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「わんこ名義で通帳を作れますか?」 先週、馴染みの郵便局の窓口で私は尋ねた。 「ああ、お気持ちはわかります。昔はできたのでしょうが今はできませんね」と残念そうにスタッフが教えてくれた。
作りたかったのは介助犬ファーガス名義の口座だった。 きっとややこしい手続きをすれば、どこかでそんな口座を作れたのかもしれない。 でも『シンプル イズ ベスト』直訳?すると『めんどくさいのは嫌』 というわけで私名義だったのが残念だが、ともあれKと私で立て替えた10万円から始まる“ファーガス基金口座”が誕生した。
そして今日、書留でキャッシュカードが送られてきた。 ナガサキフミアキと書かれたカードにマジックで横線を引き、介助犬ファーガスと書き添え、気持ちを整理した。 『このカードがファーガスの役に立ち、ややこしいことが起こりませんように』と。
ファーガス基金の趣旨は前回書いた通り。 今夜はもうちょい詳しい内容を書こうと思う。
1.ドッグフード:15キロ(約1.5ヶ月分)を特別にカフェで仕入れ6700円で原価提供している。 でも基金が整えばちょっと上質なカフェのフードを買ってもらい、少しは甘い汁を吸わせていただこうと思っている。 2.シャンプー:月に一度カフェで行っている。さおちゃん(トリマー)の時給と経費を加えた2000円をいただいているが、こちらも基金が整えばもうちょっと上乗せさせていただくつもり。 3.医療費:厚別中央通どうぶつ病院のご厚意で人間の保険診療と同じく3割負担で診ていただいているが、外注の検査費用・狂犬病ワクチンなどもあり、必要な分のお支払いができるようにしたい。 4.高額医療費:今後万一、手術など高額な医療負担が必要な場合には、ファーガスを育成した日本補助犬協会が負担してくれることになっている。 5.その他の経費:大型犬と暮らしているとこまごまとした消耗品や嗜好品の費用もそれなりに必要。
すべては無理なく長続きすることがファーガスの役に立てると思うから。
で、大雑把に見積もり、基金の目標金額はドーンと150万円です! これでファーガスの一生を応援できればと思います。 目標金額に達した時点で募金は打ち切り、達しない場合はいつまでも草の根で集め続けます。 もちろんKと私が口座開設時に立て替えた10万円はいずれ返していただきますし、ファーガスが引退した時に残額があれば育成団体(たぶん日本補助犬協会)に寄付いたします。
本来、個人でこんなことを行うのは無謀ですし、いわれ無き中傷や多くの疑念を抱かれます。 また、なぜ補助犬という大きな括りではなくファーガスという個犬だけなのか?という批判もあるでしょう。 ごめんなさい。「ドッグカフェナガサキは個人事業であり、私たちの庭にファーガスという花が咲いたから」としか言いようはありません。
今日も“なぜかカフェにある”バナナや野菜をお客様が買ってくださいました。これらは今日からすべてファーガスの募金箱に入れられますし、多額の募金をされた方もおられます。 でも、これだけじゃ150万円は絶対集まらない。
で、以下がファーガス基金の口座です。 ※ゆうちょ銀行(郵便局・郵便口座)からは 記号;19050 番号;33999621 ※他金融機関からは 【店名】九〇八(読み キュウゼロハチ) 【店番】908 【種目】普通預金 【口座番号】3399962
名義はナガサキフミアキとなってしまいますが間違いなくファーガス基金です。 初めてこの欄をお読みになった方には“詐欺師”だと思われそうですね。仕方ありません。 なお、お振り込みされても礼状その他を差し上げることはありませんのでご了承ください。公表も致しませんが、この欄でちょっとだけ書くことがあるかもしれません。
キャッシュカードはファーガスのユーザーNさんに預け、通帳はカフェで管理し、月末に通帳の使用欄のコピーをカフェに掲示いたします。(個人名等は黒塗り) すべては信頼関係というのが心苦しいし誇りでもあります。 全国のみなさんからの応援を期待しています。
疑問な点はいつでもお尋ねください。 皆様の応援を切に願っております。
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