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タバコの大幅値上げからほぼ二ヶ月が過ぎようとしている。
嫌煙家の方々、世の中少しは煙たくなくなりましたか? 愛煙家諸氏、買い置きは『まだ、ある』ですか『もう、これだけしかない』ですか? 官吏の皆さん、国税・地方税の収入は増えていますか?
私はといえば、とっくに買い置きは文字通り煙と消え、一箱410円生活に入っている。
『思いきって禁煙しようか』との邪念がよぎったのは事実であるし、『値上げ後でも250円という安い銘柄に変更しよう』という誘いに乗りそうにもなった。 だが、買い置きが消えた日、ふと、“吸いたい時だけ吸って、どうでもいいようなタバコを意識してやめた”ら、一日のタバコが簡単に一箱減った。
これこそがヘビースモーカーの特典であった。
これまで290円のタバコを毎日3箱、つまり870円消費していたのが、410円に値上がりしてから820円で済むようになったのである。 毎日がこれまでより50円豊かになったのだ。 50円×365日=18,250円!である。 やったぁー!
因みに、愛煙家は820円×365日=299,300円を無駄だとは決して思わない。 “吸えないストレス”が原因となって医療費や対人関係による損失を考えたら、人生においてはぎりぎり妥協できる範囲だから。
苦境の中、そんな風に精一杯強がっていたら 『12月1日から全面禁煙になります』 そんな貼り紙がいつもの“さとづか温泉”の食事処に掲示されていた。
「うへぇー!」 ぶったまげた! 私にとって心と体を癒せる拠り所での今回の宣言である。 キープの焼酎を入れたばかりでもある。
やれやれ、来月からは、“酒を飲みながらタバコが吸えない”という未知の領域に突入することになるわけだ。
言いたきゃないけど、やれ健康だ・やれ人権だってばかり騒いでいると、そのうち自分の首が絞められて身動きできない社会が出来上がってしまいますぞ。 人は必ず死に、生き物は時に残酷であるという原点は誰にも変えることはできない受け入れるべきものである。
人生50年がうんと延びてはいるが、果たしてみんながみんな幸せを享受しているだろうか?
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