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どうやらペットブームは明らかに下降線をたどり始めているようだ。
今日の朝日(新聞)の別版には『動物病院、厳しい競争』の小見出しがあり、世代数では最も多い団塊の世代の高齢化に伴い『わんこはこの子で最後』という流れになっているらしい。 そうなると当然、飼育件数が減少することになる。
今の若者世代は夫婦二人で生きていくのが精一杯で子供すら作れない状況である。 ひょっとしたら『人間の子供が作れないから、せめて犬でも…』と第2次ペットブームが到来するかもしれないけどそれは悲しい社会のシグナルでしかない。
そもそも『ブーム』という背景が気に入らなかった私だから、ファッションのように犬を飼う人間が減ることは好ましく思うし、結果的に工場で仔犬が生産されるようなシステムが崩壊するのは大歓迎だ。
ドッグカフェナガサキにとっては顧客減少に繋がるけど、『少数精鋭』で理想のペット社会を構築するには今後20年はチャンスでもある。
犬を調教するのにおやつをばらまき、食い物の報酬でしか犬の気持ちを手繰り寄せないでいる情けない観念から脱し、世界を再構築できる人間力が求められる。
この時代までに改良が進められてきた犬たちは、人の一声で我に返り、ちゃんと教えられさえすれば的確な行動をとってくれますよ。 あなたが人間力さえ持っていればね。 きっと私たちが想像する以上に。 だから犬は人を育ててくれているのです。
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