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先週金曜日から久しぶりにぶらり旅に出かけました。
除雪請負人であるから冬場は予定を立てての旅行というわけにはまいりません。 週間天気予報を見ると3〜4日の雪なし曜日があったので、その日の朝「どうしよう、どうしよう」とぶつぶつ言ってたら「行っといで」とKが背中を押してくれたので、とりあえずの荷物を放り込んで出発。
走りながら行先を考えることにし、南に走ったが、函館道南方面は春になったらKと行くつもりだったので東に進路変更。
今、全国に『道の駅』という地域おこしと車旅の休憩所を兼ねた施設があり、北海道にも124か所プラスアルファの未登録の新規駅があります。
実は昨年道内周りをしながら、それぞれの駅にあるスタンプを押し全制覇を狙うスタンプラリーの冊子を購入して、押し続けていたのでした。
道南以外は全部回ったのですが、あいにく定休日だったり、スタンプが盗難に遭って押せないでいた道の駅が3か所ありました。
・日本会側留萌よりももっと北の初山別村の道の駅 ・森の水族館で有名になった北見市近くの温根湯温泉の道の駅 ・知床半島付け根から根室方面に少し走った、野付半島近くの尾岱沼の道の駅です。
これらは家から見れば稚内方向に228キロほどの初山別と、右斜めに263キロの温根湯、さらに右・知床方向397キロの尾岱沼と、北海道のあっちとこっちなのです。
行ったのに諸事情でスタンプを押せなかった場合、証拠写真を撮っておけば認定されるのですが、どうせ暇な時間を見つけたのだから、北見方面の温根湯と知床方面の尾岱沼を目指すことにしました。
家を出たのが昼近くだったので、その日は帯広の温泉で汗を流し、翌朝いざ尾岱沼へ。 二つの気球がのんびり浮かぶ十勝川温泉を抜け、義経伝説のある本別町。 私が駆け出しだった昔、この町にTさんという盲導犬ユーザーが暮らしていました。 「ああ、蝶蝶が飛んでますね」と言ったかと思うと、足元の砂をパラッと撒いて落として見せました。 座頭市と私たちは呼んでいましたが、そんな勘がいい人でも盲導犬と歩く方が気楽だったのでしょうね。
そういえば昨日泊まった帯広にもたくさんのユーザーがおられたし、音更町、池田町にも・・・そんなことを考えながら走って、松山千春で有名な足寄町に近づいた頃、「待てよ?尾岱沼じゃなく温根湯に先に行った方がいいんじゃねえ?」と、そっちへ向かうことにしました。
それからは走りに走ってドライブを楽しみ、飛び出すエゾシカに注意しながら、温根湯でスタンプを押し、北見(ユーザーSさんYさん)・美幌(ユーザーMさん)・斜里(Yさん)・標津(ユーザーSさん)を経て、尾岱沼に近づきました。
すると当然“野付半島”の標識が目に入ります。 地図を見てごらんなさい! その先行き止まりで、また戻って来なきゃならないのは分かっていても、なんせヒマなもんだから吸い込まれるように寄り道しちゃうんですね。 北海シマエビが有名ですね。時期外れだけど…
陸側の野付湾はこの時期全面凍結してるんですね。 本来、海のところに、氷上釣り人達のテントが並び、少し走ると100頭近いメス鹿の群れ、さらに走ると20頭前後のオス鹿のグループは道路に出てこっちを見てます。
御免やっしゃとゆるりとかわして時計を見ると、15時過ぎ。 尾岱沼の道の駅は16時で営業終了! 急がねば、間に合わなければまたスタンプ押しに397キロ来なきゃなんねえ!!!
この時期誰も来ない道の駅では、年配のお姉さん二人が30分も前から閉館のお掃除に励んでおられ、私は遠慮がちにスタンプを押させていただきました。
「どこに泊まろう?」 根室?釧路?ちょっと遠いな。 どうせなら温泉だよな。
で、摩周温泉。 昔、アモと来ました。 公園の看板に『犬は必ず連れて帰ってください』って書いてあって笑いっちゃいました。 まだあるかな?と見に行ったら雪に埋もれて入れませんでした。
道東を走るたび広い広い別海町を何度も通ります。 昔、ムツゴロウさんの動物王国が浜中町にあって、王国のIさんから「王国にラブラドールがいるのですが、もし盲導犬の適性があるのならと」ありがたいお話があり、結果的に1頭を私が訓練して別海町のHさんと暮らしていました。 とても思い出深いのです。が、突然立ち寄っても…と断念しました。
摩周の湯を浴びた後、東北の地震を感じることになりました。 心からのお見舞いと、東北に暮らすユーザーの顔が浮かび、穏やかではいられませんでした。
また帯広経由で帰るより・・と襟裳方面を目指しました。
大樹町の晩成温泉。 ヨードの臭いがする珍しい湯で、目の前に太平洋が広がります。 以前、新潟でもそんな温泉に入ったことがあります。
つまらん話が長くなりました。
そんなわけで、暇を見つけては思い出にふけりながら新たな発見にわくわくしながら日々楽しんでおります。
相談があればわんこについての時間も楽しくからめながらですが、どうも最近、またわんことの暮らし方が可笑しな方に向かっているようです。
どうして影響力のあるメディアや著名人は『犬との暮らし方』の本質を知りえないのでしょう?
犬をイヌ扱いしておきながら、動物愛護だとか「なんて可愛いんでしょう」程度にしか接することができないのでしょう。 なにがマナーベルトだ! それでどこが家族の一員だ!
ああ、なんにもわかっちゃいない!!!
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