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仕事として動物を扱うには『動物取扱業の申請及び登録』が義務付けられている。(里親斡旋などボランティア的な行為も含む)
項目として・販売・保管・貸出・訓練・展示というように分類されるが、そのいずれかあるいは重複した形で行うならそれぞれにおいて書面で申請を行い、立ち入り検査を受けて登録が許可されることになる。 因みに1項目につき10,500円/5年の登録料がかかる。
我が家では動物取扱業でいうところの“保管”と“訓練”を登録してある。 保管はペットホテルと愛犬の美容室が該当し、訓練はお散歩チェックやレッスンが対象となっている。 また、これには動物取扱責任者というある種の資格が必要とされる。 すなわち、5年以上の実務経験であったり、適切な教育機関で教育を受けていたり、訓練士などの資格を得てる人材が配置されているかが問われる。
で、我が家のカフェ。 先日5年目の登録更新を受け、立ち入り検査が行われた。 といっても、我が家ではお泊り犬は居間で一緒に暮らしているのだし、私は責任者としての資格も満たしているからすんなり終わった。
最後に検査官がアドバイスしてくれた。 「きっちりなさっているのはよく分かりました。毎日掃除もされているようですね。でも、美容室など掃除をしたという記録を残しておかれた方がいいと思います。何かあった時に大切ですから、是非なさってください。」
スーパーのトイレなんかにある『何時何分に誰それが掃除しました。押印』という形式を求められた。 「そうですね。わかりました。」と私は応じた。
その記録の代わりなるかどうかは分からないけど、カフェでは毎日9時半以前から掃除と必要なら消毒が行われ、毎週土曜日には9時から掃除の後、消毒作業がオープン以来9年にわたり繰り返されていることを記しておこう。 現実がどうだったのかはスタッフがいつでも証言してくれるだろう。
ただ、将来への不安が一つある。 お泊りわんこが“受動喫煙する虐待を受けていませんか?”と問われるような時代になったら、私は保管業を返上しなければならないと考えている。 そんときゃ、潔く…どっちをやめる?
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