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札幌はほぼ1ヶ月に及んだ梅雨が明けたようだ。 湿気が多いものの久しぶりの穏やかな一日に安堵し、夜になってカラッと肌寒くなってニンマリしていたら、日付けが変わる頃からゴーゴーと強風が吹き荒れている。 満開だったニセアカシアの花房がビュンビュン吹き飛ばされ、今年もまた天ぷらにして味わうことができなかった悔しさが残る。
さて、どういう風の吹き回しかカフェには珍しく仔犬に関しての問い合わせと来店が続いた。 今日のご来店は3ヶ月のバーニーズ。 縫いぐるみみたいで可愛いったらありゃしない。 しかも、やんちゃな年代なのに奥手な性格だから超控え目でまさに縫いぐるみ触り放題。
“今”だけをみるなら『これ以上愛らしい存在はない』といえるほどの大人しい天使だ。
当然私の目には『これはヤバイ』と映る。 大人しいのではなく不安で固まっているのだ。 隣家の新築工事の音、他犬の接近、手をポンと叩いただけで尾を丸め飼い主の足元に逃げ込み固まってしまっている。
無鉄砲であるべき生後3ヶ月でのこの反応は血統的問題かショップで陳列販売されていた時の恐怖体験によるものか… いずれにせよバーニーズの3ヶ月でこのまま対処せずにいると先が思いやられてしまう。
飼い主は賢明な判断をされたと思う。 今からならいくらでも“氏より育ち”が優って良き家庭犬にすることが可能であるから。
それにしても馴染むのに随分時間がかかる仔犬である。 のんびりじっくり身体と共に心も成長するよう見守ってあげたい。
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