From the North Country

シーザー・ミラン 2010年08月06日(金)

  過去の仕事の性質上、何カ国数十人に及ぶ盲導犬訓練士たちと議論してきたし、何かの役に立つかもしれないと数多くの家庭犬の訓練士たちのビデオやTV番組も見てきた。
今でも“○○のきもち”とかいう月刊誌を反面教師として定期購入しているし、“○○チャンピョン”という番組に登場するイヌの訓練士の手法なんかも見させてもらっている。
インターネットで犬関係の項目を開けば、魔法使いのような訓練士の広告があって次第に誘導されてDVDを購入する仕掛けがあることも知っている。

だからつまるところ私はうんざりしていた。

そんな状況の中で“シーザー・ミラン”という男の訓練を、先月からKが録画してくれたDVDを通じて見ることができ、『仲間発見!』という喜びを感じている。

不信を抱いていた長い期間の中で、初めて共感できる訓練士を発見することができたととても嬉しく思っている。

彼はアメリカでは既にとっても有名になっているようだし、それなりの地位を得ているようだから私が評価するのはお門違いなのかもしれないが、彼の考えの8割以上が私のそれと一致していることに驚きと賛同の意を禁じえない。
若いのに『真理を掴んだな』という賞賛の念を感じる。

同時に抜け落ちた部分を補完したくなる面があったり、表には出せない場面が編集されていることが気になったりもしている。

ともあれ、同じようなことをやってる人間を知ったことに勇気付けられている。
人生の先輩から言わせればちょっと甘い部分があるけど若いシーザーは凄いしとても彼には敵わない。

初めて笑顔で討論できる犬の訓練士に出会った気分だ。
 

縁(えにし) 2010年08月05日(木)

  「もしもし、長崎さんですか? ○○さんと一緒に2〜3度カフェを訪ねたことがあるコーギーの○○ですが、覚えていらっしゃいますか?」

私が一番苦手とする“記憶力問題”で、その電話は始まった。

心苦しく思いながらも正直に「ごめんなさい。」と言うしかなかった。

それでも相手はひるまず、「実は、ハスキーだかマラミュートだかそのクロスだか分からないのですが、生後3ヶ月ほどの仔犬を保護しています。交番にも動物管理センターにも地域の回覧板にも出したのですが未だに飼い主が見つかりません。今のところ仲間たちで保護していますが、それぞれ大型犬を飼っているものですから新たに飼う訳にはいかず困っています。引き取っていただける方の心当たりはないでしょうか?」

そんな電話が昨日(4日)あった。

4月にハスキーのチェスを亡くし、すっかりご無沙汰になっていたY夫妻が久しぶりにカフェを訪ねて近況報告の後に去っていかれた直後の電話であった。

不思議な縁を感じながらも、「お役に立てるかどうか分かりませんが、そんな仔犬がいることだけは承りました」と、私は相手に妙な期待感を抱かせないよう自制しながら電話を切り、すぐにYさんと連絡を取った。

亡くした愛犬チェスの空白を埋めるには短すぎる期間ではあるが、定年退職後の気儘な生活をより満たす手助けも必要だったY夫妻。
思惑は一致していたはずだ。

「電話では話せないから、カフェに戻ってきてくださいませんか?」というとすぐにY夫妻は来られた。

『実は…』と切り出した私の話の途中にY夫妻が見せた笑顔が今でも忘れられない。
『うちで引き取ります』
夫婦の即断は、まるでそんな巡り会いを待っていたかのようであった。

『この子は絶対幸せになれる。』と実感した一瞬であった。

かくして一夜明けた今日、Y家にコロンコロンした仔犬がやってきた。
「よろしくお願いします」と深々と頭を下げられるY夫妻。

どうしよう!
可愛いけどこの子の将来と暮らしやすい生活をすべて請け負う責任まで持てないよ。

カフェの皆さん!
まだ3ヶ月程度の仔犬です。みんなで育ててくださいね。
私なりに見守っていきますから。
そしてY夫妻に祝福と再びのウェルカムの言葉をよろしく!
なにしろすべてのことは一日で決まってしまったのですからY夫妻の人生は急展開。
今頃、シーシーベンベンやいたずらでてんやわんやの楽しいひと時を過ごしておられることでしょう。

ご対面はカフェで、ということです。よろしく。
 

地味に宣伝するって難しい。 2010年08月03日(火)

  実は先月からカフェ周辺の電柱広告のデザインを変えたのだがお気付きだろうか?

以前のオレンジ色の広告はもちろん気に入っていたのだけれど、伝えたいことを書き過ぎていたものだから、運転していて目に止まるのは文字よりも色だけであったように思う。

そこで広告会社と相談してデザインを変えることにしたのだ。

「赤地に白抜きの文字で『ドッグカフェ』とシンプルな表示にしたい」と私は希望を伝えた。

ところが、看板や広告に関しての規制が厳しくなっていて、これまでのオレンジ色の電柱広告すら審査で認められなくなっている現状を担当者は教えてくれた。

それでも「シンプルにしたい」という思いで、白地にグリーンの新しい電柱広告に差し替えた。

すると、「通り過ぎたじゃない」とか「曲がる場所間違えちゃいました」
お客様やスタッフから、そんな声が聞こえた。
予めお知らせせずに申し訳ありませんでした。

やっぱり皆さんは文字ではなく色で把握されてたんですね。

ところで、カフェでは一昨年に、札幌市内全域でバスの運転席の後ろの画面に映像広告を流し、今年は一部バス停案内の時にCMが流れる音声広告を出している。
笑えることに、それを『見て』『聞いて』来店された方はこれまでのところ皆無!
どうやら客層というか媒体が違うことに今頃気付いた。
情けない経営者である。

カフェはとっても小さいから、たくさんの方を受け入れられないけど、地味に新規の客足を伸ばして行かくてもいけない。
その辺の宣伝はとても難しい。

やっぱ思うに、私どものカフェに相応しいのはクチコミなのだろう。
2003年の12月にオープンした時だって、黙って開店したことを思い出す。
あの時は盲導犬時代の仲間たちがフル回転して支えてくれた。

よーし、今後は広告宣伝費をクチコミの方に回そう!
で、それってどうやるの?
相変わらずダメな経営者である。
 

本当かなあ? 2010年07月31日(土)

  先日、あるテレビ番組で、東京では有名らしい獣医師や動物行動関係の人たちが出演し、『科学的に立証され、きちんと作られたドッグフードに副食を混ぜたりするのは、犬の栄養バランスを自らが崩すことに他ならず、それは厳に慎むべきである』という趣旨の発言を、さも常識のごとく鼻でせせら笑うように語っていた。

『本当かなぁ?』って思う。

一生ドッグフードだけでそれ以外を主食として与えないのが何にとってどういいのか?
明確なのは実験動物として飼育されている犬についてのことであり、実はテレビに出演していた彼らも彼らの愛犬には別の対応をしているのである。

情緒的な言い方をすれば、私達人間は毎日栄養バランスの整った食生活をしていますか?
それをしてない人間は病気ばかりして早死にしてますか?

ちょっと科学的な言い方をすれば
獣医さんに行って処方食とか療法食なんて貰ったことはないですか?
普段からきちんとドッグフードを食べさせていたのに、愛犬の具合が悪くなるとそんなものを買わされる。
その処方食のフードメーカーはいつも食べさせているドッグフードのメーカーだったりしていませんか?

おかしいと思いませんか?
フードメーカーは自社のドッグフードを食べさせ続けた犬たちに起こる様々な病気に対応するフードを予め作って動物病院で販売しているのです。

『総合栄養食』なんて言葉を信じちゃいけません。
我々の愛犬は今でも彼らにとっての実験動物なのです。

彼らがどのように研究しても究極の課題が残るのだ。
仮に完璧な食品ができたとしても、毎日毎日同じものを食べさせ続けられたとしたらそれはいつか害になるに違いないということだ。

『季節に応じた旬の物を添えてください』
そんなフードがあればちょっと信頼したくなる。
 

汗にはいろんな汗がある 2010年07月21日(水)

  鳥肌が立ちそうな冷たい風が吹いている。

なにも北海道の快適さを誇張しようとして書いているのではない。
今日は朝からうだるような暑さと、ねっとりする湿気にうんざりしていたくらいだった。

ところが午後3時頃から急に冷たい風が吹き始めた。
湿気もなく爽やかな風だった。
『北海道は夏でも夜になるとカーディガンが一枚必要だよ』
そんな一昔前のガイドブックのフレーズが思い出される夜である。

一体、どうなっているんだろう?
そして今、夜11時半頃にお泊り犬最後のトイレの為にガーデンに出た。
半袖短パン姿の私は震え上がってしまった。
『寒い!』その一言しかない。

お泊りわんこもさっさと排泄を済ませ、『寒いから早く中に入ろう!』と促す姿に驚くばかりであった。

実は今日、カフェの経営者として冷や汗が出る瞬間があったのだが、今夜は敢えて書かずにおく。
せっかく寒いほどに快適な夏の夜に、脂汗が滲むようなことを思い出さないほうがいいと考えるからである。

心落ち着いたいつの日か暴露するかもしれない。
 

これって過保護か!? 2010年07月19日(月)

  先日、我が家の愛犬アモの混合ワクチン接種・フィラリア駆虫薬の処方それに血液検査を兼ねて動物病院に行ってきた。

1.混合ワクチンについて
本当は9歳になったアモには、もう不要の可能性のあるワクチン接種はしたくなかった。
だけど旅行好きな我が家が宿を予約しようとすると『接種証明をFAXして下さい』と決まり文句が返ってくる。
法的に何の問題もない事柄なのだからと問い質そうとしても、相手はただの職員だから『会社のルールですからお受けできなければご利用いただけません』と、にべもない。
仕方なく5種混合をかかりつけの動物病院にお願いすることにした。
普通なら8種あるいは9種を勧められるはずだろうがS先生は黙って5種を打ってくれたのがありがたかった。

2.フィラリアの駆虫薬
私の知識はすでに古くなっているし、何より年を取っている。従って頑固になっている。
昔、この薬が開発された時は人間界ならノーベル賞ものであったと私は感じていた。

犬の平均寿命を短くさせていた最大要因のフィラリアを駆除するだけでなく、回虫など当たり前に存在していた体内寄生虫をも駆虫できるなんて夢のようだったからだ。
“イベルメクチン”というその成分の響きを聞いただけでワクワクした時代だった。

アモにもその系統の駆虫薬を処方していただいている。
ただ、ちょっと気になるのはその処方の仕方である。
賞味期限が30日の食品があったとしよう。
期限切れ前にはその食品は安売りされるし、消費者もそれを承知で購入し、健康被害なく過ごしている。
すなわち、月に一回という処方をしなくても効果は現実的に作用しているのだ。

動物病院の経営にも関わるから大きな声では言えないけど、フィラリアの駆虫薬は4週間の効果ではなく、5週間もあると消費者としての知恵を働かせれば、一年で一ヶ月分の節約ができる計算が成り立つ。(フィラリアが体内に侵入しても、5週後に駆虫できるとの意)
こすいけど知恵である。

3.血液検査
これについては曖昧に書いておく。
何故ならアモは毎年血液検査を受けているのに対し、私の最後の検査は5年ほど前であり、しかもその結果は私より優れていて、共通しているのは総コレステロールが高いということ。

『あいつの方が長生きするなんて許せねぇ!』
犬の方が『先に逝くもの』と考えていた過去に決別する時期がきたようだ。
 

『引き返す』という判断の練習 2010年07月18日(日)

  本州でゲリラ豪雨をもたらした梅雨前線が、今日からの北海道の天候に影響を与えるということだったので、せっかくの三連休のアウトドアを控えた方も多かろう。

幸い今のところ普通の曇天と小雨だから『キャンプに行けばよかった』と後悔されているご家族もひょっとしたらおられるかも知れないが、『あなた方の判断は正しかった』と敢えて言わせていただきたい。

もし出かけて、豪雨や強風・落雷による災害に遭遇していたら『ばかじゃないか!』
そんな非難を受けても仕方のない状況だったと思うからだ。

天気図や気圧配置を見ると、雲の流れは道東寄りだったし、等圧線もそんなに混んではいなかったから『大きな崩れにはならない』と予想された。
それでもゲリラ豪雨をもたらした前線の末裔であり、等圧線は南北に伸びていたから警戒すべき状況ではあったのだ。

昨日、アウトドアの達人のYさんがカフェに現れた。
まるで遊牧民のようにこの時期の週末はキャンプ生活を過ごしているYさん。
『今回は家内の体調が悪くてね』と、さらりとキャンセルした理由を告げられたが、天候予測による判断があったことは明白だった。

何でもわんこのしつけに結び付けようとする悪いくせが私にはあるが、日頃のわんこの振る舞いや反応を敏感に感じて、
・これは問題ない。
・これは要注意。
・これはこの子の個性、特技、特徴
なんて、まるで天気図を見るように判断することがある。

天候は自然を受け入れるしかないが、わんこは“天気図”をみながら対処し“育て上げる”ことができるから…

まあ、長い目でみれば今の異常気象も人間が作り上げたものなのだろうけど…。
 

IPadその3 2010年07月13日(火)

  今夜はiPadで書いてみた。

実は、こう書き始めてから2回めのチャレンジである。
さっきせっかく書いた評価が全て消えてしまった。
何故かは分からないが、長い文章になると最初の行が表示されず、それをスクロールなんかで表示させようとしていたら消えてしまったのである。
ちょっとタッチしただけで反応するから、それが災いしたようだ。

再現を試みよう。
念のため、ここで一旦アップしておく。

チェックしてみたら、ここまでは大丈夫。

さて、ここまで書いてのiPadの文字入力は快適と言える。
文字の羅列なら問題ない。
数字や記号にちょっと手間がかかるが、慣れれば大丈夫。
キーボードも不便と聞いていたが全然OK!

で、ここで冒頭の文章が表示されなくなった。
再度、いったんアップしておく。

で、ここで問題が発生し30分も右往左往していた。
スクロールができずにいて文頭も文末も表示できないでいた。
何故か分からず解決し、何故か分からず書いている状況なのだ。

まだよく分からないから、今夜はここまで書いてアップできたという実績だけを残しておこう。
 

iPadその2 2010年07月09日(金)

  昨日(8日)、2週間前に予約しておいたiPadが入荷したという電話があった。

「行ってくるから!」
先日の予約段階でしどろもどろになった私が、気持ちを落ち着けようと重い雰囲気の言葉をKに投げかけると
「行ってこい!」と、Kは『腹を据えろ』と言わんばかりの迫力で私を見送った。

「さっきはスッゴイ雨でしたね。ビックリしちゃいました」
先日の予約の時とは違う店員がにこやかに声をかけてきた。
「さっきの雨って?」と私が問うと
「え?急に雷とバケツをひっくり返したみたいな雨が降ったんですよ」と店員。

車で10分もかからないところから来た私だったが、雨には一切当たらなかった。
けれどこの言葉がすべての緊張をほぐしてくれた。

様々な手続きを誘導されるままに無事にこなし、私の手元にiPadが渡された。

帰宅し、我が家の無線ランに接続するのに10分ほどかかり、それからiTunesのクレジット情報入力に30分以上はかかった。
クレジット番号まではスムーズだったのに『コード』という聞きなれない言葉に戸惑ってしまったのだ。
が、どんなに戸惑っても“あの時の店員”とは違ってこのiPadは辛抱強く待ってくれた。

『まもなく右折です』
『右折です』
と告げるカーナビを無視して直進すると、しばらく黙り込むことがある。
あの時の快感と、後に『この先700メートル先右折です』という忍耐を超越した冷静なカーナビとの一体感に似た感触だった。

ともあれ一通りの設定を終えることができた。

実はこのiPadはKの母へのプレゼントだったことを告白しておこう。

「本を読みたいのだけど最近は読みづらくなってね」という悩みを聞いていたし、ホームセンターでルーペを探す姿を見てもいた。

だから私は真っ先に700円で過去の名作200冊以上が読める『青空文庫』をダウンロードした。
これは素晴らしく感動した。

iPadとは自分の好みとか好奇心を満たすために築き続けることができる道具であり、どう使うかは『あなた次第』という優れものである。
だが、そのアプリというかコンテンツは無限の広がりがあるものの人類はまだそのスタートラインに立ったばかりの時点に生きている。

Kの母が読みたい本を読みやすくするためにどうすればいいのか?
可能性に満ちた未来がこの世界にあるような気がする。
 

へぇー!って思うことのひとつを紹介しよう 2010年07月04日(日)

  カフェ内の消臭消毒や肛門嚢を絞った後のお尻にチュチュッとスプレーしたり、アモの内股が蒸れて炎症を起こし始めた時にも活用している“バイオチャレンジ”。

カフェで販売しているこの商品だが、使用していて有効性を充分認識していたし、説明書を何度も読んでいたおかげで、ある時ふと『試してみたい』と思ったことがあった。

『浴室のカビにも有効なのでは?』ということだった。

そこでこの数ヶ月間、我が家の浴室で試してみた。
酷くなる前にこまめに掃除をしていても、赤っぽいモノが壁や天井に発生していたのだが、スプレーし始めて1ヶ月ほどで明らかに発生しなくなっている。
たまに『失敗だったかな』と感じることはあったが、きちんとスプレーするとOKだ。
きっと残っている水分で希釈され過ぎてしまったのだろう。
濃縮する度合をちょっと工夫すれば“浴室用のバイオチャレンジ”でカビの発生を抑制できそうだ。

もともと人体や犬体には安全と説明されているので、それを信じ、さらにしつこいサッシの溝の黒カビ対策のテストを重ねているところである。

確信的な情報提供ではないけれど、『いい感じですぞ』との中間発表ができるレベルではある。

愛犬のしつけと同じで、『スプレーすればいい子になる』なんて安易な言葉に躍らされちゃいけませんよ。
まずは
・元々のカビをそれなりに取り
・自らちゃんとカビを退治するという意識を持ってスプレーすることが大切なのである

まさか、カビ取りと犬育てに共通点があるとは思ってもいなかったが、まずはカフェでご相談下さい。
ちょっといいアドバイスができそうです。
 


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