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なんか気まぐれな夏ですな。 雨ばっかりの冷夏かと思えば、昨日今日とカフェでは30度。 明日はまた曇りで一時的に雨の予報になっている。 家庭菜園のミニトマトですら収穫が安定せず、明日収穫予定の枝豆は果たしてどんな味がするのやら…
そんな中、Mダックス/ロン・ジュリKさんの素人集団農園から仕入れてきた野菜の美味しいこと美味しいこと。 ミニトマトはフルーツみたいな甘さがあり、インゲンなんて豆を皮ごと食べてるという実感がないのに直後からその味と香りがしっかりと広がってくる絶品である。 まさか日照不足が皮を硬くせず筋を形成させなかったわけではないだろう。 今が旬なのかそれともこれから先もあの絶妙な味が楽しめるのか? ともあれKは今朝ありったけのインゲンを買ってきた。 明日日曜日もカフェの開店前に行かせたいがお泊り犬の管理もあるし… はて、どうなることやら。
今夜はもうひとつ紹介したいことがある。 1994年、今から15年前のAC(公共広告機構)のポスターのことを私は新鮮に覚えている。 『ふりむくなビーン』というキャッチコピーが掲げられたそのポスターには、北海道盲導犬協会のパピーウォーカーKさん一家が1年間育て上げた愛犬ビーンのリードを協会職員に渡し、ビーンが犬舎へと歩いてゆく正にお別れの瞬間が切り取られていた。
写真の少女は周囲にはばかることなく嗚咽し流れる涙を手で拭いながら立ち尽くし、その後ろで両親は溢れる涙を拭くことなくビーンと娘をしっかりと見守っていた。 そしてビーンはしっかりと前へ歩みだしている瞬間であった。
その少女も時を経て大人になった。 次に会ったのは2002年か3年のことだった。 後に『りんごのすきなアーサー』(井上こみち著)という著書にもなった盲導犬の老犬アーサーをK一家が引き取り世話をしていた頃だ。 大人になった娘の彼氏は獣医の卵で、アーサーの苦しみを精一杯の想いで看病してくれた。 「こうちゃん」と私達は親愛を込めて受け入れていた。
さらに時が流れた今年、少女だったKさんの娘と獣医の卵だった二人はどちらも立派に成長し、念願のどうぶつ病院を開業するに至った。 その名は『厚別中央通どうぶつ病院』!
若いがこそ知識は“先進の獣医学”であり、若いが為の経験不足もあろうかと思う。 だが彼ら夫婦には心からの信頼に足る“獣医師になる動機付け”があり、そのことこそ私どもが獣医師に求める唯一無二の信頼だと思っている。
愛犬と自分たちのことを一緒に考えられるどうぶつ病院がカフェの近くにできましたよ。 ご相談下さい。ちゃんと紹介しますから。
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