまいますが間違いなくファーガス基金として管理いたしております。
なお、この基金について詳しいことをご存じない方は、このページ上部にある『タイトル一覧』をクリックし'12年9月20日・29日付のこの欄をご覧のうえご支援くだされば嬉しく思います。

ファーガス基金を管理している通帳はカフェにありますので、いつでも開示いたします。
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これまでファーガス基金を活用した金額は215,000円で、現在の残金は452,471円となっております。
当初は医療費もかかりましたが、厚別中央通り動物病院のご厚意もあり、14カ月のこれまでの月平均経費は15,000円で経過しております。
フード・検査治療費・ワクチン接種・シャンプーが主な支出先です。

我が家の愛犬アモは12歳半ですが、今のところ健康なので医療費は全くかからないのに、食欲旺盛プラス飼い主の思いやりもあってもうちょっと経費がかさんでいます。
人が食べる原材料をわんこ用にアレンジした安全なフード(ちょっと高い)を与えてますし、看板犬ですのでそれなりの報酬と諸経費が必要なものですから…

話は大きくそれますが、現代人やわんこにとって化学物質を摂取したり吸引したり体に浴びることは避けて通れません。
既に戦後の親世代以前からの汚染で、体質に影響が出て以前には無かった治療や療法食が普通になっていますし、医療もそれを追っかける形になっていますが、『食』は療法の前にやはり大事にすべきだと思います。

深い話になりそうだったけど、アモが私を見て言います。
『とうたん、今朝“命の煙”と“命の水”をコンビニで買ってきたよね』

私は言い返します。
『おまえがこんな風にならないよう気遣ってるんだよ』って。
反面教師ってのも悪くないけどね。
 

おかげさまで10周年 2013年11月30日(土)

  「こんな田舎の住宅街にお客さん来ると思う?」
「さあ、どうかなぁ」

商売なんて未経験の私とKがカフェを開いて今日で10年になる。
『まあ、なんとかなるべ』という、あの時のお気楽さの理由は今もって分からないが、たぶん、盲導犬協会を退職して今後の生き方を模索する意味での日本一周の旅が、そんな心境にさせてくれたのではなかろうか。

『思索せよ 旅に出よ ただ一人』
先日亡くなった元セゾングループ代表で詩人/作家の辻井喬さんの詩の一節だが、「そうだよ」と心から同意する。
言葉の奥に潜む苦しさと深さを体験した一人として。

まぁ私の場合、途中から一人旅じゃなくて、助手席でシートベルトをしたトトロの大きな縫いぐるみが相棒でしたが…

ともあれ10年を過ごせたこと、消えて逝った人とわんこが心に残り、この10年に巡り合った人やわんこ達への感謝が私たちを包み込んでいる。

『ありがとう。おかげさまで』
すべてをこの言葉に捧げたいと思います。

さて、カフェの10周年。
『どうする?どうする?』
という問題が持ち上がった。

1.10周年だからお客様に感謝の気持ちを“形で表す”のが普通でしょ
2.10周年をお客様から祝ってもらうという“奇策”もあるよ
3.みんなで飲み会でもしたら?

いろんな案が出たけど、私の心に引っ掛かることがあった。
『カフェの15周年って、可能性あるの?』

『ないジャーン!!』

そしたらファーガス基金はどうなるのさ!
まだ全然足りてないよ。
途中で投げ出すんかい!
と、苦悶することになった。

で、カフェとしては10周年を感謝して、お客様に記念品を渡すとか、各種サービスを実施するとかいう考えもありましたが、ぜーんぶやめてファーガス基金に予算していたお金を振り込むことにしました。

だから、明日からも何食わぬ顔で11年目の営業を始めることにします。

10周年サービスを期待されてたみなさんごめんなさい。

10周年のお祝いを考えておられた方は、募金箱か口座振り込みをお願いします。

みんなで飲み会を、と希望されていた方は是非具体的なお話を聞かせてくださいね。
とことん付き合いますよ。

10年前のあの日、いつか楽しいことがあればいいなぁ、と夢見ていた私とKに今日という日がやってきた。
私たちなりの幸せな日々の積み重ねでした。
 

降ったど〜! 2013年11月29日(金)

  一夜にして白銀の世界になった札幌。
ちょうど定休日でなんともありがたかった。

「はて、この雪は根雪となってガーデンを守ってくれるのか?それとも解けてぐちゃぐちゃとなるのか?」

ニュースを聞くと20数センチも降ったのはカフェ周辺だけで、市内の他地区は10センチ程度だという。
「これは大切にしなければ!」
と、除雪機ガロアラシ号を駆動させ、雪は飛ばさずに踏み固める作戦を立てた。

車庫で半年眠っていたガロアラシ号のエンジンを始動!

カツン、カチン。
あれ?
気合を込めてもう一度!
カツ・カツ・カチン
バッテリー切れだった。

10年も働いたバッテリーだもんな、弱って当然か。

昔の人間なら普通に使っていた充電器をセットし、始動に成功!
明日土曜日が高温にならなければ、楽しく遊べる程度のガーデンが完成いたしました。

その後、あらためて完全充電する時間を有効利用しようと、我が家の愛犬アモと原始林に出かけ、今日は未知の森に踏み入ってきた。

下りの傾斜が心地よく、どんどん進んだところで道が消えた。
ちょっと不安はあったが、足跡を頼りに『後戻りすればなんとかなる』という安心感があって、さらに先へと深入りしてしまった。

雪を漕ぐアモの足に、笹か下草で切れた傷から血が滲んでいた。
引き返そうかと遠くを見た時、見覚えのある池らしき湖面の輝きが見えた。

だから冬の山歩きは楽しい。
雪ですべてが覆われるけど、森は落葉し、見通しがきき、何処でも歩ける冬だから味わえる醍醐味がある。

疲れ切ってカフェに戻ると、ガロアラシ号の充電は完了していた。

そういえば、ガロアラシ号だけじゃなくカフェも10周年ですね。

そのことについては、また明日か明後日にでも…
 

大型犬の飛びつき 2013年11月23日(土)

  何を書こうかなと考えながら、今夜の『Kの部屋』欄を覗いてみたら更新されていた。

1歳になったばかりのお泊り犬バーニーズの振る舞いが、Kの愛犬だったゴールデンのケンピーの若かりし頃と重なったようだ。
「頭のいい子だね。遊んであげたらすぐにルールを理解したみたい。でも、飛びつきをうまくかわさないと危ないね。」
昨日の定休日の日中に、楽しい時間を過ごしたらしい。

それが今夜の更新に繋がったようだ。

『で、ポイントはというと特に大型犬は小さい時から飛びつきは絶対にさせないしつけが必要ということですね。』と、Kは結んでいるが、私はちと違うと感じている。

大型犬であれ、仔犬の頃のあの愛らしさ溢れる突進と飛びつきを誰がさせずにおかりょうか?
無理、絶対無理。
犬飼いの特権ともいえる喜びである。Kもそれは分かっているはず。

で、補足が必要と考えた。おかげでこの欄も更新できるし…

大型犬の場合、生後5〜6ヶ月頃かな?『このままじゃ、まずいんじゃないかな』と思う時期がやってくる。

それまで存分に堪能していた突進と飛びつきが“危険”と懸念されるようになるのだ。

その時になって『ダメ!いけない!やめて!』はちょっと虫が良すぎる。
私の場合、あくまでも私の場合、違った対応をとる。

それまでと同じように遊ぶ中で“突進されたときの痛み”“飛びつかれてバランスを崩した後の痛み”をわんこと共有する、っていうか、私の痛みを大幅に減らしその分までわんこに分け与える術を使う。
『おい、どうした?大丈夫か』と私は言い
『楽しーい、けど、痛ーい!どういうつもり?』とわんこに思わせる。

図体がでかくなり、仔犬を卒業するいわば元服の儀式でもある。
一時的に子供返りをしたり難しい時期であるが、『楽しかった突進と飛びつき』の別れを日々を送る。
その頃から本格的に言葉を教え、振る舞いや基礎的な訓練を行って心の隙間を埋め、独立心と共存する喜びを育み、成犬へと導いていく。

最後に、Kの愛犬だったケンピーが“その事件”以来飛びつかなくなったのは、自分が痛かったことも多少はあろうが、痛み悲しむKの姿を彼なりに感じていたのだと私はうらやましく思っている。
感受性の豊かなわんこだったから。

でも、私がKのように大型犬と接したら身体がいくつあっても足りゃしない。
 

バーニーズもいいね 2013年11月22日(金)

  天気予報があまりにもネガティブだったので、今月の札幌は雨やどんよりした印象が強いけど、実際は予報以上に恵まれた日々が続いている。
雨に反し晴れる時間が多く、風が弱い。
おかげで、先日も強行した釣行は快適に楽しめた。

さて、バーニーズマウンテンドッグという犬種をご存じだろうか。
大型で一般的に黒白茶のトライカラーが美しく、とても優雅に見える。

が、実際は病気(遺伝的疾患)持ちだし、抜け毛は多いし、びびりだったり気性が激しかったり、どでかい割に遊び心が強かったりと一生懸命関わらないと暮らすのが大変な一面もある。
おまけに寿命が短いとも言われているから、愛好家の飼い主は甘々になりやすい傾向がある。

カフェでは2頭の常連わんこがいて、1頭は憎めない天然びびりの小柄なラブちゃん。
もう1頭は力任せに感情表現をして、結果的にお父さんにぎっくり腰を、娘さんをじん帯損傷で病院送りにしたわんこが通っている。

後者のわんこは今日から我が家でお泊りである。

昼間の格闘で身体のあちこちが痛いけど、実に楽しい。
あばずれ女のレオンベルガー/ジェニーと過ごした10年を彷彿とさせてくれるようだ。

こういう大型わんこのいいところは、夜中にこの欄を書いている時に手を伸ばして体を触ると、興奮せず黙って受け入れ、面倒くさそうにペロってその手を舐めてくれるんだよね。

ただね、残念なことにカフェ周辺のバーニーズは散歩中に出会うとみんな吠えかかってくるんですよ。

本来そんな犬種ではないはずなのに、きっとバーニーズの気質と気心を考えずにあのトライカラーに魅せられて飼って、対決する喜びを知らず育ててしまったんでしょうね。

もったいない、のひとことに尽きる思いだ。

わんこと暮らす極意は、天気予報みたいに曖昧なところはあるけど、右往左往しながらも台風の予想範囲に収めることが肝要で、その逸脱を認めない強さが求められる。

でも、一緒にいるととっても楽しい!
そんな暮らし方を身に着けて欲しい。
 

穏やかな日々を願う 2013年11月19日(火)

  満月から3日の欠け始めた下弦の月が寒い夜空を照らしている。
10日前の積雪はすぐに消え、雨模様のぐずついた日々が続き、『いっそのこと早く根雪にならないか』と思ってしまう。
でもまだ11月。例年ならクリスマス辺りがその時期だからまだ1か月近くもあるのですね。
それなら、せめて長い冬の前の1か月は『穏やかに晴れててくれよ』とは北国の住人の願いだ。

寒いというだけで痛くなった膝をさすりながら6か月先を逆算する日々が始まった。

さて、目と態度でしか物言わぬ12歳半の我が家の愛犬アモだから、日に何度か上り下りする階段は健康というより体調と気力のバロメーターである。

下りは丈夫な前足を揃えて慎重に下りればいいが、上りの前には一大決心が必要になる。
途中でつまずいたり体力が尽きたら、転落するかしがみついたまま動けなくなるから。

さっきアモの目線で下から階段を見上げてみた。
そそり立つ剣岳をアモは毎日登攀している気分だろう。
冬山でないことが幸いなだけだ。
八丈島のキョンとも言える?
私は新田次郎の『『強力伝』『富士山頂』や『孤高の人』の強力(ごうりき)の姿とダブり、実直に猛々しく生きる彼らの散り際の美学を守る責任を感じる。

ともあれ、Kは「せーのーで、おいしょ!」と3回くらいゼスチャー交じりの音頭を取りながら、アモが階段を駆け上がる意欲を高める日々がこのところ続いている。
それでなんとか上れているから、今は幸せな時間なのだ、と二人は感じている。

いましばらくの幸せが少しでも長く続きますように。
下弦の月にハーッと白い息を吐きながら祈った。
 


- Web Diary ver 1.26 -