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散歩中に他犬や人に対して吠えてしまうわんこの飼い主さん。 あなたのわんこに対する制御力をチェックしてみませんか?
そんな設定で取材があったとしたら私ならどう対処するだろうかと想像してみた。
まず、そんな状況になっている時点で飼い主の制御力は30点以下と断言できる。 『注いでいる愛情なら誰にも負けない』と思われているかもしれないが、そんなの公害の垂れ流しを放置する企業の言い訳と変わりないレベルだ。
犬が口から火を噴いたり手裏剣を飛ばしているのなら尋常ではないと言えるが、吠えるなんてことは全く異常ではない。 つまり吠えることはそれを許している飼い主にすべての責任があるのだ。
散歩の時わんこが突然吠え出すことはない。 それ以前に対象を発見し、ある距離に接近するなどの条件が整った時に反応するが普通だ。 多くの飼い主はそれを知っているものだから、対象を犬よりも早く見つけて立ち止まったり回避行動をとったりしている。
そんな準備ができるのに何故それをチャンスと受け止めて愛犬をしつけようとは思わないのか?
吠える性質をもったわんこの飼い主さん。 人や他犬が接近した時にわんこの目と頭部の表情を観察してごらん。 突然吠えるのではなく、吠える準備をしているあなたのわんこの姿が見えるでしょ?
小型犬なら2回ほど宙返りするリードコントロール、大型犬なら強烈な膝打ちを繰り返して対象に対するフォーカスをやめさせなさい。
フォーカスの段階ではわんこの興奮度はまだ低いけど、吠え始めた時のエネルギーは小型犬でも相当高い。 その時点でご自分と愛犬の力関係を知ることができるし、愛犬を制御する度合いを知ることができる。
『吠えるかもしれない時にわんこに食い物を与えて目をそらし、徐々に慣らしていく』なんて方法は、逃げの訓練であり結局は問題先送りの典型である。
あなたがしっかりしなさい! 愛犬との暮らしはそんな原点を教えてくれる闘いであるから素晴らしいのだ。
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