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お泊り犬が続き、どういうわけかレッスンが重なったこの2ヶ月で膝と腰をさらに痛めた私は、久々に誰もいなくなった定休日をニセコの紅葉で癒されようとKとアモの家族水入らずで出かけてきた。
ニセコの紅葉は終わったと聞いていたが、なんもなんも道中を含め見事な黄葉と鮮やかな紅葉を満喫することができた。
ペンション/プルーミンさんのことはこれまでにカフェのお客様に紹介し宿泊していただいてはいたが、自分達が泊まるのは初めての体験だった。
予約したときのママの第一声がふるっていた。 『えっ!長崎さんなの?来なくていいよ。だって緊張するじゃない』 いっつも何かに吠えている私は煙たい存在なのだろうけど、息抜きさせてもらいたい時だってあるのだ。
言葉とは裏腹に自然なもてなしをしていただき感謝している。 平日なのに4室とも満室となった日に泊まれたことはラッキーだった。
わんこを受け入れるというある種同業者としての苦労話も聞かせていただいた。 そんなことより、人生の振り子を普通の人が振らない方向に振った人間として分かり合える会話ができたのが面白かった。 成功例よりも失敗談に笑顔とマジ顔が交錯するのに親近感を覚え、食事とおもてなしそれに清潔感に感服いたしました。
今回の旅ではっきり自覚したことがあった。 アモのことである。 本来なら歩くことさえできない損傷を受けたはずなのに、2度の手術を経てアモは自由に駆けることができる状態になった。
運動制限に加え様々な厳しい要求を昨年まで課してきたのだが、もうすべてを取り払い感性のままに過ごそうとしている自分がいた。
去年から自由に駆けることが出来るようになったアモ。 それでもなお慎重だった私。 万が一、調子に乗って遊ばせすぎた挙句、再び足を痛めてしまったなら自責の念を背負い込むことになるとの不安があった。
『もう8歳だな。いいっか』 ようやくそんな気持ちになれたことが心から楽しくもあり、アモのこれからが私の余生とダブって見えて吹っ切れた思いだ。 誰しも最後は無念であり残念なものだ。 その前の時点で思うように生きれたかが大切なことなのである。 それを実践する日々としたい。
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