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2泊3日の美術館巡りとシルク・ド・ソレイユの公演を楽しんできたKが昨夜帰札した。 アモを連れて空港まで迎えに行ったが『よぉ!お帰り!』と至って淡白なお出迎えである。 先日、私が6日間留守にした時だって、「アモただいま!」と私が騒いでいるうちは尾を振って応えていたが、その目はすぐに『それで、何処に連れてってくれるのさ』と、感激の乏しいわんこである。
まあ、飼い主に執着してぎゃーぎゃー・びーびーとわめかれるよりはずっと暮らしやすいが、もうちょい感動を素直に表現し継続してもらえたら『嬉しいかな』と思う。
さて、カフェでは新しい仲間がちょこちょこと増えている。 若いわんこが多く、徐々に世代交代が進んでいるのは経営的には嬉しく、心情的には寂しくもある。 なにせ昨日(21日)なんかは10数頭いるわんこの中で、アモを除けばあのやんちゃなさくら(4歳)が年長さんになった時間帯があった位である。
サプライズもあった。 Mダックス/モカ・モナカのNさんがゴールデンのあんこを迎え入れたことは既に紹介したが、黒ラブ/ふたばとMダックス/キムチ・マルコのO夫妻があろうことか6ヶ月のイエローラブを仲間に入れたのである。 その名もペロスケ。 嗚呼!まだお若い夫婦なのに“その道(犬馬鹿道)”に人生の駒を進ませる選択をなさったようだ。
日頃から“多頭飼い”の弊害というか難しさを説いている私に対する挑戦であるのに、『そこを踏まえたうえで教育をよろしく!』と、私までもが引きずり込まれている。
そのペロスケがやけに大人しく暮らしやすそうだ。 「黒ラブ/ふたばを育てた苦労はなんだったのかって思うでしょう」 私の問いかけに昨日Oさんは大きく頷いておられた。 「要は繁殖なのです。暮らしやすい犬とめぐり会えれば苦労せずに暮らせるのです」 私はそう話して盲導犬事業における繁殖が如何に重要視されているかの説明を続け、最後に『それでも我々は“よい犬にめぐり会えたから楽しく暮らせた”なんていうような博打みたいな生活はできない。自らが育てる術を持つことが大切』であることを伝えた。
“氏より育ち”を実践する最低限の知恵と技術を我々は持っておかねばならない、ということだ。
さて今日、そのペロスケのレッスンを行って私はぶったまげた。 カフェでお利口さんに振る舞うわんこが実は・・・ 同行したOさんも『やはり、おかしいのか』との不安を共有されたに違いない。
話が長くなってしまうし、もう2時を過ぎてもいる。 まだ1回の歩行だから断定はできないが、曖昧ながら核心を突いたコメントをするなら 『犬社会での社会化が行われたのかもしれない。人間社会での社会化を行わなければ…』というものだ。
ペロスケのことについてはまたいずれ紹介しよう。 ともあれヤバイ状態からのスタートだ。 Oさん、今日の歩行をご覧になった通りです。 でもOさんの家庭に迎え入れたばかりだから、ちゃんと育て直しをし、後は良くなっていくだけと信じて共に頑張りましょう!
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