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札幌はこの1ヶ月梅雨入り状態。 おまけに肌寒く、カフェでは今日もストーブを焚いていた。
さて、そんな中初めて来店してくれたポメラニアンのふう君は元気一杯。 伺うと、この春にお隣の北広島市で卑劣なブリーダーが飼育放棄した犬たちの一匹だった。 聞きつけたボランティアの方々が世話をしながら譲渡先を探し、残り80頭程になった頃テレビが取り上げてくれたこともあって一気に譲渡先が決まったという話を聞いていた。(生体販売をしているショップの人間が仔犬だけを手当たり次第持っていったとの噂もあるが…)
先月もその時引き取ったMダックスをカフェに連れて来られた方がいてトリミングをさせていただいた。 現場が車で10数分ほどのとこだから、近所で引き取った方も多いのかもしれない。
ふう君もいい家庭に引き取られたようだが、あま噛みや排泄のことでいろいろ問題があるらしい。 そこで今月のサービス『月火お散歩無料チェック』のご利用となった。
歩くなかでわんこの様々な稟性と現実の暮らしぶりが見えてくる。 健康状態・感受性の度合・攻撃性の度合・神経質さ・おおらかさ・猜疑心・排泄習慣・臭いや動物に対する意識・興奮度・従順度・自制心・しつけられている内容… そこから得られた評価を元に飼い主へのアドバイスができるというわけだ。
ふう君は芯の強い陽気なわんこだが未去勢であることがとりわけ歩行中の我を強くし、室内での排泄の失敗に繋がっていると思われた。 「動物病院の先生はワクチンを打ってフィラリアの薬を飲ませて狂犬病ワクチンを打って、去勢するなら来年にでも」という話をされたらしい。
獣医学の進歩のおかげで犬たちは健康を保ち長生き出来るようになったが、どうも先生の中には昔ながらの『外飼い意識』が残っている方が多いように感じる。 外飼いなら去勢しなくても、あるいは遅れても問題を認識することもなかろうが、現代社会のように『わんこと室内で暮らし』『いろんなところへ出かける』なら、オス犬の去勢は生後5〜6ヶ月以降できるだけ早く行うようアドバイスするのが“室内犬と暮らす人々の家庭医”であると思う。
ともあれ、他犬の臭いを嗅ぎまくり『無礼者!ワン!』と一喝されてもめげることなく陽気に振る舞っていたふう君。 いい家庭で暮らせるようになってよかったね。
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