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2月に入って1日中雪が降る日が3回もあった。 両膝がギシギシと油の切れた歯車みたいにきしむように重く違和感がある。 グルコサミンとコンドロイチンのおかげで痛みには至ってないが、このきしみには潤滑油のような響きのあるヒアルロンサンが役立つのかな?などとすっかりテレビショッピングの影響を受けている。
日中でもマイナス5度が続くとやはり消耗した膝にはこたえるものだ。 還暦を過ぎてなお現在も北海道盲導犬協会で嘱託職員として盲導犬の訓練を40年も続けているIさんの強靭さに感心すると共に、Iさんのマイペースな訓練方法を思い出してつい微笑んでしまった。 『継続こそ力なり』 Iさんは今もマイペースで座右の銘を守り、ここぞと踏ん張ったりした私は膝も痛めリタイヤしてしまった。
私の膝にピッタリの補助食品に出合ったらIさんにも送ってあげようと思っている。 だっていつまでも盲導犬の訓練させておかないと彼のマイペースが狂ってしまうから。
ところで、“去年亡くなった黒ラブ/レオ”の飼い主Kさんがついに今日カフェにやって来られた。 車には黒ラブが乗っている。 スタッフ一同ワクワクしながら見守っていた。
でもカフェに入ってきたのはKさんだけ。 「どうして入れないんですか?」と私。 「だって長崎さんの許可を得てないし…」とKさんは神妙である。
『盲導犬の繁殖犬である種オスは最高に優秀な犬だけど、交配が目的の犬だから不特定多数の犬が集まるカフェなんかに連れてきたらヒンシュクを買いますよ』 私は昨年そんな釘を刺した。 するとKさんは既に何度も考えたうえでのことのように「社会の役に立つ犬を飼いたいんだ」とハッキリした言葉で言われたのである。 それでも私は『レオのようにどこへでもというわけにはいかないし、種オスの大変さがあるのですよ』と追い討ちをかけつつKさんの優しさに心からの感銘を受けていた。
そして今日。 過去に私がKさんに何を言ったかは既に問題ではなくなった。 Kさんとボギー君との生活が始まっているのだ。 私だけでなくカフェの顧客それぞれがどう思おうとも全面的な応援をする同志となったのである。
「何を言ってるんですか。遠慮せず連れてきてください」と私。 Kさんは急にニコッとして「やっぱ違うもんな。本当に頭がいいんだよな」とボギー君をカフェに連れてきた。
物静かな黒ラブがカフェに入ってきた。 が、我が家の愛犬アモを見るなり…、乗っかろうと両手をかけた。 アモは『無礼者!』と一喝し『レオじゃない!こいつ何者だ!』と目を丸くしていた。
はてさて、今後どのような展開があるのか予想するだけで真顔になったり笑い顔になってしまう。
ボギーが産ませた仔犬を“マイペース”のIさんが訓練して盲導犬にまで育てられたら面白そうだ。 今後の経過に乞うご期待!
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